これは、西遊記の沙悟浄を主役にした、彼の思い人である三蔵と出会うまでの話。
天界の将、捲簾大将(けんれんたいしょう)にはずっと昔から気にかけている人がいた。
その人は人間で、幾度となく転生を繰り返している。
ある時は漁師、ある時は僧。
その人の何度目かの転生のとき、捲簾大将は偶然その人と出会い、その人の存在を強く意識するようになった。
しかし人の世は激動。
そこは戦、天災など、常に困難が降りかかる世界。
捲簾大将がその人に会おうとしても、すでに骸になっていることがほとんどで、捲簾大将はその骸から頭蓋を取り出し首飾りのように連ねて保管していた。
いつか再び出会う時が来るようにと願いを込めて。
そんなある日、捲簾大将は西王母主催の蟠桃会にて、警備をすることになり、養子の青鸞童子(せいらんどうじ)と連れ立って蟠桃園へ。そこで、ドジを踏んで西王母の怒りを買い、鞭打ちの刑ののち地上へ堕とされてしまう。
人の世界に堕ちた捲簾大将だったが、これを好機としてずっと気にかけていた人を探すことにした。
だが傷だらけの体は思うようには動かなくて……。
人の世界に堕とされた捲簾大将は、果たして無事、白骸の持ち主と再会できるだろうか。
※BL臭はありますが、BLではありません。BL未満で
す。しかし書いていく中でBL展開になったらBLタグをつけます。
※古典文学『西遊記』をベースにしています。
※無断転載を禁止します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 23:22:26
436833文字
会話率:45%
思いのままの外見をかぶせることが出来るAIロイド。
故人となった娘の姿を模したAIロイドを、毎年、娘の誕生日にレンタルする男性。
彼はSNSに、ツーショット写真をアップする。切なる願いを込めて。
男が、娘そっくりの"AIロイド&q
uot;をレンタルしていた本当の目的とは──。
※バドエンではないけれど、ハピエンでもないビターエンドかな。
※このお話は「カクヨム」様ほか、「ノベルアップ+」様でも、"チームホワイトミルク"名義で公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 11:11:37
1004文字
会話率:17%
本作は恐らく『クトゥルフ神話』に区分されるであろうオリジナルシナリオとなります。
『【CoCシナリオ】狂える神々によるリアル脱出ゲームSHOW』、『【CoCシナリオ】光金の欠片に願いを込めて』、『【CoCシナリオ】終わらない冬山の春』、
『【CoCシナリオ】ファゲルズァート島奇譚集』とは若干世界観を共有していますが、これらの過去シナリオとは直接関係がありません。
原点に回帰してギミック多めのシナリオに仕立てました。
六版と七版の両方に対応したクローズド脱出シナリオとなっております。
※本シナリオをプレイするにあたり、六版の場合は『クトゥルフ神話TRPGルールブック』が、七版の場合は『新クトゥルフ神話TRPGルールブック』が必要となります。(KPのみ)
忘れずご用意お願いします。
-----------------------------------------------
本作は、「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』及び新クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION
「クトゥルフ神話TRPG ルールブック」
「新クトゥルフ神話TRPG ルールブック」
-----------------------------------------------折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 15:46:58
77194文字
会話率:5%
本作は恐らく『クトゥルフ神話』に区分されるであろうオリジナルシナリオとなります。『【CoCシナリオ】狂える神々によるリアル脱出ゲームSHOW』や『【CoCシナリオ】光金の欠片に願いを込めて』、『【CoCシナリオ】終わらない冬山の春』と世界
観を共有しつつも小説に登場させるつもりで書いたものではありません。
理論上はシナリオとして成立していますが、テストプレイはできていません。実際にクリアできたかどうか、ご報告お待ちしております。
今後も改良していく予定ですので、よろしくお願いします。
※本シナリオをプレイするにあたり、『新クトゥルフ神話TRPGルールブック』が必要となります。(KPのみ)
忘れずご用意お願いします。
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本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『新クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「新クトゥルフ神話TRPG ルールブック」
