中華王朝の次期宰相候補として期待される、若手官僚の楽永音。
彼女の遠い先祖である楽毅は、戦国時代の中国大陸で燕の国に仕えた忠勇たる武将として知られている。
そんな偉人の血を今日に伝える楽永音が主君への忠誠心を新たにしたのは、台湾出身の彼女に
とっては冬にも感じられる程に冷え込んだ晩秋の北京の空で見た十二国の星芒だった。
(※本作品は武 頼庵様御主催の24冬企画『冬の星座(と)の物語』企画と第6回なろうラジオ大賞の参加作品で御座います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 07:12:31
1000文字
会話率:26%
「大小の国の思惑が交差する歴史ドラマ小説。
外交軍事政略貿易色々の濃い物語」
最終更新:2024-11-19 14:11:27
924文字
会話率:80%
紀元前三百十二年、中華の大地。
天下の覇権を握りたく、戦争をくりたしたのは斉王、楚王、そして秦王。
争いの世で生き残り、今の錦衣玉食を保てば良いと思うのは韓王、魏王。
改革維新、土地を開き、国力をあげることに専念するのは趙王。
名だたる戦国
諸王には、それぞれの思惑がある。
人質として韓国にいる燕公子姫職は、趙の馬車を乗り、北東へ母国に向かう。
五年前、燕王は王位を宰相子之譲り、太子の姫平が反発し、燕は内戦に陥った。
その内乱に乗じて、斉と中山は燕を侵攻し、財貨、土地を奪い、都、宗廟を焼き払った。
斉が憎い。中山が憎い。子之を擁護した貴族達が憎い。
そして何より、奸臣の讒言を信じた父王は憎たらしい。
趙国から使者が現れる前に、人質の彼は何もできない。
だが今、趙王は自分を王座に就けさせる。
馬車の中、燕国の王は復讐を誓った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-22 02:16:42
8493文字
会話率:18%
あの蒼い瞳に映りたい――いつからそう思い始めただろう
燕国第一皇子翠景は、名君と名高い父・恒來の最側近であり、若くして宰相になった珀令に対して得も言われぬ感情を抱いていた。
この国にはない蒼い瞳を持ち、人目を引く容貌と濡れ羽色の髪を持つ珀
令は、かつて燕に滅ぼされた亡国の敵将だった。
敵国の男を気に入り宰相にまで就かせた父と、祖国の仇であるはずの男へ忠義を尽くす珀令。
異様ともいえる二人の関係は翠景にとって理解しがたく、それゆえに美しく孤高な男の感心を独占している父親のことが羨ましくて仕方なかった。
あの深く蒼い瞳に映るのが自分であれば……そんな鬱屈とした本音と、それを否定する自尊心を抱きながら過ごす日々。
そしてある事件をきっかけに、珀令の本心を垣間見た翠景は――
■□■□
いわゆるブロマンスものです。
愛なのか執着なのか、はたまた別の感情なのか。
言葉にできない強い感情を向け合う関係性を描きたくて挑戦してみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-10 19:35:46
12787文字
会話率:42%
五胡十六国時代、燕国でひとりの将軍が武名を馳せていた。彼の名は、馮安。時の燕帝に重く任ぜられるも、ゆえにこそ国難に大いに翻弄された。その苦悩と、懊悩の果てにかれが見たものは。
最終更新:2022-07-05 12:00:00
19697文字
会話率:32%
「め、目が覚めたら女になって後宮にいた……だと!?」
いつものように酒を飲んで、気が付いたら知らない場所にいた。妙なことに目線は低いし女のような声で――胸! ヒラヒラの衣装! 長く結い上げられた髪!? 混乱するが、しかし張飛は細かいことは気
にしない。
何故なら突然、目の前に虎が現れたから。侍女らしき女も護衛も震えて動けないでいる。ここは勿論、オレの出番だろう!!
「――俺は “燕人”張益徳だ!! 虎野郎、かかってこい!」
お決まりの名乗りを上げてサクッと虎を倒したら――周囲の人間が平伏していた。
◆どうやら『燕人』というのは、この国の守り神のようなもので特別な存在らしい。
ここは妖魔がいる異界の燕国後宮。張飛は後宮妃たちと渡り合ったり皇帝に妙にキラキラした視線を送られたり、酒を飲んでたまに妖魔退治をしたり、後宮の不穏な気配を察知したり……?
一度死んだ張飛は、『燕人』として、後宮妃として、蛇矛を手に自由気ままに新しい人生を生き直す!
