永代橋のそばに、注ぎ酒屋を営む夫婦がいた。
その店の常連になっている棒手振りの老人が今日もやって来た。
最初は一合、その次はもう半分、もう半分と酒を呑んでいく老人だったが、今日と言う日に限って、娘が吉原に身を売ってこしらえてくれた百両という
金を持っており、しかもそれを店に置き忘れて帰ってしまう。
いっぽう金を包んだ包みを見つけた注ぎ酒屋の夫婦は悪心を起こし、
ネコババして知らんぷりを貫く。
追い詰められた老人は…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 00:36:33
10505文字
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家の前を通りかかった唐物屋の若旦那、「亥の」を大工の棟梁が呼び止める。彼の母親から夜遊びが過ぎると愚痴をこぼされていた為、それを言うためだった。ところが彼は吉原の仲見世の遊女から確かな起請文をもらっているという。嫌がる亥のから無理にと言って
見せてもらうと棟梁の顔色が変わる。なぜならその起請文を書いた遊女、喜瀬川は自分に対しても同じ起請文を書いていたからだった。そこへ経師屋の職人の清公が通りかかる。訳を話して起請文を見せると彼は猛烈に怒り出す。無理もない、彼もまた喜瀬川から起請文をもらい、なおかつ二十円と言う金までだまし取られていたからであった。三人は喜瀬川にさんざん嫌味を言ってやろうという事になり、吉原へ乗り込む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 22:37:55
14208文字
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ある所に権兵衛という床屋兼農家をやってる人がいた。
昔はのんびりした時代で、夜ともなれば若いのがひとところに集まって茶を啜って菓子をつまんだり、酒を酌み交わしたりしていたそうです。
その日もみんなが帰った後、権兵衛は布団をひいてさて寝ようと
するが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-07 20:13:27
5010文字
会話率:1%