「シエスタ・クラエス! 貴様との婚約を破棄する!」
呼び出され、王侯気品席となる一段上がった舞台から見下ろされる形で、高らかに宣言された。
噂という名の根回しが盛んに行われていたことは把握している。みな、今日はこの舞台を承知の上で参加
しているのだろう。
未熟で役立たずな令嬢の落ちていく舞台を観賞するために。
そして、未熟で役立たずな令嬢、シエスタ・クラエスは緩む口元を必死に固定させた。計算どおり、と。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-19 00:00:00
6174文字
会話率:33%
The Vocation Online。2XXX年、近年になりようやくゲームの世界へと入り込むことのできるフルダイブ型のVRゲームが普及し始めた。そして今日は世界初のフルダイブ型VRゲームのMMO-RPGが発売された。この作品のコンセプトは
職業を極め、トップを目指す剣と魔法のファンタジー。日本をはじめとした世界中のゲーマーから注目を集めるこのゲームを主人公である天野優もまた、始めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-24 22:05:17
9275文字
会話率:61%
一言
「空想と現実の区別を付けないと、って僕にはどっちも現実なんですけど」
【あらすじ】
世界で最強のシーカーになるって、まだそんなこと言ってるの?──世界にダンジョンが現れ、個性がスキルに変わった。そんな世界で『ゴミスキル』と呼ばれ
る『陰キャ』と『ぼっち』。その二つを持っている主人公の水無瀬界(みなせせかい)は、子どもの頃からの夢である「最強の仲間と最強のシーカーになる」を叶えるために独りでダンジョンに潜る。
「アイツ独り言激しすぎだろw」
「大人になったんだから、そろそろ現実みないとね」
だが、周りからの評価は低く『独り言男』と揶揄される始末。しかし、独り言だと思われたそれは空想友達(イマジナリーフレンド)と話しているだけであった。そんな彼がダンジョンの最下層にあった宝箱から見つけたスキルは『空想家』というユニークスキル。そこから始まる『空想無双』は、彼の空想する世界が現実になるまで終わることはない。
【ざっくり解説】
陰キャぼっちの少年が頑張って手に入れた『空想家』というスキルで、無双をする物語です。
イマジナリーフレンド達とリアルフレンド達と一緒に強くなっていく水無瀬君の姿を楽しみにしてください。
この物語は『ゲームみたいな世界が好き』『ダンジョン配信系が好き』『なんでこんなとこの設定凝ってんの?』って人には刺さる作品だと思ってます。
【作者からのコメント】
◯子どもの時には散々「夢」を聞いてくる癖に、青年になったらその「夢」を踏み付けてくる大人は残酷だなぁ。
◯ダンジョン配信系小説を見て「へぇ〜、面白いなあ、書いてみよう」って思った。
この二つが書くきっかけになりました。いざ書き上げてみるとダンジョン配信要素が少なかったです。ごめんなさい。
幼い頃の夢を捨てずに頑張る主人公を世界システム側が「脳内お花畑」とか「空想家」って野次るのがひどく楽しかったです。
万人受けをするかは分かりませんが、読んでいただけると幸いです。
※私にとっての無双なので他の人が思う無双とは異なるかもしれません。
※オレTUEEEEEではないです。訓練厨が書く無双です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-04 22:00:00
204383文字
会話率:44%
落ちこぼれの魔導学院生徒のユカリはユイとの出合いにより新たに冒険者を創設し依頼をこなしつつ次の目標である冒険者ランクアップを実現した。
だがそれでも問題は山積みで個人としての友好を築くために依頼をこなしつつ休みの日は仲間達と共に過ごすこと
にした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-16 21:45:02
85176文字
会話率:52%
総合日間ランキングにランキングインした作品とランキングアウトした作品のリストです。
50以上ランキングアップした作品とは、前回もランキングに入っていた作品で順位が50以上ランクアップしたものです。
ランキングインのリストの先頭にある数字は今
回調査したランキングの順位で、ランキングアウトの方の数字は、前回調査したランキングの順位です。
2016年12月24日より、話数、文字数、評価ポイントも掲載するようにしました。これらの数字は、ランキングインの方は今回調査した数字で、ランキングアウトの方は前回調査した数字になっております。
