複雑な出生事情から、貴族の陰謀に巻き込まれ、家族のために自分の身を売るように公爵家と取引をし、政略結婚を受けいれたテ・トーラ公爵家ネオン。
その結婚相手は南方辺境伯騎士団将軍ラスボラ・ヘテロ・モルファ辺境伯。
結婚式の終わった夜、夫とな
ったラスボラより『この結婚は政略で、君を愛する気も、子を作る気もない』と言い切られるが、そりゃ好都合、と、そのまま辺境伯と仮面夫婦としてしっかりと契約をする。
夫婦関係などなく、また社交もしなくていいことも相まって、辺境伯家の離れ館で勝手気ままなおひとり様生活をしていたネオンだったが、ある日、家令からの助言で(辺境伯夫人としての体裁保持のため)初めて辺境騎士団に向かうことになった。
皆様へと、厨房で焼かれた焼き菓子(差し入れ)をもって呑気にその場に訪れたネオンを待っていたのは、魔物の襲撃で敗戦した一小隊の兵士達。
その目も覆いたくなる惨状に、ネオンは前世前の記憶を取り戻す。
が、前世の自分はあまりにもへっぽこ過ぎ&文化水準が違いすぎて、この世界では役に立たないと落ち込むが、それでも前向きに生きていく(あと、なんか白い結婚だ!って言った旦那様が最近絡んできて超めんどくさい!)んですけど、最初の約束覚えてます??
★この作品には、一部、差別的発言・表現がございます。 不快に思われる方はお読みにならないようお願いいたします。
★一年前にアルファポリス様に投稿し、放置していた『旦那様、お願いがあります!』の改訂版となります。
★かなり勝手気ままな御都合展開のゆるふわまったり作品です。
★あまりにも細かいことは、絶対に気にしないで読んでください。 設定などの緻密性を気にする方は他の方の素敵な作品をお読みください。
★似たような話は多々あると思いますが、作者のオリジナルです、頑張ります。
★作者本人、キャラに対する『悪口・誹謗中傷』はおやめください。
★誤字脱字誤変換が多い作者です。 公開前に何度も遂行・訂正しておりますが報告いただけると嬉しいです。
★感想・ご指摘は大変うれしいです! が、その際、作者も『生きて感情のある人間』だと言う前提でお願いいたします。(上記にもありますが、誹謗中傷などいただくと、かなり傷つきます。)
★アルファポリス様にも、掲載していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 17:25:50
630438文字
会話率:42%
「ラテスカ嬢。君には申し訳ないが、私は初恋の人が忘れられない。私が理不尽な要求をしていることはわかっているが、この気持ちに整理がつくまで白い結婚としてほしい。こちらが契約書だ」
「かしこまりました。クフィーダ様。一つだけお願いしてもよろし
ゅうございますか? 私、推し活がしたいんです! それは許してくださいますね。」
「え?」
「え?」
結婚式の夜。
これが私たち夫婦の最初の会話だった。
★注意書き★
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
☆ゆるっふわっ設定です。
☆アルファポリス様にも投稿しています
☆3話完結です。(3月9日0時、6時、12時に更新です。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 12:00:00
15590文字
会話率:28%
☆アルファポリス様にて完結済
1時間おきに更新されます。
昔、滅びたアルカルディア王国には、宝石姫と呼ばれる大変美しい白金の髪にサファイアの瞳のけなげで可憐で物静かな姫と、王国最強の黒衣の聖騎士といわれる漆黒の髪に深紅の瞳の朴訥ですが
照れ屋で凛々しい騎士がいました。
二人は心から愛しあい、結婚と永遠の愛を誓い、互いの両親はもちろん、国民からもほほえましく温かく見守られていました。
しかし、二人の結婚式の日、同盟国のうち2つが、魔王を復活させアルカルディア国を滅ぼしてしまったのです。
これからの幸せを願っていた二人は、美しい婚礼衣装に身を包んだまま永遠の愛をお互いに誓い、共に命を落としました。
で、私がその運命の相手?!
しかもあなたがお姫様?!
そんなこと言われても困ります!? 人違いです、私じゃないですぅぅ!!
★よくある転生のお話です
★完結しています(約13000文字)
★ものすごくゆるゆるふわっふわなお気楽能天気設定なので、突っ込み入れないでください
★あまり考えずに書いているので、気にしないでください
★ほかの作品と温度差があると思いますが、えぇそうです、その通りです。
★誤字脱字誤変換、もう本当にごめんなさい!!! これでも!これでも! 10回は見直しをしているのです! もう、直し方を教えてください!
