私は佐々木千早といいます。小学校の卒業式の日に、異世界に落っこちてた迷子です。言葉も通じないし、暴力を振るわれ続ける日々を送っていました。
訳も分からないまま帰りたい一心で四年生き抜いたけど、もう限界。死にたい……。そう思った時に家で
祀っていたオシラサマが顕れて、私は被害者だって抱き締められました。
えらい神様も巻き込んでの行われた損害賠償請求がとんでもなくて、いつの間にか私を「歴史上最も幸せにする」事が約束されてました。出来なきゃ、援助打ちきりで今いる世界は滅亡ルートに一直線だそうです。
……でも神様、幸せって何でしたっけ?
いえ、待って。それじゃって置いてかないで!! お願いだから、損害賠償なら家に帰らせてください!! 魂だけしか無理? なら喜んで死にますから!!
幸せになれと迫る加害者と、異世界は余生と割りきって静かに暮らしたい被害者(16歳)。
夢を持てと言われても、正直、もうどうでもいいです。
移転からずっと酷い目に合いすぎて「幸せ」が迷子中の被害者と、幸せにしないと世界が滅びる加害者達の日常は今日も今日とて五里霧中。
こんなんで私、幸せになれるの?
私の幸せが世界の存続に関わるって、ちょっと責任重大過ぎると思いませんか?
【非なろう系を目指す】【鬱展開ばっちこい】【欠損表現有り】【強姦未遂表現有り】【恋愛要素は薄い】【シリアス好きが本気だしてシリアスに書く重苦しい物語(予定)】【きっと胸くそ】【たまにざまぁ】
ひとつでも地雷がある方は回避してください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 18:19:02
328835文字
会話率:51%
友人の家には閉め切られた部屋があり、そこで幽霊が出るらしい。その開かずの間を開けてみると…。
最終更新:2021-10-24 21:00:00
3642文字
会話率:10%
小綿紡希。
十歳。十歳である他は、とりたて特徴のないその少女。
膨らんだほっぺた。見つめた相手がそのまま映る水面色の澄みきった瞳。
国語の音読も、九九も、足取りも視線もいつもどこかおぼつかなく、ランドセルはいつも傾いている孤独の少
女。
彼女は、死に魅入られていた。
死者を愛し、死者に望まれている少女は、誰そ彼れ時に誰かを背負う。
彼女と出会った少年は、彼女の後ろの正面にいる誰かに問う。
貴方は誰か、と。
東北地方に色濃く残る口寄せ巫女・オシラサマ伝承。
これは、ナきモのを寄せる少女・小綿紡希と、ナきモのたちの物語。
紡希に寄るのは、この世から忘れ去られた儚いモのたち。
縊死の女、路傍の花、廃屋の思い出、忘れられた仏壇、置き去りにされた傘。
儚き、墓無き、はか泣き、佩かな鬼。
これは少女によって、ナきモノたちの声を聞く物語。
そして、死によって生を得る物語だ。
※カクヨムとの二重掲載作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-20 18:00:00
171859文字
会話率:32%
屋敷には、嘗てオシラサマと呼ばれる人形を御神体として祀る一族が住んでいた。そこへ肝試しにやってきた高校生の男女6人。案の定、罰当たりなことをやらかしてしまい、不幸に見舞われていくお話です。
注:宗教に対する偏った解釈がいくつも登場しま
すので、抵抗のある方はご遠慮ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-23 11:49:19
165397文字
会話率:44%
廃墟と化した空中都市を旅する二人の少女。ちょっと不思議な能力を持つミステリアスな美少女・天海ソラと、ソラがオシラサマと呼んで慕う機械仕掛けの創世神・雲野カナタ。しあわせの在り処を探して彷徨い続ける二人の旅は、どこか諦観に充ちていて、独特な死
生観が漂います。そんな二人が旅路の果てで見た世界、九十億年に及ぶ地球再建事業とは? 第二十四回電撃小説大賞、四次選考落選作品「トーテムポール/天地創造のアポカタスタシス」改題作。この作品はカクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-28 00:00:00
133099文字
会話率:44%
古いオシラサマとお雛様。
座敷わらしがいても不思議じゃない古い家。
現実の私と、家を守ってくれている異世界の住民の話。
最終更新:2017-02-12 18:54:27
11047文字
会話率:35%
虫の音がやむ頃、娘は母屋からそっと抜け出した。薄雲を通して降り注ぐ月光が、彼女の顔をおぼろに照らした。
最終更新:2011-09-17 23:09:17
3901文字
会話率:36%