「殿下のご記憶が戻るまで婚約者として本国に同行していただきたい」
在日ローゼンシュタイン大使館で、松田彩那(まつだ あやな)はとんでもない要求をつきつけられた。
クリスマスムード一色の十二月。仕事もプライベートも撃沈した彩那は、居酒屋で
飲んだくれた帰り道、記憶喪失の外国人男性と出会う。
「ローゼンシュタイン大使館に連れて行ってほしい」と言う彼を案内するも、大使館の玄関前では武装集団に襲われてしまう。
翌日。目を覚ますと彩那は、在日ローゼンシュタイン大使館のベッドに寝かされていた。
そこでハインリヒと名乗る男性から驚きの事実を聞かされる。
記憶喪失の男性はモデルのMISHA(ミーシャ)で、さらに彼はローゼンシュタイン公国の王子ミハイルだった。護衛官であるハインリヒいわく、撮影での来日中、高速道路で玉突き事故に巻き込まれたミハイルは、車内で頭を強打し記憶喪失になったらしい。彼は彩那にしか心を開いておらず帰国を拒む。ミハイルの静養のため、ハインリヒは”婚約者のバイト”として同行するよう彩那に要求する。本来王城には王族や各国の要人しか入れない。民間人である彩那を入城させるには婚約者であることが好都合なのだという。一方的な要求に憤慨する彩那だったが、度重なる不運で自棄になっていたことや王子様とお近づきになれる状況に同行を決意する。
現地では文化の違いや格式の高い王族の暮らしに気後れするもミハイルに励まされ、じょじょに生活にも慣れていく。いっしょに過ごす内に彩那は彼の力になりたいと思い始める。
『エブリスタ』『NOVEL DAYS』でも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 22:00:00
96745文字
会話率:36%
ジョン万次郎はカリフォルニアで起こったゴールドラッシュの波に乗り、帰国の資金を得ることになる。アメリカ西部開拓時代の真っ最中であった。
キーワード:
最終更新:2025-03-27 05:02:45
4468文字
会話率:0%
テレーゼは平凡な茶色の髪と瞳を持つ子爵令嬢で、王子ユリウスの乳母の娘で、ユリウスの侍女をしていた。
テレーゼは片思い中の、銀髪に青緑色の瞳を持つ美貌のユリウスが留学している間に、王妃にトリッジ子爵に嫁がされてしまった。ユリウスからは、とに
かく独り身でいて、自分の帰国を待つよう言われていたのに。
トリッジ子爵もテレーゼとは結婚したくなかったようで、テレーゼは婚家で虐げられる。
ある舞踏会の夜、いきなり帰国したユリウスがテレーゼの前に現れた。ユリウスはどうやら辺境伯の娘と婚約させられたようだった。
ユリウスは舞踏会の会場からテレーゼを連れ出し、その後も、なぜか何度もテレーゼに会いに来るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 08:01:32
71058文字
会話率:29%
会社員の天籟 香里(てんらい かおり)は、帰国途中の国際線機内から、気づけば異世界に飛ばされていた。
偶然に開いたステータスボードに表示されたのは「スーパーマーケット」のスキル。
これは日本の美味しいものを世に広めて飯テロ系ほのぼのスローラ
イフ確定? と思いきや、事態はしょっぱなから想像してたのと違う方向にグリグリとねじ曲がってゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 23:39:55
153294文字
会話率:49%
ライムフォレストの女性兵士、キリ・エヴァンスは、全ての精霊の加護を受けたこの国随一の槍術士だった。戦場では無双の強さを誇る一方恋愛には疎く「好き」という感情が何なのかまだ分からないでいた。
そんな彼女の前に、フロストウィルからの交換訓練兵
士、エルク・ヴァルターが現れる。彼は寡黙でぶっきらぼうだったが、初めてキリを見た瞬間、その姿に一目惚れした。エルクの視線に気付いたキリは食堂で彼に声を掛け、次第に距離を縮めていった。
エルクは槍の腕も立つ兵士だった。しかしキリとの模擬戦を何度も行ったが負け続けていた。しかし、彼女と親しくなるにつれ、エルクはどんどん強くなっていった。そして、国へ帰る2ヶ月前、ついにエルクはキリに勝利した。
