現在、子供の不登校は社会的な大問題となっています。不登校が長引くと、引きこもりや社会からの隔絶、家庭内暴力、孤独死、そして社会に対する絶望感からの犯罪に発展することも少なくありません。
私たち家族も、息子が中学2年生で不登校になった時、そ
の現実に直面しました。不登校からの克服は、息子の性格や思春期特有の反抗期、周囲の環境、情報収集と対応の繰り返しと、非常に困難なものでした。親である私たちも、度重なる挫折や将来への不安に苛まれました。
現在、息子は30歳を迎え、不登校を克服して全寮制高校を卒業後、専門学校で整備士の資格を取得し、3回の転職を経て、大手自動車販売店で整備士として元気に働いています。彼の成長を支えた家族の努力と奮闘の記録を、この物語に記しました。
この物語は、中学2年生の時から始まる息子の不登校からの脱却を描いたエピソードを通じて、同じような困難に直面している全ての子供たちとその家族に、希望と勇気を届けることを目指しています。
「一人で悩むな!!」で描かれた福井県敦賀市に住む野坂家の4人家族、大樹、ひろみ、敦、夏帆。前回は長女の夏帆の借金問題を中心に描きましたが、今回は長男の敦が中学2年生のときに直面した不登校の問題に焦点を当てます。
敦が不登校になったことにより、家族全員がそれぞれの葛藤や挑戦に直面しました。親として大樹とひろみは、息子の将来を案じながら最適な解決策を模索し、多くの試行錯誤を繰り返しました。そして妹の夏帆も、兄の不登校に対して複雑な感情を抱きながら成長していきます。
この物語は、野坂家が経験した試練と、それを乗り越えるための努力と愛を描いたものです。同じような状況に置かれている全ての家庭に、少しでも共感と希望を届けたいと思います。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-18 17:19:50
151243文字
会話率:1%
孤独な少女と吸血鬼の美少年。
それは、決して許されない恋だった――。
モントリオールに暮らす15歳の少女・サマンサは、家庭にも学校にも居場所がなかった。
ある夜、公園で一人の美しい少年と出会う。ネルと名乗るその少年は、まるで時代錯誤の貴族
のような振る舞いをしていた。
やがて二人は秘密の交換日記を始め、心を通わせていく。
しかし、ネルには決して明かせない真実があった――。
「吸血鬼は、恋をするとその者の血でしか生きられなくなる」
それが意味するものとは?
切なくも美しい、破滅へと向かう恋の物語。
※「吸血鬼は恋をするとその者の血液でしか生きられなくなる」という設定はX(旧Twitter)アカウント、「創作のネタ提供(雑学多め)さん@sousakubott」からお借りしました。
※AI(chatgpt)アシストあり
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 02:20:20
69265文字
会話率:37%
息子が学校で出された、家庭科の宿題。
何か料理を一品作る、にチャレンジした時の話。
最終更新:2025-02-07 16:19:46
1287文字
会話率:5%
「キミのこと好きになっちゃうかも♡ でも安心して。面倒くさい女にはならないから」
哀川さんは学校一の美少女。
夜中のコンビニ帰り、俺は家出中の哀川さんに遭遇。成り行きで家に泊めることになってしまう。
一緒にご飯を食べ、家出の事情を聞
いたところ、どうやら家庭環境が複雑らしい。
必死になって慰めていると、だんだん哀川さんの目がハート型になってきた。
「あたし、キミのこと好きになっちゃうかも♡」
あの哀川さんがモブ生徒の俺を……!?
