初めは銀髪に赤目と日本人とはかけ離れた外見をしているからと嫌がらせを受けていた幼馴染みの女の子を慰めたい一心だった。
『うぅ、ぐすっ。わたし、きもちわるいんだ』
大切な幼馴染みの泣き顔は見たくなかったから『そんなことない! ゆきなは
かわいい!!』と力説しただけなのだ。
だから、それからもことあるごとに落ち込む雪菜を励ますためにかわいいと褒め続けていった結果──
「雪菜ちゃんはー?」
「「「可愛いよおーっ!!」」」
「うんうん、まあ当然だよねっ」
まさか高校のアイドルとして君臨するのも当然だと振る舞えるくらい自己肯定感が爆上がりするだなんて思ってなかったんだ。
とはいえ俺にとって雪菜は幼馴染みでしかない。
そう言い聞かせて幼馴染みをやっていくことでしか俺みたいな凡人が雪菜みたいな美少女のそばにいることなんてできないんだから。
「やーまとっ!」
「ばっ、腕に抱きつくとか何を考えてやがるんだ!?」
「可愛い私と密着できるだなんて幸せだねえ的な?」
だからそんな馬鹿みたいに距離を詰めるのはやめてくれないか!? 幼馴染みとかそういう範疇を超えているような気がするしな!!
※同タイトルの短編の連載版になります。第一話は短編のほうと同じなので、そちらを読んでいただいた方は第二話からお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 10:02:19
62322文字
会話率:48%
俺が童貞をきったときの話をしよう。ただしミリタリー的な意味でな。
5分前まで俺は上機嫌だった。
バーで知り合った青年が家に来るんだ。
彼のために肉を切っていたら、突然誰かに首を絞められた。
一人暮らしの自宅でそんな目にあってみろ
、誰だってもがく。
『刃物を持っている人間に抱きつくな』って叱られたことはあるか?
そう、今想像した通りのことが起こった。
あと10分足らずで彼が来る。
俺はどうしたらいい? そして、目の前で死んでるこいつは誰だ?
◇◆◇
いろいろ起こりますが約束されしハッピーエンドです。
余裕ぶったお兄さんが青くなったり赤くなったりするのはお好きですか。私は大好きです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-16 12:40:00
8099文字
会話率:32%
田中琴葉は夢を見る──何度も何度も繰り返し見た悪夢だ。街が一夜にして濁流に流されてしまう悪夢。そんな夢を振り払うようにして渕ヶ丘高校に向かう。夏休みが終わって今日は新学期。ホームルームで転校生が編入すると先生から知らされる。そこに現れたの
は腰まで伸ばした艶やかな黒髪が印象的な七海千早だった。徐々に距離を詰める琴葉と千早。ある日、家へ帰ろうとする二人は大きな蛇の化け物に襲われる。追われるようにして山の中に逃げていく二人。しかし追いつめられる。その時、千早は琴葉に抱きつく。
「ごめん、琴葉──あなたの血を吸わせて」
逡巡するが頷く琴葉の首に千早が歯を立てる。それと同時に蛇の化け物が建物の中に入ってくる。しかし、千早の様子が一変していた。髪は銀髪になり、爪と牙が生えていた。襲い掛かる蛇の化け物を爪で切り裂いて倒す千早──。琴葉が問いかけると千早は己が大嶽丸という鬼の生まれ変わりで、鈴鹿御前の生まれ変わりである琴葉をずっと探していたのだと明かす。そして千早がこの街に来たことでこの土地のまつろわぬ神であるフチガミが現れたのだ。琴葉と千早はフチガミを封じるために駆け回る。学校では体育祭や学園祭の準備を通して、放課後はフチガミ対策に時間を共にすることで二人は更に距離を深めていく。
琴葉も、千早も、自分の中に生まれた感情の意味を探していく。この感情に恋と言う名前を付けていく。その想いを大切に育んでいく。
学園祭当日、カップルコンテストに出場しようとする琴葉と千早。しかしそこにフチガミが現れる。今までにない強大な力に千早は倒れそうになる。その時、琴葉に眠る鈴鹿御前の力が完全に覚醒する。二人は協力してフチガミを倒してカップルコンテストに向かう。そこで琴葉は全校生徒の前で千早に告白。恥じらいながらも千早は受け入れて、二人は抱きしめあう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-07 19:41:16
86806文字
会話率:51%
