舞台女優の母アリーヌの再婚でミシェール(ミミ)はオードラン伯爵家の養女になった。これは幼女趣味のギヴァルシュ侯爵から彼女を守るためでもあった。伯爵家の一員となり成長し16歳になったミミだったが、ギデオン座の看板女優になる目標は変わらない。な
かなか諦めないギヴァルシュ侯爵に苛立ったり、芸術院で伝説の大女優マノン・ソレイユの講義を聴講したりと忙しい中、ミミは義姉ペネロープに勧められて社交界にデビューすることに。そこで耳にしたのは正体不明の劇作家兼劇評家ユーグ・カルノーに関する噂だった。更に謎の青年が彼女に接触を図る。劇場育ちの伯爵令嬢は様々な障害を乗り越えて舞台に立てるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-07 22:16:38
4632文字
会話率:48%
浮気をした主人が家を出たことを実家の母に告げると、母は気にとめる風もなく旦那抜きで七五三参りに行こうと言った。《わたし》は、記念写真の前撮りを済ませ、一人娘の摩耶をつれて帰省した。しばらく会わないうちに髪が白くなった母を見て、心配をかけ続
ける自分を反省する。母が摩耶を乗せて走れるようにと買ってくれていた自転車に乗り、夕飯と母の髪染めを買いに街に出た。錆付き赤茶けた自転車は自分の青春と重なり胸を打つ。わたしはコースを変更し、青春時代の恋人宮部義人と逢瀬をかさねたアパートを訪ねた。あの頃の思い出が、雨に濡れ立ち尽くすわたしの空疎な胸をよぎった。
実家に戻った《わたし》は夕飯を用意し、食事のあと、母の毛染めを手伝った。夢もなくこれからのことも思い描けないでいるわたしは、演劇の舞台女優、外交官とキャリアを積み上げた母が、何ゆえすべてをなげうって結婚したのか問いただした。何かしなければと浮ついて腰の定まらない娘に、母は女性の自立とは何かを厳しい口調で告げた。
どうしても義人との再会を実現したい《わたし》は、摩耶を自転車に乗せ、寒風が行く手をさえぎる想い出の大橋を渡り、義人が勤務する警備会社へと向かった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-23 05:32:59
19659文字
会話率:55%
日本を代表とするエギザレム劇団。
エギザレム劇団では、主演俳優と主演女優という2つの役職が存在する。それぞれ劇団内で1人ずつしか選ばれない名誉あるポジションだ。
主演女優である河辺真凜が次回公演で卒団することになった。そこで次に主演女優
に就任するのは、誰なのかについて予想されるようになっていた。大半の予想は、経験豊富な真鍋麻衣が選ばれると思っていた。
だが選ばれたのは、三浦瑠璃だった。彼女は、これまで民衆役などアンサンブルしか経験がない無名女優だった。
劇団社員である主人公桜田賢治は、三浦瑠璃と恋人同士であり、結婚する約束をしていた。
そんな中、賢治は、稽古場で真鍋麻衣から衝撃の一言を言われるのだった。
「桜田さんに彼女の秘密教えちゃおうかな。」
「彼女が今回主演女優に選ばれた本当の理由、知りたい?」
彼は、真実を知った時、彼に訪れるのは、幸せか?それとも不幸か?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-25 22:44:26
3158文字
会話率:52%
かつて、某国に『トランペットの愛し子』と呼ばれる天才少年がいた。
少年の名は、月宮のえる。
彼の奏でるトランペットの音は『天使の御声』と賞賛され、世界を賑わせた。
しかしそれは過去のこと。
ある出来事をきっかけに、彼は『堕ちたトラン
ペット吹きの天使』とまで蔑まれ、突如として表舞台から姿を消した。
彼が向かった先は、幼少期を過ごした愛する国──日本。
日本で1人、絶望にうちひしがれる彼に手を差し伸べたのは、哀愁帯びた謎めく麗しの紳士。