「でも、あたしみたいな女、困らせちゃうよね」
「え、そんなことは……っ」
「あたし、キミの都合のいい女になりたい」
「どういうこと!?」
翌日から始まったのは、あの手この手のアプローチ。
自己肯定感が低い系の美少女・哀川さんが今日も付かず離れずでラブコメしてくる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-01 13:06:33
208269文字
会話率:38%
高校生の古澤歌乃は家庭や学校について悩みがあったけれど、26歳の会社員・早川公平に救われた。それから歌乃は諸事情で大阪から福岡に転校することになる。転校先では水谷侑也を始めとする友人に恵まれたけれど……--。
最終更新:2025-01-29 00:00:00
6151文字
会話率:41%
氷室十夜は普通の少年だった。幼馴染や友達と平和に毎日を暮らしていた。家族もいい人ばかりだった。
しかし、高校一年の時「ある事件」のせいで家庭が崩壊した。結果それからは家にもろくに帰れず、学校でも辛い生活を続けていた。そして、ある日ついに
雪に降る夜凍死した。
次に目覚めた時、十夜は見知らぬ白い空間にいた。そこは所謂「あの世」。何も存在せず、ただ死んだ魂達が浮かんでは消える虚無の部屋。しかし十夜は何故か意識を保ててしまった。それからは地獄だ。真の孤独。それは普通の人間ならば発狂してしまう空間。誰も何も存在しない筈の空間で、人より長く自我を保てた十夜も結局は変わらない、筈・・・だった。
救いはあった。それは小さな、されど確かに存在する「亀裂」。そこからは懐かしい生命の息吹を感じた。十夜はすかさず手を伸ばし・・・
次に目覚めた時は赤ん坊として異世界に生をなした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-26 18:00:00
181174文字
会話率:45%
生まれてこの方、特別な事は何もない人生だった。
両親は共働きで、特に貧乏でもお金持ちでもないごく普通の家庭の一人息子。
小中高と普通の学校に通い、専門学校に入って、専門的な仕事につき、日々を生きているだけのただの26歳。
そんな俺には楽しみ
がある。それはアニメや漫画の世界を一人で妄想しながら、一人で演技する事だ。
モブの俺には、その世界が眩しく見えて、憧れを持ち、異世界なんかに飛ばされてーなーと常日頃考えていた。
そんな時に、仕事終わりに一人演技しながら帰ってる時に、見事に車に轢かれた。
(あー俺はこのまま異世界に行くんだ)と悟った瞬間、まさかの思った通り異世界に行ってしまったのである。
俺は誓った。現実世界でモブだった生活を脱却するために、この異世界ではアニメや漫画のようなスーパー異世界ライフ送ってみせる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-19 22:44:07
893文字
会話率:0%
人神戦争、それは人が犯した過ちであった。
人間という生き物は愚かなり。
のちに、神は、そう記したという。
■…主人公、サク
とある事情で声をなくしてしまった。国家騎士を目指し日々訓練にいそしむ。
■…風の君
言い伝えのためサクの前に現れた
亡霊。幻の草剣を探している。
■…七尾姫(菜の花)
国の情勢を知るためサクの通う田舎の学校に潜入した。サクの憧れのひと。桜生国王女でもある。
■…イロハ
サクのおさな馴染み。人一倍正直で、毒舌がちであるため、嫌われやすい。だけど、サクの一番の理解者でもある。
■…ユーリ
隣街の裕福な家庭に育ち、なに不自由ない生活を送っていたが、街で見かけたイロハに惹かれ、同じ学校に通っている。
■…ケイ
妻を失ったエルフ。和の国より学んだ知識で平和を願う。
余り暗くならないように心がけます。
Twitterではイラストも乗せていきますのでよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-17 23:43:51
116252文字
会話率:38%
自閉症、発達障がいー。小中学生の8.8%が発達障がいの可能性があると言われる現在においてもそれは僕自身にとって近くて遠い言葉でした。
実際に息子がその診断を受けるまでは。
2歳の誕生日を過ぎても発語がなく2歳半で「自閉傾向」の診断を受け