驚いたキリは「自分に勝てるエルクも精霊の加護をがあるのでは?」と思い、彼を神殿へと連れて行った。するとエルクには地の精霊の加護があることが判明する。しかも、その加護は後天的に得たものであり、先天的に加護を持つ者よりも、より強い力を持つ可能性があると言われた。
精霊との繋がりを感じたエルクは、同時にキリとの繋がりも強く意識した。
そして、自分の想いを彼女へと告げる。
「……俺はお前が好きだ。」
キリは、彼の真剣な瞳を見つめながら、戸惑いを隠せなかった。
キリの鈍感さを知っていたエルクは、静かに微笑んだ。
「お前に"好き"の意味を教えるのは、俺だ。」
それからキリはエルクと共に「好き」という気持ちを探し始めた。それは、最初に彼と出会った頃から、ずっと心の奥にあったものだった。
だが、エルクの帰国の日が迫る中で、彼がいなくなることを考えたとき、キリの心は強く揺れた。
(……エルクがいなくなるのは、嫌だ。)
それに気付いたとき、キリは自分の進むべき道を選んだ。
「私、エルクと一緒にいたい。」
しかし全ての精霊の加護を持つキリは、ただの一兵士としてフロストウィルへ行くことはできなかった。 ライムフォレストの王宮は、彼女の存在を外交の武器として利用することを決めた。
「私は政治の道具としてフロストウィルへ向かうことになる。」
それでも、彼女の決意は変わらなかった。どんな立場であれ、エルクと共に生きる道を選ぶことに意味があると思った。
こうして、キリは祖国を離れ、エルクと共にフロストウィルへ向かうことになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 14:00:00
194768文字
会話率:44%
音楽教師の菜緒子は、エンジニアの隆介をカンボジア支援のNPO活動に誘う。隆介は技術支援として参加するうち、菜緒子からポル・ポト政権時代に音楽家たちが虐殺され、カンボジアから音楽が失われたことを知らされる。彼女の熱意に動かされ、隆介はカンボジ
ア訪問に同行することを決意する。
プノンペンの芸術学校では、日本の国歌「君が代」を菜緒子が演奏すると、驚くべきことに子どもたちが歌詞を暗唱して歌い始める。カンボジアの紙幣には日の丸が印刷されるなど、日本への尊敬の念が表れていることに二人は驚く。
その後、キリングフィールドとトゥール・スレン刑務所を訪れ、200万人もの命が奪われた残酷な歴史に直面する。特に衝撃的だったのは、拷問や殺人を実行したのが笑顔の少年兵だったという事実だ。菜緒子は「人間の残酷さではなく、社会正義やイデオロギーの名の下に普通の人々が残虐行為を行った」と説明する。
帰国の飛行機の中で、二人は日本に生まれた偶然の幸運と、政治への無関心が招く危険性について語り合う。「無関心でいることは一種の同意になる」という気づきを得た隆介は、音楽とプログラミング教育を通じて子どもたちの批判的思考を育てる活動を続けることを決意する。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-14 23:39:09
4087文字
会話率:44%
女学園風の諸子百家。
最終更新:2025-03-11 05:54:16
328文字
会話率:34%
武士の娘ひばりは、父をなくして、夫にも見捨てられた。
まさに人生のどん底。
けれどひばりには、父が教えてくれた語学と負けず嫌いな性格があった。
命懸けのアメリカ留学へ。
それから10年。日本での人生をやり直そうと帰国したひばりを待っていたの
は、元夫。
これは文明が開く真っ只中の明治で、ひとりのサムライの娘が本当の幸せと愛を見つける話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-11 00:29:03
83102文字
会話率:51%
(AIに書かせた司馬遼太郎小説っぽいもの第二弾です。
自分用にまとめたのを置いときます~)
――雷の後には雨が降る。
これは古き雷の武士道から、新しき雨の武士道を作り上げた名将・**乃木希典**の若き日の物語。
そして史実では死
んだとされた、ある雷の武士の物語。
明治十年二月、西南戦争・高瀬の戦い。政府軍の士官・乃木は、戦場を駆け抜ける雷のような男に圧倒される。**桐野利秋**。かつて「人斬り半次郎」と恐れられた薩摩軍の猛将は、刃を振るいながら西郷軍を鼓舞し、政府軍を追い詰めていた。だが、突如として撤退を命じる。その理由は、西郷隆盛の甥・**西郷小兵衛**の戦死だった。乃木はその姿に、自分には「雷にはなれない」と痛感する。
