その日、王女シャルロッテは処刑された。
聖女が現れなかった彼女の祖国は荒廃し、隣国に攻め滅ぼされた。
処刑当日の朝、謎の兄妹が牢にいるシャルロッテのもとを訪れた。
「あなたが聖女です」
そう言って妹はシャルロッテに薬を飲ませて、その体
を自分と入れ替えた。
歓声をあげる兵士の中に紛れていたシャルロッテが、処刑されたその自分の姿を見て声にならない悲鳴を上げた。その横で涙を流しながら兄が呟く。
「違う、あれはお前じゃない。――――あれは俺の妹だ」
妹は、失われた聖女の力を取り戻すため身を捧げた。そして兄は、妹の体に宿った王女シャルロッテの魂と、贖罪の旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-10 09:21:53
31586文字
会話率:27%
自我というものを自覚した時、俺は人在らざる。いや、生命さえ持たぬ無機質な物へとなっていた。
その姿は俺という意識を持った、歪な形状の禍々しい漆黒の刃。──まさに魔剣と形容する存在になっていたのだ。
意識の中にある記憶はもちろん失われ
ていて、かつての俺が何者だったのか、そもそも人間だったのかどうかさえ分からない。ただ、唯一の思い出せる記憶が、今の俺が剣である事とその使用方法のみ。それを知った俺はひたすら待つ事にした。
──この暗闇の中でその時が来るのを。
─────
やがて、その自我のある漆黒の剣は、自由に動かせる自身の身体を手に入れ、己の持つ力の強大さを実感する事となる。そして『彼』は強大な力を持つ存在となった事に何か意味があるのではないのかと、強く疑問を抱き始める。
そう考えた『彼』は欲した。
─この見知らぬ世界で存在している己の存在意義を─
そして求めた。
─この世界で生きる為の己の目的を─
──その為に『彼』は冒険の旅に出る。
幾多の経験の後、やがて『彼』はひとりの少女と運命的な出逢いを果たす事となる。そして漆黒の剣の『彼』は彼女と交ざり合い、ふたつの精神がひとつの身体を共有する存在──
『一心同体の魔人』となる。
──これはひとつの身体で比翼連理のつがいとなった、二人組が紡ぎ出す冒険の物語──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-10 00:37:18
974815文字
会話率:40%
ハロウィン前日のコンビニ。店員の少女に一瞬の恋心を抱く。
気持ち悪いだけだと決めつけて捨てた胸の苦しさ。それをしかし忘れ去ることができずに。
翌朝起きると、僕は彼女と入れ替わっていた。
これは、患った僕と都合のいい彼女が、きわめて
身勝手な恋をする話だ。
特大のクソです。自分のメンタルセラピーを兼ねてます。
今まで学んだものなどをかなぐり捨てて書きました。僕の感情妄想願望を詰めただけの話なので、他人の頭の中を覗いてみたい奇特な人は見てってください。
pixivなど他サイトにも掲載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-03 18:08:00
8383文字
会話率:40%
帰り道・・・。それは賢者タイムが支配する時間帯。人は思う自らの欲望を! もしもこんなことが出来たらこの世界はクソゲーであらずにすんだのに!
世知辛い世の中。上手くいくことより辛いことの方が多い。だから人々は夢をみる。それがもし叶ってしまっ
た際の代償なんて考えることもなく。
そして私(おれ・わたし)は1週間のうち1日だけ身体を失うこととなったのだ。
*良くある入れ替わりの物語にしないように作者知恵を絞りました。もしかしたら大爆死してしまってるかも!? あしからず 笑
*注意:この物語は異世界転生ものです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-03 12:00:00
29585文字
会話率:33%
時代はすでに自由に異世界に飛べるまで進歩した。
もう一つの自分の魂の入れ物、アバターが異世界にあり、専用の施設で自由に魂を行き来する事が出来る。
そんな魔導科学の進歩した世代で生まれ育った俺、雨宮アマタは過去の事故を引きずり、15歳にして
異世界へ行く唯一の手段アバターにログインする事が出来なくなる。
