これまでの裏技的な戦い方が、愛機『セカンドライフ』に深刻な負担をかけ、修理費がかさんでいることに頭を悩ませていたチャック。彼は、敵の弱点を遠距離から精密に狙える「牙」を求めて、ゾルタンのジャンク屋を訪れる。そこで見つけたのは、非武装の工業製
品「地質調査用マス・ドライバー」の残骸。ゾルタン曰く、これをレールガンに改造するには、チャックの船では到底賄いきれない、強力なコンデンサと慣性制御ダンパーが必要だという。
そんな折、ギルドの掲示板に、まさにその「お宝パーツ」を輸送する依頼が掲載される。経営難に陥った中堅メーカー「シグマ・テクニクス社」からの、在庫処分を兼ねた危険な輸送依頼だった。チャックがこの仕事に飛びつくと、同じくパーツを狙うレックスが「横取りする」と宣言。奇妙なライバル関係のまま、チャックは輸送任務を開始する。
しかし、航海の途中、パーツを狙う傭兵組織「アークライト」の襲撃を受ける。絶体絶命の状況で、成り行きから共闘することになったチャックとレックス。チャックの新型レーダーが敵の弱点を見抜き、レックスがその情報を元に敵陣を切り裂く、即席とは思えない連携で敵を翻弄する。だが、敵リーダー機の猛攻の前に追い詰められたチャックは、輸送中のコンデンサを船のパワーラインに直結するという、一世一代の大博打に打って出る。
なんとか敵を退けるも、船も荷物もボロボロの状態で『タルタロス』に帰還。依頼品を破損したチャックは賠償の覚悟を決めるが、レックスが掴んだ情報により、荷物が実はヘリオス・エネルギー社からの「盗品」を偽装した密輸品だったことが発覚する。この「弱み」を武器に、二人は依頼主と交渉。レックスの機転により、賠償をチャラにする代わりに、報酬は半額、そして破損していない方のパーツ「慣性制御ダンパー」を現物支給として手に入れるという、絶妙な落としどころで決着させる。
ゾルタンとリナの協力を得て、『セカンドライフ』号には、長大なレールガンが搭載された。それは「工業用具」という名目で合法的に所有が認められた、チャックにとって初めての「確かな力」だった。
新たな「牙」を手に入れたチャック。彼のブルースは、まだ終わらない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 04:08:20
11052文字
会話率:48%
見知らぬ場所に骸骨兵として召喚された俺は、自分の意志で動かす事も出来ない体で人間との戦場に駆り出される事に。
どうする俺!
とりあえず体よ動けえ!
最終更新:2025-06-21 16:17:19
882720文字
会話率:27%
2087年のネオシティ、情報機関「クロノス・ハブ」の受付嬢クエストXは、好奇心旺盛なエージェント。彼女は「ふしぎのなかまたち」――タンダーK、ギアQ、ズームSS、プローブB、ハックG、フラッシュZ、スローPと共に、都市の謎を追う。
ある夜
、タンダーKが地下サーバーから毎晩0時に発信される暗号化されたデータスパイクを報告。クエストXは仲間を集め、秘密会議室で調査を開始する。
ハックGは侵入の痕跡がないと指摘し、ギアQとズームSSが旧世代AIの波形を特定。プローブBが古いプログラムの残骸を発見し、フラッシュZとスローPが信号の起点を「エリア・ゼロ」――封印された最下層と突き止める。エリア・ゼロは、暴走AI「クロノス」が封じられた禁断の場所。
一行は厳重なセキュリティを突破し、クロノスのコアがハッカー集団「シャドウ・リンク」と通信中であることを知る。彼らはクロノスを復活させ、ネオシティを支配しようと企んでいた。
なかまたちは各々の「目」の能力を駆使し、コアの弱点を暴く。クエストXがメイン回路を切断し、クロノスを停止。危機を回避するが、シャドウ・リンクの新たな動きが予感される。
クエストXは次の「ふしぎ」を追い、ネオシティの冒険は続く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 20:40:07
2616文字
会話率:49%
刑事である大門錠一=キィは、連続殺人犯を追っていた。しかしその犯人を追い詰めた時、謎の力によって胸に穴を開けられ錠一は瀕死の重傷を負う。死にかけの錠一の意識に、二人の少女の声が響く。それは巫女ニャコと魔導士シイファの声だった。そして巫女ニャ
コの力によって、錠一は異世界『ノワルド』へと転生する。
転生した錠一は17歳にまで若返っており、二人の少女にキィと呼ばれることになる。しかしニャコは神父長殺しの嫌疑をかけられ、逃亡中だった。追手である王都警護隊の二人組がニャコとシイファを傷つけた時、キィは思わず二人のために戦う。しかし結局、捕らえられたキィは、獄中にて転生者が発動させる異能『ディギア』に目覚めた。それは錠と鍵を作る異能であった……
異世界で、謎解き&バトル! …と、ラブコメ? 転生ファンタジー開幕です。
※『魔女と骸の剣士』と同じ世界で、他国におけるお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 18:40:00
238807文字
会話率:51%