★ほかの小説をちゃんとかけ? そうですね、でもちょっと疲れてたんです……溺愛に程遠かったり、スローライフと程遠かったり……
☆アルファポリス様にも投稿しています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-23 00:00:00
14000文字
会話率:40%
結婚式で指輪を交換する習慣が失われた未来。それは一種のディストピア社会かもしれない……。
彼女の部屋はいつも綺麗に整理整頓されているのに、その日はソファーの上に見慣れない物体が、これ見よがしに置かれていた。
鈍感な彼にも理解できた。
これはプロポーズを急かされているのだ、と。
だから彼は……。
(「カクヨム」「エブリスタ」でも掲載しています)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 07:30:00
1240文字
会話率:25%
結婚式を終えた夜、妻になったアクアにフレッドは「君を愛することはできない」と告げた。それは彼女も同じはずだ。二人は学園で起こった事故で愛する婚約者を失った者同士だったから。けれども、彼女は「フレッド様を愛したい」と答える。亡き婚約者は悲しみ
続けることを望んでいないはずだから。傷の舐め合いから始まった二人は再び誰かを愛することはできるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 06:57:56
22513文字
会話率:65%
中規模よりちょっと大きめな教会。
その裏に生け垣に囲まれた孤児院が併設されていて、孤児院の子供達は教会のお仕事を手伝います。
それは結婚式、お葬式。
人生悲喜こもごも色々あります。
さて、今日は一体何が怒るのでしょうか?
最終更新:2024-05-03 17:00:00
38448文字
会話率:18%
『教会で起こる人生の悲喜こもごも』の『17話 忙しい三日間の最終日の出来事』の裏側の話になります。
このお話だけを読んでいただいても大丈夫です。
ビューイットとキャロラインの結婚式の最中に『意義があります!!』と女の声が上がる。
結
婚式は中断され話し合いをするものの、話は平行線を辿るばかりで・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 17:00:00
6240文字
会話率:32%
婚約式と結婚式の二度しかあったことのない旦那様にすべてを任せて初夜を終えた翌朝、頭の中で昨夜のことを反芻して真っ赤になっていると、旦那様に笑われてしまいます。
旦那様は優しく接してくださいますが、愛しているとか好きだよなどの言葉を伝えてくれ
ません。
私はすっかり旦那様に恋しているのに、少し寂しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-26 17:00:00
4323文字
会話率:9%
伯爵のセブランは男爵令嬢のリイナと結婚した。結婚式の夜、リイナはセブランの為に紅茶を淹れたのだが…。
※作者は貴族文化、紅茶に詳しい訳ではありません。おかしな点も多々あると思いますがご了承下さい。
最終更新:2024-05-03 10:19:50
6233文字
会話率:54%
リリア王国の公爵令嬢であるシエナは、隣国オルセド王国の第二王子カイルと婚約していた。しかし結婚式当日、なんとカイルに裏切られ、シエナは反逆者として処刑されてしまう。
処刑された瞬間、シエナの魂は7年前に飛ばされる。前世の記憶を持ったまま目覚
めたシエナは、カイルへの復讐を誓う。
魔法の才能に恵まれていたシエナは、その力を磨くことに専念。名だたる魔導師から教えを請い、強大な力を手に入れていく。
そして運命の日が訪れる。成長したシエナの美しさと才気に惹かれ、カイルから再び婚約を申し込まれる。シエナはこれを受諾するが、その裏で周到に復讐の準備を進めていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 12:27:27
5051文字
会話率:37%
アリシア・ルーンフォード公爵令嬢は、王太子との婚約を一方的に破棄され、王宮を追放される。絶望のどん底にあるアリシアの前に、一人の謎の男が現れた。彼は魔王軍の幹部で、アリシアの力を見込んで勧誘に来たのだ。
復讐心に燃えるアリシアは、魔王軍へ
の加入を決意する。魔王軍で過酷な訓練を受け、魔法と剣術を習得したアリシアは、あっという間に軍内で頭角を現す。
一方、アリシアを追放した王太子は新たな婚約者を迎え、豪華な結婚式を挙げようとしていた。式の最中、アリシア率いる魔王軍が王宮に乗り込み、王太子とその婚約者を捕らえる。
アリシアは王太子への復讐を果たすと同時に、王国全土を魔王軍の支配下に収めることを宣言する。魔王となったアリシアの野望は、世界征服へと広がっていく。
しかし、アリシアの心の奥底には、王太子への未練と、故郷への愛着が残っていた。果たして、アリシアは復讐と野望に囚われたまま魔王となるのか、それとも本当の自分の心に気づくのか――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-18 17:00:17
3125文字
会話率:44%
伯爵令嬢のマリエル・エスペランは、伯爵令息のスターク・ケルディンと結婚することになった。
そして結婚式当日、マリエルはスタークにこう言われた。
「この結婚には何の意味もない」と。
最終更新:2024-05-02 08:40:00
5985文字
会話率:32%
あ、これ、エンディングのスチルじゃない?