◆三国志演義がベースですが、伝承から史実までごちゃ混ぜの『イメージ張飛』です。どうかお気軽に!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-17 21:12:22
21182文字
会話率:42%
平和な竜華燕国王宮で暮らす姫達には、時空の法則によって課せられた試練が用意されていた。
そんなことも知らず、過去でのうのうと女子中学生をしていたもう一人の姫が、地震をきっかけに未来へとトリップしてくる。
そこで出会ったのは、色々完璧でハイ
スペックなのに、一癖も二癖もある兄弟で!?
「今日から未汝姫のボディガードに任命する。拒否は許さない。養父さんは心配なんだとの伝言も預かっています」
「・・・・・・・一体、何の心配ですか」
国王の画策で始まった苦手脱却スパルタ教育。
徐々に明らかになる兄弟の壮絶な過去。
そしてこの姫と一緒に過ごしていくうちに、徐々に変化し成長していく。
試練は越えられるのか?
最後に勝って笑うのは、果たして誰なのか・・・・・・?
ぜひ、紆余曲折を経て進む物語を、あなたのその目で、追いかけて下さい――――!!
竜華燕国王宮での日常を中心に描いた物語。
宮木兄弟の成長が垣間見えます。
※一言で言えば、
国王に引き取られた、国家機密指定を受ける兄弟の生き様と、時空の法則の試練を負った姫達との物語。(こんな題名ですが、誰もカウンセリングしません)
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「エブリスタ」様「カクヨム」様に掲載しているものを、改稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-09 22:03:11
33270文字
会話率:37%
神代に創生された五つの国、北の瀏、南の瑩、東の琳、西の鏘、そして中央の壤は、それぞれの神の末裔たる五王家が統治していた。
平和な琳国に突如として軍事大国の瑩国が攻めてくるという知らせがもたらされ、琳国は未曾有の窮地に立たされる。
瑩国朝廷で
は冷酷な王太后が少年王の摂政として専制政治を行い、宦官長の曹絮などの奸臣が権力を恣にしていた。王太后は不老長寿を渇望し、不老長寿を叶えるという伝説を持つ琳国の神宝『蒼龍の眼』欲したが、琳国側が頑なに拒んだため琳遠征を命じたことが発端だった。武勇名高い燕将軍に率いられた燕国最強の朱鳥禁軍が琳国の都、瑞興へと進軍する。
琳国に霊力を宿し神姫と尊称される王女白遙がいた。『蒼龍の眼』を祀る神殿で祈りを捧げる白遙に禍々しい神託が降される。白遙は神託に慄きながらも、国の危機を救うべく和睦交渉を自ら志願し、瑩軍の燕将軍に会いにゆく決意をする。
瑩軍の陣地で白遙はひとりの青年と出会う。青年の名前は昌琥、出生の秘密を持つ瑩王家の王子だった。
敵対する国同士の狭間でふたりは惹かれ合うが…。
恋と冒険の異世界ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-31 20:45:42
8218文字
会話率:29%
この小説は 僕が好きな中華圏の小説家金庸の武俠小説の『天竜八部』 段誉が主人公の異世界ファンタジーにした2次作品です。
出来るだけ、原作通りに(漫画化や映像化の様に)忠実に書かせていだだきます。
物語は、地球の平行世界の中国大陸を舞台に、
雲南大理国の武芸嫌いながら数々の絶技を身につけてしまう王子段誉、契丹人でありながら漢人として育てられた悲劇の英雄蕭(喬)峯、心ならずも戒律を破ってしまう少林寺の僧虚竹、古の大燕国の末裔で、一族の悲願である王朝復興を夢見る貴公子慕容復の4人の若者を中心に、親の世代が残した確執に運命を翻弄される若者たちの生き様を描いた群像劇である。
話の展開は錯綜しており、上記の4人を巡る物語は時に独立して語られ、それが不思議な縁で結び合わされている。また、登場人物は善悪の観念では書き分けられていない。多面的で、それぞれが宿業を背負い、見えない因果の糸によって操られている。焦点も多重的で、舞台も雲南から江南、中原、北漠、西域へと目まぐるしく移ってゆく。運命流転の大河小説である。
なお、題は仏法を守る神々である天龍八部衆(天、龍、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦楼羅、緊那羅、摩喉羅迦)に由来しており、物語自体も仏教的な思想に基づいて構築されている一面を持つ。
また 下記の作品から 主人公など4人の武術の補完や 残り4人の副主人公を登場させます。
書剣恩仇録(1955年)・碧血剣(1956年)・雪山飛狐(1957年)・射鵰英雄伝(1957年)・神鵰俠侶(1959年)・飛狐外伝(1960年)・倚天屠龍記(1961年)・鴛鴦刀(1961年)・白馬嘯西風(1964年)・連城訣(1963年)・天龍八部(1963年)・俠客行(1965年)・笑傲江湖(1967年)・鹿鼎記(1969年)・越女剣(1970年) 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-01 16:00:00
1044文字
会話率:0%