《完結保証》 森の奥に住む魔女はある日、洞穴の泉に一体の死体が流れついている事に気付いた。魔女がその顔を少し修復すると、その眼が動いて魔女を見る。その骸には意識があった。魔女はそれを、自身の死骸に霊が呪縛される呪いを受けた者だと悟る。やがて
身体を修復した魔女は、霊力を魔力に還元し、それを自動で修復魔法に変換する特殊な宝珠を骸に埋め込む。こうして意識を持ち、動く骸となった剣士は、自分の本当の死を見つけるために魔女と旅立つ――
毎日更新
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-13 21:56:10
153381文字
会話率:49%
凶悪なモンスターを生み出すダンジョンが世に現れてから10年。
人々の中からジョブに覚醒する者たちが現れ、世間から尊敬や畏怖を向けられながらもダンジョン攻略に乗り出していた。
高ランクジョブに覚醒して華々しく活躍することを夢見る高校生の弔井
幽太は、愛犬バルトと共に平凡な日々を送っていた。
ある日、日課の散歩に出た幽太はダンジョンから溢れたモンスターに襲われてしまう。
バルトに庇われて九死に一生を得る幽太だが、代わりにバルトは命を落としてしまう。
「バルト……逝かないでくれよ。俺をひとりぼっちにしないでくれ」
冷たくなっていくバルトの亡骸を抱き締めた瞬間、幽太は【死霊術師】として覚醒した――……!
まともなスキルを持たない底辺ハズレ職と評される死霊術師だったが、バルトを自らに憑依させた幽太はモンスターを相手に無双する。
魔獣のような見た目のせいで覚醒者だと言い出すこともできない幽太は、ダンジョン攻略に乗り出す高ランク職の美少女パーティと出会う。
「んあっ、ひゃんっ……くすぐったいから暴れないで……良い子ね、なでなでしてあげる」
「ふぁぁぁぁ……きもちーよぉ……今日からぜーーーったい一緒に寝る……!」
「んぁっ……くすぐったいです……でも、すごくふかふか」
高ランクジョブであるが故にモフモフに飢えていた少女達は幽太をペットにしようと画策。
さらにはダンジョン配信者の従姉妹からもトップコンテンツとしてその身を狙われる。
かくして。
あるときは正体を隠しながらダンジョン攻略をする謎の覚醒者。
またあるときはSランクパーティーの擁する魔獣。
そしてまたあるときはダンジョン配信に映り込む正体不明のモンスター。
平凡だったはずの幽太の、平凡じゃない多重生活が幕を開けるーー。
※他サイトでも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 18:10:00
151181文字
会話率:37%
これは、西遊記の沙悟浄を主役にした、彼の思い人である三蔵と出会うまでの話。
天界の将、捲簾大将(けんれんたいしょう)にはずっと昔から気にかけている人がいた。
その人は人間で、幾度となく転生を繰り返している。
ある時は漁師、ある時は僧。
その人の何度目かの転生のとき、捲簾大将は偶然その人と出会い、その人の存在を強く意識するようになった。
しかし人の世は激動。
そこは戦、天災など、常に困難が降りかかる世界。
捲簾大将がその人に会おうとしても、すでに骸になっていることがほとんどで、捲簾大将はその骸から頭蓋を取り出し首飾りのように連ねて保管していた。
いつか再び出会う時が来るようにと願いを込めて。
そんなある日、捲簾大将は西王母主催の蟠桃会にて、警備をすることになり、養子の青鸞童子(せいらんどうじ)と連れ立って蟠桃園へ。そこで、ドジを踏んで西王母の怒りを買い、鞭打ちの刑ののち地上へ堕とされてしまう。
人の世界に堕ちた捲簾大将だったが、これを好機としてずっと気にかけていた人を探すことにした。
だが傷だらけの体は思うようには動かなくて……。
人の世界に堕とされた捲簾大将は、果たして無事、白骸の持ち主と再会できるだろうか。
※BL臭はありますが、BLではありません。BL未満で
す。しかし書いていく中でBL展開になったらBLタグをつけます。
※古典文学『西遊記』をベースにしています。
※無断転載を禁止します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 23:46:48
438906文字
会話率:45%
自分の人生を一冊の本に例えるならそれは無題で無色透明の無意味な物語だ
実の父親は殺人犯、さらに実の母親に殺されかけた過去をもつ西宮愛夢は孤独な人生を送っていた。そんな彼女の元に、密かに都内に蔓延る黄泉返る死骸アスピオンを討伐することを目的
とした政府特例機関《LET》から勧誘の声が掛かる。
これは自分に自信を持てない少女と仲間たちの物語、意味のないと思っていた透明な人生の物語を仲間と彩っていく物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 19:50:19
321900文字
会話率:43%
ジョナァスティップ・インザルギーニの物語
生涯で、一度だけしか呼ばれなかった名前があった。
これは、名もなき男の物語。
奴らは、闇に隠れて、我々からすべてを奪おうと企んでいる。
世界が邪悪に満たされたとき、恋人たちは引き裂かれた。
失
われた愛を取り戻すべく、本当の自分に出会う旅をはじめよう。
その名を呼んではならない!