た息子は、家庭療育や支援機関、病院、学校のサポートを受けて中学で一般受験し現在は普通高校の1年生に通っています。診断を受けた時には「息子には青春がないのか」と悲しく思った子供と夕食のテーブルを囲んで勉強のこと、部活動のこと、好きな女の子のことを話すことができる幸せを噛み締めています。さらに欲を言えば僕がが好きな野球やサッカーやプラモデルの話もしたいのですが、そこはやはりこだわりがあって息子はクラシック音楽と世界遺産が大好きなのです。その分野については、僕が教えられています。16年間自分が療育、子育ての中心であったかと言えばそうでもなく仕事や忙しさに逃げることもしばしばありました。妻にはずいぶんと苦労をかけてしまったと思います。そして子育てはここで終わるわけでもなくこれからも続きます。知識ももちろん経験もない中からスタートした子育の記録を残したい、同じように悩むご家庭の道標になればと思い、これまでの子育てと息子の成長の記録を事実に基づく小説にすることにしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 20:37:57
493文字
会話率:0%
秘境のユートピア「キルギシア」では・・・・
一日に三時間以上働く人はいない。残りの時間は自分自身のために使う。
政治家はボランティア。
学校は「人生の谷」と呼ばれ、勉強がなく学びがある。
18歳を迎えると一軒の家が贈られる。
刑務所なはな
く、警察官もいない。武器の墓場がある。
誰かと愛し会いたいと思ったら、みんなにそれがわかるように、胸に小さな青い花を飾る。
各家庭に菜園があり、お年寄りが耕す。
お年寄りは「人生のマエストロ」と呼ばれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 10:22:20
23877文字
会話率:20%
今日は栗沢(くりさわ)小学校毎年恒例の遠足の日、オレにとっては、去年の失敗にリベンジする日でもある。
去年、オレは目的地に行く途中ではしゃぎまくったせいで、弁当を汁漏れさせる大失敗をおかしたのだ。
今度こそ汁漏れさせないと意気込ん
でいたのだが、途中で以前の友達である陽介に見つかってしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 17:36:27
1000文字
会話率:65%
和菓子作りで有名なとある町の小学校では、何十年も昔から、生徒たちに和菓子を作ってもらう授業が行われています。
今年もとあるクラスの生徒たちが、和菓子を作るための授業に出席していました。
ですが、ある一人の生徒が、担任の先生にむかってこう質問
したのです。
「先生、焼きいもは和菓子に入りますか?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-30 22:21:04
1000文字
会話率:52%
魔法使いを夢見る少女、根音舞理(ねおと まり)は、念願叶って優秀な魔女を育成する初池魔女学園に入学することができた。
しかし、入学式の直後に一学期の期末試験に合格できなければ退学だと言い渡された――!
舞理は同じクラスになったⅡ科一年B組の
みんな(総勢四名)と協力して退学を回避したい……のだが、元気溌剌サボリ魔爆発魔、笑顔の圧が強い毒舌ンデレ巫女、タブレット端末で会話する実験好き、と問題児ばかりで協調性が無い。しかも、もっと言えば一番の問題児は魔法が使えないのに何故か入学できた舞理自身だった。
果たして舞理は魔法が使えるようになるのか。そして、退学は回避できるのか⁉
【初池魔女学園高等学校】
優秀な魔女を育成するための教育機関。普通科にあたるⅠ科と、特別学科にあたるⅡ科が存在する。
Ⅰ科に入学した生徒は、広く浅く魔法の勉強をする。
何かしらの能力に秀でていたり、将来就く職業が決まっている者がⅡ科A組に入学できる。
秀でている能力に問題があったり、能力を社会の役に立たせる気の無い者がⅡ科B組に入学させられるので、結果として問題児集団になる。
【Ⅱ科一年B組名簿】
・龍神彗(たつかみ すい)
学校裏手の山を少し登ったところにある神社の巫女。水を操る魔法が得意。
家庭の事情もあり、Ⅱ科B組に組分け。
・根音舞理(ねおと まり)
一般社会出身。入学時点での魔法の才能はからっきし。
Ⅱ科B組に入れられた理由は不明。
・火野屋天(ひのや あめ)
体育の授業にしか出席していないサボリ魔。爆発魔法が得意。
Ⅱ科B組に入れられる生徒の典型例。
・薬袋未琉(みない みる)
いつもタブレット端末を使用して会話している。
魔法薬の調合に長けているが、その能力を役立てる気がないためⅡ科B組に入れられた。
この作品はカクヨム、ラノベストリートにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 19:00:00
108233文字
会話率:55%
星空ユキの隣の家は、学校で最高の人気を持つヒロインの冴野夢が住んでいる。
