うちで開催されているパーティーで、家族に冷遇されている子供を見た。
なんでも、その子が生まれるときに母親が亡くなったそうで。それから、父親と上の兄弟に目の仇にされているのだとか。俺は初めて見たが、噂になる程の家族の言動。
俺、こういうの
大っ嫌いなんだけど? ちょっと前に、親友が突然神学校に入りやがった。それもこういう理由で、だ。
というワケで、大人げなく怒鳴っている見苦しいオッサンと、罵倒されて委縮している子供の間に割って入ることにした。
俺の前で、そんなクソみたいなことしてるそっちが悪い。
罵倒されてる子は親友じゃないし、このオッサンはアイツの父親じゃないのも判ってる。
けど、赦せん。目障りで耳障りだ。
だから――――俺の八つ当たり受けろ? お前らが、その子にやってることと同じだろ。
「あなた方がそうやって、その子を目の仇にする度、冷遇する度、理不尽に叱責する度、『キャー、わたしの仇に仕返ししてくれてありがとう! わたしの産んだ子だけど、そんなの関係ないわ! だって、わたしの命を奪った子だものね! もっと冷遇して、もっとつらい目に遭わせて、追い詰めて思い知らせてやって!』って、そういう、自分の子供を傷付けて喜ぶような性格の悪い女だって、死んだ後も家族に、旦那に喧伝されるって、マジ憐れだわー」
死んだ後も、家族に『自分が死んだことを生まれたばかりの子供のせいにして、仇を討ってほしいと思われてた』なんて、奥さんもマジ浮かばれないぜ。
『母の命を奪った罪人である自分は、誰にも愛されない』だと? そんなワケあるかボケっ!!
設定はふわっと。
【では、なぜ貴方も生きているのですか?】の、主人公の親友の話。そっちを読んでなくても大丈夫です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 20:23:02
6368文字
会話率:33%
今日も今日とて、ドッゴーンっ!! ドカーンっ!! バキバキっ!! メキョっ!! と、大きな地響きやら、なにかの衝突音が大気を震わせ、轟音として響き渡る。
「オルァっ!! その程度かよっ、キングの名が泣くぜっ!! ヒャハハハハハハハハハっ!
!」
「ぁ~、それで、なんでしたっけ?」
爆音と轟音に加え、ちょっとアレ系な高笑いをBGM代わりに、王城から来たという使者を見やる。
「で、ですからっ………………」
またもや、ドッゴーンっ!! という盛大な音に掻き消される使者の声。
「姫には、恩賞として砂漠の国の後宮へと嫁ぐことが許されましたっ!!」
王城からの使者がなんぞアホなこと言ってんなぁ。つか、知らんのか。そうかそうか。
「真に遺憾ながら・・・あちらで『ヒャッハー!』していらっしゃるのがお宅の姫様です」
そう言ってドンパチやってる方を指差した俺の言葉に、使者共の目が驚愕に見開かれる。
「な、なにを言っておいでだっ! 一国の、それも嫋やかで虫も殺せぬような第二王女が、あのようにオーガキングと互角に渡り合える筈がないだろっ!?」
「いえいえ、真に遺憾ながら、あちらで『ヒャッハー!』していらっしゃるのがお宅の姫様です」
と、俺は繰り返す。つか、その『嫋やかで虫も殺せぬような姫様』を、碌な装備も持たせず、バックアップも無しに火竜討伐に出したのはどこのクソな国だかなー?
虐げられていた第二王女こと姫さんが、望まぬ結婚を強いられるよりはとヤケクソな勇気を出して難アリな寄せ集めパーティーメンバーと火竜討伐に出て――――
バトルで『ヒャッハー!』する戦闘狂になるまでの経緯と、その顛末の物語。
設定はふわっと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-08 19:24:03
30763文字
会話率:38%
今日は、旦那様が数週間振りに帰って来る日。
旦那様に綺麗だって思ってもらいたいという女心で、久々に着飾って旦那様をお迎えしました。
今か今かと玄関先で旦那様を待って、帰って来た! と、満面の笑顔で。
「お帰りなさい、旦那様!」
そう
言ったのですが・・・
「はっ……いいよな。女は着飾ってにこにこしてりゃそれでいいなんて、羨ましい限りだ」
歪めた顔で、不機嫌な様子を隠すことなくわたしへ言いました。
なのでわたしは・・・
から始まる、奥さん達のオムニバス形式なお話。
1.「にこにこ着飾って、なにもしないでいられるくらいに稼いで来いやっ!!」と、ブチギレる。
2.「ごめんなさい……あなたがそんな風に思っていただなんて、知らなかったの……」と、謝る。
3.「では、旦那様の仰る通り。ただ着飾ってにこにこすることに致しましょう」と、にっこり微笑む。
4.「ありがとうございます旦那様! では早速男性の使用人を増やさなきゃ!」と、感謝して使用人の募集を掛ける。
5.「そう、ですか……わかりました! では、わたしもお国のために役立てるような立派な女になります!」と、修行の旅へ。
設定はふわっと。好きなように読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 21:35:34
9266文字
会話率:45%
純白のウェディングドレスに身を包み、王城のバルコニーから国民に向かって手を振る女神のように美しい女性。
ブリジット・エル・スペーシア=ガザイン。
今日、このガザイン王国の王太子妃となった女性。
そして———曽て私の親友であった。
◇
学園で
親友同士だったクロエとブリジット。
2人の関係がどのように発展し、どのように破綻したのか?
