世界に遍く魔術、古くから人々共にあったそれは偉大なる文明を生み出した。その中でも異質、一時は人々に疎まれ、禁忌にまで落ちた魔術、死霊魔術、生命の起源に迫るその魔術は世間の再評価により表舞台に返り咲いた。
そんな中、知らぬ路地、知らぬ土地に
投げ出された記憶喪失の少年テトラが死霊魔術を中心にその生き様を示す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-15 11:35:44
8561文字
会話率:49%
ボクの名は、ルティ。
ボクは今……。
「はぁはぁっ…ごめん、皆ごめんっ!」
ボクは今、死の恐怖に負けて逃げていた。
生死共にした仲間達を囮にして。
『死にたくない』……そう思って逃げ出した。
◆
今から一時間前の話
ボク達は冒険者ギルドの依頼を受け、カノン大森林の奥にある湿地帯に沈んだ魔法王国フィルシャーナの遺跡周辺で魔物狩りをしていた。
遺跡の名は『|湖岸都市《こがんとし》フールーン』。
フールーンは魔法王国時代、湖に浮かぶ水上都市だったらしい。
王国の滅亡と共に機能を失い、今では遺跡の大部分を湿地帯に飲み込まれ、沼の底に沈んでいた。
そしてクエスト中に突然……
あまりにも突然……
…………………………仲間の一人の頭が消えた。
「え??」
ボクは一瞬理解ができなかった。
でもすぐに分かった。
…………喰われたんだ。音もなく背後から襲ってきた魔物に。
仲間の死はあっけなかった。
千切れた首からピンク色の肉が見えた。
と、同時に肉から深紅の血が吹き出した。
ここで初めて気づいた。
ボク達が、魔獣の大群に囲まれていることを…
仲間は、すぐに武器を手に取って応戦した。
(み、皆の援護をしなきゃ!)
そう思い、ボクは魔術を行使しようとした……が、次の瞬間、ボクの心は黒く塗りつぶされた。
……そう、真っ黒に。
……心が……………………恐怖に塗りつぶされた。
気づいたら…………ボクは……ボクは逃げ出していた。
死への恐怖に負けて………仲間達を置いて…………
逃げ続けたボクは、大森林の外縁部まで来たところて足を止めた。
心臓が口から飛び出そうな程疲れはて、その場に倒れ込んだ。
「ご、ごめんよアレン、コーク………………エリー……」
ボクは懺悔した。
置き去りにした仲間達の名を口にして。
そして、慰めるかのように両手で自分の体を包み込んだ
ただ、震えていた。震えるしかでかなかった。
「村に戻らなきゃ。た、助けを……」
ボクは震える体を叱咤し、最後の力を振り絞り立ち上がった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-22 08:01:38
5401文字
会話率:19%
貧民産まれでありまだ幼い妹を養っていたハルツェン・カルネは安定した職に就き家族の暮らしを支えるために王立騎士学園『サルヴァトール』に入学するも、貧民産まれ出る事と同時に才能はあれども適正がない事を理由に一般的な出世コースである四つのクラスで
はなく能無しや変わり者を隔離する為の中央組に押し付けられる、しかしそれでもまだ諦めずにスポンサーの名だたる騎士や学者の目に留まり推薦を受けるためにも中央組であろうとしっかり頑張る覚悟を決めた所で、貧民を忌み嫌う者によって謀殺されかける。
しかし、死の寸前この世界の五属性とは違う魔術の一つ、死霊魔術の才能が発動し死を免れる。
半ば悪役とか魔王じみた才能だとは思いつつも、自身を酷い扱いにした学園や生徒に雪辱を果たす事を胸にいずれ『ノーライフキング』と呼ばれる男が滅茶苦茶する!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-03 23:54:52
24013文字
会話率:59%
「おぞましい魔術師め……よくも僕たちの事を騙したな……!」
窮地に陥った勇者を助けるために隠し通してきた死霊魔術を行使したアルマ。
しかしそれは背教行為であり、彼は「勇者パーティの魔術師」としての身分を剥奪、国外追放の処罰を受けてしまう。
「さて。それじゃあ静かに過ごせる場所、探しに行きますか」
僅かな荷物を手に、アルマの「スローライフ探し」が始まる……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-28 04:37:16
23414文字
会話率:42%
VR技術が仕事や大学の講義にまで浸透し、ゲームと言えばVRが当たり前になり始めたこの時代。そこにまた新たなVRゲームが販売された。その名も『MultiEndingStories』。補助システムの開発により、人間以外の生き物になることが出来
るというテロップに踊らされて、私はこのゲームを始めることにした。~~VRの世界で『ドール』として始めた私はこの仮想世界を、【死霊魔術】で創り上げた従者達や愉快なプレイヤー達と冒険していく~~折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-03 20:00:00
303889文字
会話率:45%
幻想小説や外国ファンタジーがお好きな方、または気軽に楽しんでみたい方におすすめ!
