聖教会が強権を振りかざし、魔法使が虐げられるセレス聖王国。
魔法使クロス・ナギサは、吸血鬼討伐の任務に駆り出されていた。
吸血鬼に加えてその上位種である真祖が出現したものの、聖女がこれを討滅。
しかし聖女も無事とはいかず、呪いを
受けて吸血鬼に転化してしまう。
その場面に居合わせたナギサは、吸血衝動に苦しむ聖女に血を与えるが、同時に聖女の吸血鬼化という秘密を知ってしまう。
秘密を知られた聖女は、ナギサを従者として側に置こうとする。
それは聖教会に恨みを持つナギサにとって大きなチャンスだった。
世間知らずの聖女を揺さぶり、そそのかし、そしていずれは信仰心を失わせてやるのだ。聖女の失墜は聖教会にとって大いなる打撃となるだろう。
「……まあ、筒抜けなんだけど」
吸血鬼は血を吸う際に相手の心を読み取る。
その異能によって、聖女はナギサの企てを知ってしまう。
しかし聖女にナギサを手放す気はなかった。秘密を知った彼を野放しにはできないし、彼以外から血を吸うことへの抵抗感もある。
「大丈夫。自分の信仰がブレなければ、何も問題はないわ」
だが、聖女の思っていた以上に聖教会の闇は深かった。
ナギサはその闇を暴いて聖女に突きつけてくる。
ナギサは聖女を堕とせるのか。
聖女は信仰を守り通せるのか。
これは吸血鬼となった聖女と、その従者となった魔法使による、世直しと復讐の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 00:09:13
18726文字
会話率:33%
「ハァ……、ハァ……!」
とある放課後の帰り道。
人気のない河川敷の高架下まで来たところで、いつもの発作が起きた。
だが、ここまで酷いのは初めてだ……。
全身から脂汗が噴き出て、視界が歪む。
「うっ……があああああッ!!」
俺の上の二本の犬歯が伸び、鋭く尖った。
「クッ、クソッ!」
思わず右の拳をコンクリートの壁に打ちつける。
「…………あっ」
すると、壁が拳の形にポッカリと陥没してしまった。
ヤ、ヤバい……。
力が制御できなくなってる……。
――俺は所謂吸血鬼だ。
中世の吸血鬼狩りで大分数を減らした吸血鬼だが、現代でも僅かながらその子孫は残っている。
俺もその一人。
吸血鬼は思春期になると、今の俺のように吸血衝動が抑えられなくなって発作が起きるのだ。
とはいえ、誰かの血を吸って吸血鬼だとバレたら、人間に駆除されるのは必至。
俺は血が吸いたい本能と、吸ってはいけないという理性の間で、板挟みになっていた。
「と、虎木君!?」
「――!!」
その時だった。
聞き慣れたアニメ声がしたので振り返ると、そこにはクラス一の美少女である十文字さんが、大きな瞳を更に見開きながら立ち竦んでいた――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-03 21:14:46
9079文字
会話率:46%
突発的な吸血衝動に駆られて、家を飛び出した。
人混みに紛れて自分の匂いを消す。
こうすれば見つからないと思っていた。
逃げ切れると思っていたのに。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
夢の中だけ吸血鬼。
苦手な方はご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-17 19:40:40
811文字
会話率:39%
舞台は近代ドイツのとある地方。大戦の気配が近づく時代。
美しく、心優しく、誠実だと謳われた神父コンラートは、教会への襲撃によって辱められ「殺された」。
彼を慕っていた盗賊ヴィルに救出されたものの、コンラートは自らの遺伝的な特性により吸血鬼
へと変貌。信仰を抱いたまま、「怪物」として追われる身になってしまう。
吸血衝動に苛まれ、信仰と現実の軋轢により荒んでいくコンラートに、たった一人、ヴィルだけが手を差し伸べる。
憎悪を抱え、追い詰められていくコンラートを、ヴィルは「護る」と誓った。
盗賊は自分を救った神父に惜しみない愛を捧げ、吸血鬼と化した神父は悪夢から逃れるよう盗賊に縋る。
刺客から身を隠し、時に共闘するうち、二人の絆は誤魔化しが効かないほどに固く、強く結ばれていく。
奪わなければ生きられなかった彼らの行く先に、果たして救いは訪れるのか……?
