八十神薫子(やそがみかおるこ)は、帝都守護職についている鎮守の神と呼ばれる、神の血を引く家に巫女を捧げる八十神家にうまれた。
八十神家にうまれる女は、神癒の力(しんゆのちから)を持ち、鎮守の神の法力を回復させたり、増大させたりする力を持つ。
けれど薫子はうまれつきそれを持たず、八十神家では役立たずとして、使用人として家に置いて貰っていた。
ある日、鎮守の神の一人である玉藻家の当主、玉藻由良(たまもゆら)から、神癒の巫女を嫁に欲しいという手紙が八十神家に届く。
神癒の力を持つ薫子の妹、咲子は、玉藻由良はいつも仮面を被っており、その顔は仕事中に焼け爛れて無残な化け物のようになっていると、泣いて嫌がる。
薫子は父上に言いつけられて、玉藻の元へと嫁ぐことになる。
何の力も持たないのに、嘘をつくように言われて。
鎮守の神を騙すなど、神を謀るのと同じ。
とてもそんなことはできないと怯えながら玉藻の元へ嫁いだ薫子を、玉藻は「よくきた、俺の花嫁」といって、とても優しく扱ってくれて――。
九尾の力をひく男の元で、愛されて隠された力を開花させる少女の話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 12:03:55
102987文字
会話率:38%
妖狐が運営する自然保護団体「九重会」で働く人間の青年、奏斗と九尾の狐の娘であるアヤメが動物と人間との問題を解決していくお話です。挿絵あります。
第壱話「キツネ姫とイタチ先生」
新興住宅街になる予定の山が「カマイタチ」による被害で工事が中断
していた。ふたりはそれを解決するため動物たちに「イタチ先生」と呼ばれている銀色のイタチに会うのだが……。
第弐話「キツネ姫とらいの鳥」
海に行きたいというライチョウの願いを叶えるため長野支所の蘇芳(すおう)と舞がやってきた。ライチョウとともに海に行った奏斗たちを待ち受けるモノとは……。
第参話「キツネ姫とムジナの子」
奏斗とアヤメは消えたムジナの行方を探していた。そこにアヤメの乳兄弟である双子、灰(くわい)と潤(うるみ)がアヤメの様子を見にくる。『ムジナ狩り』をするハクビシンたちからムジナの子を守ろうとする奏斗たちだったが……。
第肆㈣話 「キツネ姫と一途なオオカミ」
ある日アヤメたちの元へ7尾の百緑(びゃくりょく)の使いが助けを求めてやってくる。百緑が支所長を務める土佐では密かに生き延びていた狼たちが九重会の狐といがみ合っていた。(灰と潤が中心の話です)
第伍話 「キツネ姫と雪の雄鹿」
オープンしたばかりのスキー場で奏斗たちは野生動物の保護にあたることになった。しかしそこへ現れたのは雪でできた雄鹿と花嫁装束の女の姿だった。
第陸(六)話「キツネ姫と黒いモノたち」
突然訪ねて来た愛美が持ち込んだのは眠ったままの巨大なクジラと八咫烏の群れの問題だった。この問題に橡が絡んでいるとみたアヤメたちは愛美とともに橡のいる鳥取へと向かう。
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☆1話ごと主体となる生き物の話は完結します
☆全8or9話の予定です。
☆2020年4月より執筆方法を変えたので更新頻度が変わります。今後は書きあがり次第更新していこうと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-01 19:06:11
366039文字
会話率:56%
京都・平等院に勤める尼僧が、最強の妖狐白面金毛九尾の狐の復活の瞬間に出会す。九尾の狐とあれこれやっている内、九尾の妖気につられた妖怪がやって来てしまう。九尾は現代の僧の実力が見たいと言い、尼僧は妖怪相手に丸腰で一人で立ち向かう事になってしま
った。だが武道経験も無ければ喧嘩の経験すらした事の無い、況してや妖怪退治など尚更。それでもぼろぼろになりながらも妖怪へ果敢に立ち向かっていく僧に九尾は感銘を受ける。終いには僧を助け、自身の半身を取り戻す為旅へ出るが…お前も来るか?と不敵な笑みを浮かべながら問い掛け、僧は恐れ半分慰み半分其れに応じるのであったーーーーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-17 03:57:21
1045文字
会話率:0%
許嫁の雪女と同棲するサラリーマンの男「姫神夏樹」
そんな彼に横恋慕する九尾の狐
そんな3人と可愛い式神や妖怪たちと共に
日常系ほのぼのコメディーです
ちょっと妄想的に
ちょっと艶っぽく
彼らが織りなす日常のドタバタ劇を楽しんで頂ければ幸
いです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-22 14:30:40
267505文字
会話率:29%
この世には、妖怪と呼ばれるモノ達が存在する。いわゆる、物の怪、妖、怪異ともいわれる人に見えざる存在である。
吉祥寺いなりはそんな妖怪の九尾の狐と人間との間に生まれた半妖怪だ。
とはいっても、彼女には人間の血が半分流れているわけで、別に妖
怪としての人生(妖生?)を生きるわけでもなく普通に人間社会に溶け込んで生活し、一般の高校に入学。しかし、平穏な高校生活が送れる思いきや、いなりのクラスには酒呑童子の血を引く大江山愁と烏天狗の松林黒羽と出会い、ひょんなことから日本の妖怪界で巻き起こる波乱に巻き込まれていくことに・・・・・。
クールなようでいて超鈍感な妖狐に、イケメンなのに馬鹿な鬼、ゆるふわ腹黒の烏天狗という超個性的な三組。さらに麒麟を宿す人間の少年・室咲北斗と西からやってきた暴れん坊狸娘・紫藤八重が加わった!
