ある日、商店街の福引きで“異世界旅行”が当たった。
――その瞬間、俺の人生は終わった。
卜部拓海(うらべ たくみ)、二十歳。
歴史学部の大学生だった俺は、事故をきっかけに“異世界から魔物を呼び出した犯人”として社会から断罪される。
弁明の
余地もなく、国と世界が定めた「世界転移協定」に基づき、異世界《カレナ=ヴェイル》へ“流刑”されることに。
そこは、複数の世界から追放された者たちが押し込まれる、ゴミ捨て場のような異世界だった。
秩序はない。法もない。あるのは暴力と、汚れた生存本能だけ。
逃げ場のない地獄の中、俺は決意する。
「生きてやる。誰に殺されても、誰を殺すことになっても」
これは、理不尽な冤罪から始まる“流刑者”の異世界サバイバル。
誰も信じられない世界で、それでも抗い、生き抜く――そんな物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 03:32:38
240114文字
会話率:21%
人々はまだ、世界の現実を知らない。
汚れた感情と、理不尽で身勝手な都合でできたこの世界で、人々は現実を直視することをしなかった。
そのせいで世界が汚れていっていることも知らずに。
50年前に起こった下級身分大量虐殺事件により、世界 は暗
く、不気味に侵食され始めている。
増えすぎた汚れた感情と悲しみは、形を織りなし、怪獣へと変貌させた。
その名も、〈怨嗟〉
人を喰い、その生気を糧に生きる恐ろしい魔物。
そんな奴らから、人々を守る異能力者たちの物語だ。
世界の現実は、異能力者のみぞ知り、〈怨嗟〉を倒せるのもまた異能力者だ。
そして、そのほとんどが大切なものを奪われてしまった。
果たして、悲しみを知る彼らは、怪獣〈怨嗟〉から人々を守り、大切なものを取り戻せるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 14:48:35
42371文字
会話率:57%
悲しい恋人たちの物語『Bonniy & Clyde』含め、リュカとローズのドタバタ時々しみじみな五つのエピソード。
【『Episode1 Bonniy&Clyde』のあらすじ、及び全体のあらすじ】
ある日二人は、巷を騒がせて
いる『悪魔の吐息』という違法ドラッグを、大量に組織から持ち逃げした賞金首クロウを追うことになる。
クロウは恋人レナと一緒に逃亡しており、偶然二人と遭遇したリュカは『悪魔の吐息』の威力にボコボコにされた。
高額賞金とボコボコにされた借りを返すべくクロウとレナを追ったリュカだが、クロウはすでに取り返しのつかないことになっていて――。
『――剣と薔薇の名の元に、我汚れた魂を浄め祓わん』
恋人の運命を、レナは選ぶことができるのか?
リュカが下したある決断とは?
