「庇を貸して母屋を取られる」ということわざがある。いまの私がまさにそれだろう。下宿人と恋人が深い仲になり、自分名義の家を飛び出す羽目になったのだから。
私はこうして家と恋人を失った。なんとか家だけでも取り戻したと思ったら、家はすっかり荒れ果
てていた。
そこに現れる新しい下宿人、そしてはじまる新しい恋。しかし、そこに元恋人が復縁を求めて戻って来て――?
大学生×サラリーマン(BLです)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 19:25:07
15082文字
会話率:32%
死刑囚(未決)の未完の手記とそれを読んで曖昧な記憶を辿り執筆を始める、とある患者。それは果たして実際に起こった事件のミステリーとしての再現なのか? 単なる狂人の与太話か?
4作目の構想に苦しむ 尾崎諒馬=鹿野信吾は幼馴染の彼女の婚約パー
ティーに出席する。彼女の婚約者は近藤メディボーグの社長で、自社の保養施設の別荘でそのパーティは開催された。別荘は二階建ての母屋と別棟の離れから成り、間の小路にはライラックが紫の花を咲かせていた。その景色はかつて彼が習作として書こうとしたミステリー「針金の蝶々」の舞台に酷似している。
近藤社長は意味ありげな笑みを浮かべて鹿野信吾に離れの中を覗かせる。離れの中にはチープなお面が飾ってある。母屋に入ると立派な階段が現れ、そこで彼女が「いちりとせ」に誘う。旧友の水沼は「いちりとせ」は夜這いの歌だと言う。
その夜、胸騒ぎを覚えて部屋を出てみると、階段の踊り場にバケツを頭に被った「ブリキの花嫁」が……
果たして惨劇は起こるのか? 密室トリックは? 鹿野信吾は彼女を守れるのか?
AIと会話する藤沢元警部と謎の脳外科医尾崎凌駕。黒服、青服を従える近藤名誉会長。開かれる〇〇〇お茶会。
デビュー作「思案せり我が暗号」、二作目「死者の微笑」で伏線を張ったところもあるので、老脳に鞭打って実験的に公開を目指してみます。
まあ支離滅裂な変な小説かもしれませんが、そういう作風なので……
おかしなことをおかしく書く異様さ。
企みにあふれた挑戦的な作品。
2024/12/21 他所(カクヨム)であまりビューが伸びないので、こちらにもほぼ同じ作品を載せることにしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 08:10:49
335182文字
会話率:28%
機関列車は私が目を追うより早く走行する目まぐるしい家々の奥の利き手に見える優雅な立ち振舞いは列車が降車するまでは見られなかった。
京子は列車の乗降口から遠い中腹の席を予約し座る。私は家々を見るまで喧騒に騒がれた家から都心に出る事は無かっ
た。
買い物は近くのスーパマーケットで済まし、デパ地下で用を足す事が多かった。高級店も家から遠くとも電車では無く、乗用車を利用し買い物をする。
一人のお客人を抱え右出前の座席に置いた古めかしく映る本を片手に奥を指で指していた。
松ノ木が降りしきる滑稽な紋様の母屋を通り過ぎると、前から田舎を抜き出て都会に行く、檜の木の匂いが消える頃。
家々の隅から金髪のする少女は、両手を合わせて言い区切る黒髪の女性の講釈を聞き及んだ。片足を震わせながら遠くにもう片方の足を伸ばす。
千年前に移転し首都と成った京都の中央区に在る京都駅に二人は向かおうと列車の指定席を予約した。
十年来に行った、アミューズメントパークで味わえない、汗と快晴の空気が交わる瞬間を味わいに、行こうと企む、半券のチケットを生協の返金された金額を合わせ、結構するに至る金額が集まる。
千本鳥居本や清水寺の仏閣を見に廻ろうとするが、先に目が回り野放しの鹿に煎餅を食べられる事が先かもしれない。
毛並みや香水を持ち合わせメイクアップの完璧にする。余りにも田舎の野放しの香りを付ける事は憚れた。
彼女に話し掛け来て千本鳥居と見所がある。
東京と書かれた東旅客鉄道から降り、埼玉を経由せず直進の鉄道が構築されている。
指定席券は空席であれば発券する事が可能だ。座席の四席で一つの座席を購入する。
性質も変わるもので、駅のメロディーも私が生まれる頃に一新された。