西南戦争後、桐野の戦死が報じられる。しかし乃木はその死を疑い、調査を開始。やがて彼が生きている可能性に行き着く。そしてある日、香水を買いに訪れた**資生堂**で、新聞記者「谷晋助」として生きる桐野と遭遇する。桐野は即座に逃走するが、乃木は執拗に追い、ついに彼を捕らえる。そして、奇妙な頼み事をするのだった。「僕がドイツ留学している間、子供たちの世話をしてほしい」と。
桐野は最初こそ呆れるが、いつの間にか乃木の息子たち**勝典・保典**に懐かれ、「谷おじさん」と呼ばれるまでになる。その間、乃木はドイツで**ノブレス・オブリージュ(高貴なる者の義務)**に触れ、吉田松陰の教えと結びつける。そして彼は決意する。「僕は雷にはならない。雨になろうと思います」と。
やがて乃木は帰国。しかし、桐野がすでに去ったのではないかという不安に駆られる。しかし、玄関を開けると、そこには「当然のように」居座る桐野の姿があった。外は青空の下、雨が降る**天気雨(狐の嫁入り)**。乃木は静かに呟く。「狐を妻にした気分ですよ」と。桐野は文句を言いつつも、どこか満足げだった。
雷の武士道が去り、雨の武士道が始まる。
これは、雷と雨の狭間に生きた男たちの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-05 22:16:43
5638文字
会話率:24%
「こんな店、二度と来ないわ!」
怒りをあらわにした女性客の言葉が、寿司職人・寿 司郎(ことぶき・しろう)の心に深い疑問を投げかける。
客は、寿司をただ楽しむのではなく、まるで「高級寿司を食べる自分」を見せびらかすことに夢中だった。
寿司の味、そのものには興味がない。
司郎は、高級和食店で寿司を握る日々を送っていた。
誰よりも美味しい寿司を追求して、技術を磨いてきたはずだった。
しかし大半の人には魂を込めた自分の寿司は、届かなかった。工夫し、試行錯誤を重ねてきたその逸品には、誰も興味が無い。
「俺はこのままでいいのか……」
「ただ俺は、お客さんが美味いと言って笑顔になってくれたらいいのに……」
自分の人生を考え直したそのころ、司郎に、海外出張の案件が飛び込む。
しかし赴いた先にも司郎の希望はなかった。
そこでも寿司が、ブランド品のように消費される光景を再び目の当たりにする。
その一方で、同じ国に住みながら貧しさに苦しむ人々は満足に食事すらできなかった。
「寿司は、本来どんな人にも手が届く料理だったはずだ。
金持ちの道楽じゃない。
寿司をもっと身近に、心から楽しんでもらえる店を作りたい……」
その願いを胸に帰国の途についた司郎。
しかし、その夢を果たすことなく飛行機事故に巻き込まれ、彼は命を落としてしまう。
目を覚ました彼の前に現れたのは、あの釈迦だった。
「君の寿司への思いは素晴らしいね。
それなら、新しい世界でその夢を叶えてみないかい?」
釈迦の導きにより、司郎は転生を果たす。
しかし転生した先は、異世界ダンジョンだった。
そこには寿司はもちろん、握り飯すら存在しない。
司郎は剣も魔法も扱えないただの赤子。そんな彼を母親として支えたのは、最強のドラゴンと迷宮の牛の魔獣だった。
前世の寿司職人の経験とそして釈迦がくれた、食を通して魔物と通じる「スキル」によって、彼女達と心を通わせていく。
ダンジョンの米や魚、そこでしか採れない希少な食材を使った「ダンジョン寿司」は、次第に魔物だけでなく、魔族や冒険者の間でも話題になっていく。
食を通して、絆を得た魔物達とともに異世界で寿司屋を営みながら、司郎は寿司を通して、人々を笑顔にするため奮闘する。
これは、寿司職人が異世界で握る“最高の一貫”と、新たな絆を結ぶ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 18:31:41
132696文字
会話率:34%
【モブ】とは、その他大勢の名無しであり、どこにでもいそうな特徴のないキャラクターである。
物語でいえば主人公でも敵役でも、ましてや脇役ですらない。背景に溶け込んでいるような、顔も名も無く目立たない存在だ。
だけど僕――佐藤太一は、敢えて
モブとして生きることに徹している。
何故、わざわざ自分からモブになろうとしているかって?