食べることが大好きな農家生まれのごく普通の少女・アイリーンは、ある日国王夫妻の結婚式の絵を見たことがきっかけでここではない世界で生きてきた記憶を思い出した。
恐らくここは前世大好きだった乙女
ゲーム『デザートジュエル〜王女はターコイズの夢を見る〜』の、しかもヒロインと王子(推しカプ)がハッピーエンドを迎え10余年らしい世界線。
せっかく大好きな世界に生まれ変わったんだから、楽しまなきゃもったいない!
アイリーンは作中ヒロインが働いていた食堂での仕事を運良くゲットし、物語の舞台となった場所への聖地巡礼と美味しいものを食べる日々を過ごしていく。
*****
残酷描写などは無い予定ですが、R15は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 22:04:13
29884文字
会話率:40%
猪本香澄は、中学生の時に3つの願いをノートに書き出した。高校を卒業したら地元を出ること、みんなから忘れられること、30歳で死ぬこと。目立たないように生活しながら、その願いが叶うように努力していた。
学校の職場体験で結婚式場を選び、そこで神
父と出会う。神父は自我を持つことで苦しみが生まれると語り、苦しみを抱える者への愛について話した。
彼女は家のない少女たちと一緒に路上で過ごしていた。そんな中、一人の中年男性に家に泊めてもらう。しかし、同情されることを嫌がり、男性の家を出ていく。出る際、男性からイチジクを一つ貰った。
小学生の頃、捨て犬を拾って母親に怒られたことを思い出す。そして、父親に対する恐怖と暴力の中で間違った選択をしたと後悔していた。
彼女は30歳までに本当の自分の心を取り戻し、最後には死ぬことを望んでいた。手にしたイチジクを食べながら、それが自分のエゴだと自覚する。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-05-01 16:14:34
8859文字
会話率:58%
高校時代の同級生が結婚式を挙げるということで出席することに。しかし、場所は淀川を越えた先にある高槻だった。
最終更新:2024-05-01 11:09:11
9282文字
会話率:49%
友達の結婚式からの帰りの山道で爆撃に巻き込まれてしまう。
そこで倒れた子供を拾ったのが奇異な人生の始まりとなってしまった。
俗に云う異世界転移を車ごとしてしまい・・・
キシュラ大陸
4国と大陸の核と言われる天空都市の5国が治めている大陸
不在になった大陸の管理者『大賢者』
そして『聖母伝説』と、そこに隠された陰謀に巻き込まれて行く・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 00:00:00
246355文字
会話率:29%
自分の過去も本当の名前も思い出せないジュリアーノ・ソレルとしての人生を歩むことになった主人公は、目覚めると結婚式の場であった。果たして本当の愛はあるのか。異世界での第二の人生で人類は何を学ぶのか。
最終更新:2024-04-30 19:06:44
45928文字
会話率:58%
とある夫婦の結婚式の本番中に
「待ったー!!」と突然謎の幼い少年が…。
何事かと混乱したのも束の間、
気づけば周りの時空が止まったかのような
灰色の世界に様変わり…。
謎の少年は言う。異世界の未来人。産まれる予定の子供で、私の息子だと言い張
る…。
どう言うことか、私は異世界で知らぬ婚約者と子供を授かったらしい…。
現実のこの状況は、自称私の息子が選択権を奪う脅しとして使っただろうと、そう理解するしかない私は現実を取り戻す為に、結婚式を再開させるために息子(仮)の手を取らざる得なかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 17:50:49
1371文字
会話率:23%
今夜、月が揺らめく…。
…もう、終わりにしなきゃ。
結婚式前夜に大切な人を失った、すずらん。
途方に暮れた後、過去世の因縁を取り除く”Fortune”というお店を始める。
忙しい日々の中、彼への想いは募るばかり。
父を降り
かかる災いから守るため、お店へ訪れた藤井さん。
…ずっと会いたかった、彼にそっくりだなぁ。
藤井さんの問題を解決するはずが…。
一体、どうして?