──アルルだった。
◇◆主な登場人物◆◇
月宮のえる
かつて舞台女優だった祖母に似て、天使のような美貌を持つ美少年。
根は優しいが、言葉が少々きつい。
アルル
謎めく柔和な美しい紳士。
その言葉や態度は非常に物腰柔らかで、穏やか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-06 21:19:42
47180文字
会話率:44%
相良心陽は小劇団の舞台女優で、いつか大きな劇場でのヒロイン(カーテンコール)を夢に頑張っていた。
長野では心陽の元義父の井津博が妻の香央里を殺害する事件を起こし、事件後、逃亡し、警察から全国指名手配を受けていた。
事件から数日が
経過したある日、博がテレビ局を通じて、次の殺人予告を行う。
が、博は誰を殺すかまでは特定せず、警察の捜査も行き詰っていく。
心陽は博の一人息子の尊の引き取り手がないという事と、尊が虐待を受けていた可能性がある為、東京で一時的に引き取り、一緒に暮らす事になる。
心に傷を負っていた尊は心をなかなか開こうとせず、心陽は戸惑うが、精一杯、尊と向き合おうとする。
そんな折、心陽の元に大劇団から次回公演のオーディション参加の依頼が舞い込んでくる。自信がなかった心陽だったが、同じ劇団の仲間などの後押しもあり、オーディションを受ける事にする。そして、見事、ヒロインの座を勝ち取る。
香央里の殺害後、逃亡をしていた博だったが、ようやく殺すべき相手と思われる星野俊道を発見し、東京に姿を現す。星野と対峙した博は真相を知る事になる。博の香央里殺害の動機は一人息子の尊に対する香央里の虐待で、尊を守る為に香央里を殺害したのだった。警察の捜査などで、尊の本当の母親が博に殺害された香央里ではない事が分かる。
心陽は舞台公演の初日、実の父親が星野だと判明する。星野は今回の舞台を主宰する立場だった為、自分がオーディションで勝ち取ったヒロインは星野の情であったのかと動揺するが、星野に父親としてではなく、舞台人として説得され、舞台に上がる事にする。星野は星野で昔、恋人だった心陽の母親の相良美晴を思い、書き下ろした作品であった為、この作品のヒロインは心陽にしか演じられないと考えていたからであった。
心陽が生まれるまでにも、心陽の母親の美晴と星野の間には出会いから、別れなど色々な物語があった。
そこには二人のそれぞれがそれぞれを思いやる出来事もたくさんあった。
最後に心陽は舞台を無事に務めあげ、念願だった大勢の観客からの拍手、カーテンコールを経験するのであった。
そして、心陽は尊とも心を通わせていくのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-28 20:00:00
65014文字
会話率:60%
ある国では、人間がやりたがらないような仕事のほとんど全てをロボットにやらせていました。
エリーもまた、人間が嫌がる仕事をやるために作られたロボットでした。
エリーの仕事は舞台女優で、『みにくい姿の役』『嫌われ役』を演じる事が仕事でした。
み
にくい外見も相まって、エリーは観客や他の役者たちからあざけりの言葉をかけられたり、物を投げつけられたりすることがしょっちゅうでした。
しかし、ある時から周囲のエリーに対する評価が変わり、エリーはその国で最も優れた女優に贈られる賞を授与されるまでになります。
人々の喝采を浴びるようになったエリーですが、その心は晴れませんでした……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-21 06:00:00
7917文字
会話率:13%
龍の鱗を衣装に変えて、爪を鳴らして舞台に上がる、空を震わせセリフを吐くは、大慈大悲の女優道!そう、あたしこそが!天衣無縫の小劇場女優様だッッッ!
