ある日、船長に呼び出された俺は、その場でクビを言い渡される。理由を尋ねた俺に対する船長の回答は「セクハラが多すぎる」という理不尽なものだった。夜の海に突き落とされた俺は、泳ぎが得意だったこともあり、岸まで何とかたどりつくことに成功する。普通
だったら復讐を考えるはずだが、復讐は何も生まないことを知っている有能な俺は、たまたま見つけた海兵募集のチラシを見て、海兵になることを考える。決して復讐のためではない。
面接会場にやってきた俺は、今までの海賊経験から、いかに海賊と戦うのが上手いことをPRしたはいいが、面接は卑劣にも海軍の罠だったのだ。クビになっても所詮海賊は海賊、採用通知を受け取るよりも早く、牢獄にいれられてしまった。
こんな理不尽なことばかり起きていいのかと憤慨していた俺だったが、牢獄で仲間の畜生たちと再会する。牢獄でも案外出会いがあるもの、さらには、自称王子のユウに脱獄および国を救ってくれと頼まれてしまい、もう一度海を目指すことになる。国を救った後に得られる美女を手に入れるために。
俺の名前はエロナルド・ベンベック。通称ビッグベン。海賊の汚点と呼ばれた正真正銘の海賊である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-26 12:00:50
9407文字
会話率:56%
建設会社勤務の宮坂は、ゲイという理由だけで親から勘当され、親族からもその存在を消されていた。
このことは同僚で親友の石倉だけが知っていて、ほかの者には隠している。
また、親族で唯一、励まし続けてくれた祖母は一年前に他界。
その際に宮坂
は、家族からの陰湿な仕打ちによるショックも重なり、祖母の死を知った直後の数日間の記憶を消失していた。
以降、宮坂は更に深い孤独と疎外感にさいなまれながら、上司の藤野と仕事に打ち込む。
一方、支店から転勤して来た田島は、出世に異常な執着を見せ、社長や取締役達に取り入る。
また、工事物件の横取りや積算金額の改ざん、女性社員への嫌がらせなど、卑劣な行為は事欠かない。
それでも着々と取締役就任への足固めが進む田島は、積算の件で対立している藤野を失脚させようと宮坂に近づく。
だが藤野を尊敬する宮坂は相手にせず、不発に終わる。
すると今度はこの報復とばかりに宮坂を潰そうと画策。宮坂の秘密をどこからか探り出し、社内で吹聴して回る。
これを知った宮坂は絶望のあまり卒倒。病院へ搬送されるが――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-24 06:00:00
49451文字
会話率:34%
三年つきあった彼氏に、ある日突然ふられた
おかげで唯一の取り柄(?)だった成績がガタ落ち……
たいして面白味もない中途半端なこの進学校で、私の居場所っていったいどこだろう
手をさし伸べてくれたのは――学園一のイケメン王子だった!
「今す
ぐ俺と一緒に来て」って……どういうこと!?
恋と友情と青春の学園生徒会物語――開幕!
【あらすじ】
三年つきあった彼氏にふられた琴美
彼と一緒に通いたいという理由で選んだ高校で居場所を失い、呆然としているところに声をかけてくれたのは、学園の王子様と称される貴人だった
才色兼備でスポーツ万能、おまけに人当たりもいい貴人に導かれ、個性的な仲間たちと共に、琴美はなぜだか次期生徒会を目指して生徒会選挙を戦うことになる
迎え撃つ敵は勉強にしか興味がないクラスメートたち
次々と襲いかかる卑劣な罠
仲間たちともぶつかりあいながら、琴美はこれまでの自分をふり返ることに……
自分に足りないもの、自分の得意なこと
何のためにここにいるのか、誰のためにがんばりたいのか
泣いたり笑ったり、驚いたり喜んだり
白黒の毎日が次第にカラフルに彩られていくような日々の中
琴美たち『HEAVEN』は、無事に星颯学園第八代生徒会の座を手に入れることができるのか――?
