それは退屈を嫌う悪魔に魂を売り渡せし女を表す忌号。彼女たちは代償を支払うことで超常の力を振るい人々を恐怖させる存在である。只人では太刀打ち出来ない彼女たちを、人々は畏怖と侮蔑に僅かな憐憫を込めて魔女と呼んだ……。
新市街の酒場の語り部
シュラはひどく退屈な日々を送っていた。どこかの誰かの作り話を大仰に語って聞かせ、日銭を稼ぐ毎日。
「何もかも焼き尽くしてしまえたらいいのに」
心の乾きを癒すすべもない。その日も安酒片手にいつものように家路につく……、そのはずだった。いつもは素通りする裏路地、そこは旧市街への入り口だ。幼い頃から入ってはいけないと厳しく言い聞かされてきた暗がりは、抗い難い色香を放ってシュラを誘った。血と背徳の坩堝、屍肉を啄むカラス共の楽園。脳を溶かす薄桃色の霧を超えた先、朽ち果て忘れ去られた廃教会で7人の少女の亡骸と死者蘇生の外法を書き記した書物を見つける。
「ここに契約は成った」
悪魔の指先が運命の歯車を廻す。誰も彼もが無関係ではいられない。
さあ、声高に語らせてもらおうか、乾坤一擲の大喜劇を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-23 16:13:20
87557文字
会話率:27%
少し風が冷たく感じ始めた夏の終わり。「東雲 誠」は零れ落ちる一つの「雫」を見つけた。
「雫」は「誠」の額に当たり、頬を伝い、アスファルトの地面へ落ちる。
アスファルトに残った「雫」の跡は次第に乾き、誰の記憶にも留まらない。だがしか
し、誠はそれを忘れることができなかった。
最期まで輝いた「雫」のことを。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-23 12:00:00
6423文字
会話率:29%
自分でもよくわかってない話、ほぼ自分用。
異界の化け物を討伐する『適合者』を職にする入見平和は、ついに自分達では太刀打ちできない強大な存在と邂逅する。
しかしその存在は恋愛を知ることを第一目的とし、特に敵対的な感情を示さない。
妙に
友好的な異界人と、長年の戦闘で心の乾ききった人間の百合めいた話みたいな感じで…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-05 22:25:37
48707文字
会話率:59%
カクヨムのweb小説大賞で特別賞を受賞しました。十二月一日。スニーカー文庫より、発売されます。
ルーミア・セルヴィアソンは吸血鬼である。
始祖を名乗る吸血鬼に血を吸われて以降四世紀に渡り生きてきた『奇っ怪なるもの』である。
そんな彼女はあ
る夜、喉の乾きを潤すために夜道を歩いていると一人の男と出会う。
ルーミアは彼の血を吸おうとしたのだが、彼の身体には『血が流れていなかった』
「ごめんね、僕の体には血が通っていないんだ」
これは吸血鬼とゾンビ、実に奇妙で奇っ怪な二人のちょっとおかしな恋愛談
第三章まで完結
四章未定。
カクヨムでも連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-27 23:19:57
296982文字
会話率:33%
ビスケットの好きな男の子。喉が渇いてもビスケットを食べ続けます。家中のビスケットを食べ尽くし、妹の分も力ずくで取り上げ泣かせてしまいます。最後に、お母さんに叱られて仕舞いますが、お母さんが用意してくれていたお水を自分で汲んで飲むと、乾きは
収まります。男の子は水の汲み方は知っています。
喉の渇きは、沢山のビスケットでは癒やせませんでした。さらにそのことで大切な家族も傷つけてしまいました。
元は自分への戒めのために書いた物語です。寓話風に書いてみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-28 15:57:25
2400文字
会話率:40%
不気味に黒ずみ、乾ききった大地。ときおり、黒みを帯びた靄が低くかかるが、大地に触れると消えてしまう。そして、永遠の若さを約束する血清。ここは「グローバル・デバイド」の世界。現在の地球の姿とはかけ離れた世界へ、読者を誘い、虜にする、SFサスペ
ンスシリーズ。物語の舞台は未来。ついに、ヨハネの黙示録で予言された最終戦争が起こり、地球の全人口は三分の一に減少してしまう。生き残った人類は新たな支配者の命令に忠実に従わねばならなかった。グローバル・ワールド・オーダー(GWO)と呼ばれるその組織は、見返りを与えることなく、人々に忠誠を強要した。GWOは、地球にかつての栄光を取り戻すことを目標として掲げながら、最終戦争を起こしてしまった人類を完全に抹殺してしまうことも視野に入れていた。GWOに逆らう者は死刑の判決を受け、直ちに処刑された。一方、この新たな支配者に反旗を翻し、進んだテクノロジーを駆使して美しい地球を再生しようとする地下組織も存在していた。こうして、地球と人類を巻き込む新たな戦いが始まる。GWO軍事部にリクルートされた十代の青年は、組織のやり方に疑問を抱き、やがて、自分の心を信じて行動する決断を下す。それは、この青年と地球の運命とを間接的に結ぶことになる、重大な選択でもあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-08 10:21:38
