何か、が違っていたらありえたかもしれない地球。
誰もが当たり前のように来ると信じていた明日は、突如現れた異形の生物によって多くの命と共に奪われた。
世界各国の都市機能は大幅に低下し、放棄された都市も数多い。
一部の人間は変異し、現代科学では
解明できない異能力を得る者もいた。
未知の異形の生物。大きすぎる力を得た余りに人としての枷を外した者。
それは「明日」という希望を打ち砕くには十分すぎる物だった。
それでも、人間は生き抜いた。
かつてほどの華やかさはないかもしれないが、人類の文明は途絶えなかった。
人類にとって間違いなく暗黒時代ではあったが、絶望の淵から生還した。
それから、人はかつての栄華を取り戻そうと歪ながらも文化的な暮らしをしている。
異形に狩られる人間。
異形を狩る異能の人間。
そして異能の人間を疎んじる人間。
そんな歪な世界で、生き続ける。死ぬだけの理由もないから。
――これは、歪んだ世界に生きる異能の青年の歪んだお話。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
※この作品はノベルアップ+にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 17:55:18
57408文字
会話率:38%
はっきり言えることは、何もありません
キーワード:
最終更新:2023-09-16 14:47:26
200文字
会話率:0%
切なくても
苦しくても
雲間から射し込むその光に
惹かれずにはいられなくて
キーワード:
最終更新:2023-07-27 19:04:16
318文字
会話率:0%
麗らかな春の訪れと共に、私たちは男子歌劇学校の1年生として入学式を迎えることが出来ました。今日というこの日まで、不安で眠れぬ夜を過ごしていましたが、日中降り注いだ雨は止み雲間に美しい月を魅せ、春の芳しい香りを風が運び、優美な声で鶯が囀り、花
々が我先にと咲き誇るこの良き日に立派な入学式を行ってくださりありがとうございます。
伝統ある男子歌劇学校の生徒として学ぶ機会を得られたことへの感謝を忘れず、真摯に稽古に励みたいと思います。先生方、先輩方にはあたたかいご指導とお導きのほどよろしくお願い申し上げます。
私たち新入生一同は伝統ある男子歌劇を志す学生としての誇りを持ち、その名に恥じぬよう実りある学生生活を送ることをここに誓います。
以上を持ちまして新入生代表の言葉とさせていただきます。
新入生代表 一見 瞳
(宝塚モチーフのアニメ漫画ゲームインスパイアマシマシ作品です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-22 09:07:22
14855文字
会話率:70%
叔父危篤の知らせを受け、帰郷する途中で安宿に泊まった田埜倉は、宿のオーナーからその地に伝わる昔ばなしを聞かされる。それは、この峠で一人で暮らし、山道を行く男を殺して生活の糧にしている娘と、村でのろまと爪はじきにされていた平左(へいざ)という
青年との出会いから別れまでの顛末の話だった。
〇読み切り短編です。隙間時間に読んでみてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-02 16:49:19
16989文字
会話率:49%
男装の麗人の女騎士、クラウディ・イノセントと、美貌の天才剣士エミール・ストーン。最強のふたりが士官学校で出逢ってから現在に至るまで。
拙作「意外と没落に向いてた元伯爵令嬢の日常」に少しだけ登場したエミール副団長の話ですが、この話だけでお読
み頂けます。
こちらは少しテイストが違っているかもしれません。
暴力、流血、残酷描写、侮蔑的な表現があります。苦手な方はお気をつけください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-29 23:08:05
17358文字
会話率:45%
ーーある日、空にすべてを見つめる「目玉」が現れた。
それはこの世界と社会に、何の前触れもなく現れた超常であり非現実だった。
天体なのか、それとも未知の飛行物体なのか。
ただそれは「目玉」のような姿形を成し、何をするでもなく、空に浮かんでい
た。
「ただ見られているような感じがするだけじゃないか。別に気にすることもない」
一人の青年は、世界に対して何もしない空の目玉に対してそう吐き捨てる。
青年は空の眼に呆れ、特別に意識することなく日々を過ごしていた。
だが、一人の女性と〝禁断〟の逢瀬を続けていくにつれ、空に浮かぶその眼から不気味な視線を感じていく……。
ーー見られている、ということ。
常にそれを、感じてしまうということ。
もし全人類が、どこにいても、なにをしてても、「何かに見られている」としたら?