しかし、互いに絡むこともなく、そんなことが別世界だと感じていたユキは今まで彼女にあまり関心がなかった。
しかし、雪が降ったある日、停留所に座っていた彼女に傘を渡して平
凡だった日常が崩れた。
『あなたはどうしていつも私の家に来るの?』
『でも星空は一人で何もできないじゃん。』
『料理は私がしているの?』
廃人のように生きるが、それとなく家庭的なユキ。
ヒロインとして有名だが、それとなく天然の夢。
自分が持っている傷をお互いに隠しながら次第に心を開く2人の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 00:00:00
2709文字
会話率:25%
中学2年生である時満 光(ときみつ ひかる)は家庭状況が良くなく、人生に希望を持てずに学校にも行かなくなってしまう。そんなある日交通事故にあい、気づいたときには事故前の服装のままで知らぬ森の中に。「ここ、どこ!?」森を見渡すと台に刺された聖
剣とその前に立つハムスター。「きゅきゅ!」ハムスターが鳴いたと思いきや、気づいたら目の前には聖剣があった。
この時のヒカルと聖剣、ハムスターとの出会いが後に大陸全土を揺れ動かす伝説のはじまりとなる。。。
これは中学生にして異世界転移した光が暗い世界の中で例え絶望しようともお世話になった人たちの力を借りて乗り越えていくストーリーです!
ツンデレヒロインとのラブコメもあるよ!
(むしろそこをメインにしたい)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 19:15:20
14159文字
会話率:48%
小学六年生の章子は大勢の人の前で話すことができない。
苦悩に満ちた学校生活と家庭事情。果たして、章子はこの苦難を乗り越えられるのかーー。
最終更新:2024-12-10 15:54:33
137893文字
会話率:33%
学校や家庭になじめず、どこにも逃げ場がなく追い詰められていた高校生ハル。
彼だけには「新大陸」が見えた。
すべてを振り切るようにして渡った「新大陸」でハルは様々な人と出会い、忘れていた「大切なもの」を取り戻していく。
最終更新:2024-12-10 13:17:10
146565文字
会話率:16%
「エクソダス」というのは、いわゆる「出エジプト」。日本でも、幕末の坂本龍馬が「脱藩」と云って、いままでの窮屈な「お国」を脱出して、新天地を求めます。それは、家庭、職場、地域、学校、宗教、あらゆる支配―被支配の関係にあることなのだろうと思いま
す。そのエクソダスには当然、ゴールにたどり着くまでにさまざまな困難や失望や絶望は付きまといますが、信じる心をもって、勇気を持ちながら前に進み続けることで必ず道は開けます。
そんな希望と感動の魂のストーリーです。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-03 11:44:09
7243文字
会話率:8%
俺は月下光、高校2年生。俺の通っている学校は部活動が盛んな学校だ。スポーツはもちろん、文科系部活動でも優秀な成績を収めていたりする。また学校側も自由な校風であり、多種多様な部活動の申請を許可している。
俺も英雄についての部活「英雄部」の立ち
上げのため、生徒会の部活動統括部門である副会長の辰巳詩音先輩に部活動申請したのだが、即却下されてしますが、俺の前に4人の部活動申請者がおり、その4名の申請者とともに「合同部活動」を立ち上げることになるのだが。
その申請者も部活動も個性派揃いだった。
緑鳥ひな、「BL部」申請。黒髪ロングの3年生、二次元から現実の男性同士のカップリングを好む、いわゆる腐女子、「漫画研究部」に入部したことがあるが、オタクばかりで退部。そして部費のためにBL部を申請にいったが断られる。
天宗瑠璃、「魔法少女部」申請。水色の髪をしたサイドテールの1年生。魔法少女系のアニメが大好きで、お気に入りのキャラクターにコスプレして街を歩いたりするが、自身はめちゃくちゃ恥ずかしいらしい。コスプレ衣装のため部活動を申請するが断られる。
鎌城春香、「飲食部」申請。茶髪ショートカットの同級生。食べることが大好きで、地域では名の知れたフードファイター。常日頃食べることが日課のわりには全然太ってはいない。「家庭科部」に入部したが、調理中に材料を全部食べてしまい。クビになる。飲食費のために部活動を申請し、断られる。
樹海リアス、「観光部」申請。金髪ツインテールのイギリスと日本のハーフの帰国子女。日本が大好きで観光目的で日本に転校。まだ話し方が片言である。観光するために部活動を申請したが、旅行費を学校が出すわけなく却下された。