前編と後編、それぞれ5分くらいずつで読める冒険小説。ぜひご覧になってみてください!
あらすじ:
森の奥で、半エルフのアカネは戦いの狩りにのぞんだ。
古代ロ
ムレス王が建てた国が、2000年も続く異世界。
アカネは長い時を過ごすすべを心得ている。
ひとに仇なす者を焼きつくすため、今日も彼は、燃え上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-03 12:05:10
3997文字
会話率:20%
書き終えました。1部完結の73話まで毎日更新します。
奴隷にされた魔族の少女が幸せになるお話。
魔族の村に住むレミリアは、山で食料を集めている最中に何者かに拐われ、奴隷商人に売り飛ばされた。
奴隷として買われた領主の城で追い詰められ「
死霊魔術師(ネクロマンサー)」としての能力が発現、奴隷から解放されたので故郷に帰ってみたが、故郷は壊滅し、村人は綺麗さっぱりいなくなっていた。
状況から、レミリアを拐い村を滅ぼしたのは、正義と神の名の下に各地の魔族の村を襲い略奪の限りを尽くす、「勇者」という連中だった。
レミリアは死霊魔術を磨き、頼りになる仲間達と共に、村を滅ぼした勇者達を探し出し、必ず報復すると決めました!
アルファポリス様、カクヨム様、ノベプラにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-27 14:51:50
184099文字
会話率:48%
私は、一人で生きてなんていけない
皆が簡単に出来るようなことも、満足に出来ない
私に出来るのはたった一つ
“手を取る”ことだけ
誰でもいいの
誰か、私の側にいて下さい
例えそれが・・・
自らの命を対価にしたものだと
しても
生まれ持った髪の色により使える魔術が決まる“アイデアル”
黒い髪を持つ黒の魔術師“アーテル”の少女
家族を失い、故郷を失い
たった、一人になってしまったさみしがり屋で臆病な少女は
どの様にして生きていくのか・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-19 23:18:41
456文字
会話率:16%
とある場所に死霊魔術師がいた。
名はリコリス・ラジアータ。
彼女は死人を使役し、人の役に立ちながら平穏な暮らしをしていた。
ある日、彼女の元に「勇者」が現れた。
勇者は彼女のことを「悪」だと捉え、彼女を滅したのだ。
リコリス
・ラジアータは死んだ。
勇者によって殺された。
これは、死霊魔術師の「死後」の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-26 00:00:00
252701文字
会話率:41%
スラム街に住む普通の少女が手に入れたのは、禁術とされている死霊魔術の本だった。恩人である老人の意見を聞き、学んで見た少女は死霊魔術の才能があったのだった。
禁術ということもあるが、何かの始まりを感じた少女は街を出る。これはそんな少女の冒険の
物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-12 10:16:39
2186文字
会話率:42%
フレースヴェルク戦争
『死体を飲み込む者』を意するこの戦争が終わったのは、僅か十九年前だった。
黒髪黒眼を持つアンサラー人と、赤髪赤眼を持つガェヴォルカ人が軍隊をぶつけ合い、互いに敵国の人間と大地を絶望的に蹂躙した、四十年にも渡る悪夢
のような戦争。
ことは、銀髪銀眼を持つゴエティア人を殺し尽くした『ゴエティアの大粛清』に始まると伝えられている。
アンサラー・ガェヴォルカ・ゴエティアの三種族が住む、四方を海に囲まれたかつての『グルヴェイグ大陸』では、互いの国を侵略せずと不可侵の条約が定められていた。
しかし種族として衰退の一途を辿っていたゴエティアは、新たな魔術を生み出す。後世で『死霊魔術』と記される不死者の群れを操るものだ。その威力は絶大であり、その使い手は強大な魔力を有するゴエティア人のみにほぼ限定されていた。
そこでゴエティアの王は考える。
死霊魔術を用いれば、大陸を我が物に出来るのではないかと。
六十五年前。グルヴェイグ暦千二百一年に、ゴエティア国は不可侵の条約を破り、大陸を手中におさめようと侵攻を開始した。
