ーーある日、空にすべてを見つめる「目玉」が現れた。
それはこの世界と社会に、何の前触れもなく現れた超常であり非現実だった。
天体なのか、それとも未知の飛行物体なのか。
ただそれは「目玉」のような姿形を成し、何をするでもなく、空に浮かんでい
た。
「ただ見られているような感じがするだけじゃないか。別に気にすることもない」
一人の青年は、世界に対して何もしない空の目玉に対してそう吐き捨てる。
青年は空の眼に呆れ、特別に意識することなく日々を過ごしていた。
だが、一人の女性と〝禁断〟の逢瀬を続けていくにつれ、空に浮かぶその眼から不気味な視線を感じていく……。
ーー見られている、ということ。
常にそれを、感じてしまうということ。
もし全人類が、どこにいても、なにをしてても、「何かに見られている」としたら?
むき出しにされた禁断の愛と罪と罰が、切なく不気味に映し出される。
※この作品は「アルファポリス」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-08 15:46:04
80398文字
会話率:61%
――人は、自殺を選択した時に、ある「光」と遭遇する。
その光はその人間の「来世」の姿となって現れ、自殺者に転生を伝えていく。
ここに十二回自殺を繰り返し、輪廻転生を繰り返し続けてきた少年がいる。
※アルファポリス第2
回ドリーム小説大賞最終選考通過作品(現在も連載中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-05 17:58:08
86341文字
会話率:42%