四年制の文系大学を卒業し、
今年の四月から新社会人になった言ノ葉 陽葵(ことのは ひまり)と、
数年ぶりに故郷に帰省した倉野叶(くらの かなう)。
高校の卒業式以来、疎遠になっていた二人は再会する。
それぞれが抱えている息苦しさが、再び二人
を引き寄せる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 19:31:11
5462文字
会話率:14%
ヒトはその誕生当初から平和的な種族だった。彼らの一部はいつしか太陽信仰に目覚め、極東の日本へとたどり着いた。
縄文時代は太陽と自然を崇め、祖先を身近に感じながら暮らしていたが、弥生時代に死者を不浄とみなす価値観が持ち込まれる。
これを
もちこんだのはユダヤ人だと考えられ、現在の日本にもその痕跡が残る。そして弥生時代には、戦乱が増えていく。
二世紀、関東にあるアマテラスの国に出雲のスサノオ王が訪れる。表向きは和平の申し込みだが、スサノオの振る舞いは傍若無人であり、アマテラスの孫ニニギを人質としてもらい受けたいという意図が垣間見える。そこでアマテラスはニニギを出雲まで送るように見せかけ、同盟国であった南九州の狗奴(くな)国に逃がした。
狗奴国で生まれたニニギの曾孫イワレビコは、ある日まつろわぬ民の少女ハルノと出会う。彼女の正体は邪馬台国の女王、日(ひ)巫女(みこ)の後継者だった。とある事件がきっかけで、二人は邪馬台国で再会する。イワレビコはハルノに夢を明かす。それは日本古来の自然崇拝、ユダヤ教、道教を統合する新たな宗教「神道」を創設し、大和の地で天下を治める王となることだった。
それから七年が過ぎ、イワレビコの天下取り、いわゆる神武東征が始まった。大分県の宇佐でイワレビコはハルノと再会し、結ばれる。その後、出雲へと向かい、武力をもって主王の大国主と副王の事代主に出雲の国譲りを認めさせる。
そして大和へと向かうが、強大なナガスネヒコ軍の抵抗により、長兄イツセを失う。イワレビコはハルノに使者を送るとともに、紀伊半島を南に回って熊野を目指すが、途中で残り二人の兄も失う。失意のイワレビコのもとに、タカクラジとヤタガラスが現れ、加勢することになった。そして長い旅路の末にナガスネヒコ軍と再戦する。
イワレビコは日巫女に即位したハルノの占い通りの状況を作り出して相手の戦意を奪い、ナガスネヒコ軍に勝利する。ナガスネヒコの主君であるニギハヤヒは、ナガスネヒコを東北へと逃し、みずからはイワレビコに恭順する。
こうしてイワレビコは初代天皇に即位した。やがてイワレビコは畝傍(うねび)に、ハルノは宇佐に埋葬される。その一方で二人の魂は分霊され、別の場所に合葬されたかもしれない。
現在の神道は、縄文系の自然崇拝がユダヤ教を取りこんだように見える。そしてその祭祀王が天皇である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 19:20:00
124972文字
会話率:32%
「なんでこの言葉が紡ぎ出す美しさが理解できないんだ?」
「お前こそ、この機能美を極めた紋陣の価値が分からないのか?」
朝っぱらから教室を真っ二つに分ける論争。
ここ、王立高等魔術学院には大きく分けて三つの系統がある。
言葉を紡
ぎ、詠唱により神の力を借りて魔術を発現させる文系。
計算された魔紋陣を描き、魔術を発現させる理系。
魔力を体内で練り上げ、身体能力を上昇させる体育会系。
三つの系統は常に争い、自分の信じる系統こそが至高だと声を上げる。
無所属のカリエ、クラサは外から論争を見ているだけの日常を送っていた。しかし他国の王子の転入によって騒動に巻き込まれていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-23 09:26:39
9627文字
会話率:35%
毎日更新中!
――地球人も、宇宙人も。人間も、ロボットも ――
流星群の降る夜。裏山へ落下していく謎の光を目撃した
宮沢 美月は、見に行った先で頭部がブラウン管テレビのロボットと出会う。
ココロという赤ちゃんを連れた謎多きロボット〈ハ
ル〉は、
やがて打ち明けた。
「私達は、追われている身なんだ」
「どうか、私達を守ってはくれないか」
敵組織の刺客達は、次々と襲いかかってくる。
そんな中で、少しずつ仲間も集まっていく。
小さく真っ白でもふもふの宇宙生物。
生まれた星がわからない、地球人のふりをした宇宙人。
猛毒の液体を体内に抱えた宇宙人。そして……。
そんな仲間達と過ごす掛け替えのない日常や、冒険の日々。
果たして、敵の目的は。ロボットと赤ちゃんの抱える謎とは?
