平凡なサラリーマン・**久賀遼(くが りょう)**は、大学時代の親友・高倉剛志の家で久々の酒を酌み交わした夜、朝を迎えると彼が冷たくなっているのを発見する。
剛志の胸には、奇妙な黒い本。焦げたような装丁、異様な記号、どこか神聖で、それでい
て不気味な存在感──遼はその本に、理由もなく強く惹きつけられ、気づけばそれを咄嗟に持ち帰っていた。
警察の調査の結果、死因は「急性心不全」。だが、健康だった彼が突然死ぬ理由など見当たらない。
疑問を抱いたまま遼がその本を読み始めたとき、ページに記されていたのは──剛志の死の日付だった。
本の真相を探るなか、遼は神話研究者の女性・**御堂朱音(みどう あかね)**と出会い、世界の裏で人類の運命を管理するという秘密組織、
N.O.V.A.(ノヴァ) ― Nexus Of Vast Authority
の存在に近づいていく。
これは、「書かれていた運命」と、「まだ書かれていない未来」の狭間で揺れる者たちの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 00:11:13
13027文字
会話率:35%
一人の少女が倉庫で見つけた一冊の本。革で装丁されているが、ところどころ擦り切れ、色も薄くなり、大分くたびれている。その様から、かなりの年月が経っていることがわかる。表題も何もなく、少女は何気なく本を手に取る。最初の頁を開くと、「僕の名前は
、クルス。近頃記憶が両手ですくった水のように、隙間から抜け落ちてゆく。記録と、記憶のためにこれを記す」と書かれていた。
興味を抱いた少女が、最後の頁をめくると、そこにはこう書かれていた。【C=W=H 帝国歴 257年】「帝国歴って……えーと、王国歴からだと……250年前!?」 この本には『C=W=H』の歩んできた人生が描かれており、そこには少女の知らない世界が広がっていた。剣と魔法、異種族のエルフやドワーフ、そして恋や別れ……本人が書いたと思われる一冊の本。C=W=Hの手記と出会ったことで、少女の運命は大きく変わっていく。
(注)中編を分割しただけで、長編ではありません。全四話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 21:55:40
47712文字
会話率:34%
橘清良(たちばな きよら)は生粋の本の虫であった。それも電子書籍よりも、紙書籍がいいという拘りがある。
一方の幼なじみの藤原紫(ふじわら ゆかり)は手軽な電子書籍を好む、本の虫であった。
二人の好みは正反対、性格も正反対。そんな二人は、
顔を合わせる度に喧嘩が絶えなかった。
「はぁ?手軽な電子書籍も、使い勝手良いでしょう?」
「装丁もない媒体に、なんの意味があるの??」
近所では馴染み深い光景だった。
そんな仲良しこよしな(?)二人に、ある日試練が襲いかかる。何とか対抗策はないかと頭を捻って居ると、水の中に落ちてしまう。
普通なら苦しいはずなのに、不思議と息が吸える感覚。謎に思って目を開けると、眩い光に包まれた神を名乗る男が現れた。しかも、とんでもない試練付きで。
「「二人で世界を救え!?」」
イザナギという自称神は無理矢理話を通すと、静かに3冊の本を差し出した。一冊は清良、二冊目は紫、ならばあと一冊は?
「あと一人は、自力で見つけなさい。」
「「はい?????」」
喧嘩ばかりの少女たちに下された神(自称)からの使命。地球を救いながら、仲間を探せって無理があるって!!
文句を言いながら敵(?)と闘っていると、徐々に世界が滅亡の危機にあることが明らかになってくる。
そんな時、ようやく見つけたもう一人の戦士。彼女の名前は小野 篁花(おの こうか)。
「私が本気を出したら、凄いことになりましてよ?」
「「なら早く、変身して!!?」」
説得に時間はかかったが、ようやく変身した篁花。確かに彼女は圧倒的なパワーで、次々と敵を薙ぎ倒していく。
これならばイザナギの願いであった、「地球を救う」という目標は達成できるであろう。そうトワイライト達が安堵した時だった。
「おのれ、イザナギめ!」
何やらイザナギに怨恨を持つ禍々しいオーラを放つ女性が、三人の前に立ちはだかる!!厄介な狼の群れと、その女性に苦戦するトワイライト戦士たち。どうなる、トワイライト戦士たち!?
