親元から離れる事に憧れた中学生、天宮泰斗は長年の説得が実を結び、高校進学と同時に離れの孤島で一人暮らしを認められた。家賃と生活費の為に島内の様々な仕事を掛け持ちするのに疲れつつも充実する毎日。
帰りの遅くなった泰斗はある夜、同級生の死体
を目撃してしまう。通報しようとした彼を止めたのは、直前まで死体になっていた同級生、国津守芽々子。敗れた制服から見える球体関節が、彼女が人間でない事を証明していた。
「立ち会ったのが運の尽きね。ご愁傷様」
彼女は俺に協力を求める。私を助けてほしいと願い出る。
断る余地はない。俺は手足を切り落とされたから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 17:05:52
455093文字
会話率:64%
今上帝の叔父にあたる時嵩は時折皇族に生まれると言う碧眼の持ち主。それは高い霊力を持つことを示していた。
先代の崩御に伴い伊勢の斎宮を退下した那子は本物の斎宮と呼ばれる力を持っていた。
二人はかつて同じ女性に養育された昔馴染み。養育者の女性は
時嵩と同じ碧眼の持ち主で、時の帝の代わりに呪術を受ける形代だった。二人よりもよほど強い霊力の持ち主であった彼女を死なせたのはだれか。
なんちゃって平安時代で、相変わらずのご都合主義です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 07:00:00
85663文字
会話率:57%
今まで書いた長編小説の、世界設定などをまとめました。
作者の備忘録的要素が強いですが、作品には直接書いていない設定なども書き出してゆきます。
お暇つぶしのお供にどうぞ。
最終更新:2024-10-23 19:49:07
48348文字
会話率:5%
独自の神話世界の中で繰り広げられる、平安朝風の異世界の王国の恋物語。
一夫多妻・一妻多夫が社会通念上是とされる王族の御子である、只今十四歳の縹の御子。
いくら一夫多妻が是であるにせよ、雅男と呼ばれる女漁りの激しい自分の父君の、節操のなさに
嫌悪を感じている。
自分は初対面から『特別な存在』というインスピレーションを感じた、異母妹にして従妹である三歳下の『紅姫』だけを大事に生きてゆきたいと思っている。
しかし紅姫の新しい側付きの少女に、姫と同様のインスピレーションを感じ、彼は混乱する。
Wヒロインの、三角関係のお話になります。
苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-29 17:02:01
133282文字
会話率:22%
――そのシアワセの刻限、一年也。
由緒正しき名家・紫園家。
紫園家は、栄えると同時に、呪われた血筋だと囁かれていた。
そんな紫園家に、ある日、かさねという名の少女が足を踏み入れる。
『蝶憑き』と不気味がる村人からは忌み嫌われ、父親は酒代と
引き換えにかさねを当主の妾として売った。
覚悟を決めたかさねを待っていたのは、夢のような幸せな暮らし。
妾でありながら、屋敷の中で何よりも大事にされ優先される『胡蝶様』と呼ばれ暮らす事になるかさね。
溺れる程の幸せ。
しかし、かさねはそれが与えられた一年間の「猶予」であることを知っていた。
かさねにだけは不思議な慈しみを見せる冷徹な当主・鷹臣と、かさねを『形代』と呼び愛しむ正妻・燁子。
そして、『花嫁』を待っているという不思議な人ならざる青年・斎。
愛し愛され、望み望まれ。四葩に囲まれた屋敷にて、繰り広げられる或る愛憎劇――。
※時代設定的に、現代では女性蔑視や差別など不適切とされる表現等がありますが、差別や偏見を肯定する意図はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 19:37:02
127230文字
会話率:15%
文化祭で配る【夢浮橋】と言う文芸集の表紙を自主的に描いてきた明石さん。今風の絵になぜか【形代あらず】と言う文字が描かれていた。このメッセージは一体、何なのか? 笠間光香は直接、明石さんに尋ねに行くと「受け継いできたメッセージの復活です」と
答えた。【形代あらず】のメッセージの謎、そしてなぜメッセージは失われてしまったのか。笠間光香と紫貴先輩は明石さんの解説を聞きながら推理する。
シリーズものですが、話自体は独立しているので単品でも読めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-20 06:01:06
9242文字
会話率:55%
吉岡昇平は、横浜の機械メーカーに勤めて2年目を迎えた。昇平が大学生の時、昇平を秘書の下でアルバイトとして活用してくれた尾形代議士は衆議院選挙、2度目の立候補をし、見事、当選し、前途、洋々だった。だが昇平の日常は、社内分裂により、上司が退職す
るなど、波乱含みだった。そんな状況の中で昇平は作家になる夢を描き続け、同人たちから文学的才能が無いと悪評を受けながらも、その夢を捨てられなかった。また貿易商になる夢も捨てられず、2足の草鞋を履きながら、中途半端な青春を迷走した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-27 09:55:57
64545文字
会話率:77%
多分私は、この町が嫌いだ。
妙に閉鎖的で、それなのに安息に満ちているような。そんな生ぬるい空気が私を蝕んでゆくのだ。
町を出た私は新生活に追われながら、そんな町の影から逃れようと足掻く。
人の不気味さと息苦しさに溺れながらも、私は今日も生
き続けている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-24 16:00:00
4723文字
会話率:41%
組織的犯罪(詐欺)の片棒を担がされた主婦(砂川玲)と、若いハッカー(通称『道具屋』、本名形代双)の恋の物語。
最終更新:2023-07-27 12:00:00
72512文字
会話率:51%
探偵小説が大好きなお姉さん「伊藤紅葉」と純文学が大好きな青年「形代くん」を中心に繰り広げられる日常系ラブコメ(?)です。
ほんわかとしたお話が主軸となっています。
文体はハードボイルド形式です。
最終更新:2023-07-04 19:20:49