これは、人殺しの盗賊×吸血鬼化した神父の血濡られた恋。
口付けるたび、血の味が滲む……そんな、歪んだ恋愛譚。
※本作はノベルアッププラスおよびカクヨムにも掲載しています。
※倫理的にまずい表現もそれなりにありますが、作品の雰囲気を鑑みてのことです。ご了承ください。
※R15程度の描写ではありますが、性行為を匂わせる表現はございますのでお気を付けください。なお、R18版(ヴィル視点)はアルファポリス、pixiv、ムーンライトノベルスに掲載しております。
※この作品には殺人などの暴力表現、吐血などの流血描写、モブによる陵辱の匂わせ、首ポロや欠損などの要素が含まれます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-14 20:58:39
163110文字
会話率:38%
普通の人用転生の列で、私は黒い顔の人にぶつかられた。おそらくはそのせいで、ネットのエタ怪奇小説に転生してしまう。しかも吸血鬼役だ。ある日出会ったお見合い相手は私を殺す役の聖剣遣い。
私には、吸血衝動がない。そして聖剣遣いも、黒い顔の人にぶつ
かられた転生者だった。2人は力を合わせて平和な人生を目指す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-22 20:00:00
15328文字
会話率:62%
死んだ主人公は異世界で吸血鬼として発生した。吸血衝動との意地の張り合いの結果負けそうになり、街を出ることを決意。なんやかんやあってお嬢様に拾われてメイドとして暮らすことに。
なんか強いお嬢様となんか強い4人のメイドに囲まれたよくわからない
生活が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-01 09:15:27
1885文字
会話率:15%
この世界には二つの生き物が共存している。
吸血鬼ヴァンパイアと人間
血を吸うものと吸われるもの。
ただし、吸血行為は吸血鬼最高級の違法に当たり、直ぐ様処刑される。
決められた人間以外の人の血を口に含むと理性が無くなり、殺戮症状、吸血衝動
に駆られる。
この秩序を正しているのが対吸血鬼のハンター達だ。
吸血鬼ヴァンパイアを処する吸血鬼ヴァンパイア
吸血鬼ヴァンパイアを処する特殊な人間
その者達を育成する学園がある。
変わらない日常だった毎日に、突然現れた地上最強だった吸血鬼ヴァンパイアハンターの一族【呉羽沢】の生き残りが来る。
この世界に平和な日は訪れるのだろうか…ー
BLOODY COEXISTENCE【ブラッディ・コイグジスタンス】
血まみれの共存折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-13 21:59:35
13669文字
会話率:39%
尊敬する大御所先生に、パクリで空っぽでつまらない小説だと新人作家は暴言を吐かれた。大御所先生の言うことを真に受けた編集は連絡が取れなくなり、週刊誌には悪意ある記事を書かれてしまう。
夢が絶たれ、絶望した彼は緩慢な死を迎えることになった。
意識を取り戻した彼はいつの間にか古代日本にいた。なぜか吸血衝動がある不老の生物(女)となっていた彼は決意する。今度こそ誰にも文句のつけられない究極の小説を書いて、あのやろうに突きつけてやる、と。
その復讐にかかる時間?1000年以上かかるけど何か?