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※第一版(初投稿) 2024/11/27投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 17:34:39
377513文字
会話率:9%
本作は恐らく『クトゥルフ神話』に区分されるであろうオリジナルシナリオとなります。『【CoCシナリオ】狂える神々によるリアル脱出ゲームSHOW』や『【CoCシナリオ】光金の欠片に願いを込めて』と世界観を共有しつつも小説に登場させるつもりで書
いたものではありません。
理論上はシナリオとして成立していますが、テストプレイはできていません。実際にクリアできたかどうか、ご報告お待ちしております。
今後も改良していく予定ですので、よろしくお願いします。
※本シナリオをプレイするにあたり、『新クトゥルフ神話TRPGルールブック』が必要となります。(KPのみ)
忘れずご用意お願いします。
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本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『新クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「新クトゥルフ神話TRPG ルールブック」
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※第一版(初投稿) 2024/09/16投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 06:53:24
55224文字
会話率:3%
一つの災厄が新たな災厄を呼び、時には総てを引き起こす。そうして或る一つの大陸中に災厄が広まって数年が経った或る日、数十ある小国の内の一つ『扇晶国』の国王。神の加護を受けた扇で以てして、数か月で災厄を薙ぎ払う。それでも痛ましい現実が各々を蝕
む中、奮起した八ヶ国の小国、加護と幸福を受けんと国王に跪く。どうか、私たちの国をあなたの国と統合させて下さい、と。こうして小国九ヶ国が集まって、今の『扇晶国』となった。
のは、むかしむかしのおはなし。とするには時期尚早なのか適切なのか。
昔語りとするにはまだそう時間は経っていないとか。仔細を知る者が少なくなっただけだとか。傷はまだ癒えていないとか。そう口にする者も少なからずいる時代に入った弦歌(げんか)六六七年がこの物語の始まりの年。
そうそう。『扇晶国』の国民たちは生まれた時に白い扇を我が子に贈るそうだよ。
災厄除去と幸福招来の願いを込めて。
『comic room』『文芸webサーチ』『幻想検索』に登録しているHP「tori」でも掲載。第16回角川ビーンズ小説大賞一次予選落選した作品を改定したものです。
2020/5/28. 第2部 ちに繕う野花編「ちに繕う野花 三」を公開。
ぐるるるる
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-28 22:29:11
143046文字
会話率:35%
はい、私がリーシャ・リンベル。
16歳の平民の少女。
前世の記憶を持ってるんだけど、なぜか王立学校に入学することになってしまった。
私の前世は日本の女子高生で、電車内で殺されたんだ。
そして前前世は魔王だったらしい。
魔王だった時に「フ
ァーストキスした人と結婚して幸せに暮らしたい」って願いを込めて転生したって聞いたよ。
でもね、厄介なことに宿敵の勇者がいるんだ。 その勇者が私の前世と前前世を殺したらしくて、今世でも私を狙ってるらしいんだよ。
勇者の目的は、私のファーストキスを奪って、すぐに捨てること。そうすれば私が魔王として覚醒するらしくて、そうなったら私を倒すつもりみたいなんだ。
さて、私はこの勇者の転生体に気をつけながら、本当の愛を見つけて幸せな人生を送れるかな? それに、私を狙ってる勇者の正体は一体誰なんだろう?
まあ、とにかく気をつけながら学校生活を送るしかないよね。楽しみ半分、不安半分といったところかな。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 17:30:03
100306文字
会話率:25%
幼馴染のウル、アイナ、チー吉、ベル、トワの5人。彼らは小学校のころから仲がよくその関係は成人した今でも続いている。しかし、ある日を境にトワと連絡がつかなくなる。4人は心配になり彼女の実家に向かうのだが不思議な現象ばかり起こりそれに巻き込まれ
ていく...折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-11 22:12:25
2774文字
会話率:23%
人類を滅ぼそうとした魔王を勇者パーティーが倒した。
だけど、魔王の死の間際の呪いを受けた勇者も亡くなってしまった。
悲しみに暮れた仲間の1人の魔法使いが、未来に再び出会う願いを込めて、勇者の魂を未来に転生する秘術を使った。