私には、とても可愛くて、大好きな妹がいる。名前は愛園真凜といって、ちょっとツンデレ気味な子だ。そして、真凜に抱きつくのが私の毎日の日課になっている。
抱きつく度、真凜はいつも顔を赤くして「離してよ」って言うんだ。そんな真凜が可愛くて、私は、
今日も抱きつく。そんなある日の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-30 20:20:34
2238文字
会話率:41%
エリエンは今日ももふもふな騎士様を抱きしめる。
使用人として騎士団宿舎に務めるエリエンの至福な時だった。
「はあああああぁぁ……! 今日も最高だったわ」
しかし、使用人仲間で幼馴染のルルはそんなエリエンをいつも否定し諭してくる。
「やめと
けって。所詮、獣人。人間とは仲良くなれないんだって」
ルルは獣人が嫌いらしいが、エリエンはルルの獣人嫌いを治したい。植え付けてしまったトラウマはエリエンのある過去が関係していて……。
推しは、もふもふな毛並みが愛らしいクマ騎士隊長様!な使用人エリエンが幸せになる話。
ハッピーエンド。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 09:40:00
16210文字
会話率:45%
「カトリーン・アプリコット公爵令嬢! お前との婚約を破棄する!」
舞踏会のホールで突然、婚約の破棄を告げられた公爵令嬢のカトリーン。
オリバー王子とその腕に抱きつく聖女エミリー、他の攻略対象者を見たカトリーンは、前世の記憶を思い出した。こ
の世界は、前世でプレイした乙女ゲーム。しかもカトリーンは忌み嫌われる呪われた王弟殿下に嫁がされる悪役令嬢だと気づいてしまう。
ところが、王弟殿下の呪いは狼のケモ耳ともふもふな尻尾が生えてしまう呪いだった。
もふもふな狼獣人に嫁げるなんてご褒美すぎると気づいたカトリーンは、バッドエンドになるために行動することに──!
「言質は取ったから。カトリーン、覚悟して」
「煽ったカトリーンが悪いから」
「カトリーン、俺のことだけ見て?」
呪いで狼獣人になっているちょっぴり腹黒な王弟殿下と、ひたすら狼獣人を愛でまくるカトリーンの、好きにまっしぐらな恋のハッピーエンドストーリー。
ꕥ氷雨そら先生主催『モフモフヒーロー小説企画』参加作品です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 21:12:20
12403文字
会話率:57%
目が覚めると、一切の記憶がありませんでした。
どうやら私は『稀代の聖女』で、かなりの力があったものの、今は追放されて封じられているそうです。ですが、そんなことはどうでもよく……。
「……私の旦那さま、格好良すぎるのでは……!?」
記憶を
失くす前の私は、最強聖女の力を悪用し、残虐なことをして来た様子。
天才魔術師である夫のオズヴァルトさまは、『私を唯一殺せる』お目付け役として、仕方なく結婚して下さったんだとか。
「オズヴァルトさまのお役に立てたら、私とデートして下さいますか?」
「ふん。本当に出来るものならば、手を繋いでデートでもなんでもしてやる。――分かったから離れろ、抱きつくな!!」
聖女としての神力は使えなくなり、周りは私を憎む人ばかり。何より、新婚である愛しの旦那さまには嫌われていますが……。
(悪妻上等。――記憶を失くしてしまったことは、隠し通すといたしましょう)
自分の悪行の償いとして、少しでも旦那さまのお役に立ちたいと思います。
……でも、封じられたはずの神力が、なぜか使えてしまう気がするのですが……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-31 10:59:38
302118文字
会話率:47%
「シマーズ・サツマ、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「――!」
国中の貴族が集う煌びやか夜会の最中。
サツマ公爵家の令嬢であるシマーズは、婚約者のデズモンドから、唐突にそう宣言された。
「デズモンどん、どういうことでごわす
か? おいどんとデズモンどんの婚約は、先王様の決めた契りでごわす。約束ば違えるのは、上に立つ者として恥でごわすぞ」
「ええい、うるさいうるさいッ! 今の王はこの僕だ! 誰にも文句は言わせんぞ! 僕はもう、君みたいな粗野な女にはうんざりなんだ! 今後僕は、ジェイドと真実の愛を築くッ!」