【全体のあらすじ】
『ゲヘナ開門』――惑星間の短時間移動を可能にする装置、コズミックゲート。その試験運転事故は、後にこう呼ばれた。
それから四十年余り、コズミックゲートから地球に侵入してきた未知の生命体は『悪魔』と呼ばれ、人々の生活を荒らし、世界には犯罪が急増した。
その膨大な犯罪を取り締まり早期解決するため、警察と軍が統合された組織「SAF」が誕生、悪魔や悪魔絡みの犯罪者、また普通犯罪者にも賞金を懸けたため、世界には『賞金稼ぎ』が存在するようになった。
また、『悪魔』を滅するには祓魔が必要で、よって世界中のあらゆる宗教が団結し、国際祓魔師協会を設立。
世界の平和のために『悪魔』を祓う『祓魔師』が存在するようになった。
SAF、賞金稼ぎ、祓魔師、フリー祓魔師(狩師)。それらの存在が当たり前になった世界で、人類は『聖戦』を経て、悪魔と共存する世界に順応していた。
そんな世界の片隅、極東の島国・日本の、東京シティ西ブロック武蔵野エリア。
ゴシック様式の古い教会。その名は『L&R祓魔事務所』。
フリー祓魔師リュカ・アルトワとその助手ローズが営む祓魔事務所だ。
これは、未知の生命体『悪魔』が侵入してきた世界で、凸凹コンビ・フリー祓魔師リュカとゴスロリ天才化学少女ローズが、賞金首を追ったり持ち込まれる事件に奮闘する、コメディでちょっぴりほろ苦い物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 23:00:00
109926文字
会話率:48%
これは夢を諦めかけた者たちの物語___
最終更新:2025-05-11 21:18:30
5947文字
会話率:59%
大都会に猟奇殺人が勃発した。それは神の使いである天使たちが、人間たちの汚れた魂を解き放ち、敵対する悪魔たちを遠回しに滅亡へ追い込もうとするためだ。
悪魔たちはただちに対天使たちに乗り出す。そこに白羽の矢が立ったのは一人の少年、大安喜
頓だ!! 彼は悪魔からこの世のすべてをひっくり返すリバスの力を宿される。
そしてリバスの力、優しく殺す効果《キル・ミー・テンダー・エフェクト》で天使たちを抹殺するのだ!!
いでっち51号様の劇団になろうフェス作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 06:00:00
105470文字
会話率:45%
コンビニバイトで生計を立てていた若者、岩倉 望(いわくら のぞむ)はいつものように夜道を歩いて自宅アパートに帰ってきた。
部屋は六畳のワンルーム。布団は出しっ放しで隅の方ではちらほらと埃が丸まっている。その薄汚れた穴蔵で一人暮らしをして
いた。
その日の晩、急な尿意で目が覚めた。薄暗い中、トイレに向かう途中で落ちていた雑誌を踏み付けて滑り、後頭部を強打。帰らぬ人となった。
最初の死で『無限転生』のスキルを引き当てた。その都度、得られるスキルをストックして転生を繰り返す。
笑いと悲しみ、ちょっぴり感動(?)が無秩序に押し寄せる、そのような物語がひっそりと始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 10:49:41
19288文字
会話率:38%
大地の奥底に封じられている神様は思いました。
『なに? いま異世界冒険って流行ってるの?』
彼は地上にいくつもの目を持ち、この世界が正しく成長しているか監視しています。
とは言え、さすがに異なる世界を見通す目など持っていません。
しかし
、自分が見通せない世界だからこそ興味があります。
『ならオレの眷属送り込んじゃえばよくね?』
自分と繋がりのある眷属の目を通せば、異世界の様子は自分にもわかるでしょう。
そして彼は自分の命令を聞きそうな、運の悪い眷属にその指令を与えたのです。
「あ、あなたはもしかして私たちの造物主様!?
い、いきなりですね、そ、それで私にその人選を行えと?」
『あー、いやいや、一人でやんなくていいよ、
向こうに送るのも一人にする必要ないし、
こっちの世界に影響なさそうな人物、適当に見繕ってさ?』
「わ、我らが主はアバウトなんですね・・・わかりました。
じゃあ、知り合いの子と相談してちょっとやってみます。」
他力本願、責任転嫁、いきあたりばったりの精神で行われたその計画は、
まず最初に、一体のお人形さんに対して行われました。
そのお人形さんは、見たこともないお屋敷の中で、
お尻をあげたポーズで這いつくばっていました。
気が付いたらいきなり、そんなところに飛ばされて、
自分がどんな態勢でいるかも、今は後回しにするしかありません。
現状認識も何もできていないまま、
薔薇の刺繍の黒いドレスの裾が膝下から床に拡がっています。
それでも、やがて彼女はゆっくり立ち上がりました。
ここがどこだかわからないけども・・・
そして思考回路も正常に作動するようになると、彼女は自分の仕事を思い出したのです。
この場所がどこであろうと自分のすべきことはただ一つ・・・
それは、
かつて大地の底に封じ込められし冥府の王が与えた崇高なる使命。
「私は鎌を振るう、汚れた命を絶つために・・・。」
そう、最初に送られたのは、都市伝説の主、「私メリーさん」!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 14:00:00
2533510文字
会話率:18%
「――我が、礎となれ!!」
美しい少女に足蹴にされ命令を強要され、しかも報酬はなし!
