目を閉じれば俺はいつも此処に来る。魔術師が生み出した業火は友を喰らい、兵士が繰り出す槍は部下の心臓を貫く。地面には血が流れ、赤い河を築く。河の上では昨日まで酒を呑み、笑い合った戦友たちが敵兵と共に横たわっている。俺がその山の礎になったことは
未だない。ただ屍の上に独り、血濡れた剣と片手に佇んでいる。そう、最後に残るのはいつも——俺独りだ。 これは王国最強の騎士が姫の手を取る、ただそれだけの御噺。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-11 21:19:00
8227文字
会話率:32%
アストレアは産まれながらに孤独な人生を送ってきた。 そんなアストレアはある出来事をきっかけにスラム街で奴隷のように生きることとなってしまう。 もう死にたいと思ったその時アストレアの脳内に不思議な声が聞こえた。 それはブレイカーと呼ばれるモ
ンスターに襲われ生きる事を諦めたくない人々の助けを求める声だった。 そんな悲痛の叫びにアストレアはどうしようもできない無力さに怒り、ある決意をする。
『貴方には資格がある』 そんな決意をした折また脳内に性別不詳の不思議な声が聞こえる。
この声がした瞬間俺の意識が奪われ目を開けるとそこは全面鏡張りの様に全方向を見てもアストレアが映っている不気味な部屋だった。
そして、その部屋でアストレアは別世界の現状を知る。 部屋を出たかと思うとそこは霧に覆われ、目の前に砦があるだけの大きな橋の上だった。
この物語はスラム街で奴隷の様に働かされていたアストレアが最強の騎士に出会い、いずれ最強へと至る物語だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-26 23:08:21
26718文字
会話率:50%
推定二十万弱の黒騎士達が、一点に集いその頂点を争う。
屍の山に立つ最強の騎士は果たして誰か。
その裏で蠢くものとは。
眼帯、おっさん、おじさん、壮年男性、老人、老兵、ダンディ、裏切り、必殺技、酒、眼帯、ギャンブル、狡猾、美男美女てんこ盛
りの色々と黒い激闘バトルファンタジー(シリアスコメディー)小説!
※一部流血過激なシーンがあります
※人がバタバタ死にます
※一話あたりは短いです
※誤字脱字があれば感想欄までご連絡くださると幸いです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-25 19:05:26
59800文字
会話率:64%
伝説の星乙女(ほしおとめ)達を集た最強の騎士団「アウルファイン」。
百人以上のヒロイン達が百以上のストーリーを奏でる……
最終更新:2011-05-31 19:32:39
306文字
会話率:38%
最強の騎士団長であったアラン=オルレーン。
ライバルであり親友のレオ=ヴァルツェンと共に戦っていたが、ある男に襲われアランは命を落としてしまう…。
自分は、ここで終わった…。
そう思っていたが、目が覚めると
"ライバルの婚約令嬢
になっていた!?"
ライバルの婚約者なんて気まずすぎる!!しかもこの令嬢、周りからは悪役令嬢なんて呼ばれているし…。
とにかく何とかして破棄しなければならない!
しかし、誰に対しても無愛想なはずのレオが迫ってきて…?
私(俺)が元ライバルにときめくはずがない!!!
