ラブコメ風恋愛青春物語!
寿命を取り引きする喫茶店幻想堂の息子、時羽金成(ときわかねなり)は、友達がほしいが友達がいない。しかし、目つきが悪く時羽が人を寄せ付けないバリアを作るからであり、実は女子に人気がある。そのことに本人は気づいていない
。
寿命と引き換えに見える力を得て、あと3年弱の寿命になった少女雪月風花(せつげつふうか)。
時羽金成はクラスメイトの雪月があと数年しか生きられないことに気づく。
呪いを扱う死神堂の岸海星と共に雪月風花を助ける手段を模索する。
青春ラブストーリーと喫茶店のお客の人間ドラマ。
あと3年の本当の意味は最終話で!
主な店
【喫茶店幻想堂】
寿命=時間を買い取ってくれる喫茶店があるらしい。その名は喫茶店幻想堂。お金で買えない運や才能や発想力、人の心を寿命の一部と引き換えに手に入れることができるらしい。寿命の譲渡も可能。
【死神堂】寿命と引き換えに呪いをかける古本喫茶店。
【主な登場人物】
時羽金成(ときわかねなり)……高校生1年生で雪月とクラスメイト。幻想堂の店員として寿命の取引を行うが、ネガティブ思考で自分は人から嫌われていると思い込んでいる。目つきが悪く鋭い瞳は人嫌いだと誤解されるが本当は友達がほしいこじらせ男子。実はモテるが自覚なし。
雪月風花(せつげつふうか)……高校生1年生で時羽のクラスメイト。幻想堂で寿命と引き換えに触れた相手の心が映像で見える力を得た。そのため寿命があと数年らしい。時羽になついている元気で明るい少女。
岸海星(きしかいせい)……高校生1年生で時羽と雪月と同級生。寿命と引き換えに暗殺や怨み晴らしを請け負う古本喫茶の息子。雑学王子。タレ目イケメン。女子ファン多数。実は学校イチの情報通。桔梗の幼馴染。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 19:06:21
103680文字
会話率:57%
【1分読書】
意味が分かるとこわいおとぎ話。
意外な事実や知らなかった裏話。
浦島太郎は神になった。桃太郎の闇。本当に怖いかちかち山。かぐや姫は宇宙人。白雪姫の王子の誤算。舌切りすずめは三角関係の話。早く人間になりたい人魚姫。本当は怖い眠
り姫、シンデレラ、さるかに合戦、はなさかじいさん、犬の呪いなどなど面白い雑学と創作短編をお楽しみください。
どこから読んでも大丈夫です。1話完結ショートショート。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-29 17:24:14
37259文字
会話率:23%
有名私大で一番地味な文学部を卒業し、推しのためにやたら雑学を蓄えた文系隠れヲタク喪女は平安時代に転生しても地味な隠れ巨乳ヲタク女子(※眼鏡っ子)でした!
子供たちに話してあげたグリム童話やアンデルセンを藤原家の姫君に気に入られ、女房とし
て宮廷に上がることに。ごめんなさいパクリもチートに入りますか?!
幼馴染みに夢小説を見られたり、女房仲間に意地悪をされたり、竜や鬼に狙われたりしてもゆるっと日常を過ごしていきます。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-25 08:19:27
175211文字
会話率:43%
ランチシリーズ。別名:盗み聞きシリーズ。
ディベートとタイトルにありますが、討論らしい事はしておりません。
おっぱいという単語が高頻度出てきますので、苦手な方はご注意ください。
おっぱいという単語が出てくるけれど、えっちな要素はあり
ませんので、ご期待に添えない部分が巨大です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-31 09:02:13
2967文字
会話率:35%
クローブ・オブライアン。
彼は世界的企業オブライアン社の日本CEOだった。
幼いころよりレディキラーと呼ばれ、束の間の恋に溺れていた彼は、ある日、日本で自分の倍以上生きてきた女性に出会い、本気の恋をする――。
18歳の規格外男とと、家族に
見捨てられた生活保護受給女性の恋の行方は――
※なぜファンタジージャンルに出しているかと言いますと、最後の落ちで分かっていただけると思います。
※あこや真珠ガチャは、Seashore宇和島あこや真珠さまの登録商標です。本作では、Seashore宇和島あこや真珠さまのご許可を得て使用しております。
