シリルは名誉も称号も全て剥ぎ取られて領地から追い払われた。
彼の財産は今や亡き妻の忘れ形見の五つになったばかりの息子、ディオンだけ。
「ちちうえ!首都でちちうえは剣のせんせいになるのですね!」
「そうだ。貧乏暮らしになるやもしれんがな」
そ
んな首都への二人旅、シリル達は賊に襲われる。
けれどそんな窮地を助けたのは、天使のような美少女だった。
「一緒に俺と首都に行きやせんかい?」
シリルはフォルミーカの申し出に頷くしかなかった。
追手が掛かっている自分なのだから、断るべきであるのに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 21:03:05
69098文字
会話率:32%
俺の職種はパラディンのタンク、である。
完全なる前衛職で、大魔法をぶっ放す前の時間稼ぎ、大物と一緒に湧き出てくる雑魚キャラが大物倒しの邪魔にならないように防ぎきる、など、つまり壁役だ。
戦闘においては有用職だ。
そんな俺はパーティで有用され
ているが、俺の気持としては追放されたいなあ、という後ろ向きなものである。
本気で追放してくれ。
俺は、ソロプレイがしたい、のだ。
ほら、スローライフとか、採取生活で自由気まま、とかあるでしょ?
俺はそっちがしたいんだよ?
「今日も俺のサポートありがとう。アレン!!これなら一緒に魔王城まで行けるよね」
「そうだね」
(行きたくなんかないよ、ゴラアアア!!)
これは、ソロプレイしたいのに心が広すぎる勇者によって解放してもらえない、一人の冒険者の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-19 00:34:12
50457文字
会話率:32%
リンゴン王国の魔法研究課職員、アルバート・リーヴェスは、不当な異動命令を受けていた。しかし彼は自分は魔法使いじゃないのだし、それに平民だし、とその命に粛々と従う。
彼は三か月前から無気力なのだ。
一方、魔法学園で彼の先輩であり五年前には戦役
を一緒に凌いだ第三王女レイナは、降嫁が決まった事で第三騎士団を去ることになった。
来月には誰かの花嫁になるのであれば、最後ぐらいは心に秘めていた彼と恋人の真似事でも出来たら良いと思いながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 10:18:07
51253文字
会話率:41%
異能者の家系である蔵前家の前妻の子として生まれた梨々香は、異能が使えずに家族や妹から虐げられる日々を送っていた。そんなある日、梨々香の元に縁談が舞い込んでくる。しかしそれは、冷酷だと噂される花婿──東雲龍司の元に妹を嫁がせたくない父親による
身代わりの白い結婚だった。絶望する梨々香だったが、東雲の家に嫁いだことで、己が禍福を司る「あやかし」だったという真実と向き合い、愛と幸せを手にすることになる。
一方で、梨々香に隠されていた異能の力を手放してしまった実家は、没落の一途を辿るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 20:41:24
11009文字
会話率:37%
蔵前から銀座までの道をただ歩き続ける主人公が、失恋の痛みと生の虚無を抱えながら、街の景色や人々に対して執拗に嘲りと劣等感を抱く。昭和の香りを残す銀座の夕暮れ時、痛みや汚穢の中に生の実感を見出す彼は、最終的に銀座のマンションから身を投じること
で、その虚無に終止符を打つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 20:17:04
2047文字
会話率:0%
駕籠は江戸時代の終わりまで乗り物として船と並んで活躍していました。
ところがその代金は非常に高く、とても手の出ないものでした。
それゆえに駕籠に乗って吉原へ行くとたいそう幅が利いた。
そんな駕籠にまつわる落語です。
最終更新:2024-07-08 19:08:02
5253文字
会話率:0%
駕籠は江戸時代の終わりまで乗り物として船と並んで活躍していました。
ところがその代金は非常に高く、とても手の出ないものでした。
それゆえに駕籠に乗って吉原へ行くとたいそう幅が利いた。
そんな駕籠にまつわる落語です。
最終更新:2024-06-05 13:13:28
8745文字
会話率:1%
テレビのニュースで、拘置所の蔵前が、何者かの手引きによって、脱走したことが報道された。蔵前めぐみは、大文字綾子及び藤井康子誘拐の主犯であり、ピースクラッカーの『枝』だった。
最終更新:2024-05-15 09:37:52
6442文字
会話率:21%
「これは・・・。」と、守谷は絶句した。
死体は、昨日の闘いで、蔵前めぐみが証言した、ピースクラッカーの『枝』の1人、通称ジャッキーだった。
最終更新:2024-05-10 09:36:21
4794文字
会話率:16%
この話は、自分が19才から21才の時の、交通事故に関する心霊現象を書いたものです。
3部構成になっており、1話目が、車で事故多発地点を通ると、2話目が、交差点に供えられた花、3話目が、惨死した出前のあんちゃん、という別々のお話を、交通事故
の後に見えるもの、という、くくりで、まとめてみました。
第1部は、1991年(平成3年)の8月の事で、自分が19才時の事です。
心霊スポット特集の本にも紹介されていた、環状7号線の事故多発地点を車で通った時に、杖を持ったお爺さんを見かけました。
以前に、心霊スポット特集を読んでいたので、だいたいの場所と現象は覚えていたのですが、その本と同じ現象に出くわした時のお話です。
第2話は、1992年(平成4年)の9月の事で、自分が20才の時の事です。
午後9時頃に、蔵前橋通りで東京から千葉方面に、車で走っていた時の出来事です。
途中、大通りの交差点で信号待ちをしていると、その近くで事故があったのか、右側の歩道の隅に花が供えられているのが見えたのです。
その花を、ずっと見ていたら、事故の様子が脳裏に入り込んできたのです。
事故に遭う瞬間が、その時の音と共に鮮明に見えたのです。
信号が青に変わり、後続車がクラクションを鳴らすと、我に返りました。
慌てて、発進しましたが、その後どうなったのか?