元騎士団長の令嬢ライフが始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-03 17:24:28
11085文字
会話率:32%
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほ
どの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
この作品は「アルファポリス」様にも投稿されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-19 20:10:22
596287文字
会話率:43%
ハイスペックな美女と義理の兄を結婚させて、失恋に落ち込む男性を慰めて攻略するという、かなり微妙な設定の乙女ゲームの聖女に転生してしまったライザ。そのゲームは当然人気がなく続編も作られることはなかったが、ライザは生前義兄のことが大好きでで何度
もプレイしていた。
憧れの男性に出会って浮かれはするが、それでも仕事を頑張るライザ。何も知らないゲームヒロインと、かなり卑屈な義理の兄である最強騎士。そんな三人のじれじれ恋愛模様。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-12 22:23:27
81748文字
会話率:34%
《王国の宝剣》の異名を持つ王国最強の騎士バルディンは、引退して屋台の営業を開始した。騎士団では好評だった串焼きを武器に、飲食業で成り上がってみたいと夢を見たのだ。しかし、現実は非情だった。バルディンの屋台はまるで流行らなかったのだ。そのとき
、閑古鳥が鳴く屋台を訪れた一人の美女がバルディンの運命を大きく変える。最強系おじいちゃんと守銭奴美女が織りなすグルメバトルコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-10 20:13:06
15537文字
会話率:45%
人は皆、生まれながらにして秀でた力を持っている。それを見抜くことが出来るのが天職システムだ。
人々は15歳を迎えた日に【占い師】により自らの天職を知ることが出来る。
シャンは幼い頃から【戦士】になる事を夢見ていたが、彼の天職は周りから
蔑まれている【奇術師】だった。
自身が【奇術師】だという事にショックを受けながらも前向きに生きて行こうとしたシャンはある日、【戦士】の女性に恋をする。
彼女に釣り合うような男になろうと行動を起こした彼を待っていたのは絶望的な現実だった。
シャンがその事を知り怒りに燃えた時、彼の中に秘められていた【奇術師】の力が覚醒する。
それは、死者と話す能力、そして死者を一時だけ現世に呼び出せる能力だった。
『この能力を使えば、蔑まれている【奇術師】の立場そのものをひっくり返し王に復讐出来る』
とシャンが【奇術師】の力を用いて革命を起こそうと決意するも、その力を目に付けた女戦士の策略にハマり彼は女性しかいないパーティーに入る事になってしまう。そこにはシャンが恋した女性もいて……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-20 00:09:31
145198文字
会話率:62%
王国で最強の騎士になるため剣士、村雨、モンスターのレムはミレミアム学園に入学する。
野生で育った村雨は強者で自分の力を試したく、光の国ライトキングダムで来た。モンスターのレムの能力はただ一つ、 それは光ることができる!!こんな能力でも王国
最強を目指すと謎の少年と約束をした。
村雨とレムの目標は同じ王国最強を目指す、村雨の野生剣術は、学園や王国で通用するのか
レムは光ること以外の能力を会得し強くなることができるのか
学園にも強者は数知れず。他の者たちに勝ち進め! 2人の大冒険物語が開幕する!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-05 00:23:15
835文字
会話率:39%
「魔法が使えない僕は……それでも最強の騎士になりたい!」
魔法戦闘が主流の時代で剣聖の息子として生まれた主人公――【リクト・アレイン】
学年順位は常に平均であり実戦では落ちこぼれ。幼馴染は皆がチートかよ!? っとツッコミたくなるよう
な化け物で血筋も凄まじい。そんな特殊な環境で育てられたリクトは自分の弱さと向き合いながらも賢者と国王の娘――【レイナ・ヴィスナ】の騎士になる事を夢見ていた。
しかし現実は思い通りにならない。学園では落ちこぼれと馬鹿にされ、時には地面に頭を擦り付けるような状況にも陥る。プライドなんて消し飛ぶような残酷な学園生活が待っていた。
そんな中で僕は師匠に出会う。
折れた慈悲の聖剣【カーテナ・A・ジュワユーズ】――聖剣でありながら何物も破壊することは出来ず、何者も殺すことは出来ない。剣として生み出されて剣の役割を放棄した伝説の剣。故に全ての武器の中で『最弱』であり『最高』の僕の師匠だ。
って、聖剣が師匠ってなんだよ!?
最弱の剣聖は最弱の師匠と共に『最強を目指す』――これは僕が最強になるまでの物語だ!!
「ヒャッハー!! 雑魚のお前は黙って出来損ないの俺に着いてこい。今よりはまともな雑魚にしてやっからよぉ。なぁ~ベイビーちゃん」
「よろしくお願いします!! クソ師匠」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-03 03:07:13
59479文字
会話率:41%
田舎貴族の末っ子、ヤークト・バリスタンは騎士見習いだった。
しかし騎士団長であるショーワン団長から『鉄拳制裁』と称して理不尽な暴力をふるわれ、不遇な日々を送っていた。
ある日、レアスキル継承の儀式にて、★0という最低ランクのレアスキ