参考文献(順不同)
英米人名語源小辞典 2021年初版 エリック・パートリッジ著 春風社
アイルランドを知るための70章【第3版】 2020年10月発行 海老島均、山下理恵子編著 株式会社明石書店
突然ですがアイルランドに移住しました 日本のサラリーマンがアイルランドにお引越し!! けんじ著
アイルランドを知れば日本がわかる 2015年3月発行 林景一著 KADOKAWA出版
妖精の棲む島アイルランド:自然・歴史・物語と旅する 2020年4月出版 渡辺洋子著 三弥井書店
ヨーロッパ人名語源辞典 2000年7月初版 梅田修著 大修館書店
図解雑学キリスト教 2005年4月初版 挽地茂雄著 ナツメ社
面白いほどよくわかるキリスト教 平成20年7月発行 宇都宮輝夫、阿部包著 日本文芸社折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-26 07:26:50
59331文字
会話率:43%
ついつい口にしてしまいがちな「いいわけ」。 「いいわけするな!」「いいわけなんてみっともない!」なんて怒られた経験は誰にでもあるのではないでしょうか? 今回は、その「いいわけ」という言葉の意外な語源に迫ります。
※本作は某所の企画、お題「い
いわけ」への参加作品です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-15 21:04:01
1760文字
会話率:6%
主人公クルトは、8歳の田舎の男の子。前世の記憶を思い出したのは、村を襲った盗賊に捕まったあとだった。
クルトの前世は、50代のおっさんで、覚えている常識が微妙にズレているし、妙な雑学と思い込みで、どんな風に異世界を渡って行くのか?
本
人は、目立たずに、のんびりだらだら生きて行くために頑張っ行きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-29 21:54:49
7119文字
会話率:13%
小学生の仲島隼人は、江戸時代に召喚された。
大きな旗本の生まれ変わりだといわれるものの、江戸の知識なんて何もない。
現代からタイムトリップさせられた隼人には、笑顔で知識を授けるサディスティック用人の千広が作法や礼儀を叩き込む。隼人が気づい
たのは、失ってから教わっていくことだった。
意外と知られていない江戸雑学と、少年の成長を描いた物語。
この作品は魔法のiランドで「天世天上」として掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-05 01:32:57
47452文字
会話率:34%
大学の夏休み。バイトやクラブ活動はしないで代わりにゲーム製作を進めていた主人公だったが、偶然にも作ったゲームがヒットした。
そのお祝いにVRMMOゲームを買って遊ぶことにした主人公。筋肉まで脳が詰まっているかの如く、体を動かすよりも思
考を巡らせるのが好きな彼は、あえて生産職になることを選ぶ。
汗水流してモンスターと戦い、レベルを上げに勤しむ他のプレイヤーとは一線を画し、のんびりとゲームの世界観を楽しむ主人公。戦うことを放棄した彼が如何にゲームを楽しむかを綴った作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-04 16:56:08
342360文字
会話率:62%
姉さんは天才科学者だ。そんな姉さんに「ゲージ粒子」について教えてもらったので、日記に残そうと思った。
という体で書いていますが、実際は今書いている小説で没になった文章を持ってきただけです。
最終更新:2022-03-18 13:24:17
1281文字
会話率:93%
俺(主人公)は、高校の入学式で生徒会長に一目惚れした。
彼女の美しく長い黒髪は日の光に照らされて輝いて見え、その容姿はトップアイドルと忖度なく、その鋭く厳しい目の奥にはどことなく母の慈愛を感じる。(主人公談)
成績は常にトップで生徒集
会では毎回為になる話をしてくれるので、「校長先生の出る幕が無い」なんて言われている。
完璧超人な白鷺会長とお近づきになるべく、勉強を頑張っただ俺(主人公)は無事生徒会役員になる事が出来た。これで、会長と沢山お話しできるぞ!