人魚姫?王子様?バンドマンに、パン屋さん。
そして、アムレリの国って…。
私たちを遠ざけるいくつもの試練。
何度も過去世を繰り返した先に待っていたのは、あの頃の約束。
「私ね、綺麗な海を見てみたいの。見たことのない世界へ私を連れて行って。」
「海音くん、私、幸せになるね。」
「すず、僕は何度でも…。」
…くんが、どこかで私を呼んでいる…?
ー僕たちは何度でも神秘的な恋をするー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 03:15:39
21753文字
会話率:49%
タロットカード好きの女子高生 大桐道 三千華(だいとうじ みちか)は和風の異世界に召喚された。災害や飢饉が続く王国を救う〝救世の乙女〟と崇められ、第二王子との結婚式前日、第十二王子の怜慧(レイケイ)に助け出される。「四十八日間逃げのびれば、
俺たちの勝ち」という謎めいた言葉の中、想像していたよりものんびりとした逃亡生活を送ることになる。期日が近づく頃、二人を追ってきたのは人だけではなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 19:00:00
189170文字
会話率:54%
婚約者の王子は私を裏切り、侯爵家の令嬢を身籠らせた。この国で五指に入る財力を持つ侯爵家の令嬢を愛妾にすることもできず、一月後に予定されていた結婚式をそのまま譲ることで話がまとまった。
絶望した私は自決する為に魔物を呼び出したのに、美し
い魔術師が現れてしまう。「お茶が飲みたい」と言う魔術師の希望を受けて、不思議なお茶会が始まる。
◆「白猫令嬢と引きこもりの魔術師」の元になったお話です。◆カクヨム・pixivに投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-24 18:00:00
3500文字
会話率:47%
幼馴染との幸せな結婚式の翌日。突然現れた火竜が、私のことを〝竜の番〟だと言った――。
最終更新:2020-07-30 18:00:00
4184文字
会話率:46%
幼馴染みの山下流人(ヤマシタ リュウト)は、明日結婚式を挙げる。神尾良(カミオ リョウ)はずっと、山下を好きだった。
結婚前夜、二人は結婚式のあるホテルの一室にいた。
最終更新:2024-04-26 18:30:00
2226文字
会話率:44%
高校生活が二年目を迎えたとき、進む方向を巡って別離の兆しが見えてきた。二人に学力差がついていたので高志は京大へ、佳世は私学の道を進むことになった。二人に恋愛感情が芽生えていたので、特にその気持ちが強かった佳世は、何とか高志をつなぎとめようと
折に触れ気持ちを表わす。高志は学習能力は高いが軟弱で気が弱く、神経性胃炎を発症する身であった。逆に佳世は肥満体で気が強くて人を引っ張っていくタイプであった。喧嘩しながらも互いに助け合って進んできたが二人の父親の仲違いによって一旦引き裂かれそうになるが踏ん張った。
高志の父親はワンマンで筋を通す性質だ。佳世の父親はひねくれもので、やきもち焼きで、嫉妬深かった。美容界の超スター佳世の母親を巡って両者の仲がこじれてくる。佳世の父親の僻みが原因なのだが、尊厳を傷つけられた高志の父親が佳世の父親を殺害してしまう。高志は親の殺人事件を受けて、経済的基盤を失い、将来の夢を断たれた。佳世の助言でアルバイトしながらなんとか京大を卒業する。佳世は中高校時に家事に追いまくられた反動で、大学に進んでから遊び捲くって当初のボランティア活動家の道を捨ててしまった。高志の外交官への道は遠い、このまま過ごして居れば佳世を誰かに取られてしまうと怯えて、学生時代にアルバイトしていた運送会社に就職し生活の基盤を作る。佳世に結婚を申し出て家庭を持つことを決意する。それは実現したのだが厳しいものだった。結婚式は形だけで新婚旅行すら行けなかった。そんなことがあって八年後、三人目の子をお腹に宿して二人は当時両家族が顔つなぎした思い出の旅館で食事しながら回顧している。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 10:37:49
33407文字
会話率:53%
「あんなこと」の粗筋(完結編も含む)
この小説は2008年十月に宇治市で実際に起きたセンセーショナルな殺人事件をヒントにしている。犯人と被害者の年齢から推測して高校生ぐらいの子供が居たと仮定した。登場する場所も人物もすべて架空である。そ
のことをお断りしておく。
高志と佳世は高校二年生である。一九九〇年の八月生まれである。出生地は宇治市の黄檗山万福寺町で同年同月生まれであった。幼児期から一緒に過ごし小中高校を同じ学校で共に過ごした。
