なんてこった! 親友の裏切りで、無実の罪を着せられるなんて。オレは勇者なんて知らないし、関わったこともない。ましてや、そいつを助けた覚えなどあるものか! だが死刑と同等も言える厳しい罰を与えられた。ツノを切断される痛みや苦しみは、喩えよう
がないほどだった。さらには魔界から追放。ツノを失ったせいで、魔族の能力は消滅。水面に映ったオレの姿も、卑劣な人間そのものだった。
これからどうやって生きていけばいいのだろう。そんなとき、魔界と人間界を繋ぐ『狭間の森』で、運悪く冒険者パーティに遭遇した。これはマズい。殺される! ところが……。オレにはツノがないため、魔族だと気づかれずに済んだようだ。魔族の敵である彼らに同行し、不吉な人間界を訪れることになった。慣れない人間界でカルチャーショックを受けつつ過ごしていく。あれ? 人間界って……なかなかイイかも。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-10 18:11:41
157032文字
会話率:37%
「それでは、失礼仕る」
戦国末期、豊前国寒田の庄。
今ここに、黒田の卑劣な騙し討により主君を亡くした侍が一人。
黄泉の旅路につこうとしていた。
その名を、伝法寺郷音(でんぽうじ・さとね)
齢五十の坂を少し越えたあたりのその男は死の
床で己が生を顧みる。
そして、一言。
「いま少し、剣を極めてみたかったものよ」
信心なく、ただ剣に生きた男のその声
なにをどう間違ったのか、天にまします神の耳へと届いたのであった。
そして、生まれ変わった異世界の地。
チートもなくファンタジー知識もなく。
剣を極めること以外なんの興味を持たない一人の田舎武士が
異世界へと放たれた。
しかして男は今日も今日とて
眼前に現れた奇っ怪な相手に一言つぶやいて白刃を晒す。
「それでは、失礼仕る」
これは、異世界へと転生した武士、伝法寺郷音の
数奇にして摩訶不思議
滑稽にして血湧き肉躍る冒険譚である。
※応援感想などお待ちしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-01 22:22:17
30425文字
会話率:39%
人間が生物ヒエラルキーの頂点に君臨するようになったのは、実は最近の事。
今こうして人間が平和に暮らしていられるのは、悪魔や悪霊、怪物といった「人外」のモノと戦い、勝ち抜いてきた、未来を思う先人達の、血と苦労の賜物である。
しかし数が減ったと
は言え、人に害を成す「人外」の存在が消滅した訳では無く、現在でも生きるために人を襲い、食い物としている。
闇に生き、闇と共に人を襲う醜悪で卑劣な「人外」は、もしかしたら貴方の隣人かも知れない。
このお話は人間社会となった現代の「人外」を狩る、ハンターのお話である。
※基本的に短編集。お話によって主人公が変わるので、どこから読んで頂いても基本的に大丈夫な作りとなっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-15 01:32:47
361378文字
会話率:40%
小学生ヒデトの愛犬ウィンキーが、ある日突然姿を消した。最近、母親が衝動的に買い込んだ、不味いダイエットペットフードに嫌気がさしたんじゃなかろうか、とヒデトは思っている。近所でもペット犬の同様な失踪が起きているらしい。
祖母から電話で、ウィン
キーに似た犬と見かけたと聞いて、ヒデトは祖母の田舎へ行ってみた。田舎には、首輪の付いた大小様々なペット犬が、土地をさまよっていた。ウィンキーはいなかった。そこには保護活動しているスタッフがいた。彼らが言うには、近くにあるペットフード会社「ビューティー」が、卑劣な手段を用いて、ペット犬たちを引き寄せたのだという。
ウィンキーは他の犬たちと共に、「ビューティー」に囚われているのかも知れなかった。囚われた犬は実験のサンプルにされるらしい。
ヒデトは保護スタッフから手に入れたコミュニケーションツール「わんダフル」を駆使して、犬たちとタッグを組み、囚われたペット犬の救出に向かうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-28 02:01:54
18647文字
会話率:30%
悪役令嬢エルトリーデは、罪を暴かれ処刑された。
しかし気づいてみたら十年前に遡り、8歳の自分になっていた。
前世を悔い、新しい生では誰も傷つけずにひっそりと過ごすつもりであったが、前世と同じ流れに巻きこまれて王太子妃候補に加わることになる
。
エルトリーデの住むスピリナル王国は、魔法が発展した大国。貴族王族の誰もが魔法を使うことができた。
だが、その中で何故か唯一魔法の使えない貴族令嬢がエルトリーデ。見下され、嘲笑された果てに心歪んでしまった彼女は、王太子妃となることで自分を認めさせようとした。
どんな卑劣な手段を使ってでも。
ライバルとなる令嬢たちを妨害し、暗殺まで企てたエルトリーデの罪を暴き、処刑にまで追い込んで前世を断ったのは王太子キストハルト。
今世では絶対に近づくまいと、王太子妃選びの場でも控えめにしていたというのに、何故か王太子はエルトリーデにグイグイ迫ってくる?