彼女たちと俺によるバラバラだが、一つの部室で合同部活動が始まろうとしているのだが、どうなることなのだか折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 22:14:16
65412文字
会話率:57%
「えへへー♪ アキトくん、どうどう? 新しい制服似合ってる?」
届いたばかりのまっさらな高校の制服を着たひまりちゃんが、ファッションショーでもしているみたいに、僕――神崎暁斗(かんざき・あきと)の目の前でくるりと回った。
短いスカー
トがひらりと舞い、僕は慌てて視線を上げる。
「すごく似合ってるよ。まるでひまりちゃんのために作られた制服みたいだ」
「やった♪」
僕とひまりちゃんは血のつながっていない義理の兄妹だ。
僕が小学校のころ、クラスに母子家庭の女の子がいた。
それがひまりちゃんで、ガリガリに痩せていて、何度も繕ったであろうボロボロの古着を着ていたこともあって、
「貧乏神が来たぞ~!」
「貧乏が移っちまう! 逃げろ~!」
心ない男子たちからは名前をもじって貧乏神なんて呼ばれていた。
「うっ、ぐすっ……」
ひまりちゃんは言い返すでもなく、いつも鼻をすすりながら俯いてしまう。
そして当時の僕はというと、自分こそが神に選ばれし特別な人間だと思い込んでいたのもあって、ひまりちゃんがバカにされているのを見かけるたびに、助けに入っていた。
そして父さんが食堂を経営していたこともあり、僕はひまりちゃんを家に連れ帰っては一緒にご飯を食べた。
それはいつしか、ひまりちゃんのお母さんも含めた家族ぐるみの付き合いになっていき。
ある時、僕の父さんとひまりちゃんのお母さんが再婚して、ひまりちゃんは僕の義妹になったのだ。
「これからは毎日一緒にいられるね!」
そんなひまりちゃんは年々綺麗になっていき、いつしか「女神」と呼ばれるようになっていた。
対してその頃には、ただの冴えない凡人であることを理解してしまった僕。
だけどひまりちゃんは昔助けられた恩義で、平凡な僕を今でも好きだ好きだと言ってくる。
そんなひまりちゃんに少しでも相応しい男になるために。
女神のようなひまりちゃんの想いに応えるために。
もしくはいつか、ひまりちゃんが本当にいい人を見つけた時に、胸を張って兄だと言えるように。
高校進学を機に僕はもう一度、僕をがんばってみようと思う――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 07:20:00
112396文字
会話率:44%
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人
として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的なサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
この作品は「カクヨム」「ノベルアッププラス」「アルファポリス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 21:36:36
113826文字
会話率:59%
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人
として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 23:17:49
107430文字
会話率:52%
高校3年生の主人公は、家庭内の問題から逃れるため、学校の周りを歩きながら勉強していた。ある日、友人の皐月から都市伝説について聞かされる。その都市伝説は、夜遅くに不審者に遭遇し、奇妙な質問をされるというものだった。皐月自身もその不審者に遭遇し
、SCP財団の名刺を渡されたという。
その夜、主人公は家庭内暴力に耐えかねて家を出る。商店街でスーツ姿の女性、中村に声をかけられ、皐月が見せたのと同じ名刺を渡される。中村は「SCP財団」の一員であり、異常存在を確保、収容、保護する組織の一員だという。
主人公はその後、奇妙な体験をする。中村に再び遭遇し、異常存在に襲われるが、気がつくと再び放課後の自転車置き場に戻っていた。まるで時間が巻き戻されたかのように感じるが、現実のような悪夢の中で再び日常に戻る。
しかし、再び目覚めると、見知らぬ場所で手錠をかけられている。中村が現れ、ここがSCP財団の日本支部であることを告げる。主人公には全てを忘れるか、財団の職員になるかの選択肢が与えられる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-07 14:54:12
4706文字
会話率:55%