140585文字
会話率:27%
幼き兄妹3人は、皇帝と呼ばれる謎多き人物に聖杯を飲まされる。喉の乾きを潤した子供3人は、成長と共に、魔術を使えるようになっていた。性格がキツイ彼女は毒吐き、気の弱い弟は炎吐き、そして、長兄の彼は強気な回復術を使いまくる性格の悪さが際立ってい
た。彼らの物語はいつかどこかで始まるかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-16 21:46:26
1094文字
会話率:79%
その世界は魔法と剣て成り立っていた
十三の種族が安穏と繁栄を求めそれぞれの国を作り、争った
秩序はなく荒れるのみの世界
大地は割れ、海は乾き、空は燃える終末戦争
その争いを止めた強大なる者達を人々は「使徒」と呼び、世界の統治者とした
そこ
に一人の少年がいた
彼は唯の人だった
力もなく、特別なモノも持たない無垢であった
世界に破壊の嵐が吹いた時、少年の運命が変わる
これは、彼の数奇な運命とその生き様を描いた物語である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-14 01:38:16
393文字
会話率:34%
余談だが、一日一成敗とは、この男の正義である。
最終更新:2017-05-15 01:15:12
1081文字
会話率:34%
【インフォメーション】
読者の皆々様へ。毎度読みに来て下さり、ありがとうございます。『鋼鉄の狼は絶望の中で希望を運ぶ』ですが、しばし新連載の『異世界召還されたが強制送還された俺は仕方がないから痩せることにした。』の執筆に集中するために一日更
新でなく不定期連載とさせていただきます。あらかじめご了承いただきますようお願いいたします。
―――鋼鉄の狼が運ぶのは希望か。それとも絶望か。
異空間から現れて世界を侵食したのは魔王でも幻獣でもなく巨大な昆虫であった。
人類共通の敵『混虫』。私は武装列車を駆ってそれに抗う軍人だ。奴らは人間を餌としか思っていない。ならば私は奴らの死をもたらす死神となろう。死んでいった人間達がせめて安らかに眠れるようになるために。生きている人間達が単なる家畜ではなく牙を持つ狼だということを奴らに思い知らせるために。害虫退治に付き合うのは卓越した剣技を誇る狼の獣人の侍コロと凄まじいドジと予想外の活躍で私を混乱させる犬耳の少女リムリィだ。彼らの懸命に生きる姿が殺伐とした車内と乾ききった私の人生にひと時のやすらぎを与えてくれる。
さあ、貴様ら、準備はいいか。今日も今日とて血塗られた戦闘を始めよう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-06 07:58:19
344454文字
会話率:57%
深い霧に包まれた夜、往く当ても無く彷徨う一つの影があった。
その身体に血肉は無く、あるのはただ冷たさばかりだった。
今、また一つの影が、その手を取った。
その手は、彼の、乾ききった身体に温もりを与えるだろうか。
それとも――――
あ!野生
のスケルトンが 飛び出してきた!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-23 00:00:00
2670文字
会話率:24%
東大3浪目の主人公、貴が異世界を旅をする!受験という苦しみの無限ループから異世界転生という手段で抜け出した貴は勉強で乾ききった心に潤いを求め好きなように生きる。しかし異世界も甘くはない!困難も危険も数多ある。そんな世界で様々なたくさんの人と
の出会いと別れを繰り返すうちに貴は受験によって奪い去られた感情を取り戻す!そして気づく俺は本当は……
文章が下手くそです。只今修行の身でありますのでアドバイスをいただけるとありがたいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-10 17:00:00
797文字
会話率:0%
私は喉の乾きを覚えながらも車を運転していた。
最終更新:2016-08-06 22:26:16
2184文字
会話率:37%
平凡な冒険者だった。
だけど朝起きてみて、ステータスを確認するとなんと、ステータスがオール9999ではないか!