「この国の貴族連中が、魔力ありきで王太子妃を選別している横で、キミは実質的な成果で王太子妃としての素質を見せようというわけだ」「本当にキミは見ていて楽しませてくれる」
罪と恋との間で揺れ動く死に戻り令嬢と、それを追い求める完璧王太子による恋のデットヒート!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-11 20:00:00
290040文字
会話率:33%
「公爵令嬢エリス・ガーランド!貴様の悪事にはほとほと愛想が尽きた!」
世界最大の経済大国である聖王国の社交場にて、王太子から婚約破棄を宣告された悪役令嬢エリス・ガーランド。
卑劣なる断罪式に居合わせたゴブリン族の女社長は、その一部始終を目撃
する。数々の貴族料理に舌鼓をうちながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-24 00:00:00
6900文字
会話率:23%
第二王子の側室・マリッサ。
彼女が久しぶりに実家に戻ると、幼馴染であるレオナルドが言う。
「お前、【魅了】の魔術にかけられているぞ」、と。
3年間、彼女は王子の卑劣な魔法により操られて、偽物の恋心を抱かされていたのだ。
レオナルド
の浄化魔法により、【魅了】が解ける。
恐ろしく強烈な真実が判明してマリッサは、クズ王子に離縁を突きつけるため、動き出す。
その先に待っていたのは、本物の恋だったというお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-21 21:12:43
7591文字
会話率:26%
サウスバーグ公国の君主の子息、エラルド・ガレットの婚約者であるサリー・ロンバルトは神官見習いのヒーラーだったが、とある日、その行動指針を咎められエラルドに婚約破棄を命じられる。サリーはエラルドの考え方に反論を唱えるがそれを受け入れてはもらえ
ず、仕方なく婚約破棄を受け入れた。
それから少しして、サウスバーグ公国とイーストバーグ公国の戦争が再び起きる。
サウスバーグ公国とイーストバーグ公国は長きに渡って小競り合いを続けていたが、此度の戦にはどうやらイーストバーグの軍勢内に強力な助っ人が参入される噂を聞いたエラルドは、卑劣な方法でこの戦いを終わらせようとした。
ついでにエラルドはその場に必ず訪れるであろう元婚約者のサリーを陵辱してしまえと命じるが、そこに現れたサリーはただの神官見習いの貧困男爵令嬢のではなく、かの有名な高位公爵家の血筋の者で……。
※この作品は『最○令嬢シリーズ』の第三作目となります。
※関連作品を知らずとも楽しめるようになってはおりますが、関連シリーズを知ると、より一層楽しめるようになっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-08 17:26:16
9203文字
会話率:41%
「なあソフィア、僕達の為に死んでくれないか?」
王城の地下にある暗いジメジメとした牢屋。
排水管さえマトモに管理されていないのだろう、
夜中にはネズミがキィキィ鳴いて恐ろしくてとてもまともに寝れなかった。
この目の前にたつ男を信じて待
っていた私に今何と言った?