恐らく誰だって、己の物語の主役になりたいと思うだろう。だけど僕は違う。主役なんて一切合切興味がない。
人生に荒波を立てず、可もなく不可もなく、平凡平穏な生活を過ごしたいのだ。
ならばどうやって平穏平凡な生活を送ることができるか。その答えにたどり着いたのが「モブ」だった。
モブとして生きることこそが、平凡平穏に過ごす為の最大の近道なのだ。
けれど、モブに徹して生きるのも意外と難しいところがある。
人生とは社会で、誰かと関わり合ったり柵《しがらみ》も多いものだから、否が応でもあちらから物語に引きずり込もうとしてくるんだ。
例えばそう…放課後の帰り道にナンパから“助けてさせられてしまった女の子”が、アメリカから僕の学校に転校してきた帰国子女であり、カリスマモデルの蘇芳アカネだったこととかね。
そんな蘇芳アカネに目を付けられてしまい、モブ生活が脅かされてしまう。
そんな事は許さない。
僕は必ず、モブとして生き抜いていやる。
僕が編み出した、【モブの流儀】を使って。
登校日2025/2/1折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 19:00:00
121510文字
会話率:42%
萌美が亡くなって彩夏はアメリカに留学した。帰国した彩夏は萌美が命を削り描き上げた美術館の壁画「萌えるMINO」の作品の前に佇んでいた。祖母から萌美が亡くなる直前に渡されたビデオメッセージを手にして誠の部屋に行きそこで二人は萌美の必死のメッセ
ージのお陰で和解をする。彩夏は朝食に萌美から教わったスープをテーブルに並べるがそれを飲んだ誠は20年前を思い起こし、二人の新しい展開が始まることになった。
一方ライターの僕は「不幸じゃないと芸術など描けないよ」と言った萌美の言葉を四国八十八か所の八栗寺で考えていた。「何故あの時萌美は誠に妊娠を伝えなかったのだろうか」そんなことを考えていると僕の肩にモンシロチョウがとまった。それは萌美の化身のようだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 20:49:36
9202文字
会話率:45%
フェアノーレ王国の公爵令嬢であるグレイスは、過去にこの国の王太子の婚約者だった経験を持つ。しかしその王太子は、母である当時の王妃が側妃を毒殺したことにより、巻き込まれ、廃嫡となった。グレイスは婚約白紙になり、その心の傷を癒すため、隣国ルダリ
スタン帝国に留学することになった。そして5年後帰国してみると、現王太子で幼馴染みでもあるアーレンに呼び出され、ある男爵令嬢との『真実の愛』を貫く為、王太子妃教育を修得したグレイスが側妃になり、共に国を支えて欲しいと懇願される。拒否するグレイスにアーレンは、白い結婚を約束し、それを理由に3年後離婚する事を約束する。更にその際、グレイスの初恋の相手であるダリウスに降嫁させる事を提案してくるが·····。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 20:01:36
404237文字
会話率:43%
「すまない、ヘレナ、クリス。ディビッドに逃げられた…」
父が、土下座した。
「・・・やっぱり・・・」
「そうなるよな」
元・金髪碧眼の美青年だった父は、気前が良いことが長所だ。
友人をとても、とてもとても大事にする。
しかし、そ
れは短所であった。
『友人』の頼みを安請け合いしては裏切られ、ヘレナとクリス姉弟の生活を脅かし続けた。
唯一の資産だったタウンハウスも抵当に入り、子爵位も返上するしかない状況に陥ったその時、父は挽回の一手を打った。
それは、『ヘレナを嫁に出すことで報酬を得、とりあえずタウンハウスは維持』。