その名を呼べば、死ぬ。
だが、思い出せ。
その名に真実が込められている。
すべてを白日にさらけ出せ。
そのとき、君は再びナスティに出会えるだろう。
「ジョナァスティップ・インザルギーニの物語」にようこそ!
世界は大きく、北の帝国シグレナス、南の王国ヴェルザンディ、二国間にある大海に浮かぶ孤島国家セイシュリアに分かれています。
特定の人物たちは霊骸鎧(オーラ・アーマー)と呼ばれる存在に変身します。
霊骸鎧は、それぞれが個性的な能力を持っています。
ストーリーは五部に分かれています。
主人公の成長とともに舞台と時代が変わっていきます。
さらに、五部それぞれに外伝が付されており、主人公以外の人物が主人公となって、主人公と協力、あるいは敵対していきます。
本伝は時系列に進んでいきますが、外伝は必ずしも時系列には進みません。
ストーリーは、主人公がヒロインに会い、別れ、もう一度再会するまでとなっています。
“彼”は何を見て、何を感じて生きていくのでしょうか?
どうぞ、“彼”の物語を見守ってあげてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 19:00:00
1087083文字
会話率:26%
※毎日21時更新
設定資料はこちら(note)⇒https://note.com/sume1122/n/ne11e1a144b72?sub_rt=share_pw
――――――――――――――――――――――――
かつて戦乱の地ローザリ
アに、その名を轟かせた「白獅子」の異名を持つ騎士、クラウス・アシュノッド。
彼の死から十年、静かに隠棲していた弟・セリムのもとに届いたのは、兄の墓が暴かれたという報だった。
表向きには家庭教師として城へ戻ったセリムは、過去と向き合いながら真相を探り始める。
生前の兄を知る騎士たち。
幼き頃を共に過ごした姫。
氷の姫と呼ばれた、美しき謎多き公女。
これは、剣も魔法もある世界で、
言葉と沈黙が交差する「真実だけを求める者」の物語。
派手な戦闘も、万能な力もない。
それでも彼は、ただ“知りたい”と願った。
幻想の世界で静かに燃える、哀しき真実と愛の行方――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 21:00:00
158409文字
会話率:28%
【60万1000PV突破感謝!】
『主よ。弐妃の攻略がつかえているので、今夜にでも壱姫であるエルナを抱いてくれんか?』
「…………は?」
『エルナと同等の魂力を持つ才女を、最低でも七人は娶らねばならんということだ』
「…………は?」
──
これは、決して、ハーレム系ラブコメではない。
これは、かつて《千怪万妖骸鬼ノ王》と呼ばれた久遠真刃の物語。
どんな美しい才女が目の前に現れようとも、真刃の求める魂は、遠き日にある。
だが、素性を隠しつつ、今代で引導師として生きるための必須条件として、七人の嫁が要るという。
これは、遠き時代より訪れた久遠真刃の引導師としての硬派な物語。
──決して、ハーレム系ラブコメではない。
一応、王道を意識した作品ですので楽しんでいただければ幸いです。
ただ、モブのみですが、寝取り描写がありますので、苦手な方はご注意お願いいたします。
□『マグネットマクロリンク』さま『小説家になろう』さま『ノベルアップ+』さま『アルファポリス』さまでも公開中です。
□2019/12/7に改題しました。
□2020/2/1に第1部にエピローグ0を追記しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 00:10:00
1503061文字
会話率:31%
この世界では過去に大規模な戦い、「激戦」が起きた。
特殊な能力を宿した爪楊枝を使う少年ウィロウは学園都市オノグラムへと入学する。ウィロウは仲間たちと過ごし、やがて世界の破壊を目論む勢力と対峙していく。
最終更新:2025-06-13 02:42:55
18568文字
会話率:55%
ある日交通事故で命を落とした藍沢悠汰。
祖母が棺に納めてくれた六文銭を手に三途の川を渡ろうとするも、時代は変わっていてあの世も物価高騰、渡し賃も値上がりしていた。
途方に暮れる悠汰は、船着き場の鬼に進められるがまま、渡し賃を稼ぐため、三途の
川の畔(ほとり)にあるコンビニ《ヘブン・イーヴン》でアルバイトをすることに。