これは北国に暮らす文学少女達が、神様に頼まれて地球を救うまでのストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 15:32:18
1950文字
会話率:30%
交易都市ソレル大公の娘『小公女』リゼットは、大層な変わり者として有名だった。
彼女がが心から愛するもの――それは心躍る物語ではなく、本の『装丁』だけ!?
毎日のように古書街へと繰り出しては装丁本に頬ずりする日々。そんなリゼットにある日、運
命の出会いが訪れる。
大切な装丁本を盗まれたリゼットは、犯人を追いかけるうちに不思議な場所へと迷い込む。
光が舞う道の先にある禍々しい黒の扉を開けば――そこはなんと装丁本の楽園だった。
煌びやかな装丁本が飾られた図書館に、リゼットは狂喜乱舞の声を上げる。
「ああっ、すりすりしたい!」
「本から離れろ変態!」
剣呑な表情で現れたのは、装丁図書館の主にして『ルリユール』(装丁師)でもある青年クライドだった。
脊髄反射で弟子入り志願したリゼットだが、どうやらそれは簡単ではないようで――?
「何があっても、本だけは守ってみせます!」
リゼットとクライド。
水と油のような二人が『魔法装丁』によって引き起こされた事件に挑む。
これはいつかリゼットが、真実の愛にたどり着くための――少しだけ長い寄り道の話。
※カクヨムにて先行公開中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-12 17:45:38
100933文字
会話率:60%
「これは祖母から受け取ったものなんです」
落ち着いた雰囲気の美しい女性が我が社へと持ってきたのは、かの有名な『精霊王』の書いたとされる手記だった。
精霊王といえばこの大陸に覇を唱えた偉大なる王にして、当時『邪教』とされていた精霊信仰を三
大信仰の一つにまでした大神官だ。
もしも手ずから書いた手記であれば、それはかなり貴重な歴史的資料になる……
私は興奮しつつ、女性からもらった手記のページをめくった。
かなり古いものだったけれど、保存状態もよく、革の装丁は指に吸い付くようだった。
そうして、私は衝撃を受けることになる。
その内容は、かの偉大なる精霊王のことを記したとは思えないものだったのだ。
私はこの手記につけるタイトルを必死に考えた。
『偉大なる精霊王の真実』? あるいは『精霊王公記』? いや、これは、そのような立派なものではなく……
クズとヤンデレの、建国記。
そんな仮称が浮かんでしまうような、なんともひどい、『精霊王の真実』なのだった。
投稿先:小説家になろう、カクヨム折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-30 11:00:00
440564文字
会話率:11%
丁寧に装丁された本っていいですよね……よし作ろう!
という、とても短絡的な発想で、タイトル通り、自作小説を革装丁……風の布装丁で自主製本した結果を、過程を添えてお送りするだけのエッセイです。
・「写真集パート」
このエッセ
イについての解説を兼ねた1話です。
冒頭から、野外ロケ、及び室内撮影された、気合いの入った写真を多数掲載しているので、ぜひとも最初の1話だけでも見て、読むかどうか決めて欲しい。
・「製作記パート」
製作中の様子を、写真を交えてのんびりと語っていきます。
阿鼻叫喚のミスをやらかして、なんとか解決するまでがワンセット。
本エッセイは書き上げてから、順番に投稿していくという形になりますので、いわゆる【完結保証】となっています。
毎日更新の予定です。
時間は午後10時前後を予定していますが、写真の投稿・紐付けの作業があるため、予告なく変更される場合があります。
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ブックマーク、評価、感想、いいね、誤字報告、レビュー、紹介、リンクなど、もろもろ全て歓迎です!
でも、読んで、そっと心の中で応援してくれるだけでも嬉しいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-08 22:04:07
107244文字
会話率:2%
いつの間にか持っていた黒い装丁の本
その本に纏わる幾多もの話の一欠片
最終更新:2021-12-23 16:10:17
11615文字
会話率:40%
煤竹青は大学院へと進学した。その春、学位取得の際に知り合った刈安にある女性を紹介され、文芸誌の意匠をすることを依頼される。
冴えないし取り柄もあまりない青はその女性と少しずつ距離を縮めていくが……。
春が来てもそこに誰がいるだろうか。
触れ合うことのできない青春モノ。かなしさもあまり感じず、青は桜が咲く頃その街から引っ越すことにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-27 21:00:00
29550文字
会話率:30%
自称「キュートで有能な美少女」Dちゃん、その正体はすべすべピンクの革で装丁された意思ある呪文書、『Dの書』だった。
Dちゃんは気に入った人間の願いを叶える代わりに、その魂を堕落させて食べてしまう魔本。そして、そんな彼女のパートナーは世
界最強の腕前を持つ悪の魔術師、麗筆(れいひつ)。千年を生きる彼はちょっとお休みが欲しいみたいで……?
