2011年11月に祖父が亡くなった。
89歳だった。
当時、比較的場所を選ばず仕事ができた私は
延命治療をしない最期の1週間を、祖父と同じ病室で過ごした。
5日目くらいにいよいよ・・・となり、
老人ホームに住んでいる祖母が同室に加わった。
深夜に医師に「ご臨終です」と告げられ
祖母は静かに祖父を見つめ続けた。
私は祖父の短くなってしまった白髪を撫でた。
柔らかく、暖かかった。
*
それから12年経った2023年に
実家の父の書斎で、古びたノートに出会う。
それは、祖父が定年後にコツコツと書き溜めた自分史だった。
何度も推敲した跡があるこのノートは
果たして誰に向けたものだったのだろうか。
今年100歳になる祖母は、読んだのだろうか?
父は、遺品整理の際に読んだのだろうが、内容はうら覚えのようである。
母や兄妹は、興味が無いようだ。
戦争を生き延び、大往生した人の覚書を
独り占めしているようで忍びなく思う。
20年後には、このノートは捨てられ忘れ去られるだろう。
・・・なんだかなぁと思い、試しにここに掲載してみることにする。
誰かに届けば幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 06:34:57
5597文字
会話率:1%
あることがきっかけで薬屋の男・ナユタに一目惚れした通称「白ちび」。
ナユタは白ちびの名前も知らなければ聞こうともしない。興味もない。
それもそうである。ナユタはナユタで、自分を昔助けてくれたこの国の第二王女・マリナに心のすべてを捧げているの
だ。
どこまでも一方通行なふたりがお互いを振り向くことはあるのだろうか……?
※ナユタと白ちびは両思いになる予定ですが、現時点でナユタが別の人へ思慕を向けているような描写があります。また、今後学園もの要素が入ってくる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-12 07:00:00
4688文字
会話率:38%
ミツバは『いらない』と実の両親から捨てられた子供だった。
施設に預けられたミツバは、ある日、鬼人の吾妻家に養子として引き取られる。
その家は「祓い屋」を生業とする家だった。
吾妻家の家族達は、意外な事にミツバを溺愛してくる。
何でだろう
と思いつつも、だんだん慣れて来た時に義父が、
「お前と婚約したいという話が来ている」
と不機嫌そうに言った。
その相手は同じく鬼人で祓い屋を生業とする十和田のソウジと言う少年だ。
そんな彼が婚約を望んだのは、ミツバが持つとある体質が理由のようで――。
これは恋に興味が無い少女と少年が、面倒で厄介な恋のアレコレに巻き込まれながら、お互いをゆっくりと好きになっていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-02 18:00:00
84850文字
会話率:43%
目立つことなく生きてきた16年だった。
ソフィア・トランダフィールは人から好かれることも嫌われることもなく、空気のように過ごしてきた。
───前世を思い出す、その日までは。
ソフィアは推しであるアナテマと邂逅し、そして前世を思い出し
た。
それ以降ソフィアはアナテマの元に通い続け、幸せな日々を過ごしていく。
アナテマ以外はどうでもいい、と思いながら。
ーーー
ハッピーエンドです!!!!!
元地味令嬢一途令嬢× 呪いの犯罪者(精神幼女気味)
子供に対する虐待など残酷な描写が一部含まれます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-18 21:59:52
11991文字
会話率:42%
海洋型惑星ミアプラの原生生物・バージェスが日本の海に出現するようになってから約15年。
海上保安官・鮫島鉄火は、人間の女性に興味が無い27歳。子供の頃にバージェスから自分を救ってくれたウミヘビ型ミアプラ人女性・キルステンと結婚するために潜
水士となった鉄火は、念願叶って対バージェス特殊機動救助隊に配属され、更にキルステンその人とバディを組むことになる。
しかし、喜び勇んだのも束の間、キルステンには人間の男に興味が無いと軽くあしらわれてしまった。
はたして、鉄火の恋が成就する日は来るのだろうか。
(1万字以内で完結予定)
※性癖に対する誹謗中傷はご遠慮下さい
※カクヨムコン短編作品に応募中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-18 09:14:40
9997文字
会話率:34%
俺神島翠星《かみしま すいせい》は中二の春、思いを寄せていた人に告白をした。
まぁもちろんのこと俺はフラれた。恋愛には興味が無いだとさ、それから俺は家に引きこもるようになった。
自宅警備員となった俺はある動画サイトであるアイドルと出会った。
最終更新:2024-01-12 20:05:47
101419文字
会話率:57%
商人と商品。そんな関係の伯爵家に生まれたアンジェは、十二歳の誕生日を迎えた日に医師から余命六年を言い渡された。
しかし、既に公爵家へと嫁ぐことが決まっていたアンジェは、公爵へは病気の存在を明かさずに嫁ぐ事を余儀なくされる。
けれど、幼いアン
ジェに公爵が興味を抱く訳もなく、余命だけが過ぎる毎日を過ごしていく.....。
※アルファポリス様にも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 09:51:40
163097文字
会話率:32%
いわゆるエロゲの世界に転生させられた主人公。
そのゲームはまさかの耐性のない者の脳を破壊するNTRゲーだった。主人公‥つまり寝取られる側だ。このままでは脳が破壊される!心配はない。なぜかって?こいつが銃以外に興味が無いからさ。
注意!