身もふたもない契約結婚だ。
相手は植民地支配で提督を務めて帰国したばかりのリチャード・アーサー・ゴドリー伯爵。
いずれ侯爵位を継ぐ金髪碧眼の美青年で不釣り合い過ぎた。
そして、早々に明かされる真実。
「侯爵位を継ぐまでの二年間、両親の前でのみ妻のふりをするのがお前の仕事だ」
美青年も金髪碧眼も、もううんざりの、ヘレナ・リー・プライトン子爵令嬢十七歳。
母譲りの「ぼんやり顔」では舐められ易く、嫁ぎ先ではまず、当然ながら冷遇される。
しかし母を亡くして五年、辛酸をなめつくした令嬢はくじけない。
「ぼんやり顔だからって、性格までぼんやりしているわけじゃないの」
今回も強い少女の奮闘記、そして、そこそこモテ期(←(笑))を目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 00:00:15
795710文字
会話率:36%
中学校の社会科教師であった真壁進次郎は、偏向教育を指摘されて退職し、「東比貿易」に再就職した。小さいながらも、国際入札専門の商社である。
入社五年後の1985年、真壁はマニラ駐在員になった。マニラには藤沢支店長がおり、商社の例にもれず、
真壁は厳しい指導を受ける。
赴任直後の初仕事は、日本の円借款を資金とする入札スペックの事前入手であった。早速、プロジェクト事務所のエンジニアに近づき書類を本社に送付するが、既にメーカーは全て押さえられていると本社部長から叱責を受け、更には職務怠慢だとして帰国すなわち解雇すると脅かされる。
理不尽さに悶々とする真壁の駐在員生活が始まった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-18 18:26:57
72319文字
会話率:27%
父の後を継いで若き政治家となった高橋直哉。政務次官として核戦争防止に奔走したのもむなしく帰国。母国も、協力を誓った敵陣にある友人の故国も壊滅した。そして、直哉と二歳上の継母智子は、二人だけ助かったものの、眠りについた。
眠りの中で、直哉は
自らのある使命を強制された。そして秘めた力を与えたという声を聞いたまま、未来世界に目覚めた。そこは、異世界ともいえ、直哉が新たに働かなければならない新世界だった。
その世界を支配するは、六六六貴族(または三六(ミロク)貴族)と言われる魔族。その支配の下に、人類は生き延びていた。魔族の呼び方で言えば、家畜人類(魔族に飼いならされた家畜人類)、害虫人類(ゲリラ活動をする反攻人類)、野生人類(自由を勝ち取った人類)の三つからなった。
だが、直哉に与えられた力は、謎のまま。それは過去の直哉の経験の中にヒントがあった。この力を与えられたうえで 直哉は、人類を救う使命を強制されたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-27 20:25:51
246915文字
会話率:61%
武 頼庵(藤谷 K介)様が主催されている「冬の星座|(と)の物語企画」の参加作品です。
母が他界しました。急遽帰国してお葬式、事務手続き、遺された父のサポートをしてきましたが、忙しくて自分の悲しみは実感できていません。そんな宙ぶらりんな気持
ちを書いておきたいと思いました。
私の夫と母は仲良しだったので、夜空で手を繋いでいるのかも。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-26 18:01:44
663文字
会話率:0%
昭和の終わりごろ、志村圭子は中一。二学期に、後ろの黒板に突如現れた文字。
謎のメッセージの意味は? 書いたのは誰?
圭子は傍観者?それとも?
