昔、昔、あるところに
お侍の出で立ちをした、大そう大きな猫がおったそうな。
その猫は刀を携え、袴を着て、いかにもお侍の風貌をしてはいたが、
人前で悪戯に刃を向けることはせず、また人を化かす様な悪さもせず、
あっちへフラフラ
、こっちへフラフラと、気の向くまま、風の吹くまま、
あてもなく流離っておった。
人はその猫のことを、猫のお侍、「猫侍」と呼び、ふらりと人里に下りてきた時には、
お茶や飯、雨露を凌ぐための軒先三寸程を貸したりして、世話をしてやったそうな。
***ここまであらすじ***
*舞台は江戸時代初期としていますが、物語の関係上、独自の用語が散見されます。少しずつ解説を入れるものの、それらと史実は一切の関係がありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-20 21:48:15
31062文字
会話率:36%
現代の高校生である『俺』は電車事故に巻き込まれ、ネット小説でよく見る過去の日本へ――魂だけ江戸時代へ――遡ってしまう。それも島原の乱の起きる半年前、周囲の人達は自分を「四郎様」と呼ぶ。
…もしかして俺、天草四郎ですか??
わずか半年の準
備期間では知識チートも生かせず乱が発生。皆と一緒に死ぬ覚悟をしてたが、史実に於ける乱の最終日、混戦に紛れるようにして剣聖宮本武蔵と慶安の変の主役である由比正雪が目の前に現れる。
この戦いで死んでいった者達の為にも生きよ、と説く武蔵の言葉に動揺する俺。
そして正雪が女であると知り、彼女を謀反人として死なせない為に…そしてこの戦いで死んでいった者達が望んでた世を今度こそ作ろうと、生きて歴史改変を為すことを誓う。
…一方、江戸では天草四郎が生きていることに気付いた元大目付柳生但馬守と老中松平伊豆守の二人が、剣の達人柳生十兵衛に『怨霊討伐』を命じる。
この時代に生きる有名人(後に有名になる人含む)を巻き込み、歴史を変える戦いは激化していく……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-11 12:51:33
297699文字
会話率:52%
薨去の後、「東照大権現」という神として崇められた神君・徳川家康とは何者だったのか。
巨大な徳川家が抱えた決して表に出ない闇の歴史とは・・・。
我々が当たり前の様に信じて来た歴史とは何だったのか?
そんな戦国末期から江戸時代初期の混沌を書いた
物語です。
ここで語られる話は決して「史実」と呼ばれるものではありません。
参考とさせて頂いているのは故・隆慶一郎先生の「影武者徳川家康」であり、同先生が参考にされた故・村岡素一郎先生の「史疑・徳川家康事蹟」を参考にさせて頂いております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-18 07:43:09
309137文字
会話率:22%
吉原遊郭に幼くして売られ太夫に上り詰めたものの長い修女としての生活で希望も愛も見失った”小瑠璃太夫”。
ある時吉原の街角でぶつかった旗本の青年との出会いが彼女の心を変えてゆく。
その想いの行き着く先は?
遊女の話ですがエロ要素ははほぼありま
せん。
江戸時代で基本は江戸時代初期設定ですが時代考証は厳密ではないのでご了承ください。
昔登校した作品をちょこっと改定したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-30 03:42:49
13795文字
会話率:31%
吉原遊郭に幼くして売られ太夫に上り詰めたものの長い修女としての生活で希望も愛も見失った”小瑠璃太夫”。
ある時吉原の街角でぶつかった旗本の青年との出会いが彼女の心を変えてゆく。
その想いの行き着く先は?
遊女の話ですがエロ要素ははほぼありま
せん。
江戸時代で基本は江戸時代初期設定ですが時代考証は厳密ではないのでご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-03 15:09:22
20664文字
会話率:23%
「大河ドラマでやってほしい人物シリーズ」
どこにでもいる、ごく平凡な、これといった取り柄のない男子中高生の高山一郎(仮名)が、ある日突然、戦国時代から安土桃山、江戸時代初期の時代に転生することになった物語。
そして、江戸初期の怪僧、天
海大僧正として生きることになったという物語。
この物語はフィクションです。なお、歴史上の事件や人物に関する見解は、主人公である高山一郎の個人的な見解ということで…。
なお、天海大僧正はもともとは会津の方で生まれたとも伝えられ、天海大僧正=明智光秀?という説に関しては永遠のミステリーともいわれております。
ちなみにこの小説における設定は、IF戦記ということで全くの創作、フィクションの設定です。
また、主にWikipediaなどの文章も一部引用、抜粋させていただいております。特に問題なく掲載できるようならば、そのまま掲載いたしたいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-18 13:07:48
97778文字
会話率:29%
日本の江戸時代初期に似た異世界に召喚された。人間の侍が支配し、獣人や龍人が虐げられる世だった。寿 凪《ことぶき なぎ》のチート能力は、吉凶を知り、諱《いみな》・忌み名を読み、才と弱点を見いだす能力。嫌々女奴隷を買い育てながら、戦いに駆り出
される。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-18 19:00:00
124706文字
会話率:40%