現実世界の裏側で、繰り広げられる妖怪達による妖術バトルアクション開幕!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-26 19:00:00
182360文字
会話率:36%
魑魅魍魎、それは人ならざるモノ達。
それらは、人の常識では決して測れる存在ではない。
そんな魑魅魍魎をその身に宿した海岸 蒼はある日、異世界の魔王城に召喚される!
どうやら勇者を倒してほしいらしい。
蒼は頭を抱えた。
勇者の討伐?そんな
こと魑魅魍魎に頼らなくとも自分だけで軽く処理できる。
だからそれは問題じゃない。
問題なのは、魑魅魍魎が遠慮しなくなったこと。
魑魅魍魎は別に、蒼に支配されているわけでもなんでもない。ただ居心地がいい。気にいった。なんとなく。気があった。
各々様々な理由で蒼の中に棲んでいただけ。
そして地球では、蒼の迷惑にならないよう自重していた。
しかし、異世界では遠慮する必要など全くない。
今、魑魅魍魎の際限のない慾望が解き放たれた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-30 12:00:00
14887文字
会話率:19%
生まれた時から類稀な霊能力がある虚空帝は守護霊・座敷童の葛葉、白面金毛九尾の狐から空狐となったタマと共に妖怪退治を生業としていた。
様々な事情で人の世界で生活する妖怪達、その中には人を襲うモノもいれば、人に好意を寄せるモノもいた。
帝、タマ
、葛葉は様々な妖怪達と出会い、戦い、そして三人は想う。
『妖怪、精霊、神そして人・・・・・・共に歩む事はできないのだろうか?』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-03 18:00:00
38653文字
会話率:43%
十年前のある日の事。突然「お主、気に入った! 我の嫁になれ!」と白面金毛九尾の狐のタマに嫁認定された虚空帝。 十年後、二人は数々の妖怪退治をするようになるが、ひょんな事からアパートを追い出されてしまい、タマの所で世話になるも世間を騒がす事件
をきっかけに二人は再びお互いの認識を認め合うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-28 12:00:00
26947文字
会話率:45%
陽道小太郎と月野大亜は自他ともに認める親友同士。太陽と月のように、彼らは共に歩み、共に成長してきた。しかし、とある満月の夜に彼らの関係に亀裂が入った。陽道小太郎の正体は、九尾の妖狐…人ならざるもの、妖怪だったのだ────
月野大亜は、彼の
正体を知ると共に、人ならざるものの世界へと足を踏み入れていく。親友を守った代償に、自分も変わってしまったから─────
※加筆·修正をこっそりするかもしれません。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-11 15:04:41
59511文字
会話率:51%
もと過疎村医36歳のおっさんは、雪山で遭難し異世界転移した。
そこで出会った、婚約破棄された悪役令嬢と共にもふもふダンジョンを経営。やがて2人の間には愛が芽生え、結ばれる。
しかし、そんな彼を誘惑する美女が現れた!九尾の狐耳美女妖怪『玉藻前
』様である。
玉藻前は彼をあっという間に籠絡し、ダンジョンから連れ去ってしまった……
美しく、強大な妖力と5千年分の恋愛経験値ともふもふ要素まで持つ妖狐に、果たしてもと悪役令嬢は勝てるのか!?
真面目で優しい夫の愛を信じたい……けれどどうしても、弱い心は怒りと嫉妬に揺れてしまう!
アナタ、早く帰ってきて……でないと、わたくし、もう……!
悩んだ末に彼女がとった行動とは!?
誇り高いもと悪役令嬢が、闇を乗り越えて真の愛をつかむ感動の超大作ラブファンタジー、ここに開幕!