「デズモンド様! 私、嬉しいです!」
「……」
男爵令嬢のジェイドが、デズモンドにギュッと抱きつく。
豊満な胸を押し当てられたデズモンドは、床に届きそうなくらい鼻の下を伸ばしている。
――先代の王の急逝により若くして王となったデズモンドは、邪知暴虐の限りを尽くしていた。
税率を20%も増加し、自身は朝から晩まで酒池肉林の贅沢三昧。
国民の王家への不満は限界まで達していた。
その挙句、今回のシマーズへの婚約破棄である。
来賓の貴族たちはいよいよこの国も終わりかと、固唾を呑んだ。
「やれやれ、前々からたわけ者だとは思うとったが、まさかここまでとは。つくづく呆れたでごわす」
「っ!? 何だとぉ!?」
「先王様に義理立てして今まで我慢ばしてきたでごわすが、そっちがその気なら話は変わるでごわす。――デズモンどんのようなガンタレとの婚約、こっちから願い下げでごわす」
「貴様ァッ!! 神にも等しい王たる僕に向かって何だその口の利き方はァッ!! 不敬罪だッ! お前たち、この痴れ者を斬れッ!」
「「「……ハッ」」」
抜刀した近衛兵八名にたちまち取り囲まれるシマーズ。
「やれやれ、おなご一人にこんな数を。王としての誇りはないのでごわすかデズモンどん?」
シマーズは腰に差している剣をゆらりと抜いた。
――それは代々サツマ家に伝わる、『刀』と呼ばれる独特の反りを持った片刃剣であった。
シマーズはそれを上段に構え、「コオオオオ」と呼気を整える。
シマーズから放たれる圧倒的なオーラに、近衛兵たちは一瞬たじろぐ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-03 21:16:18
3334文字
会話率:65%
「クリフ、ただ今をもって、お前との婚約を破棄する!」
「――!」
華やかな夜会の最中。
僕の婚約者であり、我が国の第二王子殿下でもあらせられるトリスタン様が、にわかにそう言い放った。
炎を彷彿とさせる深紅の瞳が、妖しく揺れる。
そ
、そんな!?
「どういうことですかトリスタン様! 理由をご説明ください!」
僕は今まであなた様の夫となるべく、厳しい花婿修業にも耐え続けてきました。
それもこれも、あなた様を生涯お側で支えられる男になるため――。
だというのに、何故……!
「フン、みなまで言わせるな煩わしい。――オレはもう、自分の心に正直に生きると決めたのだ」
「……え」
それは、どういう……。
「――テリー、オレの夫となってくれるか?」
「はいトリスタン様! 喜んで! ボク今、最高に幸せです!」
「――!!」
男爵令息のテリーが、トリスタン様に甘えるように抱きつく。
少女のように可愛らしい容姿のテリーがそうすると、まるで男女のカップルのようだ……。
「……トリスタン様」
「見ての通りだクリフ。オレは今後は、テリーと共に真実の愛に生きる」
「えへへー、そういうことですクリフ様!」
「……」
仲睦まじくじゃれ合う二人の間には、僕の入る隙間は一分も見当たらない。
そうか。
そういうことだったのか……。
トリスタン様の心は、初めから僕には微塵も向けられていなかったのだ。
でもそれも、無理もないことなのかもしれない……。
所詮僕とトリスタン様は、政略結婚で結ばれた間柄。
心と心で結ばれている二人には、敵うはずがないじゃないか――。
「――だからクリフ、今後はお前も、自分の心に正直に生きろ」
「そうですよクリフ様」
「――!?」
な、何を……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-06 21:02:23
2929文字
会話率:41%
「ワシを殺せ勇者王女ぉ! 魔族全員に裏切られ、オマケに力まで奪われたマヌケなワシを殺したところでこの世界は救われんがな!」
「かく言う私も王女なのに家宝の聖剣抜けなかった無能勇者なんですけど。でも同情なんてしませんよ!」
弱っ。こんな
雑魚が魔王と勇者?
ほっとこ。馬鹿が移りそう。
「なんじゃとクソガキ! って、なんだその魔力は!? 頼む! ワシの配下になってくれ! お前の力で裏切った魔王軍に復讐じゃ!」
「ダメですっ! ずるいですよ魔王さん! 彼には勇者パーティーに入って貰って、私と一緒に現魔王を倒す旅に出るんだからっ!」
抱きつくな! そして胸を押し付けるな!
「「魔王を倒したら結婚しよう!」」
まさかのダブル求婚!?