※この作品は、カクヨム、エブリスタ等にも重複掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-23 21:00:00
118685文字
会話率:26%
かつて100年間君臨した魔王が暗殺されてから、三年後の王国辺境の街。
【第一の事件・王子毒殺未遂】
小柄で地味な少年セイシンは、ある日傭兵の仕事をクビになってしまう。生活費を稼ごうと武闘大会の賞金目的で訪れた街で、勇者の少女や魔王の
娘と偶然出逢った。同じく訪れていた王国の第一王子が、あろうことか毒殺未遂で倒れてしまい、セイシンは彼女達ともども毒殺の嫌疑をかけられてしまった。
真っ先に疑われたのは魔王の娘。セイシンは彼女が犯人ではないと確信するも、彼女を守るのはセイシンだけだった。
いつ、どこで、誰が、何を使い、どうやって王子に毒を飲ませたのか。すべてが謎のなか、魔族を憎む人々にセイシンたちは追い詰められてゆく……。
全員の疑心暗鬼を制さなければ、待っているのは冤罪の死。
騙されるのは、果たして誰だ。
【第二の事件・『悪霊』の棲む街】
とある暗殺組織を探るべく訪れた街で、会うはずだった領長がすでに死んでいると聞かされたセイシンたち。
街の人々は、領長を殺したのは街に棲む『悪霊』だと言っていた。
セイシンたちは領長が残した手記を探して彼の抱えていた秘密を暴いていく。
『悪霊』の正体は。
そして暗殺組織の手がかりはいかに……。
【第三の事件・燃える男】
暗殺組織の情報を頼りに旅を続けていたセイシンは、卑劣な王宮騎士と口論をしてしまう。彼に呼び出されて人気の少ない場所で待っていたセイシン。すると突然、近くで寝ていた浮浪者が全身から炎を上げて焼け死んでしまった。
近くには他に誰もおらず、放火殺人の嫌疑をかけられて拘束されてしまった。仲間と協力して暗殺組織を追いつつ、男が燃えたトリックを暴いてゆく。
果たして殺人の疑いを晴らすことができるのか。
そして暗殺組織を追いつめたとき、ある事実がセイシンを襲う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-19 18:16:00
338060文字
会話率:45%
妖(あやかし)と呼ばれる魑魅魍魎が跋扈する江戸の町。
近頃、腕の立つ武士が相次いで行方をくらませるという怪事件が町人たちを騒がせていた。
そんな折、旅の少年・迅太郎は職を求めて浅草を訪れる。一見、ただの人当たりの良さそうな少年だが、彼の正体
は【紫炎刀の迅】という名の超越した実力を持つ剣客。それは決して他人に知られてはいけない秘密だった。
迅太郎は妖に襲われていた千代を助けたことをきっかけに、彼女の母親が営む料理屋に居候することになる。
料理屋の仲間たちとの生活は楽しく、しばし平和な日々が続いたが、やがて件の魔の手は迅太郎たちのもとにも忍び寄ってきた。
人を人とも思わない卑劣な悪党たちに【紫炎刀の迅】の怒りが爆発。大切な人たちを守るため、孤高の剣客が今立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-14 19:34:35
15808文字
会話率:42%
12年前の深夜から明け方にかけて当時大学生だった男3人に
レイプ、輪姦された少女。
少女は12年間その事実を誰にも話すことなく過ごした。
大人になって社会人としてIT企業で働いていたかつての少女「森咲 明梨」
やがて、運命の悪戯で明梨と3人
の犯人達は意外な形で再会する事になる。
かつての卑劣な犯罪の加害者と被害者が繋がりそうで繋がらない「メビウスの帯」
のように繰広げられる恐怖の人間模様。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-28 22:56:42
1679文字
会話率:64%
老舗旅館の一人娘、一条瑠璃。
瑠璃の昔の恋人で今は別れた、新進気鋭の実業家、藤堂拓馬。
京都では知らぬ者の無い程のセレブ一族「久我家」の三男、久我堅三郎。
瑠璃の親友、鈴木麻耶。
堅三郎との結婚の決まった瑠璃の前に、突如現れた元恋人の琢磨
。
別れても幸せになってほしいと願っていた瑠璃に、拓馬は卑劣な提案を持ってくる。
瑠璃の前に突き出された無理難題に、瑠璃は琢磨が自分を恨んでいたんだと知る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-22 10:53:37
2631文字
会話率:44%
魔族の卑劣な罠により冒険者パーティを追放された俺だが、独りになっても敢えて魔族の罠に挑む! 別に相手が女かもしれないとかそんな事は一切関係ない!