動画投稿サイトを見れば何世紀も前の発着時に使われた曲が再生される。動画の音楽を聴きながらバックグラウンド再生された音楽の奏でる音調を聞き逃さないと集中する。
神社や都会のミーハーな雰囲気を堪能し白色の色の線に納めるためだ。
充分動かし、見切り発車で動いた抜本的な旅の計画は銭が底を尽きるまで、町を練り歩き消えるものだった。
葵の風が彼女を突き動かした。夏季に繋ぐ生暖かい春の風であった。
某東京は京都に都市が移った。
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最終更新:2025-04-28 17:00:00
1761文字
会話率:38%
カルチャー講座の習い事として気軽に始めた三味線。
しかし稽古に通う先生の家には妖しい空気が漂って……
最終更新:2025-04-18 00:56:48
2350文字
会話率:10%
ラテン語、スペイン語、ポルトガル語文化圏の視点から、キリストと細菌医学と死をテーマにしたオペラやファドを歌う「墓の魚」の作曲家の詩です。シェイクスピア、ゲーテ、ボードレールの様な作品を作ります。比喩と象徴の世界へようこそ。
キーワード:
最終更新:2025-02-04 04:57:38
216文字
会話率:0%
ラテン語、スペイン語、ポルトガル語文化圏の視点から、キリストと細菌医学と死をテーマにしたオペラやファドを歌う「墓の魚」の作曲家の詩です。シェイクスピア、ゲーテ、ボードレールの様な作品を作ります。比喩と象徴の世界へようこそ。
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最終更新:2024-11-08 11:07:24
556文字
会話率:0%
文乃は大和の国の華族令嬢だが、家族に虐げられている。
ある日文乃は、「曰くつき」と呼ばれる品から溢れ出た瘴気に襲われそうになる。絶体絶命の危機に文乃の前に現れたのは、美しい銀色の猫だった。
彼は古びた筆を差し出すと、瘴気を墨代わりにして
、「曰くつき」の穢れを祓うために、彼らの足跡を辿る書を書くように告げる。なんと「曰くつき」というのは、さまざまな理由で付喪神になりそこねたものたちだというのだ。
猫と清められた古道具と一緒に穏やかに暮らしていたある日、母屋が火事になってしまう。そこへ文乃の姉が、火を消すように訴えてきて……。
穏やかで平凡な暮らしに憧れるヒロインと、付喪神なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-24 20:02:56
13091文字
会話率:65%
桜 凛(さくら りん)は調理師を目指す農業高校生。調理クラブの先輩から道具の手入れの大切さを叩きこまれ、研ぎの魅力に目覚める。大好きな恋愛シミュレーションゲームの二次制作をしていたら、なぜかゲームの世界の悪役令嬢リリアの子供時代に転生してし
まった。
義母義姉からは疎まれ、母屋にも入れてもらえない日々。学園入学する前に餓死しそうよ!
そんな中、農協高校での実習を思い出し、自給自足の生活を。
恋愛フラグ? そんなものよりまずご飯! 自給自足の子供時代
学園編
元王の養女になったリリア。
勇者達の指導係になったり、魔導具開発したり大忙しの学園生活。
目指すは卒業パーティでの追放劇。
早く勇者達から手を切って追放されたいリリアは無事に追放されるように頑張る。
カクヨムで投稿しています。完結保障です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-18 23:13:21
102285文字
会話率:46%
主人公は異世界転移した妹の事が大切な兄とお兄ちゃん大好きな妹の二人兄妹。
離れの古い家に住んでいた二人はそのまま離れの家ごと異世界へ。
転移後、条件付きで離れの一部が新築母屋…日本と繋がっている事を知ります。
転移ボーナスとしてチートな能
力を手に入れた兄妹ですが、それには気が付いていません。
頑丈な家に護られながらチート能力でモンスターを倒して、ゲームの世界のようにレベルアップ!
