「フラヴィニー侯爵家息女マリリーズ、お気の毒だが私に貴女と婚約する気はない!」
夜会で侯爵家次男から突然そんな宣言をされた14歳のマリリーズは、一歳下の妹ミュリエルの謀にはまったことを知る。
マリリーズが4歳のとき侯爵の父が死亡し、国の
決まりで長女が15歳で成人するまで叔父が暫定爵位についていた。
しかし再婚した叔父と母は、ミュリエルが長女であると偽って国に届けてしまった。
以後マリリーズは三人から虐げられて生きている。
このままではミュリエルが15歳で爵位を継ぎ、マリリーズは放逐されることが予想される。
10歳のとき加護を賜る儀式で、ミュリエルは強力な火魔法を、マリリーズは聞いたことのない『ブンカン』という加護を得る。いろいろ事務仕事に役立つが、極め付きは読める場所にある文書を書き換えられることだ。
文官に役立つ能力を得たということで、それからマリリーズは男装をして叔父とともに王宮に通い、執務を手伝うことを命じられた。
ほとんど使用人と変わらない扱いの日々が続く。
そんな中でマリリーズは領地の窮状を知る。当てにならない叔父には秘密に、家宰の協力を得て、マリリーズは加護の能力をさまざまに利用して領地の立て直しを目指すことにした。
「この現状を捨て置くわけにはいかない、ここで目を逸らしたら絶対後々に悔いが残る!」と。
領地救済と成人後の自立を目指して、マリリーズは行動する。
「カクヨム」にも同時掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 20:00:00
103330文字
会話率:42%
宮廷文官の娘として生を受けたアストリット。貴族学校での課外授業に出て、他国からの侵略軍と遭遇するが、魔女として力が顕現し、侵略軍を退けることになる。腹黒国王に家の爵位をあげるとか、婚約者を用意するとかで断り切れず取り込まれてしまう。しかし、
婚約者が頭回らなくてよかったわ。男性にほぼ興味がないアストリットの力をめぐり、報酬や美男の婚約者候補を用意すると、あちらこちらから申し込まれてしまう。今の婚約者は浮気しているし、興味もないから婚約破棄を仕掛けようか。一国の軍を相手にしてもひるまない令嬢は大切に思う友人と家族のために、あれこれ画策する。
この作品はカクヨムとアルファポリスにも掲載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 13:00:00
185479文字
会話率:46%
“騎士団の王子様”――そう呼ばれ、いつも女性に囲まれ、同僚たちの中心で笑っている。それが、俺。
王国騎士団・第三部隊副隊長 ――“レイ”。
感情をコントロールすることなんて慣れている。この仮面は、俺を守るための唯一の武器だ。
ある日、視
察で王宮から訪れた文官、レオン・クラヴィス。冷静で冷徹。観察力に長け、一つの仕草から背景を読み取る――俺にとっては、間違いなく“危険人物”。
一目見て、俺のことを嫌っていると分かるその態度に、安堵した。ああ、この人は俺を好きにはならない。仮面の中には入ってこない。だからこそ、俺は笑う。この距離を保ったままでいられるように。
…はずだった。そうであって欲しかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 17:00:00
21039文字
会話率:32%
男爵家の当主である私(女)。両親が亡くなり、かろうじて私が爵位を継承したが、とても貧乏で使用人を雇うお金もない。かろうじて執事とメイドが一人ずついるが、菜園を耕し、家畜を育て、家事も自分達でしている状態。それでも可愛い妹と弟のために、私は奮
闘していたが……。ある日の偶然の出会いと、自身の字の美しさにより、変化が訪れる。
頑張る私に引き寄せられる素敵男子たち。でもボンビーガールは自らの手で、幸せを掴もうと奮闘!だが格上貴族の令嬢や魔獣の登場で大ピンチ!でも負けない!
さらにさらに。
幼なじみとの恋を実らせたい文官、苦労をかけた両親に報いたい騎士、愛が重い令嬢、兄嫁のマウントに悩むマダムなど、私が接点を持つ人々の悩みも解決していきます!