さて、一見完璧な会長。だけど、彼女だって思春期だ。彼女のちょっぴりエッチな側面を俺(主人公)は知るとになる……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-27 10:03:43
4685文字
会話率:55%
毎日ドタバタで、【ギャグ&シリアス】で【ピュア&カオス】で何でもありな日常。
1年目と2年目では内容もお話も違うけど皆が少しずつ成長していき、年数を重ねるごとにより小説らしい小説へと作品そのものとキャラが成長していくお話です(現在五年目)。
――そう言う小さな幸せと成長を【日々是成長】と言うのかもしれませんよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-01 23:07:48
1248486文字
会話率:36%
安治島の葱叉中学校出身の最底辺の少年・翁草瑞希は夏休みを迎える。
瑞希はせめて人なりの頭脳を手にしようと読書の習慣を設ける。
頭が悪くても読めそうな雑学の本を図書館から借りて読むことにした。
役立ちそうな知恵はなかったが、遭難時瓶
の中に手紙を入れ救援を図る方法に応用性を感じた。
祖父がお土産で持って帰ってきた空き瓶に、誰宛てでもないラブレターを詰めて海に投げる。
夏休みが明け、オーストラリアから「シャルロッテ」がラブレターの差出人を探しに転校してきた。
人違いだろうと思い込みつつも、もしものことを考え自分磨き(勉強・ファッション・身体能力・人間性など) を始め、人違いではない証拠を集める。
シャルロッテが家から持ってきた瓶が自分の投げた瓶と同じもので、瓶の底の細工も自分のしたものと同じであることから、人違いの線がなくなる。
しかし、彼女と自分では誰が見ても釣り合わないため差出人が自分だと言えない瑞希。
親友にはなれたものの、異性としての距離は縮まらずにいた。
シャルロッテが転校してから一年。瑞希の自分磨きは結果として表れ始める。
この調子で自分磨きを続けていけば、隣にいて文句を言われない存在にはなれるだろうと希望を抱く。
勉学面で余裕のできた瑞希はシャルロッテの故郷について調べると、彼女が有名な学者の「フクシア・シャルロッテ」であることが発覚する。
やっと彼女に差出人だと打ち明けられる日が近づいて来たと思ってい が、明確な差を目の前に、その日はもう来ないだろうと悟る。
クリスマスイブ。結局差出人は自分だと言えなかった瑞希に、シャルロッテから卒業式当日に帰国するため、卒業式に出られないこと。差出人が瑞希だと知っていたことを告げられる。
それでも何も言えなった瑞希は自分の情けなさを悔やむ。
卒業式当日。卒業式をすっぽかしバラを片手に彼女のもとへ駆けつける。
そして彼女を前にラブレターに書いた言葉を英訳し告白する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-09 17:40:25
27669文字
会話率:25%
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……
?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
基本一話完結の物語ですので、ぜひお気軽にお読みください。
挿絵はもんてぃごさん(@montiiiigo)さんに描いていただきました。素敵なイラスト、ありがとうございます!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-14 21:03:41
621921文字
会話率:31%
わたくし、加瀬優妃が活動報告で定期的に行っている
『カセユキ画伯の「何も見ないで描いてみよう!」』
を転載したものです。
あとがきに、その際に頂いたコメントを載せてあります。
よろしければ皆様も、開く前に要らない紙とペンを用意して
「れ
っつ、トライ!」φ( ̄▽ ̄)□
【注意事項】
・カセユキ画伯の奇妙な画集(たまに雑談)。全ページに画像がありますので、非表示にすると意味不明になります。
・すべて間違っています。ご注意ください。
・正しい画像は載せていないので(著作権とか肖像権とか何とかいろいろ面倒そうだから)、それは各自で調べるようにしてください。
お手数をおかけします。
※現在に追いつくまではある程度定期的に更新しようとは思っています。(←まわりくどい)
割烹での連載は、現在はだいたい月一ペースです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-24 15:00:00
80209文字
会話率:7%
グループディスカッション。それは企業が行う採用面接の一種であり、企業が出した特定の問題を就活者全員で話し合い答えを求めるものである。主人公はある企業のグループディスカッションに参加していたが、その話し合いの中で他の参加者に絡まれてので論破し
たのだが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-03 15:19:04
3611文字
会話率:50%
「ごめん……僕の本命は君じゃないんだ」
若き魔女クシェルは、恋愛詐欺に引っかかって初恋を散らした……。と、そんな不幸があったというのに、さらなる不幸がクシェルを襲う。魔女の敵――警吏が訪ねてきて、問答無用で手錠をかけられ、連行されてしまった
のだ。
その警吏の名前はシャルアスという。世間で『機械人形』とあだ名されている、心の無い冷酷無慈悲な男だ。
「まずい……私、首をはねられてしまうんじゃないかしら……?」
クシェルは魔女狩りを恐れたが……警吏シャルアスはまったく別の話を出してきた。『呪いをくらったので、その解呪を頼みたい』と。解呪の報酬は、なんと百万Gだそう。
日頃から金欠に苦しんでいるクシェルは、出された大金に目がくらんでしまった。
呪いを解く方法は、『恋心を胸に宿す』こと。……けれど、クシェルには惚れ薬を作ることができない。が、どうにか大金を手に入れたい!
