「夏風夏鈴って、名前の中にふたつも〈夏〉が入っていて、これでもかって夏を前面に押し出してくる名前でしょ。ナツカゼカリン。だから嫌いなんだ。この名前も夏も」
困惑する僕に、彼女は言った。聞いてもないのに、言わなくてもいいことまで。不思議な子
だな、と思った。そしてそれが不思議と嫌ではなかった。そこも含めて不思議だった。彼女はそれだけ言うと、また逃げるようにしていなくなってしまった。
※1 本作は、「ラムネ色した空は今日も赤く染まる」という以前書いた短編を元にしています。
※2 本作は、カクヨム、ノベプラ、アルファポリスにも掲載しております。
※3 以下の作品について、本作の性質上、物語の核心、結末に触れているものがあります。
〈参考〉
伊藤左千夫『野菊の墓』(新潮文庫)
ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』(ハヤカワepi文庫)
堀辰雄『風立ちぬ/菜穂子』(小学館文庫)
三田誠広『いちご同盟』(集英社文庫)
片山恭一『世界の中心で、愛をさけぶ』(小学館文庫)
村上春樹『ノルウェイの森』(講談社文庫)
住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉文庫)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 18:00:00
100007文字
会話率:55%
一九九〇。
にこやかにほほ笑んだまま頷く老人の顔を見ながら、僕は停車ボタンを押した。
「いってらっしゃい」
僕は限りなく三十年近く前の過去へと足を踏み出した。
〈参考書籍、作中に登場する本〉
村上春樹『ノルウェイの森』(講談社文庫)
東野圭吾『卒業』(講談社文庫)
〈他の小説投稿サイトでも重複投稿しております(note、ノベプラ、カクヨムなど)〉折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-22 22:36:56
50935文字
会話率:49%
村上春樹の短編集「一人称単数」を読んで、思ったことを書いてみました。
私は村上文学に詳しくないので、春樹ファンの方には読むことをお勧めしません。よろしく。
最終更新:2024-07-15 07:20:00
14822文字
会話率:10%
鍼灸師の鋼一とBARを経営しながら彫り師も兼任する針ニ。双子の兄弟にはもう一つの顔があった。
それは古えから連面と続く退魔師としての使命。
二人とは浅からぬ縁で、神社の娘、美琴には何故か幼い頃の記憶がなかった。
岐阜県の東
濃地方の実在の場所や史実をもとにし、大江山の鬼伝説やその裏に隠された悲しくも切ない伝記を綴って行きます。
自分で言うのも小恥ずかしいのですが、10年以上かけて練り込んでいる設定と脚本は読み応えがあるものであると、自負しております。
是非御一読をそして厳しい御指摘をお願いします。
実は最初この作品は「ミッドナイトノベル」という成人向けのところで連載していましたが、一旦ログアウトしたらマイページだかホームだかに戻れなくなりまして…
あまりにも「ミッドナイト~」のバナー広告が、エロばかりで辟易してたこともあり、こちらで改めて書くことにいたしました。
「この小説が成人向けならば、村上春樹も伊藤計劃もR-18ということになる」と、いう自信を持って再び書くことにしました。。
尚、この作品は少し違いますが「Fc2小説」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 14:20:11
77545文字
会話率:35%
『1984年』のパスティーシュ
講談社長編小説応募原稿の改定
最終更新:2024-05-03 01:56:26
67348文字
会話率:31%
僕は何に変えても取り戻さなくてはいけない。奪われた彼女との記憶を。
最終更新:2023-08-05 12:00:00
6332文字
会話率:32%
これは彼女がプロの殺し屋になる前の話。
最終更新:2023-08-04 12:00:00
4716文字
会話率:37%
夢の中で彼女に殺し屋である、という秘密を打ち明けられた僕は現実の喫茶店で彼女に会う。
最終更新:2023-08-03 13:00:00
2295文字
会話率:34%
村上春樹の影響をクソほど受けていた時に書いたものです
なんかワンチャン注目される?と思ったので過去に書いたものを投稿してます
最近書いたものは投稿してません
最終更新:2023-05-13 04:55:39
13886文字
会話率:53%
『村上春樹問題』
村上春樹に問題はなく、流行りの村上春樹を読んでいない自分に、問題があるとした、評論的文章。
最終更新:2023-05-06 05:35:15
344文字
会話率:25%
村上春樹の小説を引いて、思ったことを書きました。
最終更新:2023-04-15 09:00:00
307文字
会話率:0%
村上春樹氏著「ダンス・ダンス・ダンス」に登場する美少女について、主人公が述べる台詞が、心に染みました。
ということを5年前にフェイスブックに書いた短文です。
最終更新:2022-10-31 07:10:36
366文字
会話率:0%
5年前にフェイスブックに着いた、村上春樹氏のデビュー作「風の歌を聴け」を読んだ際の、簡単な感想です。
最終更新:2022-10-31 06:40:21
357文字
会話率:0%
女子高生、灯織の元に、彼女のバドミントン部の先輩、日岡の幽霊が現れる。日岡はかつて灯織が恋をして、灯織が「殺してしまった」人だ。日岡は「成仏したい」と言う。ガール・ミーツ・ゴースト、罪滅ぼしの1日。
この作品は「カクヨム」「pixiv」に
も掲載しています。
タイトルは村上春樹の短編「レキシントンの幽霊」のもじりです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-19 17:00:00
11642文字
会話率:36%
村上春樹の「牛乳」とか,「もちょもちょ」とか.結構好きなんですよ.