申し訳ございませんが敬称を省略させていただいております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-08 22:37:58
34658222文字
会話率:0%
獣人とエルフが仲良く暮らす島国、ハトゥール。
その新しい王となったハーフである猫耳の少女ミミは、大臣たちの傀儡となる生活から脱出し、行方不明となった先代の王である父を探しに犬耳の少年執事ロロと冒険に向かう。
目標はしゃれこうべ山の鼻先
に住まうロータスドラゴンの心臓を入手し、武器をランクアップさせること。安全な王室から魔物のうようよする外界に出たミミとロロは戸惑うけれども、精一杯戦うのだった。
その昔、神によってバベルの塔が崩され、純血種の人間たちは獣人、エルフ、その他のモンスターたちに種族が分けられた。純血種による魔導文明が滅び、スチームパンクが主流になった世界でミミは様々な出会いを繰り返し成長していく。大人たちの陰謀に巻き込まれながらもミミは自分の存在意義を、そして何ができるかを学んでいき、そして本当に大切な何かを知るのだった。
戦うべきは隣国の王オズワルド。彼は魔導文明への回帰を望み、かつての純血種と近しい存在になることを望んでいた。先代の王と因縁を持つ彼とミミは国家の存亡をかけて戦う。
魔法とスチームパンクが入り混じり、獣人への差別が横行する世界で、獣人とエルフのハーフであるミミは何を見出すのか。
新時代の王道ハイファンタジーが幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-31 01:49:50
59061文字
会話率:37%
死をまき散らす魔物が跋扈する世界。
しかも、人族に敵対する魔族がいる世界。
そこで人族は、レベルアップによるステータス強化と、アーツ(技能・技術)や魔法と言った力であるスキルの取得とそのランクアップにより得た力で生き延びている。
し
かし、人族同士の争いに力を注いでいる陣営も多い為、人族は滅びへと確実に突き進んでいる。
そこで神々は、人族の支援の為に人族の転生者を数百人送り込んだ。
しかし、それでも改善せず、もう一度転生者を送り込むことに。
その中に、事態の改善を願い、強めの力を与えられた者がいた。
しかし、その者はスキルが得られず、周りから無能と迫害される人生を送って来ている。
世界に、自分に絶望し、死を覚悟して戦った時に、真実を知り力を得る。
更に、規格外に強化された力である恩恵を。
前世の記憶も得て、悪人にはなれそうもない主人公は、得た力をどう使い、どう生きて行くのか。
人族が滅びそうなゲームの様な理の異世界に、変で厄介なチートスキルをもらって転生してしまってコソコソと隠れながら生きるシリーズの3作目です。
と言っても、シリーズ化したかった訳では無く、過去の作品が納得できないので、似た設定で作り直した3作目と言う事なのですが。
一作目が、勉強不足で拙い文章の上に独創性を出そうとして複雑にし過ぎ。
二作目が、今度はシンプルにと意識したら、シンプルに出来なかった上に、これで面白いのかと言う内容に。
本作は、シンプルにした上に、少し尖った(前以上に不自然でもやりたい様にする)作品を意識しています。それが上手くいくかどうかは分かりませんが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-28 21:00:00
337398文字
会話率:19%
「この転生はつまり、モンスター達を美しい女神になるまで教育しろということだったんですね!」
ダンジョンマスターに転生した主人公、ウィトは13匹のモンスターを思いつきで召喚する。戦いを強いられるダンジョンマスター転生に乗り気でなかったウィト
であったが、モンスター達との交流を通してその魅力に惹かれていく。そして、もともと生きる意味をずっと探していたウィトは、モンスター達を教え子として強く美しく育てることに生きる意味を見出していく。
結果としてウィトは、モンスター達を溺愛するあまりダンジョンマスターの役目をほったらかして、モンスターの教育や似合うアイテムの収集に専念するようになってしまう。ひっそりとモンスター達を10年間育てた結果、13匹のモンスターはいずれもウィトが大好きで、強力なスキルを持つ激レアのユニークモンスター達にランクアップしたのだった。
「ダンジョンを防衛するだけなんて生ぬるいじゃろ?マスターの偉大さを知らしめるために、この地を支配下においた方がいいと思うんじゃが」「いいえ、旦那様は武力支配をお好みではないようですから。政略を仕掛けて近場の国を乗っ取りましょう」「いやいや、面倒なこと増やしてどーすんスか。兄ちゃんのためを思うなら、ダンジョン産アイテムの需要を増やすために他のダンジョンぶっ壊してまわった方がいいデスって。ずーっと儲かるッスよ」