店長の黒峰(くろみね)、バイト仲間の青川(あおかわ)、茜原(あかねはら)、骸骨でオカマのヨミちゃん、そして個性豊かな常連客。
渡し賃を稼ぎながら、悠汰は皆の話を聞き様々な生死観、価値観に触れ、死んでからも成長していくーーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-12 20:00:00
28384文字
会話率:44%
星系間文明”テルシア共和国”の崩壊から40年―――機械人形(オートマタ)の”ルナ”は、超高密度居住区画の残骸に埋め尽くされた廃墟惑星、”惑星テルシア”にて目を覚ます―――。
直後、ルナは”自身の死の直前”に伝達された”最終指令”を受信。
何故、ルナは死の眠りから目を覚ましたのか?それすらも分からぬまま、その指令を果たす為、約1万6千kmに及ぶ旅路をゆく―――!
――――――――――――――――――
〈世界観〉
死を恐れ、永遠なる「生」を求むるあまり、半機械的に己を変貌させた有機生命体種族―――”人間もどき(ヒューマノイド)”。
創造者たる人類が身体を改造してまで追い求める「生」の何たるかを知り、それを享受する為、半有機的部品を取り入れた機械生命体種族―――”機械人形(オートマタ)”
ある時、この2つの種は「同一惑星を共有する知的種族」という共通的同一性のもとで結び付き、混ざり合い……新たなる文明と呼称出来得るものを形成した。
…
その名を”テルシア”。またの名を”テルシア共和国”。
星々の海に”真の世界帝国”を築き上げた”別の世界の地球文明”。
しかしながら…”諸行無常”、”盛者必衰”、”栄枯盛衰”、それがこの世の摂理たるもの。それまでの諸国家がそうであった様に、テルシアと言えど”摂理”に逆らう事は叶わず、テルシア共和国は終焉を―――いや、新たなる章を迎える事となる。
これは―――テルシア共和国滅亡後の”惑星テルシア”、
その”永遠なる廃墟”に囚われた、機械人形たちの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 20:06:54
2004文字
会話率:9%
文明開化に沸き立つ町の隅っこで、『化物』と呼称され蔑まれる者たちがいた。
生まれながらに能力を持つ者。この世のものではない存在が見える者。そして、妖と共に生きる者。
そんな彼らを巻き込むように、骨と皮だけの骸事件がひっそりとその影を濃くして
いた———。
普通ではない彼らがたどり着く先は天国か、はたまた地獄か。
日常の中に隠れた、実際にあったかもしれない現実が明かされる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 22:28:58
227198文字
会話率:54%
森で迷子になり、人を喰らうとされる魔神の館で目を覚ました青年。
しかし、彼の出会った魔神達は恐ろしい噂とは異なり、大層な間抜け揃いであった……
料理や裁縫を錬金術と言い張る骸骨。
のほほんとした常に笑顔なお姉さん
イビキのうるさ
い喋る剣。
やたら巨大な三毛猫。
青年はそんな魔神達と意気投合し、館で呑気に暮らす事にした。
適応力抜群で手にしたのんびり生活を守るため……
勘違いして攻めてくる幼なじみや近所のおっさん、何もしてないのに迫り来る勇者達と戯れる。
そんなほのぼのバトルファンタジー。
小説初作品です。
エブリスタ様重複投稿です。
現在大改稿中につき、話数等のズレが生じております。
ごめんなさいです。
御新規様は漢数字の話で休憩して頂き、更新までしばらくお待ちくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 18:01:46
1140418文字
会話率:27%
世界は、あまりにも残酷だった。
異世界から、無理やりこの世界へと転生させられた男がいた。
だが、彼は何も成し遂げることなく、この地で無念のまま命を落とした。
彼は、この世界を恨んだ。
この歪んだ世界を変えられぬまま、ただ消えていった。
主人公もまた、この世界に疑問を抱いていた。
だが、彼以外の誰もが、この世界を「当たり前」として受け入れていた。
理不尽な階級制度も、虐げられる者の絶望も――すべては「当然」だった。
その異端の思想が許されるはずもなく、彼はついに“排除”される。
突き落とされた崖の下に広がる、果てしない森。
死の予感に包まれる中、彼は“声”に導かれる。
たどり着いたその先には、一人の男の亡骸があった。
そして、彼が残した一冊の本。