吸血姫による文化系ザマァ劇、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-23 17:46:43
109324文字
会話率:30%
吸血鬼であることを嫌う少女、若月ひらりは普通の人であるために吸血衝動に抗いながら日々を過ごしていた。そんなある日、喉の渇きを覚えた彼女は月明かりが照らす中、外へと繰り出す。
街灯のない路地の方から風に乗って漂ってきたのは、ひどく嗅ぎなれた血
の匂いだった…。
「不死蝶」シリーズ3作目。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-08 00:01:06
4812文字
会話率:44%
普通の人として生きたい吸血鬼、若月ひらりは吸血衝動に抗いながら学校生活を送っていたが、とある人物のせいでいつも失敗に終わってしまっていた。今回こそはと欲望に抗う彼女の前にまたもや彼、春霞紫郎が現れて……。吸血鬼少女×人間の男の恋愛(?)物語
。※短編「吸血姫」の続編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-09 12:26:53
2782文字
会話率:26%
普通の人として生きたい吸血鬼、若月ひらりは吸血衝動に抗いながら学校生活を送っていたが、とある人物のせいでいつも失敗に終わってしまっていた。今回こそはと欲望に抗う彼女の前にまたもや彼が現れて……。吸血鬼少女×人間の男の恋愛(?)物語。
最終更新:2020-08-04 01:41:28
1797文字
会話率:50%
幼い頃から吸血衝動に悩まされてきた杉原秀貴は自分の出自を知る為、遺書を頼りにとある遺跡の調査を行うが、ひょんな事から異世界へと迷い込んでしまう。
一方、貴族と平民の間にできた娘であるメア・ルーヴィストは正妻からの嫌がらせに耐えられず、感情
に任せ家を飛び出すが、行方不明となった母メルビンを探す為、秀貴と共に旅に出る事を決意。
襲い来る異形の怪物!
狂気に満ちた、異世界人!
旅先で戦争や事件、怪奇現象に巻き込まれるも秀貴の強靭な肉体、及びメアの魔術や知識を活かして生き延びる。
2人の運命や如何に!?
⚠︎主人公、ヒロイン共に人外です。
⚠︎本作品は完全なるフィクションであり、薬物乱用を推奨する意図はございません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-25 20:59:37
61803文字
会話率:32%
――敬愛なる主に血の一滴まで捧げることが私の使命。
吸血鬼の通うお嬢様学校【薄明女学院】ではお嬢様一人一人に人間の生徒が侍女として仕えるという制度があった。
虚弱体質の少女【明日風日向】もその学院の生徒であり、吸血鬼のお嬢様【月ノ宮色
乃】の従者として主の生活を管理したり、吸血衝動を満たす糧となって淡く幸せな日々を過ごしていた。
そんなある日、色乃の宿敵を名乗る少女がお互いの従者を賭けた決闘を申し込んで来た。
日向は色乃との日常を守るため、迫り来る試練に立ち向かう。
カクヨム様より出張掲載
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895070509
カクヨム様にて長期連載版【日向を照らして吸血姫様!】を掲載中。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895599232
評価・感想をいただけると幸いである!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-19 11:44:17
21866文字
会話率:64%
とある理由で死んでしまった少し異常な中学生、黒炭灰人は突然、知らない場所で目覚める。どこか分からず混乱していたら白髪の子供に声をかけられる。その子供は自分のことを神様といっている。神様に気に入られ、スキルをもらい異世界に転移することになった
。だが、スキルの使い方がわからず、苦労する。なんとか見つけた食べ物を食べると、とあるスキルを入手した。そんなとき、持病の吸血衝動が強く発生してしまった。
吸血衝動はとめられず、体が勝手に動き、血を吸った。それによって黒炭灰人は最強へとなっていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-03 03:05:02
1990文字
会話率:33%
15歳の誕生日に私に与えられた生贄(未沙希)は栗毛で大きな瞳のとても可愛らしい子だった。私は私のことを恐れず接してくれる未沙希のことを愛しく思い、吸血衝動を押さえつつ未沙希と仲睦まじく暮らす。
この物語は、そんな私達の青春の一ページで
ある。
※おねショタと百合って実は似てるんじゃないか? と常々思っている作者がそのことを証明するために書いてみた意欲作です。
読んでくださった方、どうもありがとうございます。あなたは『未沙希の性別』どっちだと読みましたか? 男の子でしょうか? 女の子でしょうか? お答えは感想まで。