そのきっかけは長年一緒にパーティを組んでいた仲間からの追放だった。
「どんどん強くなって行く俺たち、それに対してどんどん弱くなって行くお前。もう一緒に活動して行くのは限界だなって。」
つまり、「会社を辞めろ。」という事だった。
精神的に追い詰められた俺は気を失ってしまう。
目が覚めて医師に告げられ言葉はアバターへのログイン禁止の宣告だった。
誰もが異世界に飛べるのに、俺だけが異世界へ飛べない。誰よりも異世界に憧れていた俺にとってこれは死以上の苦しみだった。
ドン底に落ちた俺は最後の希望に縋り付くように異世界での魂の入れ物アバターへの接続に試みる。
<貴方にまだ見ぬ世界をプレゼントします。ようこそ異世界へ。>
不思議なアナウンスと共にエラーが発生。俺は強制退出となった。
永遠にアバターに接続出来ない身体になったと思っていた。
この日から俺は奇妙な現象に巻き込まれる。
目を覚ますと俺はエルフの少女だった。
神降しの儀式という話なのだが、このエルフ達は間違えて人間の俺を異世界召喚してしまったのだ。
しかもエルフの少女の身体を乗っ取った訳ではない、
「これから、よろしくお願いしますね、神様。」
と、身体の持ち主であるチユの意識は残ってる。一体どうすれば良いのか。
ドタバタしながらも、俺、雨宮アマタはエルフの村の改造に取り掛かる。
もう二度と元の世界には戻れないかも知れない。
そう思った晩の話、眠れば、そこは人間界。自分の身体で目を覚ます。
でも何故か自分の意思では身体を動かす事は出来ずエルフの少女、チユが人間界で大暴れするのだ。
人間界と異世界を交互に行き来する内に雨宮アマタは無自覚に奇跡を起こしまくって行く。
それは神の偉業となんら変わらない事なのだが、当の本人は無頓着。
また今日も雨宮アマタはやらかして行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-01 19:00:00
345922文字
会話率:37%
神の手違いにより、魂が適合しない世界に生まれてしまった二人。地球に住む学生のハルと魔法の世界に住む底辺冒険者のアラン。
ハルは同級生の虐めを苦にしての自殺、アランはパーティメンバーに見放されてダンジョンで命を落とした。
そんな二人が神
の世界で出会う。
互いに入れ替われば人格を保ったまま転生できると言われ、二人はそれを了承する。
それぞれ必要な知識をインストールされ、ハルはアランの住む世界で冒険者として成功への道を歩んでいく。
アランはハルの住む世界で学園に行くと、そこにはヤンキーしかいなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-29 10:00:00
11396文字
会話率:47%
わたくしが目を開けると心配そうに自分を見る女の子達。階段から落ちて気を失った、と教えてくれたがわたくし、全く知らない場所におりますの。
乙女ゲームの悪役令嬢と婚約者の王子に断罪されると聞き泣きそうになるが、体の持ち主セレナの親友達は優しくそ
して逞しくわたくしを励ましてくれる。だけでなく、入れ替わってしまったセレナさんもわたくしの世界でわたくしの為に奔走して下さっている。
スマホで意思疎通して王子の婚約者になる事なく友人の兄であるシルヴァン様と婚約することになった。
乙女ゲームのシナリオを完全に無視してわたくしの世界に戻ると優しい目をしたシルヴァン様がお帰り、と言って下さった。
ヒロイン様ですか?なにやら学園で問題を起こした様で王子様も廃嫡されていらして、いったいなにがあったのでしょう?
「セレナ、なにしたの?」
「べっつに。初恋を拗らした痛いヤツをへこましただけ」
セレナさんがその様なことを言っている様ですが、わたくし、とっても幸せです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-24 23:10:40
41168文字
会話率:48%
百年に一度の「聖別」を果たすのは、選ばれし聖女様。そんな誰もが憧れるヒロインとして、今回選ばれたのは────
なんと、私の妹でした。
しかも、なんか私の方が聖女だと勘違いされてしまったようです。
……いや、冗談じゃないが?????