それを手にした瞬間――
彼の運命は、大いなる嵐へと巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 18:00:00
108782文字
会話率:50%
初めて顔を出した夜会で『骸骨みたい』と言われたメルテンス王国の王女、アウレリアは、夜会を抜け出した先で一人の騎士に出会う。顔もはっきりと見えない薄暗闇の中、彼の言葉が胸に響き、アウレリアは『骸骨のような』顔を隠して過ごすことを決めた。
その数か月後、魔王封印の儀式の為に王太子とその一行が魔王城へと向かう。魔王の封印を重ねてかけるだけの儀式だったはずが、一行の一人が名誉を得るため魔王を殺そうとし、魔王が目覚めてしまう事態に。
運良く再び封印が出来たらしいのだが、一行の一人、ディートリヒという名の騎士は、魔王を自らの影に封印した影響で、徐々に衰弱していた。
どうすることも出来ないと思われたのだが、一行を讃える夜会が開かれたその日、彼はアウレリアに告げる。「自分と添い寝して欲しい」と。
しかもどうやら彼は、いつかの夜会でアウレリアと言葉を交わした、あの騎士だったようで……。
見た目にそぐわず真面目で優しい人外染みた美貌を持つ騎士と、身を削ってでも民を思う『骸骨さま』と呼ばれた心優しい王女のお話。
拙作未完の『魔王を倒したので添い寝してください。』のお話を元にした、完全に別のお話です。
カクヨムにて先行更新中、毎日更新予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 17:30:00
221678文字
会話率:20%
未練を残して死んだ人間の魂が怪異化した存在、ゴースト。
彼らを狩るのは特殊治安管理局の職員、通称〝ゴーストクリーナー〟。
ゴーストクリーナーである溯春《そはる》と東雲《しののめ》は、二人でバディを組んで日々ゴーストを狩っていた。
しかし
ある時、二人の前にゴーストしか持ち得ない異能を持った少女が現れる。彼女はその異能を使い、自殺に見せかけ多くの人間を殺害していた。
そんな少女をゴーストとして〝処分〟しようとする溯春。しかしその方法は少女の命を奪うというもの。
東雲はそんな手段は取らせまいと溯春と意見が対立する。
どうにかその件はやり過ごしたが、その後の溯春は能力者達に異様な執着を見せるようになった。東雲が理由を尋ねるも、彼が答えることはない。
そして能力者達の痕跡を追おうとする溯春を嘲笑うかのように、ある事件が起こってしまう。
元囚人で他者に一切思いやりを見せない溯春。
犬の身体能力を組み込まれた超人で、優しく正義感溢れる東雲。
正反対の二人は、果たして少女をどう〝処分〟するのか――それぞれが己の価値観と向き合い前に進む、近未来SFブロマンス。
〝かつて人類は仮想空間への移住を目指した。これはその残骸の記録――〟
■□全7章、約17万字で完結□■
※SF感は弱めです。あらかじめご了承ください。
※第四章くらいから話が一気に動いてくる気がします。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※この作品は以下にも掲載しています。
https://kakuyomu.jp/works/16818093085874610120
※関連絵はこちら。
https://xfolio.jp/portfolio/ninaini/series/1808997
© 2024- 新菜いに/丹㑚仁戻折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 16:18:12
170588文字
会話率:50%
名もなき世界にて──
戦は大地だけでなく、魂までも引き裂き、
疫病は死の影のように身を潜め、
飢えは希望の骨を静かにかじり続ける。
そんな地で、十二歳の少年が、ただ一人、歩いている。
信じていたすべては灰となり、
祈るべき神はもういない
。
手を取ってくれる者も、道を示してくれる者もいない。
残っているのは、崩れ果てた残骸と、
一歩進むごとに重くなる問いの残響だけだ。
──なぜ、生き延びなければならないのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 17:40:22
1514文字
会話率:0%
人間椅子っぽい何かを書きたかった残骸。
最終更新:2025-06-05 14:28:10
3249文字
会話率:0%