通常なら逃げるか怒るかする所……少年にとっては、其れこそが本望だった!?
影を曳き召喚された先は、タイムリープに思えるほど過去の欧州に酷似した世界。
衣
服の形状や透明なガラス窓がある事から、13~14世紀頃だと思われる。
しかし史実にはない、魔法の如き「力」の存在と――魔獣との遭遇!!
汚れた水を飲料水に、石畳を掘って汚物を流す側溝を設置し、お風呂を設備する。
この時代の認識から逸脱し、批判を受けようとも「清潔」を広めたい!
それは全て、後に訪れる黒死病対策であった――。
現代とは違う常識の中、少女に踏んで貰う為にこの国を磨き上げるっ!!
心の癒しカレシーと共に、過去の欧州を旅するちょっと奇天烈な少年の冒険。
異世界転移ファンタジーです!
この作品は「アルファポリス」でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 14:08:32
1422498文字
会話率:37%
夢と希望が溢れた剣と魔法の異世界は既に過去のものとなって数十年。圧倒的な技術力にて次元航行技術を手に入れた地球人は異世界を次々と侵略し、植民地にした。
異世界の支配者たる『企業』と、それを支援する『グローバルコーテックス』は自らが汚染
した中世ヨーロッパ風ファンタジー異世界を資源基地と、それを巡る戦いの舞台に過ぎなかった。
そして今、五条一護は幼馴染の夏油織姫の病の治療費を払うために『グローバルコーテックス』へ所属し、自らを商品として、薄汚れた異世界に投入され、ミッションを遂行しようとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 10:29:32
135943文字
会話率:50%
異形の血を引く少女・アリエルと、誇り高きエルフの女騎士・リィゼ。
彼女たちは、少年たちの失踪事件を追うなかで、
ひとつの館と、一人の魔術師に辿り着く──。
愛という名の呪い。
狂信という名の祈り。
それは、歪な世界が彼女たちに投げかけた問
いだった。
拒絶か、共鳴か。
赦しとは、いったい誰のためにあるのか。
汚れた祈りに触れた夜、
ふたりは自分の心の輪郭と、
『ふたりで生きる』という選択肢のはじまりを知る。
静かで、熱い、魂の物語。
──この日常から逃げ出す理由は、もうどこにもない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 19:10:00
51913文字
会話率:21%
「帰り道だけは、まだ、一緒だった」
現役女子高生アイドルとそのクラスメイトのお話。
最終更新:2025-04-17 13:23:26
1056文字
会話率:52%
文明が崩壊した終末の世界のアメリカ。
崩れたビルや雑多な市場、避難所などにある薄汚れたラジオから流れてくる陽気でクソくだらないニュース。
ぶっ壊れた世界のラジオを描く。
一話で終わったり、続いたりします。
更新は遅いです
最終更新:2025-04-15 21:33:33
12901文字
会話率:2%
世界樹が息づく広大な森エルドラの奥深く。光を司る一族の末裔である若き竜リリは、一族の過去と向き合うための孤独な試練の日々を送っていた。人間との関わりを禁じられながらも、外の世界への憧れと好奇心を胸に秘める彼女は、ある日、森の中で打ち捨てられ
た人間の赤ん坊を発見する。
衰弱し、泥に汚れたその赤子は、しかし、生まれたばかりとは思えぬ不思議なほど理知的で、静かな観察者の瞳をしていた。迷いながらも、見捨てることができなかったリリは、"ユウ"と名付け(られることになる)その赤ん坊を自身の住処へ連れ帰り、献身的に世話を始める。