最終更新:2021-09-18 12:13:44
3145文字
会話率:32%
天界、人間界、魔界、暗黒界。
自らが軍勢を率い、圧倒的な力でもって全ての界域を支配した魔族がいた。
魔王グランデ。
魔界の支配者にして、史上もっとも多くの命を奪った最強最悪の統治者。
世界統一宣言がなされたその日の晩餐の席、グラン
デに待ち受けていたのは、ほかの代表者たちによる卑劣な策略《クーデター》であった。
「覚えておけよ……。オレは必ず戻ってくる。再びこの地が混沌とした世界へと変わり果てたとき、オレがこの世界を支配し……必ずや新たな理想郷を、この手……に……」
その言葉を最期に、彼は絶命した。
魔王グランデが暗殺されてから千年後。
のどかで平穏な村に、一人の男の子が生まれた。
人の身に転生した彼は、狂気に彩られた願望を胸に、再び世界の頂点を目指して歩み始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-10 14:07:34
108595文字
会話率:43%
一部に卑劣・過激な表現が含まれています。ご注意ください。
最終更新:2021-09-08 07:26:43
2512文字
会話率:47%
【12/28書籍刊行&コミカライズ開始】次期皇后の座をかけて、五家の姫君たちが競い合う場所「雛宮」。
黄家の玲琳(れいりん)は、やや病弱ながらも才気に溢れ、次期皇后候補との呼び声高い美少女だったが、それを妬んだ朱家の姫・慧月によって、互いの
体を入れ替えられてしまう。
慧月の卑劣な罠によって、真実を訴える言葉を封じられ、処刑にまで追い込まれる玲琳。回避しても、野ざらしの粗末な蔵に身一つで追いやられてしまう。
だが、慧月は知らなかった。
「ええと、死にかけるのはわりと日常なので問題ないのですが……それより、こんな健康な体で過ごさせていただけるのですか!?」
玲琳は「やや病弱」どころか、数日に一度倒れるほどの虚弱体質であり、それゆえ鋼のメンタルを持つ少女であったことを――!
荒野で薬草栽培はお手の物、これまで抑えていた鍛錬も存分にできる!
降って湧いた健康な体に歓喜し、「朱 慧月」としてここぞとばかりに伸び伸び過ごす玲琳。
一方これまで「朱 慧月」を蔑んできた、皇太子をはじめとする周囲は、突然様子の変わった彼女に、徐々に惹かれていき……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-17 20:00:00
41036文字
会話率:34%
地球を飛び出し、銀河系のいたるところに拡散して生息域を広げ、離合集散・栄枯盛衰・切磋琢磨を繰り返した末に、全銀河・全人類を包含した統一政体のもと、恒久平和を実現するに至った人類の、1万年にも及ぶ大樹のごとき歩みの経脈、それが銀河戦國史です
。
その大樹よりこぼれ落ちた一葉の物語が、エリス少年のもとに舞い込みます。彼は、恒久平和実現後の銀河系で暮らす、歴史好きの少年です。今日も彼は一葉の物語に乗って、遥かなる歴史の探索に乗り出すでしょう。
さあ!あなたも、銀河系を股にかけた全人類史という壮大な歴史叙事詩の1ページを、エリス少年と一緒に垣間見るべく、遥かなる時空へと旅立とうではありませんか!