銃に多少詳しいだけのトーシローが書いてます!あとNTRは俺の受け付けないジャンルだ!絶滅しそう。
出してほしい銃があれば遠慮なく言ってください。出しますので。あと基本ハーメルンから引っ張ってきてるんで更新速度は遅いかもです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-09 09:57:06
8092文字
会話率:34%
「神父クロスよ。君の中に《邪神の血》が流れていると発覚した以上、この神聖教会に在籍を許すわけにはいきません。出て行きなさい、この汚れたる者め」
神聖教会に仕え、神父として働いていた青年――クロスは、ある日教会から追放を言い渡された。
彼が、《邪神》から連なるといわれる《魔族》の血が混ざった人間だと知られ、教会より『汚れた存在』と認定されてしまったためだ。
『上ッ等ッです! 今までのクロスの働きも考慮せず下らない差別意識で追放を言い渡すなど! こんな教会こちらから出ていってやりましょう! ね、クロス!』
「落ち着いてください、女神様」
実は、クロスは以前よりこの神聖教会の崇拝する女神――エレオノールの姿が見えて、会話ができていた。
クロスに惚れ込んでいる女神は彼の追放にぶちギレし、なんと一緒に教会を出てついてきてしまったのだった。
何はともあれ自由の身となったクロスは、それでも自分の力を人助けに使いたいと考え、ひとまず冒険者となることに。
しかし、《邪神》由来の強大な魔力を持つクロス――彼の使用する《光魔法》の数々は規格外のものばかり。補助・回復役としてパーティーに加入したにも拘わらず、仲間の冒険者達を守って戦闘で大活躍してしまう。
それでもクロス本人は、報酬の《魔石》を使って人々の生活に役立つ魔道具を作ろうとしたりと、純粋過ぎる性格で人助けにしか興味が無い。
そんな彼を、皆が放っておけるはずがない。共にパーティーを組んだ女冒険者達をはじめ、《魔族》の暮らす《邪神街》の権力者となった古い友人達、彼を慕うシスター達まで教会を抜けて追い掛けてくる始末。
――これは、理不尽な理由で教会を追い出された神父が、その規格外の魔力と《光魔法》を駆使して人助けを続けた結果、人々から“信仰”される《邪神》と呼ばれるようになってしまう――そんな物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-30 12:03:01
216021文字
会話率:47%
王が病に伏したことにより陰謀が渦巻く王国内、王位継承に全く興味が無いオーロ王国第一皇女ラヴィリア・クリューソスも第一皇女という立場だけで命を狙われることになる。そんなラヴィリアの近衛騎士であるジョシュア・グランツが主を守る為に苦手を克服しな
がら戦い続けたお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-13 05:35:41
4881文字
会話率:59%
マリア・シルヴェストレ20歳は困っていた。
一生独身をつらぬくつもりだったのに、突如として結婚しなければいけなくなってしまったのだ。
しかしシルヴェストレ伯爵家に縁談はなく、マリア自身にツテもない。
藁にもすがる思いで出席した夜会で、出会い
を求めて声をかけられるのを待っていたら、声をかけてきたのはなんと第二王子のルーヴェルト王子で…?
