〈一言で紹介〉
神隠しに遭った男が異世界の江戸時代風な日本で妖狩りになる話
〈詳しい紹介〉
高校生の鴉羽 修斗(からすば しゅうと)はある日、帰り道によく見掛ける不気味な『神社のない鳥居』に吸い込まれ、気付いた時には見知らぬ森の中に居た。
そこで沙羅神 夜波(さらがみ よるは)という巫女と出会った先にあったのは江戸時代の日本を連想させる街並みと服装で暮らす人々だった。
そして、修斗は夜波の話からこの世界がその昔に日本の大陸が分裂した『もう一つの日本』であり、『神隠し』にあった者達が迷い込む異世界であること、さらに、この世界には大蛇や大蜘蛛、かまいたちなど人を襲って殺戮の限りを尽くす『妖(あやかし)』が存在することを知ると同時に、夜波の妹―月華(げっか)を助けたことで、この都での『沙羅神家』の複雑な立場を知ることになる。
そんな中、成り行きでその『妖』から人々を守る侍や忍者の居る『妖狩り』という組織へ入隊することになったシュウト。
そこで入隊試験へと挑むことになるものの、この世界に住む人間の体には『妖』が宿っており、『妖狩り』はその『妖』から力を借りて『妖刀』と呼ばれる武器を顕現することが入学試験の条件だったのだがー
「―ちょっと待て。刀じゃなくて、鴉(カラス)が出てきたんだが?」
他の試験者達が『妖刀』を顕現させる中、何故かシュウトが顕現したのは武器ではなく、どういうわけかただの鴉が現れたのだ。
突然のことに焦る修斗だったが、そんな彼の耳に大きな鐘の音が響く。
それは、里に『妖』が迫ることを知らせる合図であり、かくして一般人だった修斗の『妖狩り』としての生活が始まるのだった―。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 11:45:21
33283文字
会話率:62%
「鬼神と呼ばれる男の家に嫁がなければならないの」
怪我したポン太を匿ってくれた扇家の娘は、泣きながらそう言った。
(鬼だか神だか知らないけれど、貴女の代わりに私が嫁いで恩返しをさせていただきます!!)
実はポン太は雌だった。それも化け
狸の。
人間の姿となり、扇家の娘として相手方の家に向かったポン太――もとい扇 蒼葉は、旦那様、百鬼 行雲にいきなり「結婚する気はない」と言われてしまう。
それでも蒼葉はめげなかった。意地悪な姑にも新たにやって来たお嫁さん候補にも負けず、憧れの『すろーらいふ』を送るため奮闘する。
もふもふ尻尾に魅了されたのか次第に優しくなる旦那様だったが、どうやら妖狩りのお仕事が上手くいっていないようで――
妖狩りの冷徹な(但し動物には甘い)軍人×底抜けにタフで元気な腹ペコ狸娘の全然スローライフじゃないラブコメディ。
◇◆◇◆◇◆◇
*大正時代頃の日本をベースとした架空世界が舞台の和風ファンタジーです。
*カクヨムからの転載になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 12:22:09
100854文字
会話率:32%
時は大正。世は妖魔や鬼が常に人々を脅かしており、天下が人のものではない時代。
花梨崎千理(かりさきせんり)は私立名門校に通う公爵子息、17歳。漆黒の髪に雪のような白肌を持ち、文武両道で女性に紳士という絵に描いたような美少年……というのは
表の顔。真の正体は、大日本国・東京町で妖鬼らを一掃する有能な妖退治屋、「カゲロウ」だった。しかもその性別も……
順風満帆に妖狩りを行っていた千理だったが、彼の前に一人の強敵が現れる。それは友人の兄でありエリート警察部隊の副官でもある東郷総真(とうごうそうま)。彼を含む警察隊員らもまた、妖鬼討伐を行っている者たち。そして妖退治の仕事を横から掻っ攫うカゲロウのことを毛嫌いしているのだった。
いがみ合う千理と総真だが、とある事件をきっかけに急接近すること。どうやら、妖らが狙う人間にはある法則があるようで……?