今回エリス少年のもとに舞い込むのは、銀河史中世初期の、とある星団における物語です。
苦しい境遇の星団でした。存立のための生命線となっていた銀河連邦との交流が断たれ、内部での調和や統制も失われ、星団の一角を占める王国では、領域を3分割しての内紛まで勃発している有様です。
それ以上に星団を苦しめたのは、いくつもの野蛮で獰猛な航宙民族による、破壊と略奪の惨禍でした。特に「北ホッサム」族と呼ばれる航宙民族が、星団の外側に巨大な勢力を形成し、いつ攻め込んで来てもおかしくはない状況となります。かつても星団内を隅々まで荒らし回り、深刻な荒廃と貧困に人々を陥れたこの集団は、以降も繰り返し星団への侵入を試み、敗退したことがあってもそこで知恵を付け、彼我の戦力を冷静に見極め、勝算を得てから侵略を試みるようにもなっています。
そんな「北ホッサム」族を始めとした航宙民族に囲まれ、恐怖に打ち震える星団住民ですが、まとめ役となるべき者がいないどころか、本来その役目を担うべき人物にも、卑劣な腐敗と専横という裏切りで報いられてしまいます。
これらによって破滅への絶望が日々募っている星団に、トラベルシンという名の英雄が現れ、統一王国の樹立を成し遂げます。銀河連邦に頼ることなく、航宙民族を追い払い着実な発展も遂げて行ける、自主独立の王国です。
ゴドバンという青年の視点で、覇者による創国の物語は描かれますが、彼自身の虜囚生活や、未来の宇宙ならではの労働や、兵士としての戦闘や、身分違いの王女への叶わぬ恋情も描かれるので、そちらも心に留めつつ、星団王国樹立までの覇者の壮大な英雄譚を、見届けて頂きたいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-07 17:00:00
267583文字
会話率:47%
月華歴3378年
サクリア王国の王が何者かに暗殺された。現場には一枚の鱗が落ちていたため犯人は竜人族と断定し凄惨な王国騎士精鋭部隊による虐殺が行われた。
母の強さと鬼将隊の優しさでただ一人生き残った少女ガーベラはリンに育てられ、16歳に
なったとき16年前の現実を知る。
それは、王を暗殺した犯人は竜人ではないと言うこと。しかし、そんなことを言えば騎士団は無意味な虐殺を行ったものとして国民からの信頼が地に落ちる。それを恐れた騎士団は絶対的な権力で隠し続けていたのだ。
そんな騎士団のあり方に憤りを感じたリンは王城への討ち入りを計画する。
ガーベラはリンについて行こうとするも竜人族の古い風習〈不殺の契〉によって人を殺さない契約を結ぶ。これにより指をくわえてみていることしかできなくなったガーベラはある夢を見る。その夢のおかげで決心がついたガーベラは〈不殺の契〉を守りつつリンとともに王城に乗り込むことを決める。後に鬼将隊が全員そろいその名に恥じない鬼のような強さで雑兵を打ち倒していく。
しかし、現国王の卑劣な作戦により鬼将隊は絶望する。
自らのこめかみに銃を押し当てた王が言う。
「この勝負は私の勝利なんだよ。」
自ら命を絶とうとする国王に怒り心頭のガーベラが叫ぶ。
「竜血開ッ放!」
竜人族の本能をあらわにしたその風貌は、〈不殺〉とは程遠いものだった。
長い夜の果てに彼女らに夜明けは訪れるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-19 23:47:33
12239文字
会話率:47%
男爵家に産まれたメリーは、玉の輿を目指して母親譲りの優れた容姿を徹底的に磨き上げた。努力の末に手に入れた圧倒的な美貌は皆を惹きつけ、やがて神に愛されし者としてその名を貴族界に轟かせることとなった。そんなある日、若き侯爵であるロックウェルから
婚約を申し込まれる。嬉々として受け入れたメリーだったが、彼女は知らなかった。ロックウェルに卑劣な目的があるということを。
アルファポリス、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-04 12:20:40
6512文字
会話率:13%
高校生の明信は、身近な人間やその感情に違和感を抱き、人間不信になってしまう。家族、友人などの支えの甲斐あって、明信は少しずつ性格が穏やかになり、周りの人間のありがたみに改めて気づくことができたのだが、そんな温かい空気の裏で、密かにある‶計画
"が進行していた。それは回復した明信を狙う卑劣なもので――――。
「当たり前が間違っていた時、人は自分の思想、経験を否定できますか?」
これは、どこにでもある‶当たり前"の延長線にある物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-30 22:44:32