なんて事ない田舎娘の私は聖女だと勘違いされたまま教会へと連行される。しかも聖女騙りは死罪なので今更言い出せないというオマケつき。
果たして、私は無事に儀式を終えられるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-24 21:00:00
13183文字
会話率:27%
「ミカ、アンネのことは頼んだよ」
そう言い残してエラト王国国王が崩御し、二年。王位は定まらず、百人以上いた王位継承権者がたったの三人になったころ、アンネリーゼの婚約者だったミカの名前はそこになかった。
三公会議によって次の国王を選出すること
になり、王妃になるアンネリーゼも出席して会議は始まったが、そこにジヴァニア執政官が現れ、とんでもないことを口にする。
※この作品は他小説投稿サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-12 13:50:04
10366文字
会話率:38%
アリスリリア=ブリュンフィル公爵令嬢は身分に関係なく慈愛に満ちた心優しい淑女として有名であった。
そんなもの、自身の評価を上げるための演技でしかなかったが。
本当の彼女は典型的な貴族令嬢と同じく高慢であり、他者が自分のために尽くす
のが当然だと考えている。
メイドや執事のような使用人は単なる道具でしかなく、乱暴に扱おうが良心が痛むわけがない。それもこれまで美談のために拾ってきた平民の使用人であればなおさらだ。
そんな使用人の中でもシェルファという少女は鈍臭く、能力的にも平均よりかなり劣っていたのでよくポンコツメイドだと叱責していた。
そんなある日。
よりにもよってアリスリリアとシェルファの頭がぶつかって魂が入れ替わった。
「それで、どうしてわたしたち入れ替わったの? アリスリリアさまの魔法?」
「何故このわたくしが平民どころか奴隷にまで落ちた下賎な者と入れ替わらなければいけないのですか。そもそもそんな魔法は今まで確認されていませんけれどね」
「つまり?」
「どうしてこんなことになったのか、見当もつかないということですわ」
「ちょーあたまがいいアリスリリアさまでも?」
「確かにわたくしはこの世の誰よりも優れている自覚はありますけれど、それでもわからないことはありますわよ」
「ちょっとあたまがいいアリスリリアさま」
「サラッと評価を下方修正しやがっているんじゃないですわよ」
「これからどうするの?」
何やら古典的な娯楽小説の導入のようだが、現実として『中身』は入れ替わった。そんな現象も魔法も聞いたことはないが、入れ替わった以上どうにかしなければアリスリリアはこれまで築き上げてきた全てを失ってポンコツメイドとして生きていくことになる。
それだけは絶対に嫌だった。
「──何が何でも元に戻ってみせますわよ!!」
そう、何が何でも入れ替わりの原因を究明し、解決策を見つけ出すしかないのだ。
それまでポンコツメイドと入れ替わったなどということがバレないようにするためにもメイドとして働いて誤魔化す必要が出てきたり、アリスリリアのフリをさせようとしたシェルファがポンコツ過ぎてやらかしまくったり色々と大変なのだが、それでもアリスリリア=ブリュンフィルの名にかけて何が何でも元に戻らなければならないのだ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-07 18:11:26
45458文字
会話率:31%
ん、んん? んんん? んんんん!?
なんなのだこれは! この体、これはどうして、なぜ? 夢? ……いや違う、これは現実だ。でもなんで、いや、なんでがなんでだ。どうしてこんなにものを考えられる? 頭が良くなった気がする。
ああ、そうか。
人間の脳は大きいからたくさん考えられるのだ。うんうん、そうだ。これは人間の体。入れ替わったのだ。ああ、納得だ。
……いやしかし、なぜ? 神の仕業? ん、神ってなんだ?
お……? 考えたら頭の中に浮かんできたな。まるでネット検索しているようだ。ネット検索ってなんだ? ああ、駄目だ、一つに絞らないと頭が痛くなる。人間は大変だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-07 11:00:00
1557文字
会話率:33%
「戸木田美晴をこの世界から消してください」。
自分自身のことが大嫌いな美晴は、なんでも願いを叶えてくれるという魔法のノートに、そう書いた。
願いが叶うまで、あと100日。
そんなある日、美晴は風太という少年と、身体が入れ替わってしまう。元
の自分に戻りたい風太と、元の自分には戻りたくない美晴。交差した人生の先に待ち受けているのは、「おれの」ハッピーエンドか、それとも「わたしの」バッドエンドか。
これは、身体が入れ替わってしまった少年と少女が、誰よりも精一杯がんばる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-04 21:00:00
482683文字
会話率:58%
淡見絆磨。
アイドルだけど、今は活動休止中。
ある日、そんな俺のところに、一人のファンの女が押しかけてきて、不慮の事故で俺とその女の身体が入れ替わってしまった。
「きゃー! どうしよう! 憧れの絆磨くんと入れ替わっちゃった!」
みたいなこ