マスターを敬愛するあまり、過剰な手段で敵を殲滅するモンスター達。チート級の強さに育ったモンスター達が周囲にバレ始め、異世界の戦乱に巻き込まれていく。さらに、とある契約からモンスター達が人間の姿をとれるようになると、ウィトの気を惹くための争いも巻きおこって……。
※勘違いコメディ要素もあります。※カクヨム、アルファポリス、ノベルアップ+、ノベルピアにも連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-25 22:14:24
315030文字
会話率:29%
16歳になったアントン・アルヴァレズは、謎のスキル『サブスクリプション』を所持しているにも関わらず、中々発現せずに底辺であるFランク冒険者として、母親のもとを離れ、地道にクエストをこなしていた。
ところが、同じギルドの冒険者、ヴィン
セントからは名前だけの役立たずなスキルを馬鹿にされ、“お荷物”だと蔑まれ、肩身の狭い生活を強いられる。気の弱いアントンは1人では言い返すことも出来ない程の弱虫だ。
そんな落ちこぼれのアントンを、まるで家族のように支えてくれる高ランクのパーティーの仲間たち。特に魔法使いの美少女レイラーニとは寝食を共にするほどの仲になった。
ある日、仲間たちといつものようにランクアップを目指してクエストをこなしていると、突然アントンのスキル『サブスクリプション』が発現する。
しかし、そのスキルは、アントン自身が強化されるものでも、敵にダメージをあたえるようなものでもなかった。
“お金を対価に味方を一定期間強化する”という一風変わったスキルだったのだ。
自分に何のメリットもないスキル『サブスクリプション』。しかしながら、アントンはこのスキルを手に、新たな可能性を見出した。
自分を馬鹿にし、仲間まで奪おうとするヴィンセントを見返す為、そして、その裏にあるであろう影を暴く為、アントンの冒険者としての快進撃が始まる。
監修:御峰様
この作品はカクヨム様にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-08 13:18:08
95759文字
会話率:47%
実験中に爆発に巻き込まれて転生した元研究者のリミアは、現実世界では科学者として無名であったため、異世界にて錬金術師として名をはせることを目標としている。しかし実験を行うための物質の取り扱いにはギルドからのランク認定が必要であった。生まれ持っ
たスキル<座標>と、幼馴染のニーナとともに片田舎でランクアップを目指す生活が今始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-13 23:17:05
3452文字
会話率:39%
プテマイアス銀河標準歴643年、人の平均寿命も200歳になろうかという時代に50歳程度の若さで小型船を使い運送会社を経営しているライアル。
せっせと資金を集め、近くを往復する仕事からランクアップするために中型船を購入したことで、今までになか
った出会いがあるかも?
新たに手に入れた船で次に運ぶ場所はいずこか。
更新は不定期折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-07 11:27:43
8332文字
会話率:55%
「ビレイユ・デスワー! そなたとの婚約を破棄させてもらう!」賓客として招かれた王立アカデミーの卒業パーティーで聖女ガナルーナは王太子による断罪&婚約破棄現場に遭遇する。聖女として善意で検証に立ち会うガナルーナ。そこで彼女は窮地に立たされた侯
爵令嬢ビレイユの疑惑を晴らし、王太子の誤りを指摘する。しかしそのことを根に持った王太子がガナルーナを偽りの聖女として処刑するように命じて……!?
ビレイユとその兄の手助けあってからくも隣国に亡命成功したガナルーナ。しばらくは大人しく暮らさねばかと思いきや、長らく空席となっている聖女の座についてほしいと頼まれる。神々の加護を乞う儀式でガナルーナは類稀なる神力を得て大聖女にランクアップ! 生真面目侯爵や少年王、ビレイユとともに災害続きで困窮していた隣国を立て直していく──! 大団円のハッピーコメディ!
※この作品はノベルアッププラスにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-02 12:31:35
32497文字
会話率:38%
ブラック企業に疲れた社畜の主人公は、ついに電車に飛び込んでしまう。
目を覚ますと──異世界で猫の姿になっていた!