親友と恋の間で揺れる苦い青春の思い出と、その後の現実に向き合うクロエの物語。
ハッピーエンドです。
---------------
1話完結。
貴族制度などの設定はふわっとしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 17:00:00
16492文字
会話率:31%
ちょっと頭の足りない女の争い。基本的に性格の悪い人しかいないし設定はふわっとしている。
最終更新:2023-07-07 07:00:00
10920文字
会話率:20%
「不老不死の薬を作ってくれ!?」いやいや、錬金術では無理ですって。「アメリアさん、聞いてくれる?また不老不死の薬を作ってくれって言う奴が…」「アメリアさん、不老不死の薬が本当にあったら飲みたい?え、飲まないの!?若くてキレイでいられるんだよ
?」鈍感でマイペースな錬金術師と、ツンデレご令嬢の恋のお話。錬金術の設定はふわっとしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-29 20:00:00
6663文字
会話率:39%
美景(みひろ 自称ミケ 25歳)は、バディもの小説の作者に憧れて警視庁捜査一課で働くオタク女子。
オタク仲間のネットワークのおかげで、仕事もシュミも楽しんでいる。
こどもの頃からカワイイもの好きで、特にクマグッズがお気に入り。
ある日、クマ
グッズが縁で上司の吹田(すいた 32歳)と親しくなる。
最初はカワイイもの好き仲間だと思っていたら、だんだん心境が変化してきて、いつしか好きになっていた。
だけど激務に追われるキャリア官僚の吹田は、つきあってもらうには大変な相手だった。
☆☆☆☆☆☆☆
・恋愛は第二部からです。同志編→恋人編→婚約者編→夫婦編と進みます。
・基本ほのぼの、甘め、軽めです。
・警視庁関連の設定はふわっとした感じにしてあるので、実際と違うなどの指摘はご容赦ください。
・基本毎日7時更新予定です。
・以前個人サイト(閉鎖済)で公開していた作品をリメイクしたものです。
もしも心当たりがある方は、感想ではなく作者へのメッセージで教えていただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-26 07:00:00
460783文字
会話率:33%
三度の飯を何より愛するネルは、国立魔法研究所に勤めている。
ある悩みを抱えていた彼女は優秀な研究員と出会い、なんだかんだで彼にその解決を手伝ってもらうことに。
色気より食い気の残念美人と、地味で無愛想な眼鏡男子が仲良くなるお話です。大きな事
件などは起こりません。設定はふわっと、魔法は雰囲気です。全8話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-05 16:54:53
35803文字
会話率:41%
レティシアは恋をしている。彼女の結いにくい髪を魔法のように素敵な髪型にしてくれる、髪結師の彼に。しかし、レティシアには決められた婚約者がいた。二つの意味で夢見がちで、少々思い込みの激しい天然小悪魔系お嬢様の、勘違いから始まる恋。本人たちは至
って真面目です。ヒロイン視点とヒーロー視点の2話です。設定はふわっとしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-22 16:00:00
10886文字
会話率:44%
これは乙女ゲームの世界にいるとは知らない、モブですらない、攻略対象の一人である王太子の専属メイド目線の話。
ひたすら弟妹の様に大好きな王太子とその婚約者の仲を応援するメイドさんです。
※設定はふわっとしてます。突っ込みところを発見しても流
して頂ければと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-28 19:00:00
11258文字
会話率:55%
侯爵令嬢のヴィオラは第二王子の婚約破棄騒動に巻き込まれて婚約者を失った第一王子の婚約者になる。
本の虫だったヴィオラはまだ婚約者のいない国内の貴族令嬢の中で唯一、王子妃教育として課せられていた歴史学、宗教学等をマスターしている。それが理由だ
った。
王宮に招かれたヴィオラは第一王子と出会うが、王子はまだ元婚約者の事が忘れられないようで……。
そこから知識はあるけれど、実際を何も知らないヴィオラと傷心?王子は徐々に仲を深めていく。
設定はふわっと
魔法がある世界設定です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 18:00:00
34648文字
会話率:18%
スーパーの特売日にいろいろ買ってエレベーターに乗り込んだら、床を踏み抜いて、落ちた先が異世界ってどういうこと?