「惚れ薬なしで、機械人形警吏を魅了して呪いを解いてみせるわ……!」
クシェルはシャルアスに恋をさせるべく、彼の駐在所にメイドとして潜り込むのだった。
――風変わりな感性と知恵、そして風のように自由な心を持つ、はみ出し者の魔女と、生真面目で頑なな機械人形のような警吏の、解呪へと至る珍妙な交流が始まってしまった――。
(虫料理とか、モブの死体とかがポロッと出てきます。一部倫理観がありませんが、シリアスな物語ではありません、ラブコメです。完結まで毎日数話ずつ投稿していきます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-02 18:02:22
184363文字
会話率:37%
地方の街で雑種の猫として産まれた俺には、前世の記憶が残っていた。前世は、家族に看取られ天寿を全うした柴犬。会いたい、あの優しかった家族に会いたい。チートな能力はないが、家族と楽しく過ごした時間に仕入れた知識と雑学だけが俺の武器。この猫人生の
全てを懸けてでも会いに行く。固く誓ったゼロ歳の秋。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-23 11:00:00
48306文字
会話率:52%
【∶バルーンアートの写真を掲載中∶】
セミを、知っていますか?
セミは、日本の代表的な「鳴く虫」です。
夏の象徴のような存在で、うるさいほど大声を上げ、はかなく息絶える虫として知られています。日本人はそんなセミに、季節の情緒や『も
ののあわれ』を感じました。
□ 閑さや 岩にしみ入る 蝉の声
…… とは、もっとも有名な俳句のひとつです。
しかし、セミはよく知っているようで、まちがった知識が信じられていたり。古い日本で美しさが称えられたこと、さまざまな言葉が忘れられています。
今回、おもしろく思った日本のセミの雑学をピックアップしました(歴史と文化に偏っています)。
読めば、セミの「新鮮味のない」イメージがゆらいで、ちょっと見直したり。新たな創作のタネが見つかる、かも?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-09 18:00:00
14871文字
会話率:13%
『架空のサムライの国』がファンタジー小説や漫画に登場したとき、 ここも『ヤマト□国』? また『ミズホ○国』? と思ったことありませんか? あなたが作り手なら、和風のキャラクターや和食の島国を出すとき、独創的印象的な国名にしようと四苦八苦しま
せんか?
── このエッセイは、日本が過去に何と呼ばれていたか、他国へ何と名乗っていたか。架空国家ネタ(も)好きな趣味人が、史実、雑学とともにご紹介。『細矛千足国(くわしほこちたるくに)』、 『玉垣内国(たまかきうちのくに)』、『言霊の幸わふ国』… とは! 読むと『この国』の新たなすがたがみえてくる !!( かも⁉︎ )折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-05 20:00:00
8392文字
会話率:17%
そうだ! 飯テロしよう(野菜)
最終更新:2022-08-09 15:51:52
16553文字
会話率:2%
30代の国語教師・仮屋真琴はTRPGオタクである。
産休臨時任用で講師を勤める高校の授業で、それを隠すどころか思いっきり晒してしまった報いはてきめんに表れ、生徒に嫌われた彼は契約更新を断られてしまう。
むくれる彼は田舎へ帰る次の朝、寝ぼ
け眼で引っ越し屋を迎えに出た道で、行き交うダンプカーの前に歩み出てしまう。
遠のく意識のなか、仮屋の目の前に現れたのはTRPGのステータスとパラメータだった。
気が付くと、掟破りの四畳半ダンジョンの中、ゴブリンに囚われた姫君が助けを求めてくる。
仮屋は、「この世の者には突破できないダンジョン」に挑むべき異世界召喚者として、内乱に直面した姫君の呪文で呼び出されたのだ。
武器になるのは、王家に伝わる破邪の剣と、授業でウケなかった「三十六計」……。
仮屋は剣を振るう力のないオタクなりに、深いダンジョンと無数のモンスター、そして王国の内乱へと、ディープな雑学で挑んでゆく!