この宇宙に生きる人達は、心に何を隠し、何を探し、何を求めているのか。
「皆、それを見つけようと、日々を必死になってもがいている。人は、皆旅人だ」
【cosmic】宇宙の、宇宙的規模の、宇宙を思わせるように神秘的な
【traveler】旅人、旅行者
文系の筆者が書く、SFの極薄皮を被ったジュブナイル小説です。
科学の専門知識などは一切必要ありません。
Part1以外は、基本的に1章(1Chapter)完結です。
※戦闘シーンがありますが、グロテスクなどの過激描写はありません。
※この物語は、実在する人物、団体、名称等とは一切関係がありません。
※特定の団体や個人の思想及び主張を、批判または推奨するものではありません。
※カクヨム、ノベルアップ+にも同作品を掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-23 21:00:00
2666845文字
会話率:39%
「春紀ってさぁ」
文系な男子高校生の僕。
「なんか普通じゃない?」
そんな風に、特別でもなんでもないの僕。
「この王国を救いなさい」
なのにラノベの主人公のように…
「勇者様」
異世界に行った⁈
最終更新:2024-02-14 23:55:03
473文字
会話率:43%
体は理系、心は文系。それがトランス理系です。トランス理系である私は、勉強や日常生活に苦しんできました。これはその記録です。
最終更新:2024-02-14 10:00:03
2354文字
会話率:24%
小説家や漫画家ってすごいんだな。
好きこそ物の上手なれ。
ボク、芸術大学とか文学部に行けばよかった。
もう行く金も時間もないけど。
私立の薬学部に行っても、何も持ち帰れなかった。
最終更新:2024-01-19 19:30:27
777文字
会話率:0%
超人気有名カフェでバイトをしている小花衣える。そして同じくバイトの大学生一ノ瀬快。店長に頼まれて新作メニューの試食を引き受けることになった2人。どんどん距離が近づいて…
鈍感な文系高校生えると好意を寄せる理系大学生快の学生年の差ラブストーリ
ー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-14 01:53:37
2441文字
会話率:83%
「わたしが前にいた世界では1は9なの。
2は8で、3は7。
だから1+2=3だったのよ。
わたしが中学生までいた世界では、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10って数を数えていたの。
高校に入学して、数学がどうもおかしいと気づいた
。
9、8、7、6、5、4、3、2、1、90の順で数が9ずつ増えていくってわかって、数学が理解できるようになった。
どうやらわたしは、春休みの間に、数字の表記が異なる世界に転生してしまったらしいの。
わたしが言ってること、わかる?」
全12話の中編です。文系に贈る数学ラブコメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-12 17:00:00
26391文字
会話率:54%
私小説のような随筆のような文系大学生の造物です。
最終更新:2024-01-09 15:20:44
582文字
会話率:7%
しっかり者メイドアンドロイドと、残念イケメン恋人用アンドロイドの恋(?)。
文系が書くSFのため、ゆるゆる設定。
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シンギュラリティの後に起こった戦争で、AIが搭載されたロボットにより夥しい被害を被った
人類は、AIの扱いに慎重になった。
それから数十年後、人口減が止まらない先進国で労働力としてのアンドロイドの導入に向けて実証実験が進む。
感情を持たず会話もしないアンドロイドたち。
そんな中、アンドロイド特別行政区ソピアで生まれた会話ができるメイドアンドロイドのリーア(ただし感情なし)。
そして存在してはならないはずの感情を持ち会話もできるアンドロイドのタクト(ただしちょっとザンネン)。
アンドロイドだって恋をするかもしれません。
23.10.15開始折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-21 08:00:00
41111文字
会話率:46%
黒野 雅は理系極振りの大学生。文系科目は壊滅的だが理系には強い。
ある日教授にお呼ばれして見学した量子力学の実験中に起こった事故で不幸にも死亡してしまう。
しかしその先で二つの世界の神と出会い、魔法が存在する異世界に転生する事を告げら
れる。
新しい世界で世界の理を研究したいと思ったが、勇者やら魔王やら物騒な話が出てきてしまい、勇者の力を欲した国に追われ亡命する事となってしまった。
両親を守るべき同族に殺された勇者は何を思うのか・・・
練習作・TS転生モノです。不定期更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-31 11:00:00
217617文字
会話率:52%
1751年江戸時代中期にタイムスリップした文系Fラン大学生。最初はタテボシ貝の養殖から始まった。ただ生きるのに必死だった。琵琶湖の小さな三角州の貧乏藩に生まれた大溝小太郎。特別な力も地位も知識もない。あるのは令和の日本での一般知識と、大学の
琵琶湖生物サークルで培ったタテボシ貝の養殖技術。洪水と火事に借金の利息に苦しめられながら生きる男の行く末は――。