※架空の大正時代が舞台です
※妖退治屋な公爵令嬢 × 強面ハイスペックエリート警察隊員のラブロマンスものです
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 15:07:18
99818文字
会話率:53%
和風ファンタジー
男を惑わし食う人魚の血を引く凍華は、自分の素性を知らず叔父の家で暮らしていた。青い目と波打つ髪のせいで忌み子だとしいたげられ、日々罵倒され暴力を振るわれていた。挙句、従姉妹が裕福な家の娘が通う女学校に入学するために、郭に売
られてしまう。
十六歳の誕生日に廓に売られた凍華は、月明かりを浴びた途端耐えがたい喉の渇きと飢えに襲われ、客の男の首に手を掛けた。
そこに飛び込んできた妖狩りは、凍華を見るなりやっと会えたと目の色を変える。
必死で妖狩りから逃げる凍華を助けたのは銀色の髪の妖狐。珀弧の名乗ったその男の元で、小狐や猫又と暮らすうちに凍華の傷ついた心は癒やされていくが、男を食うという運命からは逃れられない。
再び満月が来た時、激しい飢えが凍華を襲い…。
満月の灯りが人魚の力を増すなか、誰も食べたくないの凍華と、食われる危険性を知りながら愛を注ぐ妖狐。そして、妖狩りの真の目的とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-10 19:22:17
91166文字
会話率:40%
『妖』 それは人間の闇から生まれしモノ。そしてこの世界の陰で、人の心を貪って生きている。
そんな『妖』に対抗する人々がいた。闇には光を以て対抗すればいい。
その名もなき人々は次第にこう呼ばれていった――――妖狩り、と。
人の心を主な
テーマに置いた、ファンタジー小説。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-16 21:47:54
6949文字
会話率:34%
これは当代最強と謳われる妖狩りの少女「天乃 綱(あまの つな)」と妖の中でも最上位の存在である『鬼』の少女「逢(あい)」の出逢いの物語…
最終更新:2020-09-02 10:19:22
13658文字
会話率:68%
これは昔の話。
ある時ある場所に妖を狩る男が居た。
その男は昔に里を妖に壊滅させられたが為に恨んでいた。故に、その道を歩み進んだ。
彼はそれから妻を得て、子供を得る。子供はすくすくと育ち、逞しく、元気に育った。
それから幾数年、その息子は妻
を連れて会いにくる。この息子も妻を迎える事が出来たのだ。
そしてまた、それから数年、次は子供を連れてやってくる。参回目。初孫もすくすくと育っている事に笑顔になる男。
そんな男との対面時、その息子は妖狩りを継がせて欲しいと懇願してきたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-27 12:24:33
10893文字
会話率:32%
彼は妖狩りたる家業持つ。
その月なんと、40年。15からと想定すれば55年程である。そんな彼は目の当たりにする。
本業とする妖狩り、そよ妖によって最愛の妻が乗っ取られていた事を。
そして彼は決断した。息を落ち着かせて、妻を斬る事を。
【近々筆を取り直そう思い、リハビリに書かせていただきました。800字程度の物なので軽く読んでみてください】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-08 04:00:00
843文字
会話率:0%
主人公中原恒星は実家福井から東京に上京して来た。この春から東京練馬区にある高校に通うことになった。その為一人暮らしをすることになり武蔵野荘という見た目お化け屋敷の古めかしい共同アパートに住むことになる。そこであって住人たちは全て何かしらの
超常的存在だった。かくいう恒星も陰陽師で最初住人たちに警戒心を持たれてしまう。何とか自分が住人たちに危害を加えたりするつもりがない旨を伝える。住人たちにのほとんどは了承するが、一人だけ妖狐狐神玉藻が猛反対する。恒星に突っかかっり続ける玉藻だがある時恒星が今までにいなかった同じ趣味の人間であることを知る。この時に玉藻は恒星のことをじつはそんなに悪い奴じゃないのかもと思い始めるが陰陽師は嫌いであるためどうすればいいのか悩む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-12 03:00:28
19437文字
会話率:60%
ある力を持った少年、神崎遊介は男に連れられ歩いていた。
彼が目指すのは、東京にある〈神楽〉と呼ばれる組織の本部。遊介は五年前のことを思い出しながら歩いていると、いつの間にか目的地の近くまで来ていた。
男に気絶させられ、再び過去の回想へ
と入る。
――五年前、遊介が友人と出かけて街に帰ってくると、町は瓦礫の山と化していた。その瓦礫の上を駆けるのは、見たことも無い動物だった。その名を妖と言う。
住んでいた家があった場所には、妹の死体があった。それを見た瞬間、彼の中に怒りと憎悪が生まれる。そして、遊介の頭の中で声が響いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-07 14:00:00
122369文字
会話率:39%