それから500
年・・・
人類を救った勇者達は伝説となり語り継がれる事になる。
とある町に伝説の勇者に憧れた1人の少年(レンヤ)がいた。夢は勇者のような立派な冒険者になる事だった。
しかし、レンヤが成人の日に受けた女神からの祝福は無能と呼ばれるものであり、到底、憧れの冒険者には不向きだったが、憧れた勇者になりたい一心で冒険者となり旅に出た。
周りからは無能と呼ばれる日々が続いたが、レンヤは挫けなかった。
そして3年後、青年となったレンヤは相変わらず無能とバカにされていたが冒険者を続けていた。
ある辺境の町で評判の悪いパーティーに目を付けられ、強制的にかつての魔王がいた遺跡となった魔王城へと荷物持ちとして連れていかれてしまう。
そこで強大なモンスターに襲われパーティーが全滅になりそうになったが、パーティーの魔法使いから麻痺の魔法を受け動けなくなり、モンスターの餌として置き去りにされてしまった。
辛うじてモンスターから逃げ出す事が出来たが、遺跡に取り残されてしまった。
その遺跡の中で500年前に君臨していた魔王の娘と偶然出会い、お互いに心惹かれてしまう。
再びモンスターに襲われ絶体絶命の状態になった時に、レンヤは自分が何者であったかを思い出す。
レンヤは人類を脅かす驚異から世界を救う使命を女神から受け、魔王の娘とかつての500年前の仲間(押しかけ女房)達と共に強大な敵に立ち向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 05:16:39
1711198文字
会話率:40%
深い森の奥にただ1人で住む少年アルン。
以前まて祖父と2人で穏やかに暮らしていたが、祖父がいなくなり孤独な日々を過ごしていた。そんな中祖父の書斎にあった一冊の本を手に取る。
悪魔召喚について書かれたその本は、孤独な少年に繋がりの夢を見さ
せた。
アルンはその本に没頭していく。まるで導かれるかのように。ただ一つの願いを込めて。
1人にしないで。と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 12:39:20
715文字
会話率:9%
普通の女子高生、星見瑠美の日常がある日突然終わりを迎える。不幸が集まり澱み溜まり生まれる凶気は、あらゆる物を不幸を撒き散らす使徒へと変える。凶気を浄化する力、紅運を手にした瑠美は清らかな願いを込めてその身を転身させる。紅運勇姫ルーミャルビー
となった彼女はこれまで目にする事が無かった、身の周りの不幸と対峙し、そこから生まれた怪物マガイモノに立ち向かっていく。その果てに皆に幸せが訪れると信じて──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 23:30:26
11517文字
会話率:67%
母に寝付かせてもらった子どもの頃、就寝前に読んでもらった童話の短編集が忘れられない。
当時の私が読み聞かせで幸せを感じたように、たくさんの子どもたちにも幸せを感じてほしい。
親子にとってステキな夜のひとときになるよう願いを込めて、心温まるお
話を紡ぐ。(全作オリジナルストーリー)(短編集)
※不定期更新
「カクヨム」にも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 18:00:00
12263文字
会話率:32%
理想日記って書いたことありますか?
今日がこんなふうに過ごせたらと願いを込めて書く日記のようなものです。
キーワード:
最終更新:2024-08-26 18:24:51
226文字
会話率:45%
16歳の春休み。私は君と忘れられない恋をした。
…たった、2週間という短い恋だったけれど、、、。
あれから8年。
私の前から居なくなった君は、今どこで何をしてますか…??
最終更新:2024-07-31 17:14:31
10281文字
会話率:53%
WEBカメラを仕掛けた。
ベッド脇のケースにお菓子をしまい、部屋や私生活が映らない様にと角度を考え……
だって最近、お菓子の減りが異常過ぎる。
学校生活に必至のお菓子。
特に部活をしている訳でもないのに減るお腹。
その
くせ腹周りには肉が付く。
成長期なのに下ばかり……
上、腹より少し上に付け!
願い空しく見上げる空に願いを込めて。
希望の光が沈むように陽が落ちて、寄り道帰りに家路に着くと、部屋の窓に影。
……影?
ドロボー?
てか、自転車あるから母さん帰ってんじゃん。
でも、まだ何か動いてる。
お菓子が減ってる理由って……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-30 11:00:00
96919文字
会話率:32%
立石可奈、大学四年生、馬術部所属。アイドル以上と評される容姿を無駄に持て余し、青春ほとばしる大学生活はウマ・馬・UMA!
誰よりも馬を愛し、馬に愛される可奈。だけど、どうしても上手く乗れない。それって馬術部にとっては致命的?
一生懸命で
アツ苦しくて、だけど未熟な学生たちが送る青春乗馬ライフ!