◆模倣・盗用・転載・盗作禁止◆(C)一番星キラリ All Rights Reserved.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 07:00:55
322786文字
会話率:29%
「これは、あなたのものですか」
中腰の状態で誰かに声をかけられ、ハンジが見上げる形で声の主のほうへ視線を向けると、ややつり気味の大きなガーネットの瞳が彼をじっと見つめていた。これが、女性騎士ハナミとハンジの出会いである。
+ + + + +
+ + + + + + +
「ハナミさーんおはよーございまーす!」
大きな声で自分を呼ぶ声にハナミは思わず眉根を寄せた。ここ1か月、ほぼ毎日のように聞く男の声だ。朝の鍛錬をしていたハナミに向かって走り寄ってくる男は名をハンジといった。
「…物好きな人だわ」
はぁ、と一瞬動きを止めてため息を吐いたハナミは、すぐに素振りに戻った。
※どんかん女騎士と片思い男文官のおはなし。
※ふんわり設定注意折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 18:10:33
15708文字
会話率:63%
国の王立魔法研究所で神童と呼ばれ、飛ぶ鳥を落とす勢だった主人公は正に賢者の候補生だった。
しかし兄弟子の嫌がらせや、果ては研究所の師からのパワハラに遭い、才能を腐らせてしまう。
二十年後、魔法を使えなくなった主人公は落ちぶれ、文官に
なっていた。
しかし頑張っていた仕事を兄弟子の陰謀によって辞職させられてしまう。
失職したので田舎に帰り、実家の畑で頑張ろうとしていたものの。
実家はすでに兄弟子によって潰されていた。
踏んだり蹴ったりの現実に、主人公はせめて最期にと、密かに夢見ていた冒険者になることを決意する。新米冒険者として寄越されたクエストはハードコアの難易度だったものの、主人公はかつて神童とまで呼ばれた魔法使いの腕に再覚醒して攻略し、冒険者になる。
そこから主人公の才能が返り咲くように輝きを取り戻し。
冒険者になった主人公は地方の冒険者ギルドで無双の活躍を見せていく。
これはかつて神童だった三十路のおっさんが冒険者になって返り咲き。
自分に苦を強いた連中に活躍劇を見せつけてざまぁする物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-10 15:20:50
84364文字
会話率:44%
王太子の筆頭補佐官を務めていたアニエスは、待望の第一子を妊娠中の王太子妃の不安解消のために退官させられ、辺境伯との婚姻の王命を受ける。
辺境伯領では自由に領地経営ができるのではと考えたアニエスは、辺境伯に嫁ぐことにした。
初対面で迎えた結婚
式、そして初夜。先に寝ている辺境伯フィリップを見て、アニエスは「これは『君を愛することはない』なのかしら?」と人気の恋愛小説を思い出す。
さらに、辺境伯領には問題も多く・・・。
見た目は可憐なバリキャリ奥様と、片思いをこじらせてきた騎士の旦那様。王命で結婚した夫婦の話。
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西洋風異世界。転移・転生なし。
三人称。視点は予告なく変わります。
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※R15は念のためです。
※アルファポリス様にも掲載中。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 09:20:33
156874文字
会話率:48%
ここニナリア国では、ある方法で王太子の妃を決めると、国が繁栄すると言い伝えられている。
なかなか進展しない今回の妃選考。
一人の文官が適当に選んだあるものが、王太子を感動させるが……
殿下、本当にコレを選ぶのですか?
☆本羽 香那様
主催『一足先の春の詩歌企画』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-17 00:25:50
10901文字
会話率:38%
中央大陸の歴史の中で、セムリナ公国は比較的脇役であった。
地理的な条件もある。
平和を尊ぶ国民性もある。
そして、SSSことサミュエル・スミスが無法な戦争に常に反対の立場を取ってきたこともある。
だが、その姿勢こそが重臣たちの忌むところだっ
た。
彼らは公王リストグラに野心を吹き込み、サミュエルの抹殺を図る。
時を同じくして、ルアフィル・デ・アイリン王国においても事件が起こった。
常勝将軍花木蘭の専横を掣肘するという名目で、不平貴族や文官たちが内乱を企てたのである。
事態は混迷の色を深めてゆく。
木蘭とサミュエル。
ふたりが求める平和。
至るには、流血の道を通らなくてはならないのだろうか。
ふたつの国にまたがる謀略の糸が紡がれる。
●開催期間/2007/7~12
●全6話完結折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 09:44:19
52001文字
会話率:22%
2025/2/5の衆議院予算委員会で話題となった〝文民統制〟
文民統制の本質とは?