地球の品物を使ったり手に入れた異世界の物を地球に送ったりしながら異世界ライフを過ごします
この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-22 20:27:15
75188文字
会話率:29%
転勤で離れの家に引っ越してきた若夫婦。
母屋に住んでいるのは大家夫婦と息子と祖母の四人家族。
ツツジの花が咲き誇る家に住む一家が抱える秘密を、一台のラジカセが暴く。
※五話で完結します。
最終更新:2022-07-26 23:00:00
13046文字
会話率:46%
ある日のこと、友人たちがそろって家を訪ねてきた。
用件は一緒にVRMMOをやろうというお誘いだった。
盲目の主人公の母屋 光はそれを承諾したが、友人の1人である山本が普通にやってもつまらないから縛りを設けると言う。
その友人があらかじめ作っ
ておいた縛り生成機によって、光は"不殺の聖女"としてのロールプレイを強要されてしまう。
主人公の母屋 光は男である。
だが、やると決めたからにはやり遂げてみせるとVR世界に足を踏み入れるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-07 12:00:00
230878文字
会話率:34%
【実体験から生まれた物語】
『月乃湖』という屋号で呼ばれる朋美の家は昔から続く田舎の旧家だ。朋美が中学生になった夏休みのある日、母屋の建て替え準備に解体作業が行われることになる。その日、部活動へ向かう道で、誰かに呼ばれた気がして振り返った朋
美の前に、母屋の茅葺き屋根の上でとぐろを巻く巨大な白蛇の幻が現れる。成長すると共に見えなくなり、記憶から忘れ去られていた幻の大蛇。
果たして白蛇が守っていたものとは?
※ホラー初投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-15 08:45:26
2875文字
会話率:24%
うちの宿に泊まった元お客さま、見習い魔女のアガサが使える魔法は今のところたったの4つだけ。
其の一、鳩をつかって手紙のやりとりをする。
其の二、フレームの中の景色を絵画にできる。
其の三、鏡を使って通話することができる。ただし1日5分だけ
。
其の四、向かいあった人間の母国語を話すことができる。
彼女は通信制魔女学校の研修のため世界中飛び回っているけれど、どうにも同期から遅れをとっているらしい。そんな彼女を京都府のはずれの古民家から、コタツでみかんを剥きながらぼくは少々手伝うことになったのだった。
登場人物…
◆アガサ•クーパー
見習い魔女、陽気、能天気、145センチ。
マイペース、ひとり旅が好き。マイペースなので現代文明は苦手。彼女の知識は何時代で止まっているのだろう。見た目は十代後半から二十代前半だが…
◆石田コウタ
大学一回生の春休み中。半ひきこもり、昼寝が好き、1日9時間寝る。そうじ好き、本が好き、日本が好き。
パスポートももっていないし英語なんてまったくできない。いくら誘われても絶対にアガサについて旅になんていかない。
祖母の古民家を引き継ぎ、母屋を1日2組までの旅行客に貸し出している。安楽椅子探偵を気取る予定。
◆ジェシカ•ウィアー
モデル体型、赤髪ボブ、15歳の女の子。アメリカ人。写真が趣味。
◆ルシア先生
通信制魔術学校の講師で上級魔女。アガサの担当教官。ローブをまとっているがふくよかな印象。緑色の前髪はふわりとゆるやか。
◆アサヒ
お団子頭の陽気な女性
※カリブ海編は純粋な旅行記プラスちょっとした謎解きです。アガサのIQに合わせていて平和でほのぼの。のはず。
※魔術学校編は舞台が基本的に異世界です。コウタの出番はちょろっとでアガサ目線。グロい表現はしていませんが、死体がでてくる話はちょっとという方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-05 10:28:29
75970文字
会話率:36%