ルを継承した事により、二軍騎士に降格させられる。それは事実上、見込みなしという烙印を押された事と同じだった。
しかし、★0のレアスキル【口寄せ:くノ一ガチャ】にはとてつもない秘密が隠されていた。
それはレアスキルを使う事で、優秀なくノ一を召喚するというものだった。
ヤークトは、あやめを始めとしたくノ一たちの力を借り、忍法を覚えて己の実力をレベルアップさせていく。
いつしかヤークトは、一軍騎士を上回る実力と成果を得るようになる。
二軍騎士たちもくノ一の力を借りて強くなり、一軍騎士たちを圧倒するのだ。
そしてヤークト率いるくノ一たちがあらゆる所で活躍し、『最強の騎士団』と呼ばれる所以を作る事となる。
ショーワン団長はヤークトの成長を見抜けなかった事、自身の暴力沙汰を告発された事で、やがて一軍騎士たちからも見放されていく。
これは、立派な騎士を目指すため、くノ一たちから忍法を教わるヤークト・バリスタンの物語である――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-23 21:13:42
102581文字
会話率:43%
最強の聖騎士オルガンは帝国に裏切られてしまう。転職して暗黒騎士になる。オルガンは聖剣と魔剣、両方を使える、最強の騎士になった。
帝国への復讐を誓うオルガンは王国で冒険者になって活動することにした。
誰も信じられないオルガンは情報屋の勧
めで奴隷を買うことにする。奴隷市場で見つけたのは、盲目の聖女だった。その出会いがオルガンの運命を大きく変える。
王国でオルガンは英雄の道を進む。
一方、オルガンを裏切った帝国は滅亡の道に辿ることとなる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-10 07:00:00
71871文字
会話率:38%
【マイクロ王国】
そこは小人達の住む森の小さな楽園
争いは無く平穏な毎日を過ごし、森の恵みに守られていた。
だが…突然その平和は破壊つくされてしまう。
一羽の怪鳥によって。
【ミクロ】
王国最強の騎士、マイクロ王国騎士団長の彼は勇敢に戦
った。
だが・・・戦いの末に彼は…
「わ~小っちゃ~い!」
「止めぬか!無礼であるぞ!私はおもちゃではない!!」
気が付くと異世界で女子高生の紅(べに)春香(はるか)に保護されることになった!!
小っちゃい騎士様ミクロ君と女子高生の春香(はるか)が繰り広げる日常コメディ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-04 15:52:39
9775文字
会話率:46%
ペリエ城の姫君リオーネは、父である最強の騎士『漆黒の狼』に憧れ、騎士になりたいと幼い頃から願っていた。12歳になり、双子の弟カインがいよいよ騎士見習いの準備を始めるなか、リオーネは自分に対して淑やかさしか望まぬ父に大反発する。
娘の考えが理
解出来ず、困り果てた父ユーリが頼ったのは、眉目秀麗な若き騎士、近衛隊長のシセルだった。「教官」となったシセルは、リオーネの要望に応えるべく、厳しい修練でリオーネを鍛えていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-28 19:02:52
66591文字
会話率:43%
ブラック企業に使い捨てにされ、うつ病で働けなくなった男、黒木真。
貯金も底をつき、役所に生活保護の申請に行く。
しかしその窓口で、担当に言われたのは……。
「黒木さんのステータスを拝見したところ、黒木さんは『黒騎士』の適正があります。
ですので、まずは生活保護ダンジョンに行かれることをオススメします。
黒木さん次第で、保護は通常の生活保護よりも手厚くなりますし、再就職先が見つかる可能性もある施設です」
明日をもしれない黒木は、『生活保護ダンジョン』に身を投じる
そこで彼は様々な出会いを果たし、新しい生活を手に入れていく。
エネルギッシュな異世界の人間たちと触れ合い、黒木のうつ病も解放へと向かう。
やがて黒木は黒騎士として覚醒し、異世界でも現実世界でも無双するようになる。
かつてのブラック企業に復讐を果たすほどの力を手に入れ、世界最強の騎士となっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-22 18:05:20
50685文字
会話率:31%
「――実は私、国民に自分の○○○を飲ませた罪で追放されました」
聖女見習いとして教会で働いていたジュリア・トイハート。
彼女はある日、王子にヨダレを飲ませてしまったことで教会を破門されてしまう。
それだけでは世間からは許されず、王の命令
によりモンスターがあふれる人外魔境へ追放されることに。
「なにか……食べ物が欲しい……!!」
植物も生えぬ過酷な土地で、空腹な彼女は一縷の望みをかけて種を蒔く。
普通であれば、その種は芽吹くことなく立ち枯れるはずだった。
しかし精霊の加護を得た種と、ジュリアのヨダレが交ざった時。
魔境の地に、信じられないような奇跡が起こった――。
『よう、アンタが俺のご主人様かい?』
本来ならば精霊の姫にしか引き抜くことの出来ないはずの、最強の騎士(マンドラゴラ)。
前代未聞な人外キャラの登場により、絶体絶命だったジュリアの魔境生活に光明が差し始める。
だがそれはジュリアにとって、新たな災難を招く種となるのであった……
これは飢えた少女が初めて得た家族(最強&食べられる)と共に、追放された魔境でちょっと変わった食堂を始めるお話である。
毎日20:00ごろに投稿予定です!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-20 17:21:34
56383文字
会話率:34%
最強の騎士アルバ・カヴァリエーレと居酒屋の大将酒呑乃亜。ただの風紀委員である幸永芽愛がお送りするドタバタ日常劇!!