えっ? 薫子男性説? あ……、ありだと思います!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-28 07:43:33
2402文字
会話率:27%
その生い立ちから孤独を好む少年、十条九は、義理の妹の十条朝陽とともに、大規模な飛行機事故に巻き込まれる。しかし、この事故は吸血鬼同士の争いによって意図的に引き起こされたものだった。
偶然にも『女王』と呼ばれる吸血鬼に出会ってしまった朝
陽は、瀕死の状態の女王から『目』と『心臓』の力を託される。
『女王』の力を狙い、次々と襲いかかる吸血鬼たち。その脅威に、朝陽だけではなく十条九までもが日常を侵食されていく。
人か、吸血鬼か──理想と現実を突き付け合う戦いの末、生き残ることができるのはどちらか一方でしかないのだろうか。
全てを失った少年は、ついに孤独な闘いに身を投じることを決意する。
「人は一人では生きていけない」
そんな定説に逆らうような、孤独な闘いに──
※作中に暴力シーン、グロテスクな表現、流血または『吸血』描写などが含まれておりますが、本作品はそれらの行為を助長したりするものではありません。
本作品の閲覧中に、気分が悪くなる、『日光に抵抗を覚える』、『吸血衝動に襲われる』などの症状が見られた場合は、直ちに閲覧を中止し、専門機関へご相談することをお勧めします。
また当作品は、小説、楽曲、動画で物語が展開するクロスコンテンツ作品となっております。
https://konokage.wixsite.com/konokage-informationに同内容の小説、楽曲、イラスト、設定資料などを掲載しておりますので、是非足を運んでみてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-17 08:00:00
253105文字
会話率:53%
佐藤リナは、高校に入学して早々に、突然人の心の声を聴くことができる力に目覚めてしまった。
父親の話によると、亡くなった母の先祖が心を読む妖怪サトリだったらしい。
人の心の汚さにショックを受けて、たくさん人のいる所にいけなくなってしまったリ
ナは、それを治すために、あやかし専門で心療相談を受けている粟根のもとでアルバイトをすることに。
お皿の黒ずみが気になる河童、ただ涙する人魚、吸血衝動に耐える吸血鬼、夫婦喧嘩で雷を鳴らしてしまう雷様……
様々な問題を抱える妖怪達の悩みを予想外の方法で解決していく粟根のもとで、リナは少しずつ心の本質を知り、受け入れていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-03 21:15:41
87117文字
会話率:32%
それは何気ない日のこと。妹のワガママに付き合わされ、ショッピングモールに来ていた俺たちに待ち受けていたのは――――残酷で、無慈悲な現実だった……と思ったら、妹の吸血衝動が止まらないので助けて下さい!
この物語のテーマは『妹×吸血鬼×ラ
ブコメ』です!
稚拙な文ですが、可愛い妹を書きたい思いは伝わる作品になっていると思います!
最後まで読んで頂けると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-09 23:30:25
11879文字
会話率:40%
一時的に記憶をなくしていた主人公ユウトは、死にかけていたところを貴族の少女レミリーとその護衛ソフィアにより助けられる。病弱なレミリーはもう永くないと言われており彼女もそれを受け入れていた。
しかしそんなレミリーにはある秘密がある。それは
吸血鬼であるということ。病弱な上に人の血を吸わない為に、症状はますます悪化。
そんなある日、レミリーの吸血衝動が起きた際居合わせたユウトは彼女に血を吸われてしまう。すると・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-26 00:42:03
77794文字
会話率:45%
・・あの夜、君を見てしまいました。
ある日の夜。
公園で見てしまった、
淫靡な香りの漂うその行為。
それをしていたのは幼なじみだった。
最終更新:2015-05-01 22:47:54
2285文字
会話率:24%
ただただ過ぎる時間に身を任せているだけの吸血鬼のお話。
最終更新:2014-11-03 11:11:51
1636文字
会話率:24%
ある仲の良い幼馴染がいた。
これはある夏の夜に、事件が起こったことで始まる物語である。
吸血鬼とハンターと人の交流を記したものとでも、思ってくれればよい。
5年前の夏祭りの時に、小さな街に吸血鬼が現れた。子供の血を吸うことを好んでおり、3
日かかってハンターが殲滅(せんめつ)した。それで済めば良かったのだが。吸血衝動に抗い、限界まで耐えた被害者が理性を失い、派手な事件を起こした。それによって、吸血鬼狩りが始まるようになったのだ。
俺たちはある事件がきっかけで吸血鬼になり、追われることになった。
死にたくなければ、見つからぬように生きるしかない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-15 22:24:47
1061文字
会話率:20%