私は聞き違いかと唖然としてしまった。
「ねえソフィア姉様、仕方ないのよ。
あのまま陛下が生きていたらアーサー王子様といつ結婚出来るか分からないじゃない」
そこには派手な赤いドレスを着てニタニタと男の腕にしがみついている私の実の妹がいた。
全てを悟った。
私は実の妹に婚約者を奪われたばかりか、この女の犯した罪を被せられたんだ。
数日後、時折霧雨がふる天気の中で私の斬首刑が行われた。
「悪女ソフィア、婚約を破棄された腹いせに我が父上の国王陛下に毒殺するとは、
なんと卑劣な行いをしたのだ、最後に申し開きがあるなら聞いてやる。」
「いいえ何も、心よりお慕いしておりましたアーサー様。
私を騙して掴んだ束の間の幸せを今だけ楽しんでいて下さいな。
必ず必ずこの恨みを晴らしに戻って参ります。
そう私が言い放つと首筋に刃の感触を感じた。
ゴロリと回る視界の中で怯えるアーサー王子を睨みながら
私はその日、確かに死んだのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 12:00:00
19411文字
会話率:30%
王国の姫が、攫われた。
犯行声明を出した【錆色の魔術師】なる人物を追って、兵士長である俺は孤島の砦跡に向かう。
その場所で遂に対峙する魔術師は、卑劣な罠を仕掛けていたのだった。
「姫の命を解放したければ、ベロちゅーをするのよ、ベロちゅー
を!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-07 23:42:54
4122文字
会話率:39%
「お前の姉はあと数刻で爆発する」
エスラー・グライアは名家であるグライア家の長男であり、長女であり姉であるデンファーレ・グライアと並び、卑劣な悪として名を馳せた。そんな二人の最期は呆気なく、彼らが畏れ敬った実父に贄として殺されてしまう。し
かしエスラーはある契約を行い記憶を保ったまま過去へと戻ることに。自らの人生の愚かさを悔い、次こそは正しい選択を、そう考えていたエスラーに一つの声が語り掛ける。「お前の姉はあと数刻で爆発する。阻止したくば、姉の気質を正して見せよ」と。エスラーの脳内に響く秒針が時間を刻むような音、それは姉が爆発し死亡する30秒前のカウントダウンだった──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-24 17:55:09
1786文字
会話率:32%
異世界と地球が融合してから、100年以上が経ったある日SNSのフォロワーを増やすことによって、力を得られた人間が異世界人より強くなってしまい、平和だった世界が強欲で卑劣な人間達によって、最悪な毎日を歩み続けていた。
最終更新:2023-03-14 20:58:47
5820文字
会話率:47%
かつて人々から【魔王】と呼ばれ、恐れられた男がいた。
亜人たちの長として君臨し、圧倒的な強さで敵軍を蹂躙してきた彼だが、ある時、勇者一行の卑劣な不意打ちにより非業の死を遂げる。
祖国に戻り、英雄として迎えられる勇者たち。
だが彼らは気づか
なかった。真に魔王の資質を秘めていたのは、息子の方であると言うことに。
目の前で父を惨殺されながらも、逃げることしかできなかった少年。
彼は誓う。世界最強となって、勇者たちに復讐すると。
しかし、彼はもう既に世界最強の力を手にしていた。
そうとも知らず、彼は冒険者としての道を歩み始めるのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-14 01:00:00
22398文字
会話率:26%
冒険者にあこがれる少年レクス・グロウは15歳になる年、最高位のクラス〈竜騎士〉を得るが、同時に待機モーション〈ドラゴンダンス〉を授かったことで、一時間ごとに勝手に踊ってしまう体になってしまう。周りから白い目で見られるレクスだったが、幸運にも
理解のある仲間たちと巡り合い、冒険者として順調に成功への道を歩むかに見えた。……しかし、すべては仲間たちの卑劣な陰謀だったのだ。パーティーのランク上げに体よく利用されたレクスは、パーティーのSランク昇格が決まった日、パーティーを追放され、高難易度ダンジョンの最下層に捨てられてしまう。非道な裏切りに絶望し、死の淵をさまようレクス。だがその時、秘められた真の力が覚醒する。実は竜騎士は体力が減った際に爆発的な火力を発揮するテクニカルなクラスだったのだ。さらに今まで踊ってきたダンスにも意外な効果があったことが判明し、彼を失ったパーティーは崩壊していくことに……。ダンジョンの底で出会った不思議な少女と共に、レクスは自分を裏切った連中への復讐を誓う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-19 07:10:37
26755文字
会話率:32%
俺は人の心が読める。人間は欲に満ちていて、卑劣だ。それを知った俺は人間不信になり、高2である今まで友達が出来たことがない。しかし、俺唯一、心の読めない人がいる。学校1の美女、石山さんだ。彼女の事が気になる。俺が人間の中で好きになれるとしたら
彼女しか居ないだろう。まさか、そんなことはあるまいがな。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-30 00:34:29
610文字
会話率:50%
「私は魔王の娘、フリージア・ドゥ・ディアボロ。
魔国の第一王女である私は魔王陛下のエスコートで夜会に参加していた。陛下と別れた私は有力な貴族たちとの交遊に勤しんでいたところアキレス・シビリカ男爵に声をかけられる。
彼は卑劣な侵略者である
勇者を撃退した救国の英雄……
密かに彼へ想いを寄せていた私は誘いを受けて二人でテラスで涼む。
そこでシビリカ卿が私に告白し、ゲームを提案してきたのですが……」
告白に複雑な想いを抱く王女……だけど本当の彼女は――王女ではなく、ただの侍女セラ・テランだった!?