しかも、このデカイアシダカ軍曹は一体…ぁ、とりあえずハンバーグ食べる?
最終更新:2022-05-29 19:52:24
194575文字
会話率:39%
ヴィクトリア・オルランド公爵令嬢の婚約者ハリー・ペイルズは、男爵家の次男でありながら、植物の研究に没頭している地味な青年だ。
貴族令息の常識から外れた言動が多いハリーに、ヴィクトリアが激高する姿は、もはやお馴染みの光景と化している。
これは
、隠居してなお権威があるヴィクトリアの祖父が決めた、公爵令嬢の尊厳を踏みにじる政略結婚である。
と言われているが、実際のところヴィクトリアは、婚約者のことが好きで好きで仕方がないのにうまく恋情を表せない、不器用すぎる残念女子。
いつかハリーに逃げられるのではと、内心で怯えているヴィクトリアは、国のお抱え魔女から、ある薬を渡される。
それは、たった一夜だけ、姿を変じて愛するひとのもとへ行けるという、不思議な薬。
気づくとヴィクトリアは、一匹の美しい蝶となっており、教授の娘とハリーの会話を漏れ聞いてしまう。
投稿先:エブリスタ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-16 21:08:13
8008文字
会話率:39%
君に手紙を書く日が来るなんて、思わなかったよ。
それも手書きだ。なんて原始的なんだろう。
灰色の空に覆われた国は、戦時下にあった。
ひとりの男は、ひとりの女に手紙を書く。
言葉は、直接伝えなければ意味がない。
だからこの手紙は、ただの独
白。
伝えるべき言葉は、帰還したその時。美しく咲く花とともに。
*****
長岡更紗様主催「アンハピエンの恋企画」に参加しております。
近未来、どこかの星が舞台。設定はふわっと。
エブリスタへも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-29 20:46:19
6446文字
会話率:2%
子どもの頃に平民の母が男爵と再婚して男爵令嬢になったクレア。大人になり、自立のために家を出て働き始めた彼女の元に、再婚して弟になったテオドールが会いに来る。そして彼はクレアに告げる。「一人の女性として好きだ」と。
そんなテオドールに翻弄され
るクレアはーー?
※設定はふわっとしています
※不定期更新です
※残酷な描写は保険です
※ブックマーク、評価、感想、ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-06 22:00:00
43529文字
会話率:52%
前世で非業の死を遂げた少女。死ぬ前に恋人だった男と、生まれ変わって会おうと約束をする。だが、生まれ変わった谷原千恵にはその記憶はなかった。一方で、男は少女を奪われた怒り、悲しみで鬼に変じ、生まれ変わりを拒否し、ただひたすら彼女が生まれ変わる
ことを待っていた。そんな悲しい鬼と、魂は同じでも記憶のない千恵が織りなす恋物語。
設定はふわっとしています。
※不定期更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-26 16:21:31
125972文字
会話率:56%
王太子の側近リィンハルトは、王太子の婚約者ソフィーの侍女クレハに恋をしている。
が、上手くいかない。
それはリィンハルトがヘタレだからなのか、運がないからなのか……。
これは、お嬢様ラブ&侍女職ラブの自由人な令嬢と、そんな彼女に
翻弄される令息のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-22 17:22:35
4409文字
会話率:43%
乙女ゲーム『ムーン・テイル』。死んだと思ったら、説明書しか読んだことのないそのゲームの世界に生まれ変わったみたいなんだけど……このゲームって、主人公に異母妹なんかいたっけ?
とりあえず、大好きな姉様の幸せのため、どうにかして一番いいエン
ドにしてやる!
乙女ゲームの世界に転生した女の子が、大好きな姉を幸せにするために頑張る話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-30 12:16:33
606718文字
会話率:39%
ムーさん(男)が無敵無敵したり、ヨッちゃん(女)がツッコんだり、なんやかんやする話の予定。(なんもわからん)
設定はふわっとしか決まってません。更新はゆるっとしていきます。もしかするとしらっとなくなるかもしれません。先に謝っておきます、
ごめんなさい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-06 23:40:45
3806文字
会話率:23%