という、お話です。
第3話は、1993年(平成5年)の8月の事で、自分が21歳の時の事です。
実家では、よく出前を取っていたのですが、その中でもひいきにしていた、そば屋があったのです。
その、そば屋のあんちゃんが、とても感じのいい人で、近所でも人気がありました。
ある日の夜、バイクで出前をしていたあんちゃんが、悲惨な事故で亡くなったのです。
その事故の後から、事故現場の路地を通った近所の方から、夜になると路地に幽霊が出るという噂を聞いたのです。
幽霊の話が広がると、近所の方は路地を迂回(うかい)するようになりました。
自分も、しばらくの間、夜にその路地を通らないようにしていましたが、よく行くコンビニの近道だったので、ある日の夜、その路地を通ってしまったのです。
その時、どんな事が起きたのか?
という、お話です。
それでは、本文へどうぞ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-25 12:18:01
8998文字
会話率:25%
文芸部に所属する末広新次(すえひろしんじ)は、毎回一次落ちだがラノベ作家になる夢を諦められないでいた。そんなある日。新次の子孫を自称するメイド姿の美少女・来未(くるみ)が現れる。
来未は無理やり居候と化し、新次は高校生なのにニートを養う
ことになってしまう。さらに来未は新次の妹と偽って文芸部にもいつき始める。
ほかの部員は新次が告白して振られた三年の妻恋希望(つまこいのぞみ)、妙に新次に迫ってくる一年の蔵前明日菜(くらまえあすな)。
希望は、新次が中学時代不登校だったときに助けてくれた面倒見のよい天然お姉さんであり、明日菜は年下なのに新次をからかってくるようなタイプの女子である。
来未がやってきたことで、文芸部内の止まっていた時が動き始め、コメディとギャグに満ちたおかしな日常が始まる。
はたして、来未は本当に未来人なのか? そして、新次は夢を叶えることができたのか――?
過去と現在と未来をめぐる、とあるワナビの物語です。
第2回カクヨムWeb小説コンテスト・ラブコメ部門最終選考落選作改稿(ラブコメ部門コンテスト期間中☆獲得数6位通過)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-07 22:08:23
118043文字
会話率:45%
両国橋テラスに集住するホームレス達、その一人の人生に思いを巡らせる
最終更新:2016-11-09 19:36:16
6623文字
会話率:10%
迫害されるべき魔術師である彼は嫌いな妹の居る学校へ転入する事になる。その学校は魔術とは正反対の場所だった。優等生の妹と比べられ、根も葉もない噂で決闘し、そこで起こる騒動に巻き込まれる。 * コメディありの魔法学園モノです。好き嫌いが分かれる
かもしれませんがロボットもでます。鬱展開あり。読みにくいかもしれませんが、よかったら読んでみて。
主人公かなりチートです。全てフィクションです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-18 02:41:53
912079文字
会話率:48%
作品設定資料集ですが、確実に矛盾が生じます。
突っ込みなしで
気にしないで
無理であれば、何かしらの方法で言っていただければ幸いです
最終更新:2014-10-06 22:48:11
3705文字
会話率:0%
国立の高等学校の部類に属する星陵学園は、全寮制の共学化学校。ハーフのカノンは海外での屋敷生活から、日本帝国の星陵学園へ。慣れない日本での生活の中、特殊な人間であるカノンには護衛として、日本人青年が付く事に。魔術師、怪人、妖怪等の闊歩する技
術革新、軍拡競争の日本で2人の物語が幕をあげる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-02 00:40:31
22930文字
会話率:62%
蔵前工業高校から二浪して、やっとのことで千葉大薬学部に入って、修士修了後、山之内製薬の薬理研究部に就職し、その後開発部に異動しました。学生時代に大雪山系を縦断し、研究者時代の国内外での研究発表時や開発部時代の国内出張時に便乗して旅行をしまし
た。国内は北海道から九州まで、外国はニューヨーク、ボストン、ローマ。旅情の醍醐味を徒然なるままに詩や散文に託し、我が人生の軌跡を残しましたので、ご愛読下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-01 21:57:30
26116文字
会話率:8%