このまま金持ちに飼われる猫に、人生をランクアップできるのか!?
最終更新:2022-09-13 09:10:35
4046文字
会話率:43%
ある日、サポート系魔術師、レグホーンは所属パーティを追放されてしまう。いつかS級になる夢を諦められないレグは、ソロ冒険者として、一週間後にあるランクアップ試験に参加することを決める。しかし、試験に参加するには、試験までに依頼ポイントを10万
ポイント集めなくてはならないらしい……。果たして彼は、無事に試験を合格することができるのか――?
全8話。カクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-07 18:53:29
62602文字
会話率:45%
五人組パーティーの冒険者。リーダーの男を中心にまずまずの功績をたてて、ランクアップしていた。そんなぬるいパーティーメンバーに愛想をつかせたリーダーは一人脱退する。四人になったパーティーは活動を続けるが…。元リーダーは思い描いた道を進んで行く
…はずだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-29 00:54:01
10815文字
会話率:70%
「え、俺じゃなかった!?」
——剣士や魔導士を始め様々な職業が存在する自由な世界 【ヴィーシ】——
憧れていた【冒険者】になるために塔の国の【王都:ヴァロメリ】へと辿り着いた少年・ハルトは、ギルドに登録して無事に冒険者生活をスタートした、か
のように思われた。
ハンバーグのトラウマをきっかけに、塔の国の統治者・巫女と呼ばれる存在と不思議な距離感で関わっていくことになる。
世界最高峰の冒険者でもある巫女に憧憬以外の感情を抱いていたハルトは、自由奔放すぎる巫女に翻弄されながらも仲間と共に着実に冒険者として成長を続けていた。
S級ダンジョンクエストを終え、【A級冒険者】へとランクアップ目前となった日、突如塔の国でクーデターが起こ る。
慌てて王都に駆けつけたハルト達が見たものは、捕らえられた巫女であった。
処刑当日に国民の前で逃亡を果たした巫女と、それに巻き込まれる形で着いていくことになったハルト達。
仲間を失いながらも国境目前まで逃亡生活を続けていたが、兵士達との戦闘でハルトは巫女を庇い致命傷を負う。歪んだ微笑みを浮かべる巫女。
ハルトは薄れゆく意識の中で聞こえてきた巫女の言葉が頭から離れなくなるような気がした。
「ごめんね、君じゃなかったみたい」
そしてハルトは血溜まりの中で息を引き取った。
それを見届けた巫女は何事もなかったかのよう に鼻歌混じりで再び歩き出すのであった。
これは、現実と仮想が混ざり合った、とある世界の序章に過ぎない話である。
※こちらはシリーズ作品となっています。
もっと使い方がわかるようになったら、それぞれの作品に分けて投稿したいと思います。
やや残酷な描写があるかと思うので、苦手な方はご注意くださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-01 01:48:44
258965文字
会話率:50%
ヒップホップでやんちゃなゾンビが出てくる悪夢の中で、得夢(エルム♀)は同じクラスの居醒(いさめ♀)と出会う。
居醒が悪夢ばかりを見る特殊な体質であることを知った得夢は、居醒と悪夢研究部を創設し、効率よくナイトメアゴールドを手に入れるこ
とにした。
悪夢にはナイトメアゴールドの賞金がかけられていて、得夢は貘と呼ばれる悪夢退治の賞金稼ぎなのだ。
得夢に悪夢から救ってもらっているうちに、居醒も共に戦いたいと思うようになる。
居醒を貘にしてあげようと、得夢が悪夢専門の武器商人の元へ訪れるが、悪夢の創造主である夢魔に襲撃された後だった。
治療薬の材料になる花を取ってきて欲しいと依頼されるが、花は襲撃犯である凶悪な夢魔の魔女が持っている。
とびきりの報酬を払うと言われ、得夢たちは武器商人に恩を売って、売上金をせしめようと邪欲まみれになっていく。
夢魔の魔女が住む悪夢に侵入し、魔女の手下のメカゾンビどもとの激戦に勝利したのち、得夢たちはついに魔女と対峙する。
しかし魔女はメカニックの夢魔に取り憑かれた貘だった。
魔女を救うにはメカの皮膚だけを攻撃しなければならない。
得夢たちは鍼灸スキルを発動し、悪夢専用の武器の鍼で魔女の金属質な肌だけを攻撃した。
メカニックの夢魔から魔女を解放することに成功した得夢たちは、ついにセレブになれる花を手に入れる。
武器商人を乗っ取る夢は未遂に終わるが、貘のランクアップが認められ、常識的なとびきりの報酬を獲得した得夢たちであった。
全8話構成で、2月中に全話掲載予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-24 19:00:00
48315文字
会話率:49%
「いけっ!ナイトアサシン!!」
今日もこの馬が逃げる。
主人公である、俺は、かつての名馬:サイレンススズカに憧れ、騎手になる。
騎手デビュー日に出会ったのは、一匹の馬だった。
ライバル騎手と切磋琢磨もしながら、俺はナイトアサシン筆頭に、G1
完全制覇を目指す──
更に、俺には騎手と同時進行で進めなければならない、事があった。
それは──そう。幼なじみとの関係をワンランクアップさせることだ!