14415文字
会話率:58%
千字ピッタリの短編小説を定期更新しています。というかできればいいなと思っています。
少しホラーっぽい描写がありますが、そんなに怖くないと思います。
最終更新:2023-03-30 23:56:59
24000文字
会話率:19%
ある日、父親の死で伯爵位を継いだ青年は信じられないモノを目にした。
古い呪いのために形代として地下牢に閉じ込められた少女である。
こういった悪習が未だに蔓延る未開な世界に生贄として召喚された日本人の少女菜月。
慌てて彼女を解放し
ようとしてやってきた青年らに、菜月は叫ぶ。
「いやーっ、出ないーっ!」
ここから、唖然とする人々と不可思議な少女のドタバタライフが始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-17 09:33:08
7266文字
会話率:16%
魂を持った元素たちによる地球の終末期の物語。あと8000年でこの星が終わることを知っているのはほんの2人だけ。
最終更新:2021-12-10 09:44:48
8839文字
会話率:62%
土地神を名乗る女神(?)が顕現し、なぜか信奉者にされた上に、ここに住むとか言い始めた。
そんな女神に振り回され、なぜか世直しを手伝うことになり……
神と○○が協力して世直しをする、ちょっと不思議な物語。
最終更新:2021-10-31 23:45:17
188193文字
会話率:32%
東京都内でOLをしている主人公の|外川(とがわ) 美沙はある日、実家にいる母親より幼馴染である|九鬼(くき) 直子の訃報を聞き、葬儀に参列する事で学生時代に仲の良かった友人との再会を果たす。
お通夜と告別式が終わって数日後、亡くなった幼馴染
より主人公宛てに一通の手紙と本が届けられる。
その本は日本各地の神社について描かれた本であり、それに軽く目を通した後に幼馴染からの手紙を読む。すると、衝撃的な内容が書かれており、手紙と一緒に同封されていた形代よりテンマが現れる。
彼はこれまで、幼馴染の直子と共に神社巡りをしていた付喪神で、巡るにあたってのサポートをするという。
半信半疑ながらも、直子の死の真相を知るために神社巡りを開始する。一方で、美沙は自分が自動車の免許を持っていない事やテンマの助言もあり、葬儀の際に再会した友人らにも相談。すると、一緒に巡る事を承諾してくれ、以降かつての友人達と共に神社巡りをしながら幼馴染の死の真相を探るべく奔走する事となるのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-12 16:27:09
117400文字
会話率:42%
レーヌ・ドゥラサンドルは、女性からは「形代の女王」と呼ばれ、男性からは「死神女王」と呼ばれている。そして今日もまた、彼女を必要としている娘がレーヌの元へとやってきた。
【再掲・初出:2008年9月】
(この作品はパブーにも掲載しています)
最終更新:2016-12-10 15:36:28
10299文字
会話率:25%
お使いを頼まれた狐の白足は、嵐と嵐の間、稲荷大明神に使える緋狐、緋玉の元に、流れ寄ってきた《物》を届けるのだったが、その途中、不思議な事に会うのだった。
最終更新:2016-10-27 10:04:21
7485文字
会話率:15%
舞台は二十世紀末の日本のある大学。大学生の合田英雄(ごうだひでお)は留年を繰り返していた。大学生活も七年目に差し掛かり、英雄は焦っていた。
新学期が始まり一か月余り経った頃、英雄は線形代数のレポート課題を提出するために大学へ赴いた。レポ
ート課題を提出した後、その日の午後に受ける予定だった講義まで時間があった。英雄はサークル室で少し時間をつぶしてから、学生食堂へ行ってチキンカツ定食を食べることになった。その際、たまたま一人の女子学生と同じテーブルに居合わすことになった。彼女は英雄が以前からその姿にほんのりと胸を焦がしていた相手だった。英雄は彼女の前で、緊張のあまり力み過ぎて、使っていた箸を折ってしまう。英雄はそのまま白昼夢の世界へと逃避する。そして、白昼夢の中で鳥人となって空を飛ぶ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-06 11:39:07
33335文字
会話率:35%
イギリスからの旅行者のミラージュは来日初日の東京観光に満足していた。
その疲れを酒に委ねようとホテルに備えついたバーに入ったのが、30分ほど前。
バーテンと話すわけでもないミラージュに、一人の青年が話しかけてきた。
彼は謎の多い目で笑いなが
ら、最大傑作とも言われる日本の古典、源氏物語について話し始めるのだった―…。
*重複投稿となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-09 10:48:52
18402文字
会話率:27%
イギリスからの旅行者のミラージュは来日初日の東京観光に満足していた。
その疲れを酒に委ねようとホテルに備えついたバーに入ったのが、30分ほど前。
バーテンと話すわけでもないミラージュに、一人の青年が話しかけてきた。
彼は謎の多い目で笑いなが
ら、最大傑作とも言われる日本の古典、源氏物語について話し始めるのだった―…。
*重複投稿となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-14 06:01:20
15940文字
会話率:28%
十年前、八歳のときに神子の試練を肩代わりする『形代』としてニホンから召喚された少女・アーシャ。獣人たちの世界でただ独りの『人間』である彼女は望まれて召喚されたにも関わらず異端として疎外され続けてきた。アーシャは間もなく迫った神子の退位ととも
に『形代』の役目を終えることになる。おそらく待っているのは『死』であろうと覚悟という名の諦めに囚われたアーシャに側付きの衛士であるホワイトタイガーの獣人・ヴァイスが問いかけたこととは……。
人外萌え仲間に捧げ物として書いた長編の一場面的な短編小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-02 07:00:00
8049文字
会話率:18%