言葉も通じず、種族も異なる、銀翼の竜と秘密を抱えた赤ん坊。世界樹の囁きと風の歌が響く森で始まった二人の奇妙な共同生活は、やがて静かに動き出す世界の大きな流れと、忘れられた古の盟約へと繋がっていく――。これは、孤独な竜と異質な魂を持つ赤ん坊が、唯一無二の絆を育み、自らの運命を切り開いていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 09:00:00
15818文字
会話率:26%
深い森のそばで淡々と日々を過ごすオレには、命を狙われている母親がいた。母親を狙う集団を射抜いては血で汚れる日々に、オレは退屈を感じていた。そんなオレの前に、勇者が現れたんだ。
最終更新:2025-04-05 17:26:28
15152文字
会話率:47%
濁った池の中で孤独に生きる魚と、群れとともに空を渡る鳥。 本来なら捕食者と獲物という関係のはずの二者は、ある雨の日に出会い、言葉を交わす。 魚は生まれてからずっと汚れた池で生き、同族を見たことがない。鳥は獰猛な仲間たちの狩りに馴染めず、
魚を食べたことがない。
互いの境遇を語り合ううちに、二人は奇妙な友情を育んでいく。 ある日、鳥の群れが異変に気づく。「魚を食え。さもなくば、お前の翼を折る。」――そして、鳥は自殺する。空から池へと飛び込み、一瞬だけ、本当に魚になった。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 23:30:28
1645文字
会話率:36%
煌びやかな王都の陰に潜む、薄汚れた下層階層。その片隅で、ライルは今日も息苦しい日々を送っていた。彼の暮らしは、華やかな王都とは正反対の、泥臭く、陰湿なものだった。
ある日、深いフードを被った男が、ライルのもとへ現れた。男は、ライルに甘い蜜の
ような言葉を囁き、破格の報酬をちらつかせる。それは、彼の人生を一変させる、ある提案だった。
暗殺。
その言葉は、ライルの心に暗い影を落とした。しかし、男の言葉には、彼を惹きつける何かがあった。それは、希望か、それとも絶望か。ライルは、その申し出に手を伸ばす。
だが、その選択は、彼を想像もしていなかった深淵へと突き落とすことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-04 09:02:36
61600文字
会話率:28%
魔法の王と謳われる北国、ノストーレス。
圧倒的な魔道士の数はもちろん、ありとあらゆる研究による魔術の著しい進化もあり、今では他を凌ぎトップの財力と領土を保持する超大国に君臨している。
だが、数千年の歴史は光ばかりの一面だけではない。
魔法が発展する最中、元あった文化は廃れ、剣士や医師など専門的な分野の職業は今や見る影もなくなった。
剣術や医術などいくら極めようとも、重宝されるのはいつだって魔道士。
あまりに酷な現実は、彼らから職を奪うばかりか。
魔道士以外は非国民として扱われることも多々あり、度重なる心労のせいでさらに彼らは数を減らしていくこととなった。
もちろん、国が一切の対策を取ることはなく。
「うん、今の太刀筋は良かった」
そんな中、敢えて剣士になってやろうと日々奮闘する者がいた。
非公認ながら大人も出場する大会で毎回トロフィーを取る程の実力の持ち主であり、将来は剣士長の座も狙えるとまで噂されている人物だった。
「さて、これは契約だ」
しかし、結局輝かしい未来は訪れなかった。
代わりに大きな手が待っていた。それも、赤に汚れた。
「私の脳となれ」
後にこの手が黒騎士と呼ばれる人間のものだと知るまで数日かかるのだが、時間にして約四十五時間。
その間地獄のような訓練を受けることとなる。
もちろん休息はなしで。
「敵の兵が十万、こちらは一万。十倍もの差がある中、お前はどう戦う?」
「山が北東一キロ先にある。西側の麓までおびき寄せて」
そうしてようやく初陣に立った様は、見違える程に細かった。
当然といえば当然である。