ゴエティア国から大陸を守るため、アンサラー・ガェヴォルカ両国は同盟を結んで戦い、辛くもこれに勝利した。
この戦いこそが『ゴエティアの大粛清』と呼ばれている戦争だった。
戦いはゴエティア人という種の完全な死滅によって終息を向かえるが、六年後にガェヴォルカ王とアンサラー王によって二国間の戦争となる『フレースヴェルク戦争』が開始される。
フレースヴェルク戦争の終結から十九年後。
アンサラー国とガェヴォルカ国の国境線を挟んで並ぶ街『リゼバン』と『ブモラ』。
悪意を込めて『裏切り者の街』と呼ばれるふたつの街から物語は始まる。
リゼバンで暮らす十七歳のナナトは、周知の事実ではあるが『ある秘密』を持っていた。
ある日、ナナトは街の近くに現れたというゴーレムの噂を聞きつける。ゴーレムは死霊魔術によって生成される化物だ。
半信半疑ながらも、ゴエティア人の生き残りがいるかもしれないと考え、ナナトは幼馴染の少女チトリと青年ウィツィ、門番の女性メェガらと共に噂の真相を探りに出た。
そこでナナトは自身と同じ秘密を持つ少女と出逢う。
その出逢いはやがてナナト達を戦渦へと巻き込み、その中心へと押し上げていくことになるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-16 08:00:00
152561文字
会話率:35%
「私は、いつ死ぬのだろう」
殺した相手を意のままに操る禁術、死霊魔術
それによって半死から戻ったディルムッドと、死霊魔術の使い手である謎多き大佐、アルトリウス
2人の、何も生まない復讐とその産物を描く
限りない狂気、その先に何を望むのか
頑張って書く予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-05 22:34:31
2249文字
会話率:29%
禁忌の職業《死霊魔術師》
それはクラスメイトと異世界転移した1人の男に与えられた職業。
《死霊魔術師》の力である死霊魔術を行使し、あらゆる手段を使って傀儡を作って国を裏から支配していく......。
あらゆる手段......例え、仲間の
死を利用してでも......。
これは《死霊魔術師》であるが故に、大事なものを理不尽に奪われた彼の世界の全てを相手にした復讐の物語。
アルファポリス様にも投稿しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-23 19:01:04
43085文字
会話率:53%
瀕死の姉を助けるため、創造神から死霊魔術の源、《死霊秘法》を授かったフィレンは、姉をアンデッドにした。
アンデッドとしての生を得た姉は、それでも弟と一緒に居れば満足と言ったけど、フィレンは自分を許すことなどできなかった。故に、姉弟は創
造神とある約束をした、
創造神の願いを叶えば、姉は復活できる。
禁忌とされるネクロマンサーの力を手にして、姉と共に果てが見えない旅に踏み出す。
これは二人の姉弟が、いつか蘇生の力を手に入れるための冒険物語。
※姉成分と人外女の子多めの冒険物語です。
※ハッピーエンドを心掛けています。
※序章の一話ごとの文字数は少なめにしています、一章から増えます。
※ライターは台湾人ですので、もし誤字誤用などがありましたら教えてください。泣いて喜びます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-22 19:09:17
1077461文字
会話率:46%
ヒーロー文庫様から6月28日に書籍化されます!
公式ページ(https://herobunko.com/books/hero80/10074/)
書籍版の試し読み(https://comicawa.com//TitleDetail/0000
1-0000137939)
14歳の少女ネネは、ネクロマンサーは気持ち悪いという理由で外道な勇者パーティーを追放される。
そして復讐と輝かしい将来のため、死んで二年前まで戻り、最強の二周目ゲームをプレイすることに決める!
女剣士のアンデッドやら、ドラゴンの死骸やらをチート級の死霊魔術で操り、
一周目の知識を活かして勇者パーティを先回りしてどんどんイベントをこなす。
二周目なので最初は救えなかった人や街まで救うことに!