(『カクヨム』様との重複掲載です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-07 14:17:42
250263文字
会話率:21%
コヤツには名前がある。じつに人間らしい名前が。
_(:3」∠)_
最終更新:2022-08-01 06:43:27
308文字
会話率:13%
貴族に嫌われる『虫』が大好きなネムは、四歳の頃、領地で不思議な毛虫を拾った。何をやっても食べず、死なず、成長せず、毛虫にしてはやけにフサフサモコモコのその生き物を飼い始めて以来、ネムは不思議な夢を見るようになった。それは、毛虫の人生を追体験
し、最後に意識がブツリと途切れる夢。(じゅうごねんご、このくにはほろぶ。だからたすけて。おねがいたすけて)不可思議なことに、それは今からずいぶん未来の世界。しかも、少しずつ違う未来を何度も何度も繰り返す。やがてネムは、この毛虫が滅亡を防ごうと何度も『じゅうごねん』を繰り返している存在だと気付く。今回の『じゅうごねん』の協力者に選ばれたらしいネム。でも、ネムは虫に詳しい以外の長所は何もなくて――
『嘘つき』『人間の敵』『毛無シ』『虫ケラ』――獣人達の国デントコーン王国で、伯爵令嬢ではあるものの、貴族中唯一しっぽに毛が無い『害獣』野ネズミの獣人であるネムは、国中の貴族から疎まれ蔑まれてきた。
そんな中、ネムをいつもかばってくれたのは義兄のディータと婚約者のカトム。しかし、結婚を間際に控えた王族主催の園遊会にて、ネムはカトムに婚約破棄を告げられてしまう。
「ゴキブリをつかんだ手で俺に触らないでくれ、生理的に無理なんだっ!」
やらかした――! 『虫ケラ』のあだ名に恥じず、生き物、特に虫が大好きなネムは、確かにゴキブリを飼っていた。でもあれは、意外と美味しい食用ゴキブリ……。
悲鳴を上げて倒れるカトムを、しっかりと抱き留める近くにいたご令嬢。そこにはネムとの間にはなかった恋が芽生えている。
けれど、ネムにはどうしても婚約破棄を受け入れられない理由があった。婚約が無くなれば、カトムの公爵家の後援で開催されるはずの『昆虫展』が頓挫してしまう。
そこに救いの手を差し伸べてくれたのは、天使の微笑みを浮かべたアリス第二王子。
「潰したい貴族家が三つ四つあるんだよねぇ。僕の駒になるなら、僕がネムの願いを叶えてあげる」
第二王子直属の『取り締まり出役』になったネムは、義兄のディータと共に虫の調査と人助けと(ついでにスパイ)の旅に出ることとなる。
「まったく、巻き込まれるこっちの身にもなって欲しいもんだわぁ」
虫好きネムと実はネムを溺愛している女子力高めオネエなディータとの凸凹コンビが、図らずも虫による世界滅亡を防ぐ! かもしれない物語。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 17:21:15
37404文字
会話率:22%
僕は桜。三国 桜。
小さい頃から牛が大好きだった僕は、熱意を認められて、晴れてこの度、後継者難に悩んでいた繁殖和牛農家の伯父の後継ぎに内定した。
春からは、県内の農林大学校に通って、卒業したら念願だった牛飼いになれる。
大きくて、温か
くて、人懐こくて。
本当に牛って大好き。
それなのに、高校卒業を目前にひかえた十月。
姪っ子(正確には伯父の孫)のフクちゃんを連れて行った畜産フェスティバルのヒーローショーで、僕はヒーローショーのヒーローとフクちゃん共々異世界に召喚されてしまう。
召喚先は、獣人ばかりが住む世界の、バミューダ小国群の中の一国。
召喚の理由は、大国からばかり勇者が出て悔しかったから?
小国である自国の立場向上のため?
異世界から召喚した人間には、時たま勇者をもしのぐ能力を備えた人間がいる?
その人間を本物の勇者として擁立する手はず?
これって、ダメなタイプの異世界召喚だよね?
召喚された人間を見回すと、みんな動物の耳が生えている。
いるのは、虎、猪、うさぎ、犬、鶏、牛、ネズミ……これって、干支?
そこまで考えて、僕はサァーーッと青ざめた。
僕とフクちゃんは、辰年生まれ。
もし特殊な能力を持っているとしたら……辰年が怪しいんじゃ?
小国の見栄の勇者なんかに担がれちゃったら、きっとずっと帰れなくなる。
ようやく後継ぎに決まった僕がいなくなったら、叔父さんたちは、きっと何年かしたら牛飼いを辞めてしまうだろう。
そうしたら……僕が子牛の頃から可愛がってきた、梅子や桃子たちがお肉にされちゃう!?
鹿の獣人だと偽った僕は、フクちゃんを連れてなんとか王宮から逃げ出した。
目指すは、本物の神さまがいるという『竜の棲む山脈』。
梅子と桃子は今十歳。
繁殖和牛のだいたいの寿命とされるのは十四、五歳。
リミットは四年、果たして僕とフクちゃんは無事帰れるのか!?
現地の牛飼いも引くほどの牛好き・クラちゃんの異世界牛飼い物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-16 15:56:18
49754文字
会話率:25%