街でも有名な大店、伊勢屋のあるじ六兵衛。
彼には一人娘がいたが、ある時から気鬱の病が高じて部屋にこもりっきりになってしまう。
六兵衛は金に糸目をつけずあらゆる医者に見せたが効果はなく、日々悶々と
悩んでいた。
そこへ店に出入りの職人・留公が
やってきて、良い医者がいるという話を持って来る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 19:03:56
11645文字
会話率:1%
いつの世にも亭主、または妻がいるにもかかわらず他に相手を見つけてはねんごろな仲になる、浮気不倫といったものは後を絶ちません。
貸本屋の新吉は、出入り先のおかみさんに気に入られ、迫られて男女の関係となってしまう。
世話になっている旦那への義理
に悶え、関係を切らなければと思いながらもむこうの押しの強さにいつも押し切られ、ずるずると関係が続いている。
そんなある日、おかみさんから泊りのお誘いの手紙が届く。
ただし文末にはこう書かれていた。
「もし来てくれなければ、こちらにも覚悟があります。」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 10:04:49
9585文字
会話率:2%
左官の金太郎は朝、道を歩いている途中で財布を拾った。
中には金三両と書き付けと印形(ハンコ)。
書付には神田小柳町・大工・吉五郎と書いてある。
仕方がないので届けに行くと、家で吉五郎がイワシの塩焼きを肴に一杯やっている。
そこへ財布を渡す金
太郎。
吉五郎は喜ぶかと思いきや…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-13 14:49:14
11836文字
会話率:1%
落語とは非常識の肯定だ
立川談志
最終更新:2024-05-09 12:17:10
57962文字
会話率:25%
立川談志の一流と二流の違いについて考えてみる。
キーワード:
最終更新:2022-09-24 17:31:19
3011文字
会話率:4%
タイトルの通り。立川談志を例に
キーワード:
最終更新:2018-06-10 19:00:00
2152文字
会話率:0%
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キーワード:
最終更新:2018-05-12 19:00:00
2711文字
会話率:0%
小説ではなく、落語のようなものです。お目汚しですが、ご一読賜れば幸い。──「志ん生には間に合わなかったが、オレたちは志ん朝とともに生きられて幸せだ」なんて意気がってた私にとって、ここ何年かで接した訃報のなかでも最大級のショックを受けた現実。
落語好きの、髭面編集者のF君からは「嗚呼、もう落語はお終いだ」なんてメールも舞い込む始末。確かに、あんな端正な噺家は二度と出現しないだろう。でもしかし、「落語にはまだもう一方の旗頭がいるじゃないの」という思いを込めて返書した一席です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-08 20:19:44
3740文字
会話率:5%
重複投稿。
檸檬を見つめていたら、檸檬の貌が三椏渚男の顔になった。三椏渚男はぼくの恋人友永結衣をヴァレンタイン・デーの日に略奪して行ったかつての親友である。悔しいので齧り倒してやろうと大きな口を開けたら、「やめて!」と小さな声がした。
よ
く見るとぼくの手に持っていたのは、檸檬ではなく野球の硬球であった。そしていつの間にか左手にはグラブをしていた。周りを見回すとそこは甲子園球場で、ぼくはマウンドの上に立っていた。キャッチャーが近寄ってきてこう言った。
「杉野、気にすることはない。俺のミットへ向かって思いっきり投げろ。お前の剛速球なら絶対打たれないさ」。
ぼくは杉野なんて名前ではないと言おうとしたら、キャッチャーはマスクを被って戻ってしまった。塁はすべて走者で埋まっており、アウトカウントは2アウトだった。打者は阿部慎之助だった。ぼくが高々と振りかぶって投げようとすると、「やめて!」と小さな声がした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-23 16:33:21
4057文字
会話率:34%
漆黒の長髪、切れ長の瞳とスッと通った鼻筋。大人びた雰囲気と凜とした佇まいは、正に大和撫子を体現したかのよう。それが客観的に見た俺の妹、逢坂凜の印象だ。これは仮面でしかなく、彼女が俺以外に素顔を見せることはない。それがいけなかったのか知らんが
、妹は異世界にトリップしちゃった。しかも勇者で。おまけに俺も巻き込まれる珍事。
俺の助言もあって妹は勇者になることを引き受け、捕らわれの王女様を助けに行くことに旅に出る。目的を果たせば元の世界に戻れるらしいが、信用度でいけば全く信用できない。だから、もし戻れなくなったとしても妹には魔王を倒しに行く傍ら、交友関係を広げてもらわねばならない。だけど、表立って動いても妹のためにはならない。そこで陰ながら応援する事に―――。
重度のブラコンにして兄に依存しきった妹の兄離れのために、涙を忍んで俺は頑張ろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-16 08:50:48
118650文字
会話率:51%