とを言うのかな…と思ったら、どうやらその女は、普通のファンとは少し違うみたいで…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-12 00:00:00
17716文字
会話率:58%
大学4年生の里見 晃は、ある日雷に打たれて死んでしまった自分を【目撃する】。
自身の腕で消え行く命を前に何も出来ない無力な自分。絶望と混乱の中で、自分の身体が見知らぬ女性のものだと気付く。この身体は一体誰なのか、自分は一体どうなってしまった
のか。
現代世界で静かに繰り広げられる自分を求める物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-29 09:53:56
8456文字
会話率:16%
ポーレリア王国レクストン公爵家の令嬢であり、王太子の婚約者であるエミリア・レクストンは学園の卒業パーティーで王太子から婚約破棄をされる。しかも王太子からエミリアの両親が隣国と共謀して国を乗っ取る計画をしていたと言われ反発するが、すでに処刑さ
れたと告げられ絶望の底に叩き落とされる。一方その頃、ガージル王国第二王女、ユリアーナ・ガージルは学園の創立記念日に婚約者候補の令息から的外れな婚約破棄を宣言される。しかも平民の聖女候補をいじめたという身に覚えのない罪で処罰され、暗い森に連れて行かれて騎士に切り捨てられ絶望の号哭を上げる。絶望に落とされた二人が次に目覚めると、そこは創成の女神のいる空間だった。女神が言うには悪魔が二人の魂を狙って起きた悲劇であり、二人ともすでに悪魔によって肉体と魂を切り離されて二度と元の身体に戻ることができなくなっていた。戸惑う二人に女神は二つの選択肢を提示する。このまま輪廻に魂を返して生まれ変わるか、それとも二人の身体を入れ替えて生きるのか。―――これは、悪役にされた少女たちが身体を入れ替えて悪魔に立ち向かい、未来を取り戻す物語。
〇初投稿。一度は書いてみたかったなんちゃって悪役令嬢もの。恋愛要素は薄めです。〇主人公は二人です。作品の都合上、話の入れ替わりがあるのでどちらサイドの話なのかを注意してください。〇細かい部分は気にせず読んでください。〇誤字脱字あったらすいません。〇頑張って連載していきますが執筆の都合上、投降の間隔が空く場合があります。〇よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-28 23:00:00
111086文字
会話率:66%
公爵令嬢デルフィーナはロルダン王太子殿下の婚約者だが、ロルダンには他に大切にしている令嬢がいる。
このまま信頼関係の無い『結婚』に進めば、生涯搾取され続ける人生になるとデルフィーナは危惧する。
デルフィーナはお妃教育を終えると選べる、この婚
約を無かったものにする『王妃の秘薬』を所望することにした。
王妃が調合したその薬を婚約者が飲むと、王太子と魂が入れ替わり王太子の身体に入った婚約者は三日の眠りにつく。
目を覚ませば互いの魂は元の身体に戻り、婚約者はすべての記憶を失っているという。
王妃は婚約者令嬢に新たな身分を与え、婚約は無かったものになる。
亡き母の友人である王妃殿下が用意してくれる人生に希望を見出したい。
それほどロルダン殿下に絶望を抱いていた。
デルフィーナはそれまで生きてきたすべての記憶をチップに替えて、
オールチップをまだ見ぬ未来に置こうと決めた──。
*荒唐無稽な世界観で書いていますので、ふんわりお読みいただけるとありがたいです
*約6万字で完結まで書き上がっています
*「アルファポリス」でも投稿しています
*誤字報告を大変ありがたく受け付けておりますが、直さない場合もありますことをご了承ください
*「エピローグ」の次に「最終話」があり本編はそれで終わりますが、その後に4つの「番外編」があります。「番外編」は4人の人物の自分語りです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-26 19:00:00
72176文字
会話率:17%
兄弟である祖父同士が婚約を決めた、カートフォード公爵家のフィンリーとローレンス公爵家のエレノア。
同い年の二人は幼い頃は仲が良かったのに王立学園に入った頃からすれ違い、
話もせず目も合わせないという状態だった。
ある日、学園の大階段でフィン
リーがエレノアに「婚約を白紙にしたい」と伝える。
その直後、足を踏み外したエレノアをフィンリーが引き寄せ抱きとめたまま階段を転がり落ちた。
フィンリーが目覚めると、婚約を白紙にと伝えたばかりのエレノアの姿に入れ替わっていた。自分の身体はどこにあるのか、どうしたら入れ替わりから元に戻れるのか。
フィンリーの知らないエレノアの恋心と、婚約の行方。
ハッピーエンドです。
この作品はpixivにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-02 05:11:52
60566文字
会話率:26%
宿屋の看板娘マリアは、お茶の時間にクッキーを喉に詰まらせて倒れた。
意識を失って、ふと気が付くと、彼女は死者と生者の世界の間を流れるという『黄泉の川』のほとりに立っていた。
「ど、どうしよう! 早く戻らないと!」
焦って走り回る彼女は、
そこで美しいご令嬢に出会う。
「家族に見捨てられ、婚約者には裏切られ、邪魔になったら毒を盛られる、そんな人生など生きている意味がないのです!」
そう叫びながら向こう岸に行こうとするご令嬢を、マリアは必死で引っ張った。