483文字
会話率:28%
我々は狙われている。宇宙から。超古代文明から。そして異世界から。
地球防衛の要となるのは3人の【シリアスファイター】と、彼らの乗る3体のロボットSR-3だ。
そして今、【シリアスファイター】の前にテラワロス帝国のロボット軍団が立ちはだ
かる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-21 23:46:36
1874文字
会話率:57%
ゴブリンは最弱の魔物であり、常に死の危険に晒されながら、森の中で隠れて暮らしていた。
そんななか、両親を人間に殺されたゴブリンは人間への復讐を誓う。
念願の召喚士になったゴブリンだが、よりによって召喚獣は人間だけ。
村に押し寄せるオー
クの群れ。
背後には人間の部隊。
命からがら逃げ出したゴブリン達は森の精霊に出会う。
「世界を救ってくれぬか?」
この願いを聞き入れた2匹のゴブリンと妖精のピスカ、そして1人のニンゲンは世界を救う旅に出た。
これは人間を憎むゴブリンと、召喚された人間のいびつな関係を描いた物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-13 17:17:18
57785文字
会話率:37%
三黒さんはよくポケットから拳銃を取り出す仕草をして、そのままバキューンと撃つ動作をする。彼女は割と猟奇的である。見た目は快活な日本人乙女であるため、やたら発砲するという海外ドラマチックな奇行と相反する。彼女を評するならば、正月に一緒に羽根
つきをしたい、そんな思いを湧かせる人だ。その目に見えぬ銀色の弾丸にどんな意味が含まれているのか、三黒さんは教えない。当然だろう、誰にだって人には言えないミクロな超能力があるものだ。
一方、その三黒さんに先輩と呼ばれ、定期的に銀色の弾丸を撃ちこまれる男がいた。彼は「恋愛検察官」として他人の告白現場に割り込み、ハズカシイ情報を暴露して回る卑屈な奴である。青空広がる校舎屋上にて、今日もいつものように美女が告白されている現場に割り込む。すると、ふられた男が「飛び降りてやる」と言い出した。しかし、誰も気に留めない。さらには、「もう、死ぬならさっさと自殺してよ」という美女の卑劣な言葉が飛んだ。
「これは自殺じゃない、恋殺だ」
ふられた男が妙なこと言い出した。
「犯人はお前だ」
男が美女を睨んだ。
三黒さんと先輩、有っても無くても違いはないミクロな超能力、その他もろもろの生徒を巻き込んで、群像劇的に日々の青春が進んでいくのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-15 12:53:32
92596文字
会話率:35%
異世界に召喚されて、魔物と戦う女性たちの指揮官になる話。
タワーディフェンス系ゲーム小説。
主人公は比較的良識的な大人であり、異世界という状況下にあってしばしば「コンプライアンス」に合わないことも考えるけれど、いやらしい卑劣な人間ではない
。はず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-11 01:09:36
70230文字
会話率:14%
ルクシオ・アインズワークは、王都立学園で『卑怯者』と呼ばれていた。
その理由というのも、彼が持つ固有スキル――【変速】にある。下級貴族をイジメていた上級貴族との戦いにおいて、ルクシオは勝利を収めた。だが、その勝利を周囲は認めなかったのだ
。
「物の動く速度を変えて戦うなど、卑劣極まりない!!」
「卑怯者はこの学園から追放だ!!」
平民に負けた、という恥もあったのだろう。
貴族たちの働きかけによって、ルクシオは追放――強制退学処分となった。だが少年は、すぐに気持ちを切り替えて冒険者ギルドの門を叩く。王都立学園からの追放は落第扱いであるため、最下級からのスタートとなったが、ルクシオは気にも留めない。
貴族中心の学園とは異なり、冒険者は実力によって認められる世界。
少年剣士は、己の力をいかんなく発揮していく。
一方その頃。
ルクシオを追放した貴族たちは、国王リガルドから詰問を受けるのだった。
やがてルクシオは、落第扱いから一転、王都でその名を知らぬ者はいない存在になる。そして、いつしか人々はルクシオのことをこう呼んだ。
並び立つものがない存在、すなわち【剣聖】――と。
これは弱きを助け、強きを挫く一人の正義の少年が、世界から認められていく物語。
※同名タイトルの連載版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-05 13:04:17
13158文字
会話率:35%