性転換して若返った麗筆と精神を交換したDちゃんは、初めて肉体を持って大興奮。自称じゃなくて本当に白髪青瞳の美少女になっちゃった~! 代わりに呪文書の姿になっちゃった麗筆はちょっぴし過保護? 大陸をまたいで悪の魔術師ふたり旅、始めます!
※ノベルアッププラスさまに同じものを掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-18 16:19:22
299875文字
会話率:59%
相楽遊人、十六歳。高校受験に失敗した彼は滑り止めで受けた私立の学校に嫌々ながら通うことになった。早急の転校という野心を抱えたまま、なんとも身の入らない高校生活も気づけば3ヶ月を過ぎようとしていた。
夏休みを目前に控えたある日、進路のことで担
任に呼び出された遊人はちょっとしたきっかけで先生に勝負を持ちかけられる。そこに偶然居合わせた先輩を巻き込んで、先生が取り出したのは遊人には見覚えのないしゃれた装丁の化粧箱、ボードゲームだった。先生(と先輩)に促されるままゲームを遊ぶことになった遊人は、その時初めて自身の通う学校がカリキュラムの一環でゲームについて勉強するきわめて特殊な学校であることを知る。
学校の実体を知り、改めて転校への決意を固める遊人だったが、彼の意思とは裏腹に勉強の方はさっぱり結果が出ない。にもかかわらず、高校生活は遊人をゲームへ誘って行き……。
ボードゲームとの出会いを通して成長する少年の姿を描く青春エンターテインメント。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-23 23:00:00
122078文字
会話率:45%
気がつくと異世界に召喚されていた男・三島陽章(みしまはるあき)。
しかし彼を召喚した女性・ミリアロードは、本当は強力な『魔術書』を召喚するつもりだったという。
もとの世界へと戻ることを望む一方で、自分が異世界に召喚された意味を見出したい陽
章。
ミリアロードとともにお嬢さまが集う魔法学園へと入り、生徒たちと交流して、戦って、別れて、また再会して……。
そうこうしているうちに気づけば周りは『魔術書』を狙うこわい人たちばかり。
それは聖女に賞金稼ぎ、平和を謳う派遣会社に焚書テロリストとよりどりみどり!
世界を巡る争いにガチで参戦してしまう陽章とミリアロードは『詠唱を合わせる』能力で協力し、無事に戦い抜くことができるのか!?
タイトルに無双と書いちゃったのでたぶんどこかで無双します。
※誤字脱字はご指摘くださると私が喜びます。
※お話の設定や内容になんらかの矛盾が生じた場合、基本的には後の話数の設定や内容を優先致します。
2020/03/23 連載開始(第1話投稿)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-15 23:59:53
98410文字
会話率:54%
私は母親に、読み聞かせてもらった本がある。
皮の装丁を持つ本を手に、元アナウンサーの母親が紡ぐ臨場感ある朗読に夢中になる私。
時は流れ、私は今度、幼稚園児たちの前で朗読を行う機会に恵まれる。
かつて母親に読んでもらった本を探し当てた私は、
その本にまつわる不思議な体験をした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-28 22:00:00
3343文字
会話率:8%
魔本装丁師のルーシィとハーディは天才装丁師コンビとして名を馳せていた。ある日、二人のもとに世界の要「楔の魔本」の修繕依頼が届く。
二人と世界の行く末はーーー
※初投稿です。R15は保険です。
書き溜めあまりしておりません。不定期投稿になる
かと思います。よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-06 16:28:45
9731文字
会話率:63%
ごく普通の男子学生だった神谷航大(かみや こうた)は、漆黒の装丁をした不思議な本と出会うことで異世界へと転移した。
――本が持つ権能、それは『偉人を英霊として異世界に召喚する』というもの。
異世界に召喚されし英霊は白髪の少女・ユイと『シ
ンクロ』を果たすことで絶大なる力を発揮する。
現実世界と異世界を繋ぐ『大罪のグリモワール』を使うことで、少年は数多の絶望を乗り越えていく。
しかし、異世界には大罪の名を冠したグリモワールが他にも存在していた――。
この物語は崩壊する世界を救うべく奮闘する少年と少女と異世界の物語である。
====================
しばらくの間、一日置きに更新していこうと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-15 18:00:00
1471172文字