「待ちなさいって! 生きている意味は絶対にあるって!」
「そんなものありませんわ! ありませんのよ!」
「いや、あるって!」
とまあ、こんな感じで、すったもんだしていたら、どういう訳か体が入れ替わってしまった。
戻る方法が分からず、とりあえず公爵令嬢として過ごしてみるマリアだったが、不味い食事に掃除の甘い部屋、ボロいドレスなど、聞いていた貴族生活とは、かなり違う様子。
「……もしかして、この家、貧乏なのかしら」
しかも、宿の食事が懐かしくなって、庭でこっそりベーコンエッグを作って食べていたら、辺境伯令息に見つかってしまい……。
――この話は、公爵令嬢と体が入れ替わってしまった宿屋の看板娘マリアが、奮闘しながら、ざまあしたり恋に落ちたりする話である。
※全36話、約9万2千字。全話登録済み。
※ネタバレ防止のため、感想欄を閉じております。完結後に開きます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-25 19:11:26
90602文字
会話率:28%
カエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセ
カエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセカエセ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-21 21:16:12
286文字
会話率:0%
今日、私は私を卒業する。
この冴えないニキビ痕まみれの不細工な顔と、デブでチビで手足の短い身体とは今日でおさらば。
───────そう、ここに転がっている、私の妹、加奈と交換するの。
※こちらの作品は「エブリスタ」の方でも掲載して
います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-31 20:42:04
3090文字
会話率:28%
桜田さくらは性同一障害だ。男として女の子と恋愛したいのにさくらは女だ。
男と女の割合は30:1だ。さくらは将来一妻多夫制の社会で生きなければいけない。
学校で精神的に追い詰められたさくらは近所の神社でお百度参りをする。そこで、同じ思
いをしていた並行世界の男の子と魂が入れ替わり、さくらは青葉悠真として生きていくことになる。でも、この世界も男女比がおかしくて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-11 19:00:00
28578文字
会話率:44%
最近、町で奇妙な事件が起こっている。それは突如足元が光り、中心にいた人物が行方不明になるというものだった。
そのことを話していたとある学校のPC部員3人は、その怪事件に遭い、次に目を覚ました場所は…異世界だった。
彼らは力を手に入れ、異世界
から元の世界に帰るために縦横無尽に異世界を駆け回る!
シリアスがありギャグあり、恋があり。予想の斜め上を射抜く王道だけどちょっとだけ、何かが違うオタクPC部員たちの異世界転移物語、ここに始動!
Extra World Online~眼鏡の力で雑魚剣士は突き進む~と入れ替わりで2日に1回ペースで更新。
ツイッターでも更新情報をお届けしております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-09 21:00:00
652184文字
会話率:54%
「まずは急な婚姻に感謝する、ユリアーネ・ベルンバッハー伯爵令嬢、いや、これからはユリアーネ・アードルング伯爵夫人となるな」
「?…はい」
彼女の目の前にいるのはこの伯爵家の当主を務めているカミル・アードルングで、ユリアーネとの婚姻はベルンバ
ッハー伯爵への資金援助を誓約とした政略結婚だと説明した。ユリアーネを娶った理由は高位貴族の身分を持つ令嬢を妻に迎えたかったからとし、さらにユリアーネとの誓約は、平民である愛人ロッテと入れ替わりロッテは妻として本邸で、ユリアーネは離れで生活を送るというものであった。
離れでの生活は衣食住が保証され、ただここに住まうだけで良いという。夫や社交に気を遣うこともなくマナーも気にせず好きなことを嗜み日々を過ごす。これってストレスもなく快適だと彼女は前向きにこの入れ替わり生活を謳歌するのだった。
平民の愛人が身籠ったことにより急遽企んだこの策は、うまく行くかと思いきや無自覚なロッテにより綻び始める。中身は平民のままなのに伯爵夫人として振る舞い始めたロッテの所為で、アードルング伯爵夫人となったユリアーネ・ベルンバッハー元伯爵令嬢の評判は王都中で地に落ちるのであった。
そもそもなぜユリアーネが婚姻相手に選ばれたのか。そこから全てが間違っていたとは誰も知る由もなかった。
そして、カミルが出した妻の両親への出産報告から事態は大きく動き出す。
「これはどういうことだ…」
周囲の結束により彼女の知らないところで、カミルらに罰が下され始めたのだった。
「あら?皆さんお揃いでいかがなさったの?」
離れから出てきた彼女を見た瞬間、一同は驚愕した。
1つの婚姻がとんでもないことを仕出かしていたのに、本人は至って幸せだったし、その後も幸せに過ごす、そんなお話。
このお話はカクヨムでも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-08 20:00:00
20601文字
会話率:53%