最終更新:2018-02-28 03:42:16
10680文字
会話率:53%
「婚約破棄、冤罪、猫化のトリプルコンボ! 今年は厄年かしら!?」
「あなた、ラファエル様のことは諦めなさい」
隣国の王女からそう言われ、その申し出を断ったら猫にされてしまいました!
幼い時から婚約していた第一王子に、男爵令嬢を虐めていた冤
罪をかけられ、卒業パーティーで婚約破棄されたのを皮切りに、私の周りで起こる様々なトラブル。
私は、勉強して領地の改革をしたいだけなのに……!
周囲が放っておいてくれません!
私の癒やしは王弟殿下のラファエル様だけ……!
だけど彼にも深い心の傷があるようで……?
私の過去作「王太子に婚約破棄された公爵令嬢、父親から戦力外通告を受け修道院へ送られる〜修道院で待っていたのはもふもふ聖獣に溺愛される日々でした」のキャラクター設定のみ活かして、新しく書き下ろした小説です。
「Copyright(C)2025-まほりろ」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※カクヨムに先行投稿してます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-23 18:12:35
200070文字
会話率:20%
婚約者のベン様は幼馴染で公爵令嬢のアリッサ様に呼び出されるとアリッサ様の元に行ってしまう。
お茶会や誕生日パーティや婚約記念日や学園のパーティや王家主催のパーティでも、それは変わらない。
いくらアリッサ様がもうすぐ隣国の公爵家に嫁ぐ身で
、心身が不安定な状態だといってもやりすぎだわ。
そんなある日ベン様から、
「僕はアリッサについて隣国に行く!
お前は親が決めた婚約者だから仕方ないから結婚してやる!
結婚後は侯爵家のことはお前が一人で切り盛りしろ!
年に一回帰国して子作りはしてやるからありがたく思え!」
と言われました。
今まで色々と我慢してきましたがこの言葉が決定打となり、この瞬間私はベン様との婚約解消を決意したのです。
ベン様は好きなだけ幼馴染のアリッサ様の側にいてください、ただし私の婚約を解消したあとでですが。
ベン様も地味な私の顔を見なくてスッキリするでしょう。
なのに婚約解消した翌日ベン様が迫ってきて……。
私に婚約解消されたから、侯爵家の後継ぎから外された?
卒業後に実家から勘当される?
アリッサ様に「平民になった幼馴染がいるなんて他人に知られたくないの。二度と会いに来ないで!」と言われた?
私と再度婚約して侯爵家の後継者の座に戻りたい?
そんなこと今さら言われても知りません!
※他サイトにも投稿予定。小説家になろう先行投稿。
※百合っぽく見えますが百合要素はありません。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-02 18:20:03
13437文字
会話率:31%
士(フォーサー)という力を持つ者が当たり前となった時代。
アメリカ留学を終えて帰国した漣湊(さざなみ みなと)は、名門国立校へと入学した。
漣湊、その正体は『聖(ひじり)』という上層組織の隊長、コードネーム「クロッカス」であり、その強
さは世界屈指。知能指数は最高クラス。しかしそれは当然のように隠さなければいけない。
湊は全寮制の学園で爽やかで凛々しいイケメン男子と相部屋になる。その男子もまた、湊には一歩及ばないがとある組織の強者であり、湊は運良くその陰に隠れて学園生活を過ごせることになった。
これは、あらゆる勢力と勢力がぶつかり合う中、裏で湊がひっそりと暗躍していく物語。
_____レビューだけでも見て下さい(このあらすじより適確に説明できてます)。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-23 12:21:24
810357文字
会話率:35%
それは夏の終わりのある日
色々な事情で現在一人暮らしをしている高校二年生黒崎悠の隣の部屋に一人の美少女が引っ越してくる。
銀髪の青い瞳をした一見帰国子女に思えた少女。
「私にこの星での暮らし方とか……教えてください」
しかし彼女は異世
界からやって来たエルフの少女だった!
高校生とエルフの少女の隣人同士と、その周りの人達が織りなす異世界交流ラブコメ、ここに始まりです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-19 12:00:00
128636文字
会話率:62%