わたくしには、少々困った妹がおりますの。
妹は、少々身体が弱い……らしいのですわ。
らしいというのは、わたくしの所見では……うちの家庭教師はちょっと厳しいけれど、淑女を育て上げるのが上手いと有名な方なのですが。妹は、その家庭教師の授業を
仮病を使ってサボっている可能性があるからです。
それは兎も角、最近の妹はロマンス小説に嵌まっていて、益々病弱アピールをして来て……わたくし、妹の将来が心配でなりません。
お父様もお母様も妹に甘いのですが、妹のことを思えばこそ、ということでわたくしは言葉を尽くして両親を説得しましたの。
それで、今日は夢見がちで病弱アピールをし捲る妹に現実的なお話をさせて頂くことにしました。
「あなた、いつまで自分は病弱だと言い張るつもり?」
「なっ、お姉様! 酷い! わたくし、本当に具合が悪くて……」
「あ、そういうのはもういいの。ほら? あなたが小説読むのが好きで、『いつか王子様が……』とか夢見ちゃってるイタい子なのは判ってるから」
「はっ、はあっ!? お、お姉様っ!? 失礼じゃないかしらっ!?」
設定はふわっと。コメディ調に見せ掛け、終盤は微ホラー風味。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 03:16:27
3553文字
会話率:39%
服多好雄は男ばかりの四人兄弟の末っ子であった。当然服は兄たちのおさがりばかり。そんなの嫌だ。僕だって新しい服が着たい。そんな好雄が秘策を思いついた。「僕は女の子の服が着たい!」そう言うことだった。もう新しい服が着れるなら女の子の服でもかま
わない。そして好恵と名乗って始まる小学三年生からの女装生活も気が付けばもう7年。いよいよ始まる高校生活。しかも女装したまま。
需要は無いかもだけど、そんなお話です。なお亀進行なのは仕様です。
なお女装や男の娘ものが嫌いな方は、そっとじ、もしくはブラウザバックをしてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-26 22:38:35
126818文字
会話率:55%
マイナーメーカーの時計の話です。
おそらく殆ど需要は無いでしょうが、個人的な興味の対象で書いちゃいました(笑)
時計に興味のない若い世代の人にも興味を持ってもらえると嬉しいかな。
機械式の時計には浪漫が詰まっています(私見ですが)
最終更新:2018-05-25 07:01:00
4755文字
会話率:2%