何処か普通でない喋り方をする「須加院(すかいん)美野里(みのり)」と古代神道の家に生まれた「鬼谷(きずみ)剣一(けんいち)」は、ある日の放課後にとりとめもない会話をしている最中に異世界人の仕掛けたランダム召喚魔法にかかって異世界に転移するこ
とになる。
しかもあろうことか、少年である美野里が「清浄の光で世界を救う聖女」として召喚され、剣一は「魔王と戦う勇者」として召喚されたのだ。
生き残るために戦士として成長していく剣一と聖女として変わっていく美野里。
二人の運命や如何に?
異世界召喚。女体化TS。恋愛に剣に魔法に大冒険。意外と本格的なファンタジーストーリーをお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 19:00:00
223556文字
会話率:25%
タイトルは仮です。
迷宮王国の僻地にある、崩壊した開拓村で見つかった少女エル。
強く願った者にだけ発現する固有魔法を有していたエルは、周囲と比べると喋り方に少々癖がある。
エルはその力をどのように使うのか。
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本作品に登場する食物などは現実と同じ名称で登場します。
読み易さを意識しているためです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 21:00:00
1134763文字
会話率:44%
小領地を治めていたディオニュシオは隣の領地から攻め始めてついに王さまを討った。
その数時間後には呪い返しと毒を盛られて死んでしまう。
しかし目を開くとあぶあぶと喋る赤子の声。
なんて喋り方をしているんだって俺か?
俺は公爵家の赤ちゃんへと転
生していた。
そこへ2歳児のカルロスに出会った。カルロスはディオニュシオの前でとんでもないことを始める。
それを見たディオニュシオは元暴君でありながら“俺を超える所業”と言いカルロスと親交を深め始めた。
姉妹作品「誘拐されたのは王子ではなく影武者の2歳の男の子ですが、とんでもないことになりました」に出てくるカルロスとモーリーが出てきます。
また、姉妹作品「無償の愛だの、真実の愛だの、そんなものファンタジーにでも食わせておけ〜暴君は公爵家の赤ちゃんに転生しました〜」では、元暴君ディオニュシオとダフネの恋愛物語になります。
(冒頭の部分はほとんど同じになります。)
良かったら一読ください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 17:01:13
4726文字
会話率:26%
小領地を治めていたディオニュシオは隣の領地から攻め始めてついに王さまを討った。
その数時間後には呪い返しと毒を盛られて死んでしまう。
しかし目を開くとあぶあぶと喋る赤子の声。
なんて喋り方をしているんだって俺か?
俺は公爵家の赤ちゃんへと転
生していた。そこで出会ったのは侍女のダフネ。
”無償の愛だの、真実の愛だの、そんなものファンタジーにでも食わせておけ”と言ってしまうほど人からの愛情を知らない元暴君赤ちゃん。
そこへ転生先の侍女に優しくされて心を傾け始める。
そして16歳差の侍女にディオニュシオは猛アタックをかけます。
16歳差なんて誤差の範囲だ。そんなことを言っているクセの強すぎる元暴君と侍女はどうなるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 14:10:00
10263文字
会話率:21%
「おはよう……?」
清らかな声が、薄暗い居間に響いた。全員が凍りつき、スプーンを持つメイドの手が止まる。メイドも侍女も、母も、まるで息を忘れたかのように視線を合わせた。
母の頬はわずかに紅潮し、震える声で問いかける。
「…エレナ…どうし
たの?話せる…の?」
エレナは静かに膝を抱え直すと、首を小さくかしげながら、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「ずっと……話せなかったわけじゃないの。喋り方も、笑い方も、どうやって良いかわからなかっただけよ。前の世界のことを、今日、思い出したの」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 16:14:04