魔王討伐報酬はどちらかとの婚約!? つまり王様にも魔王にもなれるってこと? そんなのいらないから普通に冒険させてくれ!
負けヒロインは願い下げ! 迫り来る二つのピンクの誘惑を振り解く!
僕を誘惑する暇があるなら修行しろ雑魚共!
一万年後に転生した元最強ドラゴン、ゼノンとドジで無能な勇者王女、そしてオツム残念元魔王様によるちょっぴりエッチな冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-31 10:29:47
9079文字
会話率:56%
【あらすじ】
母さんに浮気されてから女性不信をこじらせていた父が再婚することになった。
いったいどんな人が新しい母親になるのかなと思ったら――顔合わせに現れたのはサキュバスだった。
しかも子連れ。
僕の義妹になるその娘は年齢は
一個下。
お嬢様高校の一年生。
「私、お兄ちゃんが欲しかったんだ。よろしくね謙太さん」
両親が離席した隙を狙って、こっそりと義妹の咲ちゃんが僕をからかうように言った。
椿の匂いがする黒のショートヘア。王子様みたいな綺麗な顔。
モデルさんみたいなひきしまった身体。高身長。大きなお尻。
そして――失礼だけどちょっと安心感を覚える平らな胸。
女性のエッチさと男の子みたいな気安さを持った咲ちゃんと、僕はその日から義兄妹になった。
そして両親に先んじて一緒に僕の家で暮らすことになったんだ。
けど、年頃の男子高校生とJKサキュバスが同居なんてできる訳がなくて――。
「お兄ちゃん。DVD借りてきたんだけど一緒に見よう?」
「いいね。なに借りてきたの?」
「新作の『ビチョ美女バス待ち停留所。やめて、バスが来ちゃう。お爺ちゃんたちが見てるよ……240分』だよ!」
「スケベDVD!」
サキュバスという異種族に僕はただただ翻弄されるのだった。
「一人で見なよそんなの」
「えーっ! 二人で見た方がスリルがあって面白いじゃない!」
「スケベDVDにスリルなんてありましたっけ?」
「ほら、隣の人がいつケダモノになって襲ってくるかっていう、ワクワク感が」
「たのしみかたがこうどすぎる」
「いいでしょ! ねぇ、いっしょに見ようよお兄ちゃん!」
「わーっ、抱きつくなって!」
「へっへっへー、お兄ちゃんダッチワイフゲットだぜ!」
「男なんですが?」
【登場人物】
遠原謙太 主人公 高校二年生 眼鏡 元バンドマン
遠原咲 ヒロイン 高校一年生 王子様キャラ(家では甘えんぼ)
あずみん 人気清純派アイドル マルチタレント
しーぽん 謙太の女友達 元バンドメンバー
さおり 銀髪のサキュバス ソープ嬢
ノブさん ライブハウス店長 主人公の師匠
遠原宗平 主人公の父 民間研究所の職員(部長)
遠原蓮 咲の母 バリキャリ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-03 20:01:55
119896文字
会話率:31%
主人公の女の子は、ある男の子が気になる。
でも、その男の子先生と…
最終更新:2021-10-20 07:49:19
7650文字
会話率:18%
去年、5月に書いた短編『芸能界、作曲家兼プロダクション社長は、才能のかたまりを見つけた。 ~こら、抱きつくのはやめなさい!~』の続編です。
ヒューマンドラマにしようかと迷いましたが、前作が現実恋愛にしていたので、一応恋愛モノです。
前作を読
まなくても、読んでなくても、話はわかるようになっていると思います。
気になる方は、前作もよろしくです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-01 12:00:00
10920文字
会話率:41%
私、天城司12歳はある芸能プロダクションに所属している。が、まったくオーディションなどで選ばれず、とうとう事務所から戦力外宣言を受けた。
その後、遠峰武春という有名な作曲家で個人の事務所を構える男性から、熱烈なスカウトを受ける。
もちろん、
わかっているけど、熱烈な誘いに心ひかれて恋心が芽生えてしまう。
本編は遠峰武春視点で進む、年の差恋愛話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-16 00:00:00
4440文字
会話率:33%
相川愛翔は妹の萌恵にバブみ(母性)を感じてオギャりたく(甘えたく)なった。
仕方ない感じで了承した萌恵に抱きつくと、母性本能を刺激された彼女は「兄さんを産みたいです」ととんでもないことを言い出した。
後半は妹がぶっ壊れます。
最終更新:2021-05-24 12:04:34
5160文字
会話率:39%