四十五時間もの間詰んだのは、剣士としての研鑽ではない。
「目測数千、目標地点へ陽動完了。さて、次の手は?」
「全員無事に逃げて。それだけ」
「了解」
血腥い戦場に立つ姿は、剣士ではなく軍師として。
約束された将来と共に剣を捨てた理由はひとつ。
「……雪崩か」
大国ノストーレスを討つこと。ただそれだけだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 22:52:13
25733文字
会話率:44%
魔法の王国と呼ばれる北国、ノストーレス。
圧倒的な魔道士の数はもちろん、ありとあらゆる研究による魔術の著しい進化もあり、今では他を凌ぎトップの財力と領土を保持する超大国だ。
だが、数千年の歴史は光ばかりの一面だけではない。
魔法が発展す
る最中、元あった文化は廃れ、剣士や医師など専門的な分野の職業は今や見る影もなくなった。
加えて魔道士以外は非国民として扱われることも多々あり、その心労のせいでさらに彼らは数を減らすこととなった。
「うん、今の太刀筋は良かった」
そんな中、敢えて剣士になってやろうと日々奮闘する者がいた。
名はレイン。
大会では毎回トロフィーを取る程の実力の持ち主で、将来は剣士長の座も狙えるとまで噂されている人物だった。
「さて、これは契約だ」
しかし、結局輝かしい未来は訪れなかった。
代わりに大きな手が待っていた。それも、赤に汚れた。
「私の脳となれ。レイン」
後にこの手が黒騎士と呼ばれる人間のものだと知るまで数日かかるのだが、時間にして約四十五時間。
その間レインは地獄のような訓練を受けることとなる。
「敵の兵が十万、こちらは一万。十倍もの差がある中、お前はどう戦う?」
「山が北東一キロ先にある。西側の麓までおびき寄せて」
そうしてようやく初陣に立った様は、見違える程に細かった。
当然といえば当然である。
レインは何も、剣士としての研鑽を詰んだ訳ではない。
「目測数千、目標地点へ陽動完了。さて、次の手は?」
「全員無事に逃げて。それだけ」
「了解」
血腥い戦場に立つ姿は、剣士ではなく軍師として。
約束された将来と共に剣を捨てた理由はただひとつ。
「……雪崩か」
大国ノストーレスを討つこと。
ただそれだけだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 23:15:27
28057文字
会話率:47%
そのとき、私は汚れた身であることを強く意識した。
最終更新:2025-02-27 14:45:06
530文字
会話率:0%
煩悩まみれのヨゴレ系純愛ラブコメ
性癖歪んだ拗らせアラサーが二人。マッチングアプリなどという魔窟にてまみえれば、繰り広げられるは地獄の様相に他ならず。だがそれはそれとして楽しかったのだ。目の前に居るのは、二次元は二次元と諦めていた、己の煩
悩に染まりきった願望ですら、さらに超え得る理想の体現者であったのだから。
『ねえーお願いだからさっさと襲い掛かってくれたまえよカモリ君』
「絶対に嫌だ俺はサエと純愛したいんだ」
意地と意地のぶつかり合い、もとい欲望と欲望の恥も外聞もかなぐり捨てた殴り合いは、傍目にはイチャついてるようにしか見えず、事実ただイチャついているだけに過ぎず。
ヘタれて黄ばんだ安物枕ような、どことなく酸っぱい臭いのする汚れたオトナの恋愛模様を、電子の海へ投げ捨てる。
※この作品はフィクションです(重要)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 07:30:00
69079文字
会話率:57%
小豆を洗うだけの妖怪「小豆洗い」。
ある日一人の人間が、この妖怪に汚れた着物を洗わせ、それを売りさばくという商売を思い立つのだが……。
最終更新:2025-02-19 22:06:59
1101文字
会話率:53%