諏訪大社系水龍の娘、水谷三八子は幼い頃に観た舞台に憧れ、舞台女優となる夢を持っていた。そして
彼女は高校を卒業するやいなや夢を叶えるべく家出同然に上京、とある劇団に入団し、そのキャリアをスタートさせる……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-31 18:47:30
3462文字
会話率:48%
女優アリーチェ=カスタニーニは『天上の声』を持つ、戦争孤児の舞台女優である。
相棒の男優ダンテと日々恋を歌いながら、恋を知ったことは一度もない。
例え死ぬまで一人でも、歌い続けようと決める彼女に
ある日戦争の召集令状が届けられる。
震
えながら諦めて、戦場に向かうの彼女を止めたのは、ある一人の嘘つきだった。
ある国の小さな、恋の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-28 18:57:03
8085文字
会話率:39%
【7話完結】
いつしか幕を開けた、空前の「追放」ブーム。
才能はあるが、性格に難あり。
歪んだ願望を胸に秘めているが、様々な事情により始末することも出来ない。
そんな訳ありの人材を迂闊に放逐した挙句、「ざまぁ」の逆撃を受ける愚挙が巷で
頻発した。
事態を重く見た我が国は、秘密裏に『追放企画調整課』なる部署を立ち上げる。
綿密な事前調査と緻密な計画策定により、穏便な「追放」の実施と「ざまぁ」の未然防止を目的とする新設部署。
その長として白羽の矢が立ったのが、この私。
元舞台女優のエージェントを相棒に、今日も理想的な「追放」を実現するべく、任務に邁進する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-17 22:11:29
16860文字
会話率:21%
乙女ゲーム「百合が咲く、徒花が散る」の悪役令嬢のセシリア・シークハルトに転生した男役の舞台女優は破滅フラグを回避するべく、王太子との婚約を辞退し、乙女ゲームとは関係ない学校へ入学した。前世の記憶を頼りに演劇部に入部し男役で一躍有名になった。
その後、何と乙女ゲームのヒロインが入学して転生者は内心、驚きつつ冷静に振る舞うのである。これは悪役令嬢に転生した男役女優の破滅回避百合ハーレム物語である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-06 05:37:05
48489文字
会話率:76%
※ アドバイスを受けて、題名を変えました。
旧題 役名:『第三王子』です。
ちょっとタグもいじりました。
もう一回題名もいじりました。旧題 『脇役女優』が『第三王子』と代わったら です。
与えられたチート・・・『日本語が
通じる』。
以上!!!
現実世界で知名度の低い舞台女優として活動していたカオリは、不運にも癌に倒れ、摘出手術を受けるところだった。麻酔を受け、眠りに落ち……次に目を覚ますと、そこは異世界。しかも、カオリの体は肥え太ったド畜生王子と入れ替わっていた!
悪逆非道だった(入れ替わり前の)自分、海千山千の貴族や王族、当然の如く襲い来る刺客たち、王国の崩壊を狙う他国の間者、山賊、盗賊、魔物に亜人。
様々な不穏が入り乱れ、剣と『宿呪』と呼ばれる魔法の力がモノを言う異世界で、カオリに与えられたのは『全種族と日本語で意思疎通が可能』という、言ってしまえばただそれだけの能力。
だが、彼女には現実世界で培ってきた―――『演技力』、というもう一つの武器があった。
色仕掛けを鼻で笑え。
腹黒王女を恋に落とせ。
騎士たちを鼓舞し、市民たちを魅了し、刺客たちさえ寝返らせろ。
ドラゴンを欺き、吸血鬼を改心させ、魔王と勇者を交渉の場に引きずりだすのだ。
台本はない。演出も効果もない。全てがアドリブの即興劇。
これは―――後に百年続く平和の礎を築いた英雄、『百面のリーニェ』を演じた物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-23 20:48:56
107821文字
会話率:30%
舞台女優、君のイメージ、照れた笑顔、ピアノ
最終更新:2020-07-05 19:58:03
483文字
会話率:23%
僕。石田清二。48歳。妻子持ち。
約400年続く都心のお寺の長男の僕は平成から令和の時代の境目だというのに7年前に約20年間営業を務めた会社員を辞めてのんびりとお寺の副住職と副業のFXをして過ごしていた。
ある日父親である住職が急性心筋
梗塞により突然の他界。
いきなり次期住職のプレッシャーにさらされ、満身創痍で終わらせた葬儀の日に酒が飲めないのに昭和から続く近所の飲み屋の通りをフラフラと飲み歩き、泥酔して最後に行きついた老舗のスナックから始まる何の変哲もないどこにでもある400日の切ない恋のお話。。
そしてなぜか僕は小説を書き始めた。。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-17 20:06:49