セラとフリージアとアキレスの三角関係やいかに!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-22 20:30:55
8037文字
会話率:44%
人間って
理性を消したら
本性現れたら
醜くて汚くて
卑劣で凶悪で
でもそれが
人間なんです
最終更新:2023-01-22 07:32:07
438文字
会話率:0%
超古代魔法文明の正当後継者である歴史あるハイエルフ王国は邪悪なオーク帝国の侵略の前に屈した。純血たるハイエルフ王国を妬む、劣化エルフどもの裏切りによって。
醜いオークどもに占領され、苦難の時にあるハイエルフ王国。汚らしいオークどもはその
淫欲を満たすためにハイエルフの少女達を穢し、夢の都と謳われた麗しのハイエルフ王都は歓楽街のごとく作り変えられていった。
だが、しかし!
亡国の美しきハイエルフの王女アルトリーナの祈りに天が応えたのか、彼女の前に一人の少年が現れた。
彼の名は白銀隼人(シロガネハヤト)。ごく普通の男子高校生だった彼は異世界で勇者として降臨し、美しき王女の剣として、帝国に戦いを挑む仲間の少女たちと立ち上がった。
しかし戦いは厳しいものであった。迫るは悪臭放つ醜きオーク帝国軍。何度も危機に陥るハヤト。
だが、彼は決して諦めない。愛するアルトリーナのために。
チート能力【ブリンカー】※がある限り、彼は苦難にあっても立ち向かうことを止めない。
時に淫欲の宴のために誘拐された少女を救うためにオークの砦を攻め落とし、時にゴブリンの村に忍び込み監禁された少女を救い出した。
しかし卑劣なオークどもの罠にかかり、ハヤトとアルトリーナ王女はついに捕らえられてしまったのだ!
どうするハヤト、どうなるハヤト。そして、愛するアルトリーナ王女の行方は如何に。
性犯罪や性風俗に纏わる描写があります。苦手な方はご注意ください。性的直接表現はありません。
※ブリンカー
チート能力:定めた目標に全ての力を集める能力。隙は大きいがその突破力は国士無双
一般名詞:Blinker。視界を制限して前しか見れないようにする馬具の一種
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-08 17:00:00
20672文字
会話率:48%
新人ビート警察官のミホはひょんなことからビートー教会のアジトに潜入するが、卑劣な罠にかかりピンチに陥ってしまう。そこに現れた影の正体とは―――
最終更新:2023-01-05 22:11:46
4381文字
会話率:58%
《クロスロード》──それは死者の魂を保管した〝生者と死者が逢える〟仮想空間。
いつからか、そこに《悪霊》と呼ばれるモンスターが出現し、死者の魂を喰らい始めた。
《クロスロード》をVRとして体感する生者ユーザー《ロードクロッサー》の
1人、柊穣(ひいらぎみのる)は、悪霊や、死者の魂を利用する卑劣な《ロードクロッサー》との戦いに身を投じてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-03 17:00:00
13644文字
会話率:38%