プロローグ
――鳩が豆鉄砲をくらったような。
立石可奈は、その何とも言えない西宮響の表情を見て思う。
そして、何度も見ても飽きそうにないなと心の声がつぶやく。
また見たいな。そんな願いを込めて、鳩豆と呼ぶことに決めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-23 20:36:03
30351文字
会話率:43%
「私たち、大人になっても遊んだりするのかな」
子供の頃から一緒に遊んできた航(わたる)と美里(みさと)。
当時小学2年生だった2人はスカイランタンを見ながらこれから先も一緒に遊びたいと願う。
10年後、共に18歳なり、航は東京の大学に進み
、美里は地元で家業を手伝うことになる。
進路の違う2人は、果たして10年前の願いを叶えることはできるのか────
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 22:41:13
9887文字
会話率:48%
「星降る夜に願いを込めて」
「私には何の取り柄もありません。精霊たちにも見放されてしまったのです」
暗がりの占い館で、エレナは涙を浮かべながら語り始めた。占い師は彼女の手を優しく包み込むと、静かに言った。
「あなたは愛情深く誠実な人。
でもそれが仇となり、時に自分を犠牲にし過ぎるのです。本当に大切なのは、自分を愛し、自分を信じること。その力があれば、必ず道は開けるはず」
「でも、私にそんな力があるでしょうか?」エレナの声は震えていた。
「あなたはもっと自分を信じるべきです。誰かに認められるために頑張るのではなく、自分の人生を自分で選択していく勇気を持つこと。それがあなたの本当の強さなのです」
占い師の言葉は、エレナの心に光を灯した。自分を見失わず、信念を貫く勇気。占いを通して内なる声に導かれ、彼女は新しい人生を切り拓いていく決意をした。しかし、変わることへの恐れもあった。
「私には無理かもしれません。今さら新しい道を歩むなんて」迷いを吐露するエレナに、占い師は諭すように言った。
「人生に『今さら』はありません。大切なのは、自分の人生に誠実であること。傷ついた過去も、全てはあなたを強くするためにあったのです」
占い師の言葉は、エレナの心の闇を優しく照らし出した。精霊に認められようと必死だった日々。本当の自分を見失っていたのかもしれない。変わることへの恐れはあるが、心の奥底では強く願っていた。占い師はそんな彼女の背中を、優しく後押ししてくれた。
苦難の日々も、全ては自分を強くするため。エレナは占い師になる決意をした。悩める人々に寄り添い、勇気を与えたい。魔力はなくても、人の心に灯りをともせる、それが彼女の新たな使命だ。
「本当にありがとうございます。私、頑張ってみます」希望に満ちたエレナの瞳を見て、占い師は微笑んだ。
「あなたならきっと素敵な占い師になれるわ。自分を信じて、前を向いて」
星空の下、エレナは心に誓う。どんな困難も乗り越え、自分らしい人生を歩んでいくと。かつて精霊に願った少女は、今、星に願いを託した。自らの手で未来を切り拓くために。
エレナの新たな旅が、今、始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 20:11:18
1058文字
会話率:8%
ぐるぐるまわる世界
君と巡る夕暮れ世界
流れ星ひとつ
ケーキと願いを込めて
これからも、と──
キーワード:
最終更新:2024-04-21 16:40:07
1731文字
会話率:45%
生きてきた中で何時も思うのだけど、皆突発的な予定、嫌がるよね。
心の準備とか、色々あるんだろ。
私と彼との短い会話。
どうにも昔から『察する』ということが苦手で、思った事は口に出すようにしている。
私のように『口に出して欲しい』という願いを
込めて。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
ちょっと考察が必要そうな話になりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-03 18:10:32
925文字
会話率:42%
私の人生は幸せだったと言えただろうか?
大国エルバニア王国で8公の1つと数えられる名家グランマーレ公爵家夫人のベネルネスは死を直前にして一つの願いを込めていた。
かつて「氷の貴婦人」と呼ばれていた彼女は28歳という若さで病魔に敗れたが、愛す
る子供達や夫と別れ、誇りであったグランマーレ公爵家、ベネルネスにとって失いたくない全てであった。
「どうか健やかで強くあって欲しい」と願い、深い眠りについた。
だが深い眠りから覚めるとそこは暗い闇の世界、目を開くと知らない場所で、新たな家族に囲まれ、新たな人間として生まれ変わってしまった。
「私はベネルネスではない?」
なんと前世の公爵夫人ベネルネスの記憶を持ったまま新たにウェルマ・ライアンという名前の女の子に生まれ変わってしまっていたのだ。
しかも生まれ変わった世界はベネルネスの死んだ直後の世界だった。
エルバニア王国は魔法によって栄華を極めており、そこには魔力に色を持つか持たないによって格差が生まれる階級社会で成り立っている。
色のない無色の下級騎士の家系に生まれたウェルマは、理不尽な階級社会の壁にぶつかり、出会い別れを繰り返して新たなる人生を歩む事となる。
いつか私の大切な人達と再会できる事を夢見て、ウェルマは騎士を目指す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-03 16:00:00
697661文字
会話率:48%
星に願いを込めている方々、頑張って下さい。
最終更新:2023-11-21 05:07:05
697文字
会話率:6%