むき出しにされた禁断の愛と罪と罰が、切なく不気味に映し出される。
※この作品は「アルファポリス」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-08 15:46:04
80398文字
会話率:61%
雲間の日の光の下で、今日も暮らしていた。何が変わっているわけでもないのに、色とりどりの管が見えた。ものすごい数に見えてきたとき、怖くなって目を閉じた。
最終更新:2021-06-21 00:18:07
511文字
会話率:0%
「己が業は、己が一番分かっている」
月明かりが雲間に隠れた丑三つ時、男はある廃寺を目指し歩んでいた。そこに潜む男の、友を殺した男のこの手でその首を討たんが為に。
しかして、震える胸の内。
それは恐ろしいからか、武者震いからか。
それは、
男のみぞ知る話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-15 19:16:21
7548文字
会話率:11%
――雲間から射す光と鐘の音は、〈翳りの街〉の退廃の色を濃く浮かび上がらせる。
そこでは空は常に灰色で、不安が降る。不安は積もりに積もって闇となり、問いかけることを覚える。そして人々の耳に入り込み、まるでそれが甘露であるかのように、囁く。
そんな退廃の街で、芸者(げいじゃ)たちの楽舞(がくぶ)は、ほんのひとときだが、闇を払う唯一のものであった。
芸者の中に、とあるピアニストがいた。不安と絶望を奏で、人々の恐怖を肯定し、その魔法のような音楽で闇を払う彼を、人々は〈カミコ〉と呼んだ。
彼は今日も音を紡ぎ、そして五線譜に新たな命を吹き込む。
闇が囁き、果実が歌い、雲間の光は鐘の音を降らせる場所で起こる、断片的な物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-09 00:36:53
54082文字
会話率:43%
どこまでも暗くて、どこまでも淀んでいる。
隣人である闇は常に囁きかけ、生きるものを惑わす。
それでも、翳りの街は完成された世界だった。
街に端は存在せず、ゆえに中心も存在しない。
端を目指して歩いてゆけば、ぐるりと回ってもとの場
所にたどり着く。
だから、完成された世界。
――それまでの記憶をすべて失い、完成された退廃の街に投げ出された少女は、
虚ろな心を抱え、葬送の歌を口ずさみ、花を探し、死したものを土へと返す。
ある日少女は、街の出口を探す少年と出会い、言葉を交わす。
闇が囁き、果実が歌い、雲間の光は鐘の音を降らせる場所で起こる、断片的な物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-28 19:00:00
14646文字
会話率:50%
雰囲気学園ファンタジー風味成り上がり系ライトノベルの悪役令嬢の話?
酔った勢いで「転生したら〜」とか誓ったライトノベルの世界にモブ転生した人と、悪役令嬢になるはずだった少女の会話。
始まる前に終わっている。
最終更新:2020-05-16 23:47:51
6147文字
会話率:12%
『お星さま』のヒロイン転生。相変わらず救いはない。
ヒロイン転生が必ずしも幸せとは限らないよね!
最終更新:2017-07-02 15:32:22
3641文字
会話率:16%
どこかにあるかもしれない高齢化の進みまくった島にあるカップルの観光客が訪れた。
島民はみんな顔見知りで排他的な雰囲気も漂う島に浮いた二人の観光客を、皆が遠巻きに見守っていた。
そんななか、一人の男が無残な姿で発見された。
最終更新:2017-04-27 17:22:20
8412文字
会話率:97%
真っ暗な空間でただ一人浮かんでいた。
上も下もわからない。
誰もいない。何もわからない。何も感じない。
ある時地平の彼方に光が見えた。
色を忘れたような小さな光だ。
光はだんだんと大きくなる。
気が付けば青い空が広がってい
た。
その時雲間で何かが動く。
長い体をくねらせて、無数の鱗が七色に煌めく。
そこには龍がいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-03 15:00:00
75673文字
会話率:29%
切通雄二は朝眼が覚めた時、異様な世界にいる事に気が付く。切通の家は高台にある。眼下に常滑港や飛行場が見下ろせる。それらが全て消滅して、海がすぐ目の前まで迫っていた。家は何十年も人が住んだ事がないように荒れ果てていた。妻の幸子もいない。
慌てて外に飛び出す。家の周りには工場や借家が建ち並んでいたが、全て無人で荒れ果てていた。