最終更新:2022-05-10 00:07:03
1157文字
会話率:0%
「構うもんか、二年くらい」と彼は言った。「スコット・フィッツジェラルドくらいの立派な作家はアンダー・パーでいいんだよ」
(村上春樹「ノルウェイの森(上)」)
最終更新:2022-03-08 21:01:53
740文字
会話率:13%
【荒筋?】
荒筋は表題通り。あら作者好みの可愛いタイトル。
ところで「たゆたう」のところ漢字で「揺蕩う」と書くとカッコイイのだが、読めない人が続出してしまうので心を押さえつけている。
読みやすいのが一番ですからね。私は小学生のころ村上春樹さ
んの「ダンスダンスダンス」の「繋がってるかい?」をずっと「茂っているかい?」(繁るは茂るとまあ読み替え出来なくもない)と勘違いしてしまい、なんだかもじゃもじゃした物語だなあとずっと勘違いしてました。
誤読、こわい。
【注意!】
作者注!!!
タイトル詐欺あり!!!
「……」のための設定資料集。が正解。
大して山もなく、男の子が女の子に振り回されるだけのお話。
ただ女の子を可愛く書きたいという作者のゆがんだ願望をごまかすため、「予知」に関するあれこれをスパイス的に振りかける。
……といった作品を書くために思いついたキャラクターや設定などをひたすら垂れ流す資料集といった内容です。
次々と思いつくSF的アイディアやキャラクターに関するアイディア、小道具、大道具、設定上のアイディアが大量の要素として頭の中に蓄積されてゆくが、これを組み立てて何か作ろうという気にならない、不思議な心情を形にしようとしたところ、このような資料集+サンプルエピソード集を作成する運びとなった。
ひたすら脳汁垂れ流しの設定資料が提示され、その後ろにサンプル的に各シーンのエピソードがくっついている、そんな構成となっています。
【お願い】
好きな人だけが好きだと言ってくれればOKなので、合わないと思ったらすぐにブラウザバック願います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-23 03:00:00
42478文字
会話率:21%
コーヒーを飲みながら
最終更新:2022-01-29 22:10:13
478文字
会話率:0%
ノルウェイの森を映画館に見に行った二人。その帰り道、
最終更新:2021-08-12 20:37:13
2309文字
会話率:57%
ティム・オブライエン著、村上春樹訳 短編集「本当の戦争の話をしよう」に収録されている「待ち伏せ」のプロローグともエピローグとも取れる新感覚ストーリー。
最終更新:2021-07-27 13:40:50
2257文字
会話率:20%
村上春樹、UFOが釧路に降りるについて
キーワード:
最終更新:2021-07-17 01:41:13
1547文字
会話率:0%
もっともノーベル文学賞に近い男「村上春樹」が近所に住んでいる。
やれやれ。僕は彼を尾行する事にした。
最終更新:2021-07-02 19:33:08
5481文字
会話率:20%
106兆円の新規国債発行を含む予算、令和三年度の予算が執行される。
官僚達は慌てふためき、名古屋のOLはローソンで、牛乳を買う。
ロシアの「悪霊」が、攻めてくるのは確実で、強い文化的対抗力、具体的にポイントを絞るとドストエフスキーの『悪
霊』か村上春樹さんの『神の子どもたちはみな踊る』を読まないと不利である。
危機の百年が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-12 04:56:18
1617文字
会話率:0%
京都学派に基づく、京都大学は信用できねぇ。
(;´Д`)ハァハァ。
オ、俺を追い込んでいる。M、許せねぇ。
早稲田大学が何とかします。村上春樹さんがある程度、なしえた文化的ボリュームがこの世界の知の欺瞞(ぎまん)を改良していきました。
本を読むなら、大学名を後ろ、または文庫本なら、カバーの最初の方に付いてある「書いた人の学歴」を見てから、買う事を大胆にお勧めします。
構図、本も又構造物(こうぞうぶつ)、あるいはものであり、電子本には、多分学歴は書いてないと思うんだけれどな。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-19 14:02:32
1165文字
会話率:0%
今日、Newsweekの電子版を見た月矢は、そこで、地下にいる線虫を写真で見る。凶悪な感じ。村上春樹さんの『神の子供たちはみな踊る』の中にに登場するかえるくんの敵役の「みみずくん」にそっくりである。
恐らく、敵は地下帝国で、独自の進化を遂
げて来たと思われ、手強い敵だと考えられる。
コロナウィルス、敵性細菌にも悪影響を与えている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-17 02:39:05
550文字
会話率:0%
今となっては、もう前のことになるが『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』という本がある。私は買っていないが、面白い試みだとその企画に感心した。
太宰治バージョンを作った後、村上春樹的作品を作ろうと思い、試みたことがあった。
しか
し、どこか何かが足りない気がして、お蔵入りになっていたのだが、それを、今回引っ張り出してきた。蔵出しである。すでに流行遅れで、安かろう悪かろうになっているかも知れないが。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-01 08:33:08
4353文字
会話率:28%