チーム「月光猟団」はブリトン市を拠点として活動する有名な女性冒険者集団である。
町娘や貴族令嬢が黄色い声援を送り、青少年達が妄想の中でSAGAのお供にする美女軍団。
実力と実績を伴う有力チームである彼女たちは冒険者という泥臭い職でありながら
華麗さと艶やかさを兼ね備えた希有な存在として、帝都の歌劇題材にも採用されたほど。
そんな彼女たちの日常と冒険の一幕。
※本作は「薬師ジェイムズの受難の日々」シリーズの番外編であり「魔物が徘徊する世界で子羊を狩ったところで討伐実績にならないという冒険者ギルドの規約は別に間違った話ではないと僕も思います。」の後日談です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-24 16:51:41
8208文字
会話率:29%
「私は夢を見ていた。冷たい感覚もあたたかな感覚も全て覚えていた」
とある世界のとある国、とある時代に、美しい車いすに座った貴族の少女がいた。少女は身内から村八分にされ、豪華な母屋からはなれたボロボロな離れに住んでいる。少女にしか見えない一
人の男と共にその生活を乗り越えていく。男は少女のことを「車いすちゃん」と呼び、少女は男を「幽霊さん」と呼んでいる。二人の愉快痛快、多少ブラックな日常のお話! 二人の明日は明るい!……はず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-01 22:13:10
24603文字
会話率:58%
県内でも有数な進学校である大歳学園高等学校に合格した、鍋倉勇介《なべくら・ゆうすけ》は、そこで幼馴染みの、宮野東雲《みやの・しののめ》と八年振りの再会をする。
勇介が東雲の家を訪問すると、彼女は母屋《おもや》ではなく、庭を挟んだ「離れ」
に住んでおり、そこには、同じクラスとなった、仁保胡桃《にほ・くるみ》との二人暮らしをしていた。しかも、胡桃はテレビアニメに登場する様なメイド服を着ている。
一学期の期末試験を終えた最初の土曜日。勇介は、東雲が住む部屋で彼女と、「学年一、いや、学校一の美女」とも称される、名草侑紀《なぐさ・ゆうき》から、「神の話」をされた。しかも、その時、東雲と侑紀は下着姿。
だが、勇介はクラスメイトの下着姿よりも、「神の話」に興味を持ってしまう……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-19 22:00:00
76460文字
会話率:22%
死神屋。
それは「こういう風に死にたい」という「死の要望」を叶える職業。
店主にして店員はたった1人————三途川(みとがわ)渡(わたる)。
まるで骨董屋のような佇まいの古びた母屋でこの職を営んでいる。
「この世には、高い金を払って
でも死にたいという人間がごまんと居るのです」
そう語る彼の目には一体何が映るのか?
一体何を求めるのか?
これは『死』と『金』と『不可思議』をテーマに描かれる欲望の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-20 00:14:56
345文字
会話率:34%
虫の音がやむ頃、娘は母屋からそっと抜け出した。薄雲を通して降り注ぐ月光が、彼女の顔をおぼろに照らした。
最終更新:2011-09-17 23:09:17
3901文字
会話率:36%
九十年代の中頃、岐阜県の農村地帯。ある一家が、母屋の隣に離れを増築するため敷地を掘った。まだ冷える浅春の道々、娘の幸子が学校から帰ると、家の前に人だかりが出来ていた――。それから十数年経ち、大人になった彼女は、安穏とした生活を送る一方、わけ
もなく迷い、繰り返す毎日に物足りなさを覚えている。平凡な女の埋もれた記憶が揺り起こされた時、待ち焦がれた甘い秘密は、暗い底に隠した正体をあらわにする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-10-22 02:10:36
82291文字
会話率:1%