海は家の5メートル程先の崖下まで迫っていた。空は分厚い雲が垂れ下がり、僅かに雲間から薄日が差していた。女の全裸死体が波間に漂ってくる。それは殺したはずの前妻の麗子だった。彼女の死体は切通の目の前で、たちまちに腐乱して消えていく。同時に切通の家や周りの家などが崩壊して大地に吸い込まれるようにして消えていく。後の残ったのは切通と1本の松の樹のみだった。
この時切通はすべてを悟る。この世界は麗子とその母の静子の怨念の世界だったのだ。切通はこれから何が起こる事を全て知った。
切通は空手道場で師範をしていた。佐原静子は入門して約1年後、稽古をつけた事で切通と結婚する。母の静子も切通家に住む。静子と麗子はスーパーの洋装品店で働いている。2人は家にいる事はほとんど無かった。
切通の結婚の蜜月生活は長く続かなかった。麗子自身切通との2人だけの生活を拒絶していた。2人のすれ違いの生活が始まる。静子が自分の店を持ったことで、切通家の財産の使い込みが発覚する。
切通は麗子との離婚を要求するが、静子の謝罪で元の木阿弥となる。
切通は幸子と知り合う。彼女の優しさが切通の心を支配する。彼は幸子と結婚するために麗子と別れる事を真剣に考え始める。
静子の店が潰れる。切通は使い込んだお金の返済を静子にせまる。
やがて静子が切通の食事に猫いらずを入れている事を、切通は知る。麗子達の殺意を知った切通は2人の殺害を計画する。山の中の松の樹がある場所でまず静子を殺す、次に妻の麗子を生きながらに埋めて殺す。そして幸子と結婚する。
だが幸子との蜜月の生活は長く続かなかった。幸子が気管支炎で死ぬ。その原因が死んだ麗子たちの怨霊にあると悟った切通は、警察に自首する。2人の遺体が掘り返されて、切通は死刑となる。
麗子と静子の怨霊の世界に囚われた切通の霊はやがて2人の棲む地獄へ連れていかれる事を知る。
その時幸子の姿が天界から現れ、切通を救い上げるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-29 09:02:11
53007文字
会話率:12%
いたって普通の高校生、砂糖真梨は、あることをきっかけに天使になり、神さまのお手伝いとして現実世界でさまざまな任務をすることになってしまう。真梨の身の回りでは多彩なアクシデントは起こり、真梨はおどおどしながらも神さまから与えられた天使としての
能力を使ってそれらを解決していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-28 23:17:39
1310文字
会話率:29%
時は巡り人も変わるが、炎に身を焦がす蛾のごとく、汝はただ恋に悶えよ。
「うんかんのべっかく」。いにしえの中国、盛唐の時代。宮城の奥深く人の通わぬ陰鬱たる池のほとりで、若い女官の木蘭(もくらん)は美貌の宦官の悲恋を聞かされ、また同室の臈たけた
女官から、愛について手習いを受ける。そして、自らの出生と宮城との因縁を知った木蘭の前に、ある悲劇が――。
男と女、男と男、女と女、時を越えて絡み合うそれぞれの愛のかたち。
女性の同性愛的描写、また男性の同性愛についての言及がありますが、どちらもごく軽いものです。
「カクヨム」との重複掲載です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-19 22:22:36
6455文字
会話率:45%
踊り続ける雨音の中から、彼女の音が聞こえてきた。
最終更新:2018-06-19 09:08:03
702文字
会話率:12%
蓮の花、それは宇宙と空との間にある境目の水面に浮かぶ花。いつの日か咲いたその花は、いつの日までも咲き続ける。
最終更新:2018-04-28 22:36:01
2927文字
会話率:21%
晩夏に、特急あずさで信濃路に入り、安曇野、白馬八方温泉を旅した時に見たものをつづった。
最終更新:2017-10-05 07:00:00
2323文字
会話率:0%
私のWebサイト『伸身ギャラクティカ』で2003年6月にアップロードした歌詞です。
恋慣れしていない男性が、女性と初めてデートした場所で彼女をドキドキしながら待つお話になります。
ちなみにタイトルの「日脚(ひあし)」は「雲間から射し込む太陽
の光」のことです。歌詞を書き上げてから類語辞典を調べてようやく見つけたタイトルになります。
「ここが悪い」といった否定的なコメントもどんどん書き込んでいただけたらと思っています。忌憚のないご意見をお待ち致しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-23 06:57:03
304文字
会話率:0%
夜空を走る汽車の中、僕と君とで雲間の駅へと降りよう。
最終更新:2016-10-16 13:33:26
792文字
会話率:30%