自衛官(制服組)と文官(背広組)の関係とは?
日本の〝文民統制〟に絡む差別意識とは?
最終更新:2025-02-13 06:56:41
7589文字
会話率:0%
「いいか、シュエット。慣れとは恐ろしいものだ」
机に向かったまま、エドガー様が苦虫を噛み潰したような渋い顔をして私に言った。
最終更新:2025-02-12 21:34:32
2572文字
会話率:39%
アマリア・セーブルズ伯爵令嬢は、今をときめく宰相、サミュエル・ドーム公爵閣下の秘書として、王城の文官勤めをする20歳の独身女性。
「喪に服しているの?」と訊かれるくらいお堅く地味な格好をしているのだが、それでも「宰相の愛人では」と陰口を叩か
れている。
(それもこれも閣下が妻どころか恋人さえ作らないからいけないのよ!!)
サミュエルが超美形で非常にモテるが、女性に対しては冷たい態度を取る為に「氷の貴公子」と呼ばれる存在なのもその一因だ。
ある日、失礼な男から「俺の愛人にもなれ」と迫られたアマリアはその男を一本背負いで投げ飛ばす。
「えーい! どっせい!」
ところが姿を見ずにその声だけを聞いたサミュエルが恋に落ちた!?
「ああ……あの力強い声。きっと俺の理想の女性だ……」
(くっ、キラキラが眩しい!! ……っていうか、多分それ私の事じゃ……!?)
過去のトラウマから、キラキラ美形に恋をしたくないアマリア。彼女は優秀な宰相閣下に正体をバレずにやりすごせるのだろうか!?
※短編コメディー「ズルいお姉様被害者の会」の、その後のお話(本作の主人公は短編では脇役だった人物)です。前作を読んでいなくてもお楽しみ頂けます。
※長岡更紗様主催「イセコイ冒頭ミュージアム #イセミュ」参加作品です。皆様のお陰で三位を頂けました。ありがとうございます!
※不定期更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-03 07:00:00
180749文字
会話率:55%
淑女科は他の科の男子生徒のエスコートやダンスなどの授業の相手を集めた授業料無料の学科。婚約者が文官科や騎士科に在籍する女子生徒以外は、高位貴族や文官の妾目当てです。そんな、淑女科で婚約者を見守る彼女と、騎士科の婚約者の話です。
最終更新:2025-01-26 22:31:53
2111文字
会話率:58%
魔女裁判にかけられた自称善良な通行人セーラは死刑を免れるため、占いで事件を円満解決することにした。
悪魔判事と守銭奴文官と、占い師の愉快な旅のお話し。に、なる予定。
最終更新:2025-01-26 18:00:00
31417文字
会話率:39%
エリザベスは王宮で働く文官だ。ある日侯爵位を持つ上司から甥を紹介される。
結婚相手として理想だ。エリザベスは彼を愛し、彼もエリザベスを愛した。
しかし、指輪を注文しようと街を歩いている時に友人と出会った。お茶を一緒に誘う友人、自慢しちゃえ
と思い了承したエリザベス。
この日から彼の様子が変わった。真相に気づいたエリザベスは穏やかに微笑んで二人を祝福する。
目を輝かせて喜んだ二人だったが、エリザベスの次の言葉を聞いた時・・・・彼は迷わず友人を捨てた。
アルファポリスに投稿したものに加筆訂正したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-26 09:52:59
9128文字
会話率:28%
弱小伯爵家三女のマーリカは王宮に仕える文官令嬢。
激務の日々に疲労困憊していたある日、考えなしの言動で文官達を振りまわし激務の元凶となっている、無能殿下こと第二王子のフリードリヒ殿下にキレて物申す事件をマーリカは起こす。
不敬罪で処罰されて
もおかしくないはずが何故か殿下に気に入られ、王宮である意味最も激務な秘書官と噂される第二王子付筆頭秘書官となったマリーカ。
無能だけど、夢見る令嬢の理想の貴公子そのものな美形で憎めない性格。
無能なのに、類まれなる強運でごく稀に奇跡のような偶然の功績をあげて、ただの無能より質が悪い。
これはそんな無能殿下と彼に気に入られた有能文官令嬢の、殺伐とゆるい日常と恋(?)のお話。
基本1話完結の短編シリーズです。R15は念の為。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-24 05:00:00
488860文字
会話率:38%
都での職探しが上手くいかず途方に暮れていた雨蘭だが、助けた老人に仕事を紹介してもらえることに。