※なろうラジオ大賞応募作品です。
※このあらすじは「超短編であらすじ読む人なんかほとんどいないでしょ」という見込みのもとに書かれています。本編には悪役令嬢はほぼ出てきませんので、ご注意下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-09 11:26:41
1000文字
会話率:25%
「ねぇ、お稲荷さん。僕、この性格を直したいです。お願いします。そして、本当の家族が居るなら、教えて欲しいです」
いじめられっ子で、気弱な性格が嫌になっていた槻本翼は、いつも通っているお気に入りの場所、伏見稲荷大社のお稲荷様に、その性格を
変えて下さいと願った。
そして、記憶の無い自分に本当の家族がいるのなら、その人達にも会いたいとも願う。
しかし、願いを叶えてくれた様に見えた2体の妖狐が、彼を美少女の妖狐に変えてしまい、突然嫁にすると言い出してきた。
そんな中で、妖狐として悪い妖怪退治をする事になり、自分の中にとてつもない力も眠っている事に気が付いた。更には、その失った記憶の中では、この2体の妖狐と会っていたかも知れない事実も出てくる。
新たな友達に、大切な人達も増えていき、ようやく手に入れた幸せの前に、彼(彼女)は変わる事を決意する。大切な人を守る為に。大切な者達と一緒に戦うために。この幸せを守る為に。
そんな彼の力と、封じられた過去の記憶を狙い、謎の組織と暗躍する九尾の狐が立ち塞がる。戦いの中で、ちょっとずつ記憶が戻っていき、翼は本当の自分と家族の事を知っていく事になる。
彼(彼女)の願いの先にあるのは、果たしてーー
さぁ、美少女妖狐と妖怪達のドタバタライフを、ちょっとだけでも覗いてみませんか?
楽しくも恐ろしい、素敵な世界があなたを待っていますよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-17 00:37:00
1873295文字
会話率:44%
主人公中原恒星は実家福井から東京に上京して来た。この春から東京練馬区にある高校に通うことになった。その為一人暮らしをすることになり武蔵野荘という見た目お化け屋敷の古めかしい共同アパートに住むことになる。そこであって住人たちは全て何かしらの
超常的存在だった。かくいう恒星も陰陽師で最初住人たちに警戒心を持たれてしまう。何とか自分が住人たちに危害を加えたりするつもりがない旨を伝える。住人たちにのほとんどは了承するが、一人だけ妖狐狐神玉藻が猛反対する。恒星に突っかかっり続ける玉藻だがある時恒星が今までにいなかった同じ趣味の人間であることを知る。この時に玉藻は恒星のことをじつはそんなに悪い奴じゃないのかもと思い始めるが陰陽師は嫌いであるためどうすればいいのか悩む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-12 03:00:28
19437文字
会話率:60%
俺、式咲優斗(しきざきゆうと)は、幼馴染みの少女、佐倉穂香(さくらほのか)に好きだと告白した。しかし、告白して返ってきたのは、それに対する返事ではなく、「……じゃあ、私が妖怪だったとしても、好きだって、言ってくれる……?」という問いかけだ
った。最初はどういう意味かさっぱり分からなかった。だけど、この問いかけの意味を、俺はすぐに知ることになる。
――穂香は、尻尾が九本ある妖狐――九尾の狐という、妖怪だったのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-07 06:29:35
48562文字
会話率:38%
妖術師――妖怪を倒し、報酬を得て生活をしている者たちの総称である。
蝉の鳴き声が鬱陶しいある真夏の日、世界屈指の妖術師”|高凪 優斗≪たかなぎゆうと≫”は、村長の難癖が原因で封印したはずの妖狐を解き放ってしまった。
優斗への報復をすべく、妖
狐――九尾の狐は時空の扉を開く。
目覚めた優斗は見知らぬ場所にいた。
そこは剣と魔法の異世界だった。
しかも、九尾の狐は何の因果か優斗と同化してしまって――
同化を解除したら、九尾の狐を毛皮にしてやると豪語する優斗。
同化を解除したら、頭から干物のようにかじってやると息巻く九尾の狐。
そんな一人と一匹は、元の世界へ戻るべく旅に出た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-18 19:00:00
1158文字
会話率:41%
伝説の九尾の狐の一人娘―蘭狐(らんこ)は山奥で母親譲りの美貌を持て余しながら過ごしていた。そして安倍晴明の孫――晴人(はるひと)と出会うことになる。これは主人公の蘭狐が晴人と平安で起きる事件を解決していくドタバタ恋愛ファンタジーです。ぜひ見
てみてください!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-01-06 21:25:44
6563文字
会話率:36%