※本編完結しました※ 魔王を倒した直後に、復活した魔神。地獄の業火で大地を溶かしながら突き進む魔神の力は圧倒的で、勇者ローズは自分を犠牲にして世界を救おうとするが――突然現れた黒髪の少年カイエが、魔神を一撃で倒してしまう。「俺は五月蠅い魔神
を黙らせただけで、おまえを守った訳じゃないから」と惚けるカイエに、ローズは「私はもう一生、カイエを放さないから!」と抱きつく。最強の少年も、恋する乙女の決意を阻む事など出来なかった。 ※とりあえず、気楽に読んで貰えると嬉しいです!※
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-27 21:02:34
938299文字
会話率:44%
外交宰相の令嬢のリリアーヌには身近な人に抱きつく癖はあるものの、素直で可愛らしい令嬢である。彼女には物心ついたころから想い人がいた。第1王子のイザークである。彼は見目麗しいながら不愛想な「氷の王子」。彼もリリアーヌのことを大切に思いながら
も、娘を溺愛する父によって婚約成立までは至っていない。
可愛いヒロインを周囲の人々が溺愛するお話です。始めから両想いの二人の話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-18 08:32:12
35704文字
会話率:31%
俺の名前は五十鈴詩音(いすずしおん)。成績、運動、ルックス、どこをとっても普通の高校一年生だ。母親と二人暮しをしている。
ある日通販での買い癖がある母親宛に、宅配便で届いた品物の中身は……
「誰ですか?」
「こっちのセリフだよ! て
いうか服着て!」
白髪赤目という、人間離れした美貌を持った少女だった。
「し、お、ん、さ〜ん! 遊んでくださいよ〜!」
「おい、抱きつくな! わかったから!」
子供のような性格の女の子を迎え入れ、賑やかになった五十鈴家。
しかしその子は、自分の名前はおろか、自分の出生地や文字の読み書き、物の名前までもがわからない。
「詩音さん! あのオフロっていうもの、すごいですね! 気持ちよかったです! 一緒に入りましょうよ!」
「断る。だいたい風呂って、普通一日一回だぞ」
「そうなんですか!? じゃあ早く明日になりませんかね!」
「これは箸という物だ。こう持って、食べ物を掴むために使う」
「こうですか!?」
「ちがう! こうだ!」
「こう!?」
「こうだ!」
「こう!」
これは俺と、宅配便で家に来た少女たちが織り成す、日常系コメディ小説である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-02 15:48:50
7349文字
会話率:55%
リアーヌはある朝「はっ」という間抜けな声と共に思い出した。自身が転生者であるということを。しかし、"あくやくれいじょう"も"もぶ"もよくわからない。リアーヌは悩んだ結果、この国の王太子でもある婚約者に
抱きつくことに決めた。そういえばリアーヌの巨乳が大好きな友達は容姿だけは"ひろいん"にピッタリだし、男友達も先生もカッコよくって"こうりゃくたいしょう"にちょうどいいかもしれない。でも、リアーヌは婚約者と仲良くできればそれでいい、あとは頑張って!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-13 20:00:00
9174文字
会話率:53%
桐谷瑞希は、帰宅途中偶然かかってきた電話で話しながらアパートまでの道を歩いていた。
目の前を足をひょこひょこ引きながら歩いている女の子に、視線をやりながら。
進行方向の信号が、青から赤に変わった瞬間、女の子は何故かその横断歩道を渡り始
める。向かってくるトラックの大きなクラクションに固まる女の子。危ないっ!と咄嗟に駆けつけ、女の子に抱きつく感じで境界ブロックに激しく身体をぶつけ、意識を失った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-08 07:14:54
4531文字
会話率:33%
子供の頃もし自分があの人や動物になれたらと考えたことがある人もいるかもしれません。が、実際は呪われた力なのかもしれません。これは、抱きつくだけで入れ替わるという魔法を使えるようになってしまった少年の物語。
最終更新:2019-08-26 16:15:38
58421文字
会話率:56%
百合短編作品です。オチはありません。
他人の体温が苦手だった。高校で出会った彼女は人に抱きつくのが好きで最初はそれが不快だった。触られすぎて彼女の体温に慣れた頃、私は彼女に向けた思いに気がつく。
最終更新:2018-10-26 02:01:20
1305文字
会話率:34%