皇帝廟管理の職だと聞いて向かった先には、候補者として複数の女性が集められていた。管理人探しは建前で、その実、皇帝の孫の花嫁探しの場だと知る。
他の候補者から嫌がらせを受けつつも、使用人として雇ってもらうため一人間違った方向に奮闘する雨蘭。はじめは厳しくあたっていた文官補佐が何故か次第に優しくなっていき……
「上手くいったら私を使用人として雇ってもらえますか?」
「……就職先は考えてやる(意味深)」
素性不明のいけすかない官僚×超前向き田舎娘のドタバタ中華風恋愛ファンタジー。
◇◆◇◆◇◆◇
*ふわっとした中華風の世界観&ミステリーは中盤以降からのおまけ要素、文体軽めです。本格的なものを好む方はお気をつけください。
*公開話を後から改稿する可能性があります。ご容赦ください。
*本作はカクヨム様にて先行掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-18 19:58:05
131394文字
会話率:46%
前世の記憶のお陰で、チート軍人のラゼ。ある日、後見人代わりの将軍閣下と夕食を共にしていると、世間話が始まって。
なんでも、優秀な若手文官が他国のお姫様に見そめられてしまい、結婚相手を探しているらしく。
「他国に婿入りさせる訳にはいかないから
、この国の令嬢と結婚してもらおうという話になってな」
「まあ、それが一番無難な対処法でしょうね」
「そこで、そいつの相手役に白羽の矢が立ったのがお前だ」
「へぇ〜。…………………………………………ん?」
どうやら、国の英雄に与えられる『狼牙』の称号を持つ自分が、その相手役に抜擢されてしまったらしい。
受け取った手紙に書かれたその相手の名前は、アディス・ラグ・ザース。
ーー『青の貴公子』と謳われるご令嬢に人気の高い、学生時代のクラスメイトだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 19:49:18
46988文字
会話率:38%
過労死した前世の記憶を持つ役人、ルイーズ。
彼女にきた美味しい仕事は、『狼文官』こと元軍人で左足を負傷し文官に転職した若きエリート、ヒューゴの “脚” になることだった。
ルイーズはヒューゴの側で仕事をしていくうちに、前世の自分と彼を重ね
ていき————?
※しばしば誤字の修正を行っています。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-04 23:48:44
22544文字
会話率:38%
大乱が終わり百二十年。
雁(がん)と呼ばれる大陸では、人と八十六の神が暮らしていた。
人は神を崇め、文武神は人を守る。それが雁の仕来りだ。
ここ仙楽(せんらく)という山間は、神の使いと呼ばれる『神獣』達が試練を乗り越えるために切磋琢磨する場
所である。
神の眷属である神獣は、時に鬼を殺し、時に自然災害を食い止める。
位、『疑獣』『霊獣』『幻獣』『仙獣』『節獣』の上位、幻仙節の獣のみが天界へ登れる中、下位の神獣達は呼ばれるまで仙楽で修業をし続けるのだ。
だがここに、八百年もの間『疑獣』で居続けた変わり者がいる。仙楽での修行も、試練も、全くもって意味をなさなかった神獣だ。
これは、そんな落ちこぼれ神獣の……子燕と呼ばれた彼の話である。
✥ ✥ ✥
*ほとんど自己流で書いています。
*がっつりBLですが、ピュアなのでご安心ください。
*作者の趣味、故に投稿頻度は遅めです。
*一話の長さは五千字ぐらいを目安にしています。
*この物語はフィクションです。中国文化について詳しくないので、意味は深く考えないでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 06:40:00
22126文字
会話率:37%
シャンヅェンは帝の護衛だ。目下の悩みは、帝とその妃が常にもだもだもだもだ思春期こじらせ両片想いをしている姿を間近で見させられていることだ。
カノコは城の文官だ。目下の悩みは、帝の護衛をしているシャンヅェンがふらりとやって来ては「ここだけの話
なんだけどさ……」から始まるとんでもない機密事項の共有者になってしまっていることだ。
そろそろ心が死にそうな脇役護衛と、その話を聞く文官のお話。(全4話)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-29 17:00:00
8739文字
会話率:60%