二人が育った環境は大いに違った。
高志はワンマンの父親に京大に入学し外交官になるレールを敷かれてその通り歩んできた。佳世は母親が美容院を六店舗経営し、父親も関連店を経営する共働き家庭で育った。持って生まれた性格も環境も違う中、周囲が気にかけほど二人の仲は良かった。互いにカバーし合う相関関係にあった。
高校生活が二年目を迎えたとき、進む方向を巡って別離の兆しが見えてきた。二人に学力差がついていたので高志は京大へ、佳世は私学の道を進むことになった。しかし二人に恋愛感情が芽生えていたので、折に触れ気持ちを表わす。高志は軟弱で気が弱く、神経性胃炎を発症する身であった。逆に佳世は肥満体で気が強くて人を引っ張っていくタイプであった。互いに助け合って進んできたが二人の父親の仲違いによって引き裂かれそうになるが絆は深まった。
高志の父親はワンマンで、佳世の父親はひねくれものだった。佳世の母親を巡って両者の仲がこじれてくる。佳世の父親の僻みが原因なのだが、尊厳を傷つけられた高志の父親が佳世の父親を殺害してしまう。高志は親の殺人事件を受けて、経済的基盤を失い、将来の夢を断たれた。佳世の助言でアルバイトしながらなんとか京大を卒業する。佳世は中高校時に家事に追いまくられた反動で、大学に進んでから遊び捲くって当初のボランティア活動家の道を捨ててしまった。高志の外交官への道は遠い、このまま過ごして居れば佳世を誰かに取られてしまうと怯えて、学生時代にアルバイトしていた運送会社に就職し生活の基盤を作る。佳世に結婚を申し出て家庭を持つことを決意する。それは実現したのだが厳しいものだった。結婚式は形だけで新婚旅行すら行けなかった。そんなことがあって八年後、三人目の子をお腹に宿して二人は当時両家族が顔つなぎした思い出の旅館で食事しながら回顧している。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 09:22:02
64791文字
会話率:50%
結婚式一時間前の親族の顔合わせの席なのに、婚約破棄された令嬢。周りはザマァにまみれて次々に追放されていく。タイムリミットが迫る中、新郎がいない令嬢は、果たして結婚式を挙げられるのか! (全四話完結)
最終更新:2024-04-25 20:10:00
6331文字
会話率:38%
結婚式の前日、新郎の不貞に巻き込まれて、新婦が平民落ちしました。 でも、へこたれません、自力で返り咲きます。
最終更新:2023-11-20 12:00:00
3478文字
会話率:34%
つつがなく進行していた誠士郎(せいしろう)と陽香(はるか)の披露宴会場で、誠士郎の悪友、小野寺栄太郎(えいたろう)のスピーチが始まる。(小野寺さん、調子に乗って余計なこと言わないかな・・・ちょっと心配)と陽香が誠士郎に目配せしてきた。誠士
郎は、陽香だけが気づく程度に片方の眉毛の角度を微妙に変えながら小さく頷いて、(うーん、まあ、栄太郎もいい大人だし・・・、大丈夫じゃないかな)という希望的観測を陽香に投げ返した。陽香との恋の始まりには、前段があって、その前段というのは、誠士郎にとっては、それでもう、人生が終わってしまうかというほどの、こっぴどい失恋だった。全てを知っている栄太郎のスピーチの暴走を案じながら、誠士郎は耳を傾け続けた。栄太郎のスピーチはのっけから脚色されまくったいい加減な話しではあったが、さりげない優しさで包まれてもいた。それを聞いているうちに、陽香の以外な過去を知り、彼女への思いが紆余曲折し、そして、二人のすれ違う思いが奇跡的に重なるに至る想いもよらなかった奇跡の夜に至るまでの様々な記憶が誠士郎に蘇る。ただ、栄太郎がスピーチの最後に語ったとっておきの話しだけは、誠士郎も、すっかり失念していた、しかし、とても大事な男と男の約束だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-22 07:45:02
18595文字
会話率:44%
結婚式を終え、迎えた初夜。子爵令嬢レティシアーネは夫となった近衛騎士のユーグに、心に住まう女性がいると告白されてしまう。レティシアーネにも秘密があり、表向きは図書室で働く司書だが、しかしその実態は、<図書館>と呼ばれる諜報組織の
諜報員だった。夫となったユーグとは、輿入れされる予定の隣国エーデルシュタイン公国の第三公女の護衛として共に闘った仲だ。しかし夫は本当の私を知らないはず。彼の求める女性とは誰か。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 20:00:00
90867文字
会話率:54%