江戸時代初期それは戦いに飢えた浪人たちがそのストレスを何処にも放てず燻り続ける時代であった。そんな浪人の一人である山上勘助は自分の死に場所を探すため、あらゆる人間に果し合いを申し入れ、時には申し入れられる。そんな殺伐とした時代に生きた戦いに
よる死を求めた男たちの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-23 22:31:06
746文字
会話率:29%
西暦でいうと1644年、日本では江戸時代初期、中国を200年以上支配してきた明王朝は、呆気なく滅亡してしまった。次の中国の支配者の座をかけて、明を滅ぼした元盗賊李自成、明王朝で最も有力な将軍だった呉三桂、そして万里の長城の北で、中国支配の時
を待ち続ける異民族・満州族の清朝がしのぎを削ることとなる。結局呉三桂と清朝は手を結んでまず李自成を滅ぼしてしまう。計らずも清へ屈従するも雌伏の時をうかがう呉三桂、だが清は優秀な皇帝が相次ぎ、結局呉三桂が清に反旗を翻すのは、60を過ぎてからだった。そして清への反乱を前に呉三桂は奇妙な夢・幻を見る。若き日に自らが出会った舞姫との恋、そして別れ……。長い夢から覚めた呉三桂は改めて倒清を誓うも、果てしない苦難が待ちかまえていた……。後に明末清初といわれる動乱の時代と、戦乱に翻弄された舞姫の短い生涯を、可能な限り描いてみたいと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-02 16:35:25
14721文字
会話率:27%
時は明暦。病弱な将軍に代わって老中が天下を差配する頃。少々訳アリな隠れ里に暮らす少年、甲斐は村外れで追っ手に追われた子連れの侍を救う。この出会いをきっかけに、甲斐は江戸市中を陥れる非情な陰謀を未然に防ぐため、その身を苛烈な戦いの場に投じてい
くことになる。
江戸時代初期を舞台にした少年仕事人の成長モノです。裏稼業を通じて個性的な仲間たちと出会い、強敵に立ち向かっていきます。少年が仕事人として一人前になっていく様を楽しんでいただければ幸いです。
※設定・描写等含めた改稿作業をちょくちょく行います。ご指摘、ご感想をおまちしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-05 23:20:43
33595文字
会話率:32%
江戸時代初期、まだ世の中が荒れていたころ、2人の男が立ち上がった!
気ままに更新しているので、不定期更新です。なので、物凄い遅いこともあれば、物凄い速いこともあるかもしれません。
最終更新:2014-10-11 21:49:26
453文字
会話率:56%
江戸時代初期の伊予国での話です。宇和島藩伊達家に生まれた子が主人公です。面倒くさい事情で生まれた男の子が、何とか生き延びてたくましく成長します。犬や天狗などの登場人物(?)は、話の中では大変重要な位置づけですので、犬も天狗たちも大変キャラの
濃い設定になっています。特に犬と主人公との関係は、小説のテーマに深いかかわりがありますので、きちんと書きたいと思っています。犬は主人公の師匠ともなり、兄貴分ともなりますので、ほぼメインキャラなのですが、なにぶん主人公がまだ赤ん坊なので、登場はまだまだ先になります。この小説のテーマは「賢いとは何か、馬鹿とは何か、一体どちらが幸せなのか。」ということにしたいと考えています。最後まで書けるように頑張ります。ああせい、とか、こうせい、といった注文がありましたら教えていただけると大変助かります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-19 18:38:28
4684文字
会話率:40%
古代日本には多くの呪術を司る一族がいた。
その中でも死者の世界と現世を司る一族の末裔を綴ったフィクション小説。
江戸時代初期まで現代でいう「士業」としてその禁断の霊能力を政治や戦に使われてきた霊能力。平安の世になって、その一族はある日姿を消
した。
そして高度経済成長を遂げた昭和の日本。
神戸出身の稲盛さくらは上京後に出会った東京出身の吉野貴宏と偶然の出会いを受けて結婚する。
その結婚前に突然明かされた貴宏の持つ特殊能力の話はさくらには決して理解できるものではなかったのだが・・・。
何代も続く決して明かされない世界有数の霊能力一族が綴っていく裏の世界を描く長編物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-12 22:12:57
929文字
会話率:34%
筑前黒田藩領に現れた、経歴不明の老剣士、微塵流・信田朝勝。町の役人は彼の正体に興味を持つ。実は若き日の朝勝には、東国で大きな後悔を残す記憶があったのだった……。江戸時代初期を舞台にした、実話(伝説?)をベースに脚色を加えた剣術対決物。映画用
脚本の形式ですが、シナリオの教本でよく「やってはいけない」と書かれることをいくつか、わざとやっていたりします(笑)。(*自サイトほかで公開、ここへの転載に問題はありません)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-21 22:59:43
19690文字
会話率:37%
江戸時代初期。剣での仕官を志す二人の若者は、辻斬りをして腕を磨いていた。目指すは、吉岡憲法(清十郎)に勝った宮本武蔵だ。しかしそんな二人がある夜、京の町で恐ろしい目に遭う。実話? 伝説? (*他所でも掲載していますが、転載に問題ありません)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-20 06:41:09
3510文字
会話率:40%