2130文字
会話率:24%
舞台女優に憧れて劇団に入った普通の高校一年生の竹下桜子は、日々舞台の稽古に励んでいる。初めての公演を裏方で迎えて、いつか私も舞台で活躍したいと決意を新たにした桜子だったが、その公演の翌日あることに気づいてしまうのだった。
最終更新:2019-07-31 15:24:39
76732文字
会話率:69%
国王一座の若手にして期待の新星であるロクサーヌ。
想い人である画家のゼーマンと将来を誓い合い、これから先幸せな人生を送ると信じていた。
だが、彼女の活躍をよしとしない同期のカルラータ。
ロクサーヌのせいで自分の夢が叶えられないと考えたカル
ラータは邪悪な黒魔術師の力を借りて、ロクサーヌの全てを破壊しようと企む。
ロクサーヌが舞台で忙しい日々を送る中、彼に一目惚れしたカルラータの色気で完全に心変わりした画家のゼーマン。
恐ろしい罠によって貶められたロクサーヌは絶望に沈む最中……。
なんとゼーマンの手によって左腕を斬り落とされてしまったのだ。
命からがら逃げだしたロクサーヌが辿り着いたのは国王一座が使う劇場の仄暗く、薄汚い地下。
痛みと呪いで死にそうになったとき、彼女はひとりの魔女に出会ったのだ……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-03 18:03:01
58323文字
会話率:30%
信仰心の強い、魔法使いの世界。皇太子だった母の罪を背負った少女シンは、生涯幽閉の身。修道院を逃げ出し、今は義母のノイエと、下町で楽しく強かに暮らしている。異世界人の父親のため、魔法は使えないが、美貌と演技力を生かして舞台女優として生活して
いた。
しかし従姉妹にあたる王女が行方不明となり、叔父のヌアクに探し出されたシンは身代わりを務める羽目に。
一方で空の上には、高度な科学文明を持った次元海賊一味が、異世界から侵入していた。異国の王族とすり替わり、国宝を奪うため王宮への潜入作戦を遂行する。
人質にされたノイエを救出するため奮闘するシンと、王家を守るため動く王弟ヌアク、宝を狙って暗躍する海賊たちの駆け引きが、王宮の内外で錯綜する。
敵になるか、味方になるか……海賊の首領・寥庵との出会いが、シンにもたらすものは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-28 11:27:13
128229文字
会話率:37%
漣(さざなみ)彩羽(あやは)は二十歳の舞台女優。母の葬式が終わり帰宅したところを、自分に顔がそっくりな青年が訪ねてくる。青年は染色体の異常が起こって失敗作だが、彩羽のクローンだと言い、昊(こう)と名乗った。にわかには信じがたいが、彩羽はなん
となく昊を家に入れてしまう。
人懐こい昊は自然と彩羽の心に入り込んだ。だがどこに住んでいるのか、誰に、何のために作られたのかは教えてくれず……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-29 17:00:00
107220文字
会話率:49%
今から一昔前、パソコンが家庭に普及して間もない頃、両親や周囲の期待を背負いながら予備校に通う青年と、両親の離婚により心に傷を負った引き篭りの少女が、イタリアかぶれの謎のテレパシーを受け取ったパソコンでの通信をきっかけに、本当の自分に目覚め、
青年は画家、少女は舞台女優として旅立っていくまでを淡々と描いたあどけない話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-15 15:00:00
9017文字
会話率:66%
舞台女優を目指し 専門学校に 入学した詩織
しかし 原因不明の憂鬱さが遅い 学校を退学する
何もかもが だめだと思い 自殺を考える
そんなとき 嫌々 入院した先で 色んな人との出会いで 少しずつ 生きる楽しさに触れていく
最終更新:2014-06-23 18:30:52
1470文字
会話率:34%
2階建て、1フロア8部屋、築60年。
1DK、トイレはあるけど風呂はなし。家賃は安め。
エアコンは古いやつなら完備。最寄駅から徒歩15分。
海沿いにある、そんな古いアパート。
有名大学在学中の、経営者を目指す青年。
気だるげに仕事をこなす
、高校物理教師。
研究一筋、クールビューティな化学研究者。
最年長住人、寡黙なカフェ経営のおじさま。
才能の塊な19歳、孤高の舞台女優。
売れ始めの、通称セクハラじじいの中堅作家。
みんなのお母さんな看護師のお姉さん。
そこに引っ越してきた1人の短大生が越してくることで、動き出す物語。
住人たちの生活を描く、のんびり日常ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-01 17:13:56
3755文字
会話率:54%