自身の恋愛事にはまるで興味が無い本好きな伯爵令嬢マリアと、美形で勤勉なのに空気扱いされる不憫な王子ルーヴェルトのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-29 14:47:51
59417文字
会話率:36%
ナンパされて困っていた私を助けてくれたのは、毎日のように店に来る年下の男の子だった。あどけない顔をして、いつも分厚い魔術書を読んでいる彼は、他人には興味が無いらしい。次の日にはもう、私のことなんてまるで覚えてはいなかった。ちょっと不思議な
彼のことが徐々に気になりだしたけれど、彼にとっては私はいつまでも「他人」でしかないようで──。 (※ヒーローが年下、ショタ気味です) 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-16 18:48:38
127194文字
会話率:38%
幼馴染で恋人のカナ
彼女は僕に興味が無い。
他の友達やクラスの男子には愛想よく社交的なのに、僕が話しかけても「ん」としか返事をしない。
でも、人並みにはセックスをする。
都合のいい相手だと思われていると感じるなか、先輩のセツナから「
別れろ」と迫られ、それを拒否すると「浮気しろ。私が彼女になる」と強引に決められた。
※完結済作品です。
※この作品は一人称視点のみで描かれております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-06 07:00:00
33425文字
会話率:39%
学校では底辺の部活であるオカルト研究部。部員は3人しかいないけどオカルトとか都市伝説を真面目に研究していた私らがある日突然、学校で起こった集団転移事件に巻き込まれてしまいました。
でも、普段から転移も転生も想定済みの私らにとっては集団転移ご
ときでは狼狽えません。
むしろ、異世界で魔法とかスキルの研究を始めてみようかと思ってますので、勇者召喚とか魔王討伐とか興味が無いので転移直後のどさくさに紛れてオカ研の3人だけは逃亡して一般人として暮らします。そして、いざ、こっちの世界で暮らしてみると元の世界の都市伝説も関係していたりして大好物。そんな異世界でのオカルト研究部部員たちの研究成果の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-11 04:08:25
197062文字
会話率:23%
ホームセンター巡りが生き甲斐の私は、ある日訪れた店舗で、ミドリフグのおチビちゃんが瓶入りで販売されているのに邂逅する。余りに愛らしいその姿に、この子を買って家で飼育しようかどうか? そう迷っていると、ミドリフグのおチビちゃんから『こんにち
は!』とアイサツされた。
何と、このおチビちゃんは喋る……もとい、念話めいた意思疎通方法で人間と会話ができるのだった!
フグ好きの趣味妄想丸出し小説。フグに興味が無い人には不向きです。
R15は保険。更新はボチボチ。誤字脱字の報告助かります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-30 23:34:38
17720文字
会話率:15%
※本編とは無関係です。
※画像生成AIのローカル環境を設定した際の覚書です。興味が無い方は、飛ばしてください。
※最後の方に、実際にAIで生成したキャラクター画像を載せています。見たくない方は、引き返してください。
最終更新:2022-11-26 23:43:27
10849文字
会話率:0%
「微分を前提にお付き合いして下さい」
学校一の美女 津嘉田恵美 に身の程知らずな恋をした、本来は二次元にしか興味が無い私。三次元で私が恋をするほどの美女ならば微分して二次元にしてやれば完璧な存在になれるのではないか──
恋に落ち
て次元を落とす。微分恋愛ストーリーは果たしてハッピーエンドを迎えるのか折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-29 18:19:04
2568文字
会話率:37%
ウタガミの世界から数年前、ジャック・クローバーはヴァイオリンケースの中に住む魔物ティミーと世界を渡り歩いていた。音楽にしか興味が無い彼の意志とは裏腹に周囲の環境は彼の安息を許さない。自由奔放な仲間達、過去の因縁、降りかかる災難……次から次へ
と舞い込む厄介事に、独善主義な騎士が立ち向かう。
※名前は昔話・カードゲーム等を借りています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-03 23:10:37
19466文字
会話率:57%
「自分に想いを寄せている人が分かる魔法ですって!?」
魔導研究所に勤めるアイリーンは、同僚であり幼馴染であるジョセフの言葉を聞いて驚愕する。優秀な魔導師である彼は、画期的な恋愛魔法を開発したというのだ。
「凄いだろう!? この魔法があれば
、僕を好いている人が分かるんだ」
子供のようにはしゃぐジョセフをよそに、アイリーンは大量の冷や汗を掻いていた。なぜなら、アイリーンが長年好意を寄せていた人物こそ、このジョセフだったのである。
貴族生まれで真面目なアイリーンとは違い、平民のジョセフは自由奔放で魔法の研究ばかり。恋愛に無関心な男を愛してしまったばっかりに、彼女は恋人ができず、結婚の適齢期を過ぎてしまっていた。
せっかく育ててきた恋心を、そんな魔法で台無しにされては困る。慌てて止めようとするも、ジョセフはその“恋愛魔法”を発動してしまう。失恋を覚悟するアイリーンだったが、その魔法は予想外の結果をもたらした。はたしてアイリーンの恋の行方はどうなってしまうのか――
この作品はアルファポリス様にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-30 19:38:06
9062文字
会話率:46%
上場二部企業の係長を務める小野寺哲は、物静かな言動と突き刺さるような冷たい視線を持ちつつも仕事も熟すエリートサラリーマンであった。
今年入社した新人社員の七瀬優香は多忙な日々を何とかやり過ごす中、週に数回のペースで帰社後メイド喫茶で働い
ており、ある日忘れ物をした七瀬に、小野寺が届け物をするのだが、小野寺は七瀬の居所がメイド喫茶だと知り、少しだけ戸惑いの色を見せた。
忘れ物を届けるためとは言え、会員制メイド喫茶に登録してしまった小野寺と、直属の上司に副業先であるメイド喫茶を知られてしまった七瀬。
それまで味わったことの無い未知の世界に、小野寺は衝撃を受け、足繁く通うようになっていった。
彼は本当にメイド喫茶には興味が無いのか?
それは彼にしか分からない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-19 22:44:02
17805文字
会話率:58%