※大溝藩は実在しますが、大溝家は架空の人物です。実在する人物と架空の人物がおりますので、ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-12 18:20:56
75084文字
会話率:62%
陰キャぼっちな上に、政治オタクでド文系、そしてちょっとだけ口が達者な高校生が、
転生先で政治家を志し、友人や恋人、そして様々な政敵と出会いながら、総理大臣に上り詰める物語です。
最終更新:2023-10-09 22:49:22
3854文字
会話率:54%
中学二年生の夏、僕は塾帰りに不良達に絡まれ大ピンチだった。
カツアゲされる――だけならまだいいのだが、最悪なことに彼らの目的は僕の体らしい。
「グヘヘ、引き締まったイイ尻をしてやがる……」
スポーツの類はしていないが、我が家は常に心身を
鍛えるべしという家訓があり、僕は文系の割には引き締まった体つきをしている。
どうやらそれが仇となり、狙われることになってしまったらしい。
「クッ……、殺せ……」
菊の花を散らすくらいなら、命を散らす。
そう覚悟を決めた瞬間――、男の一人が何かに気付く。
「ん? なんだ嬢ちゃん、もしかして参加希望か? 残念だが、俺達は美少年専門でなぁ。そういう願望があるなら、お隣の路地をオススメするブベァッ!」
男が最後まで言い終わる前に、強烈な打撃が腹に突き刺さる。
男達は瞬間的に近付いてきた少女がヤバイ存在と悟るが、時すでに遅く暴虐の嵐が吹き荒れた。
鮮血に染まる赤髪の少女は、真紅に染まった指をペロリと舐め上げてから、頭上の月を指さす。
「月を見るたび思い出しなさい!」
そう言い残し、赤髪の少女は去っていった。
あの夜以降、僕――いや、俺は、一から体を鍛え直した。
変わり者の師に武術を習い、戦うすべも身に付けた。
そしてある程度自信がついたころ、再び夜の街へと向かう。
目的は勿論、もう一度あの少女と会うためだ。
しかし、いくら夜の街を探し不良達と喧嘩をしようとも、少女が現れることはなかった。
あの少女は、一体どこへ行ってしまったのだろうか……
結局少女と再会することはなく、俺は高校生になった。
あの夜からもう、1年以上が経過してしまった……
しかし、俺は諦めない。
必ず彼女と再会し、そして――
※この作品は武 頼庵(藤谷 K介)主催の『月(と)のお話し企画』参加作品になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-26 06:16:08
5012文字
会話率:32%
この世には2種類の人間がいる。
【鉛筆】の能力持つ人間と【消しゴム】の能力を持つ人間だ。
主人公・黒は鉛筆である。未来を沢山描ける。
友人・白は消しゴムである。未来を明確にし継続する。
性質は違うものの2人は仲良し。
しかし、ある日の授
業中にクラスメイト2名の能力暴走が起きるのを見て、黒は能力暴走をどうにか出来ないか悩み始める。そんな黒に、友人の白は果たしてどんな言葉をかけるだろうか。
理系と文系、変化のない毎日の繰り返しが平気な人と変化ないと日々壊れて行く人がいる。という話を小耳に挟んで作ってみました。
わかりにくい点が多々あるかもしれませんが、どうぞ気が向いたら気軽に読んでみてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-26 22:00:00
7030文字
会話率:48%
『十年後もお互い独身だったら、結婚しよう』
そんな、どこかのドラマで見た様な約束をした私達。
けれど十年後の今日、私は彼の妻になった。
……そんな二人の、式後のお話。
最終更新:2023-08-10 16:31:35
7522文字
会話率:19%
乙女ゲーム『十字架の国のアリス~王国の光~』の世界にモブ令嬢として転生して十三年。
日々『日本の記憶は自分が作り出した妄想なのでは』と不安が高まる中、私は前世の料理を作り味わうことで『あれは現実だ』と自分を繋ぎとめていた。
そんな中行われ
た攻略対象者の第一王子と第二王子の婚約者選びのお茶会で、推しだったクールな第二王子は相変わらず表情筋が死滅していて尊かった。婚約者候補たちの熾烈な戦いの中、第二王子が初めて小声で呟いた。
私だけが理解した第二王子の呟き……。それは『……なんでやねん』
今なんでやねんって言いましたか??
学園に入学すると聖女のヒロインが現れたがイベントは次々と不成立の上、突如発生した農作物の病気も民衆の病も治せない。本人もショックを受ける中ゲームではいなかった新たな聖女がその病を次々と抑えていった。
前世で医学部だった第二王子は次々発生するその病に共通する原因に気が付く。それは全て遺伝子疾患であること。
転生関西人王子(医学部男子)と転生道産子令嬢(料理好き文系女子)がゲームのシナリオ脱出を目標に両片思いのち両想いのハッピーエンド・異世界ラブストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-09 16:03:50
697531文字
会話率:54%
カラクリノクリの改訂版。
最終更新:2023-06-06 23:20:16
5960文字
会話率:32%
大学二年の初夏。
馬鹿みたいな大きさの花束を抱えてあるく男を見つけた。よく見るとそいつは、同じサークルに所属する知也だった。
花束を処理するのを手伝ってくれと頼まれ、それを承諾したのはなぜだったのか。
文系男子と美術系男子の一話完結BL短編
集。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 22:10:25
1972文字
会話率:42%