いつしか外道な勇者パーティは没落していき、
ネネは勇者たちよりも憧れの的になっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-12 16:25:37
59351文字
会話率:51%
笑いあり、涙あり、最弱勇者のTS異世界奮闘記。
強くもない、賢くもない、それでも彼女は『すべて』を魅了する。
第一部
【殺戮コロシアムで僕は序列七位に恋をする】
「闘技場」×「囚われのお姫様」×「頂点を目指す僕」
第二部
【禁断の死霊
魔術が大暴走してボクっ娘オブ・ザ・デッド】
「ネクロマンサー」×「聖堂騎士団」×「天才すぎる妹」
第三部
【竜の巫女は剛腕の吟遊詩人を全否定する】
「聖なる都」×「神竜の巫女」×「ドラゴンスレイヤー」
第四部
【暗愚の女王と愛しのグラディエーター】
「帝国」×「黒衣の騎士」×「無垢の女王」
ボクっ娘剣闘士の大英雄活劇。お楽しみください。
※こちらの作品は他サイトと重複投稿してあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-26 12:25:04
424817文字
会話率:23%
五年前、突如襲いかかった悲劇は、主人公ニセルの家族とも呼べる人間達十名の命を奪った。
十五となったニセルは自動人形である、自身を「兄さん」と呼ぶリゼと共に、復讐の旅へと出る。
絡繰人形と人間が共存する西洋の大都市、『ドーリス』には、裏で悪
事を働く『死霊魔術協会』が存在する。
ニセルはその協会がかつて家族を奪った奴等だという確信を持っていて、どうにか近づこうとする。そして潰すことを目的としていた。
禁忌人形を扱う人間を忌み嫌う少女、シルヴィアとも出逢い、助け助けられる関係となったニセルは、『死霊魔術協会』の人間から家族を取り戻す為に戦う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-03 20:04:11
12303文字
会話率:47%
破滅という名の平穏を得た世界――――。ガレリア帝国の侵攻により、世界は長い戦争の時代へと突入した。
戦争が激化するにつれ、死霊魔術によってあの世から蘇った屍兵《リバーサー》が戦場で活躍するようになる。彼らは生前の記憶を失い、死霊魔術師《ネク
ロマンサー》の命令で動く戦闘能力に特化した兵士で、大きな戦果を挙げたのだった。
戦争に屍兵《リバーサー》が大量投入された結果、死霊魔術師《ネクロマンサー》も制御できない屍兵が大陸全土にあふれ、戦争が終わった今も人々を襲い、生活を脅かすようになっていた。放置された屍兵《リバーサー》に対応するため、死霊魔術師達は魔術師連合・国際平和維持機構――通称《レヴィアタン》を結成したのだった。
ある日、《レヴィアタン》に所属する屍兵《リバーサー》のクロードと、新米死霊魔術師《ネクロマンサー》のアリスの2人は、とある遺跡の調査を命じられる。魔術音痴のアリスと初の任務に当たることになり、一抹の不安を覚えるクロードだったが、そこで彼を待ち受けていたのは因縁とも呼べる相手との邂逅だった――――。
※以前投稿した『屍たちは黄昏に嗤う』の改稿バージョンです。5話以降から内容を大幅に変更していますので、楽しんで頂ければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-23 00:00:00
193895文字
会話率:31%
獅子土謙人は表向きは刑事だが裏では忍者であり死霊魔術師という複雑な家系の生まれだった。彼は忍者と死霊魔術師の力を人々の役に立てようと考え、この力を使ってこれまで多くの殺人事件の犯人達を捕まえてきたが、とある殺人事件の調査中に大企業の陰謀に巻
き込まれ命を落としてしまう。
人々の為に力を使ってきた結果が孤独な死という結果に絶望した謙人は「生まれ変わったら次は自分の好きなように生きる」と決意してから息を引き取り、異世界で一匹の魔物として転生する。
そして魔物に転生した謙人は「移動迷宮」という移動をするダンジョンの支配者となり、後に「正体不明のダンジョンマスター」として異世界にその名を知られるようになる。
これは以前書いた短編小説「オークに転生した俺は今日も奴隷のフリをする」の設定を少し変更した作品です。興味があれば短編小説のほうも是非読んでみてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-21 14:43:33
36673文字
会話率:40%
死霊魔術師のガイは弟弟子のハリーを殺めるべく、彼の塔を訪れる。
殺害に成功したものの、もうすぐ塔に魔術師の罪を裁く魔術師……『裁定魔術師』フレデリック・C・レポフスキーがやって来ることを知る。
慌てて立ち去ろうとした時、来客を告げる鐘が鳴る
。
やってきたのはまだ少女といっていい年頃の娘だった。
「お初にお目にかかります。わたくし、レポフスキー家の侍女を務めます、リネット・リーと申します」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-20 22:13:36
24433文字
会話率:38%