いきなり強くなっちゃった主人公のお話し。
最終更新:2016-07-26 07:14:11
498文字
会話率:42%
この世に生を受けて時点でレベル1000とかいうふざけた野郎のお話し。
最終更新:2016-07-25 21:26:00
369文字
会話率:60%
人類は進化の過程で、生きるために必要な知性を発達させてきた。
それと同時に自我や欲望が生まれ、人の心はより複雑なものとなった。
しかし、育ちすぎた心は他人が掌握するにはあまりに複雑すぎて、そして深く見えなくなった。
人々は
、己の心の乾きを潤すため知性を使った。
自身の欲望を満たすため、己の願いを叶えるため、あらゆる思考を巡らしその複雑な心と頭脳を持って。
裏切り、協力、疑い、信頼。
他人をダマし、ダマされ、その顔に笑みという仮面を貼り付けて。
今日も彼らは自分のために、知性という武器を持って戦う。
信じられるのは、己のみ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-22 22:02:25
2465文字
会話率:40%
枯れた声が好きだった。ガラガラとまではいかないものの、カラカラとした喉が乾ききった時の声は一層良く聞こえる。もしかしたら、その人ならではの味、いわゆる『個性』というものがたまらなく好きなだけなのかもしれない。それでもそういう声を何度も聞いて
は、「あぁ、やっぱりいいな」と思ったのだから、きっとそれだけではない何か別の良さを感じていたんだと思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-17 07:00:00
9245文字
会話率:38%
竜と呼ばれる古代生物が空を制し、エルフ、人間、ドワーフ、野人らが統治するボレイオス大陸。この北西の地に位置するアシリア半島で、かつて英雄王と呼ばれた男が生をうけたのは遥か1000年も昔の事。
英雄王に率いられたアシリア国は瞬く間にボレイオス
大陸を統一し、戦が続く大陸に安寧の時をもたらせた。
しかし、それもわずかの時に過ぎなかった……
どこからとも無く表れた竜王ティアマトが破壊の限りを尽くした。地は焼かれ、水は乾き、草木は枯れ、暗闇が空を覆った。
しかしこれを許さなかった男がいた。英雄王である。
英雄王は軍隊を率いると、竜王ティアマトへと挑んだ。次々と倒れ行く仲間にも怯む事無く、英雄王と竜王の戦いは長い年月続いても決着は付かなかった。
そして暗闇から陽光が射し込んだ時、英雄王と竜王の姿はこの地には無かった。大陸の人々は再び訪れた平和を喜んだ。そして英雄王を称えた。
しかし、大陸は歴史を繰り返す。英雄王が歴史の物語の登場人物でしか無くなった頃、再び戦が始まったのである。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2015-10-15 21:05:35
2279文字
会話率:27%
絶対王政が敷かれ、その権力の餌食になるのを日々恐れながら暮らす世界
そんな乾ききった世界にある無法者達の集まりがあった。
彼らは腐りきった王国の転覆を企み、人々に救いの手を差し伸べていく。
人々は彼らをこう呼んだ
「気まぐれ旅団」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-31 07:05:31
10707文字
会話率:67%
シャイントーそう呼ばれる星があった。
我々の暮らす地球と見た目は同じ。朝日が昇り、夜は訪れる。山がそびえ立ち、海が広がり、大地には木々が生い茂る。様々な生き物が暮らし、ヒトも住んでいるところは我々の世界と変わらない。
しかし、シャイントのヒトは地球のヒトとは決定的な違いを持っていた。
センスーそれは、シャイントのエネルギーとなる力。産まれた時にひとりにひとつ授かる力。地球のヒトで言えば、抽象的だが技術にあたる。
その力は、ときに命を滾らせる火を起こし、大地を彩る木々を芽生えさせ、乾きを癒す水を沸き立たせることを助けた。
その力は、ときにものを創造することを助けた。
その力は、ときにヒト以外の動物と意思疎通することを助けた。
時は201X年
舞台はこの地球
主人公は、日本人の少年と彼を取り巻く人々。
これは、センスを与えられ、闘いの宿命に巻き込まれた少年達の絆を描いた物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-29 22:41:59
10083文字
会話率:41%
現在、高校2年のイケメン男子とその隣に住む幼馴染の女子の話。
イケメン男子、藤村君は不器用で無口。完璧主義で片思いに悩んでいます。
その幼馴染の鈴村さんはごく普通の女子高生。愛や恋には無頓着で今日の夕飯の献立と洗濯物の乾き具合を気にする毎
日です。
そんな二人の関係に変化が・・・。
一応、完結としました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-08 03:12:51
62188文字
会話率:57%