競馬を知らない人でも楽しめる!恋愛物語…。
(ちょくちょく、後書きで競馬のルールとか載せていきます。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-01 12:18:18
2260文字
会話率:72%
階段から転落死した俺は、気付いたら【エルムンド・ノヴァ】という世界に転生していた。
だが、転生したからといって好遇になるはずもなく、逆に不遇なものを持って生まれ、生きる羽目になった。
それは、不遇な属性――【白】。
魔法適性というのが大き
な意味を持つ世界で、俺は不遇だった。
両親の愛は疑っていない、親族も優しかった。だが、周りはそうもいかず、哀れむような目線が突き刺さる。
例え剣に強かろうが、俺の立ち位置において魔法は絶対必要な条件。
【白】なんて以ての外と言われるくらいなら、魔法適性がない方がマシ。
家を捨て、俺は1人で生きていくつもりだった。
自由に、冒険しながら一生を終えるだろうと考えていた。
そう思っていたのだが。
「お主、妾の後継者になれ」
俺はダンジョンのトラップによって転落した先で、とある存在と出会う。
「後継者」という言葉に惹かれ、俺はその存在と活動を共にすることにした。
さて、その結果は……
「【魔術】を受け継ぐ者よ、強くなれ」
自分に眠る本当の力と共に、予想以上のランクアップを遂げ、さらにはドラゴン騒動に巻き込まれて。
気付けば貴族に気に入られて、依頼を受けてはまた巻き込まれるという、悪循環。
でも、それだけではなかった。
王国に忍び寄る影、存在を知られていなかった連中の暗躍。
そして……
異世界に転生し、不遇な属性【白】の「真実」を知った時。
そして、世界の真実にたどり着いた時。
俺は【白】の意味を理解し、そして己の存在理由を知った。
不遇属性を手に入れた転生者が、冒険したりしつつ必死に日常を生きていく。
そんな、普通のファンタジー。
……だったはず。
※カクヨム、ツギクル、アルファポリスでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-09 18:00:00
576271文字
会話率:40%
地方の有名パーティ『赤蛇の牙』がランクアップを果たした日、所属していたハラルドは追放された。他人の魔力で最高の魔法を発動させる、ハラルドの【代行魔術】のスキルを、ギルドの構成員が嫌っていたためだ。さらに追い討ちをかけるように、孤独になった途
端に百金貨の莫大な借金を負わされて、一夜にして絶望の淵に立たされてしまう。
だがそんな最悪の日の朝、転機が訪れる。魔物の現れる森に狩りに出たハラルドは不思議な魔力を感じた。その先でゴブリンに連れ去られそうになっている、エルフ族の少女ナタリーと出会う。彼女は弓も魔法も使えない無能と言われて里を追放され、行き場を失った存在だと語る。話を聞いていたハラルドは強い共感を覚えて、二人は心を交わしていく。
ナタリーは戦闘力のないへっぽこエルフであったが、それを補って余りあるほど大量の魔力を持っていた。そしてハラルドは熟練した魔法の使い手だが、一人では魔法が使えない致命的な欠点がある。だが、追放された二人がお互いに協力すれば、何者にも負けない存在になれた。
運命をともにする仲間になった二人が、自分達を見捨てた存在が霞むほどに成長して、広い世界と自由を目指して長い旅に出る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-08 18:00:15
196626文字
会話率:40%