会話率:51%
黒い装丁のこの本を、手に取りし君よ。決して、無くしてはいけませんよ。
※これは別に連載している作品『ハープルシール』 ( https://ncode.syosetu.com/n5313fd/ )の、設定本(?)になります。作中にも登場す
る本で、著者も作中の人物です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-05 16:05:55
1093文字
会話率:0%
とある漁村で育った少女「エーリカ」は、実の父である「グリマー」に性的虐待を受けて子を孕む。
伴侶のいない受胎は魔女の嫌疑をかけられて死刑にされるのが一般的なこの世界で、自身の死を恐れたエーリカは逃げるようにして村を飛び出す。しかし、行く
宛てのなかった彼女はほどなくして街の警備兵に捕まって拷問の末に死刑が決まる。
街の警備兵に所属していたエーリカの伯父「アドニス」がそれを不憫に思い、彼女を牢屋から解放する。そして、自身の命を救ってくれた彼に恩返しをしたいと願うエーリカが、逃げ延びた先で手にした人皮装丁本によって、運命の糸は縺れ始めてしまうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-24 00:00:00
21161文字
会話率:21%
最強の魔術師として恐れられたバラムは、弟子の裏切りによって魔法を無効化する護符を盗まれ、大賢者と英雄達のパーティーによってついに倒されてしまう。
それから100年後。その死体を魔術書の装丁として利用されていたバラムは、ネクロノミコンとい
う名の魔術書として復活してしまった。かつての弟子に復讐するか、再び世界を支配するか、やり終えられなかったダンジョンの研究に戻るか……だが現代の世界を見たネクロノミコンはその考えを捨ててしまう。
現代の世界は、彼の生きていた時代に比べ、もう多くの魔法を失ってしまっていた。
集英社ダッシュエックス文庫様から書籍化しました!
全国書店やAmazon、アニメイトやとらのあななどで購入できます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-12 22:02:11
263867文字
会話率:45%
どんな物語でもハッピーエンドが好きな高校二年生の男子・日野宮叶斗(ひのみや かなと)は、ある日幼馴染と一緒に学校から帰っていると鉄骨が頭上に落ちてきて命を落とす――――はずだった。
死ぬ直前で自称神様に変な空間に引っ張られ、その空間で、神様
が言うには世界とは一冊の本で、神様はその本を綴じて装丁を整え、物語を紡ぐのはその世界の住人なのだそうだ。
しかし、その本を改竄する者が現れ、世界が崩壊しようとしているらしい。
その対処をするために叶斗が選ばれたようであった。
改竄者は魔王と呼ばれ、世界を蝕み続けているようだ。
神様に頼まれ、なにより改竄者が物語をバッドエンドに導くことが許せない叶斗は世界を救うことを決意する。
これは、なんの能力も持たない叶斗が、『大罪の刻印』という呪いの力を持つ少女と世界を守る物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-08 22:20:54
104304文字
会話率:46%
愉快
誠実
氾濫
模倣
幾何学
シュテファン・ボルツマンの法則
大麦若葉
タランチュラ
キーマカレー
排気ガス
走塁
ハーモニクス
寺子屋
ダブル・クラッチ
懐疑
コペンハーゲン
書道
カナリア
サード・パーティ
粘土
ビショップ
吊り橋理
論
デンキナマズ
きゅうり
セミロング
特急
手裏剣
クラインフェルター症候群
我慢
朱雀
アーキテクチャ
年輪
相関係数
鶴の恩返し
パセリ
恒河沙
セントクリストファー・ネイビス
ヘボン式
装丁
篝火
歯科医折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2017-09-09 18:45:42
495文字
会話率:11%
首都郊外T市の某公園で起きた悪霊騒動。その正体はホームレスの透明人間だった。成り行きで透明人間と邂逅した「僕」は成り行きで喋らぬ少女までも拾い、二人を居候として家に迎える。一方で「少年」は怪異解決の糸口であるその少女を追い求める。というのは
ただのイントロであり、それは物語ではない。
※サイトからの転載作品。「なろう」版は原著の装丁が一部反映されていない箇所があります。本家サイトでの閲覧を推奨します。本家: http://libsy.web.fc2.com/disstory/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-29 21:41:27
256618文字
会話率:44%