最終更新:2021-11-18 14:42:11
4255文字
会話率:65%
西の大国ファーブル帝国は世界を統一するために
全世界に対して戦争をするために最強の騎士を作ろうとしており、主人公のガイル、強引に騎士の地位を剥奪され最初の実験台にされてしまう。
キーワード:
最終更新:2021-11-12 12:07:12
3659文字
会話率:59%
ヴィルヘルムにガレイトあり。
世界最大の国家、ヴィルヘルム帝国有する騎士団〝ヴィルヘルム・ナイツ〟にひとりの男がいた。
男の名はガレイト・ヴィントナーズ。
ガレイトは、出自こそ華やかなものではなかったが、王にその才を見出され、栄誉あ
るヴィルヘルム・ナイツに入団。やがてガレイトは団内でその頭角を現していき、やがてヴィルヘルム・ナイツの団長であるエルロンド・オプティマスと一騎討ちの末、これに見事勝利し、団長の座を手にする。
しかし、名実ともに帝国最強──ひいては世界最強の騎士となったガレイトだが、その後、とある戦争中、敵の術中にはまり行方不明になる。
戦争はガレイトが不在ではあったものの、ヴィルヘルム帝国の圧勝。
そして戦争終結後、ふらっと国に帰ってきたガレイトは誰もが耳を疑うような発言をする。
「ヴィルヘルム王よ! どうか私が、この誉あるヴィルヘルム・ナイツの長を辞める愚行をお許しいただきたい!」
王城内にいた騎士たちだけでなく、侍女や王付きの近衛兵たちもどよめきを上げる。
そんな中、玉座にて頬杖をついていたヴィルヘルム王が、厳かに口を開いた。
「ふぅん。ちなみに、団長辞めてなにすんの?」
「りょ、料理人に、なりたい……です……!」
「へぇ、コックか。いいね、素敵だね。いいよ、なっても」
「あ、ありがたき幸せ……!」
こうしてガレイトは世界最強の騎士という称号を捨て、心機一転、料理人として新しい人生を歩み始める。
ヴィルヘルム帝国はこの日、ガレイトの新しい門出を祝う者、放心する者、泣き崩れる者、軽蔑する者、発狂する者たちで混沌となった。
──そして、そんな騒動から数年後、ガレイトは冒険者パーティ付きの料理人として、自分よりも遥かに実力で劣っている者たちにこき使われていた。
この物語は今まで剣を握り、鎧を身に纏っていた男が、包丁を握り、エプロンに着替えて、数多の食材たちと戦う(主に悪戦苦闘する)物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-28 00:01:26
452794文字
会話率:71%
「ココアちゃん! 今回こそは反省してくれた?諦めてくれた? 今日こそは、ボクのワンちゃんになってもらうよ~♪」
孤児にも関わらず、貴族しか通えない冒険者学校の最高峰「英雄学校」を史上最年少で主席卒業したココアは勇者パーティーに加入する。
そこで待っていたのは、悪事に加担させられる屈辱の日々。
勇者は自身に与えられた特権を乱用し、行く村々から略奪を繰り返していたのだ。
それでも、魔王を倒して世界を救えるのは勇者の聖剣のみ。その言葉を胸にココアは勇者に尽くし続けた。
その一抹の希望すら勇者討伐部隊の襲来で潰えることになる。討伐部隊相手に壊滅寸前までに追い込まれた勇者は、ココアを囮にして逃げ出すことを選んだのだ。
絶望の淵にいたココアを助けたのは、討伐部隊を率いていた大陸最強の騎士団を率いる団長チココ。彼はココアの育て親のような存在。何度もココアの孤児院に通い稽古をつけてくれ、勉強を教え、貴族しか通えないはずの「英雄学校」への入学まで手配してくれた自分だった。
しかし、チココから与えられたのは地獄の選択。致死性が高いユニークスキルを開花させる薬「強制進化薬」の実験台になるか、自分の犬になるかを選べという最悪の選択だった。
憧れだった勇者に捨てられ、育て親に裏切られたココアは、復讐のための力を得るため、「強制進化薬」を投与される選択をした。
無事ユニークスキル【バフ解放】を会得したココアは、チココを奴隷にして騎士団を奪い取り、奪った騎士団を使って勇者を蹂躙する目標をかかげ、今日も策略を巡らせるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-20 23:33:32
140851文字
会話率:32%