2668文字
会話率:36%
放課後の教室。
誰もいなくなった教室の片隅で、ひとりのクラスメイトが本を読んでいた。
女の子みたいな顔をして、喋り方は静かで、名前もほとんどのやつが知らない。
――「今日の放課後だけ、僕のともだちしてくれない?」
その一言で、俺と“みつ
き”の、ちょっとだけ不思議な時間が始まった。
名前のない関係。終わりのない放課後。
でも俺はまだ知らない。この関係が、ただの暇つぶしじゃなかったことを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 01:40:19
5538文字
会話率:61%
春の国チェラズスフロウレス。
とても温かな気候で、一年中桜の花が咲き誇る平和な国。
その国の東に位置する辺境の村には、ミア=スカーレット=シダレと言う名の五歳になったばかりの美少女が住んでいた。
ただ、美少女であるミアには一目……いいや。一
聞きで分かる変な特徴があった。
それは、喋り方がお年寄りっぽいのと、一人称が「ワシ」な事。
容姿に見合って声が可愛いのに、まるでお爺さんの様な喋り方なのだ。
そして、ミアには将来の夢がある。
それは結婚もせずに、のんびりとした引きこもりスローライフを送る夢。
とても残念極まりない夢ではあるが、ミアは大真面目だ。
しかし、そんなミアには、夢を目指す為には隠し通さなければならない秘密がある。
それはミアがTS転生者であり、その昔この世界に平和をもたらした“聖女”と同じ魔法が使えると言う事。
TS転生者の方は隠しても隠さなくても変わりないように思えるが、聖女と同じ魔法は大きな問題だ。
この世界は新たな聖女の誕生を待ち続けていて、もしミアが同じ魔法を使えるとなると、間違いなく聖女として表舞台に担ぎ上げられてしまうだろう。
だと言うのに、とある事件をきっかけにして、ミアは表舞台に引きずり出される事になってしまう。
この物語は、引きこもりしたいTS転生のじゃロリじじい聖女の波瀾万丈な物語である。
※他の小説投稿サイト『ノベルアップ+』様でも掲載している作品です。
※作者更新報告用Twitter → https://twitter.com/kon_guma折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 19:19:15
1945023文字
会話率:61%
平凡な大学二年生の藤原 徹の前に、
平安時代からやってきたという渡辺 綱と、狼の姿をした式神が現れる。
綱は、妖刀【鬼切丸】を使い、現代人の心に棲まう悪しき妖達をバッタバッタと切っていく。
(※戦闘シーンは少なめです。)
彼の目的は、平安
時代からこの時代へ逃げて来た【茨木童子】を倒すこと。
現代常識の通じない綱に翻弄されながら、否応なしにも妖怪対峙に巻き込まれる徹。
綱は、無事に【茨木童子】を倒し、平安時代へと戻ることができるのか。
※当作品は、フィクションです。
物語を面白くするため、物の名前や口語に作者の勝手な脚色を入れています。
平安時代に渡辺綱という人物が居たことは事実ですが、
「侍」という言葉も、喋り方も、実際の平安時代では使われておりません。
妖刀<鬼切丸>も、当時はまだ<髭切の太刀>と呼ばれておりましたが、
ここでは伝わりやすさを配慮して、<鬼切丸>と記述しております。
そのあたりの時代考証についてのご指摘は、ご遠慮頂けると幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 12:10:00
63727文字
会話率:34%
フィオナ・リベルトは前世の記憶があるため喋り方も行動も前世での癖が抜けず社交界では頭がおかしい令嬢として有名であった。そんなフィオナに両親がやっとの思いで結んだお見合いである人と出会う。
生まれ変わりと言う奇跡が紡ぐなんとも数奇な恋物語。
最終更新:2024-11-02 21:00:00
8993文字
会話率:52%
とある島国の間で、一つの噂があった。
北、南、東、西、何処だろうと挑まれれば駆け付け喧嘩し、助けを求められれば力を貸すべく喧嘩する。
例え東日本最強と謳われたチームだろうと、例え相手が裏の世界で名高い極道だろうと、関係無い。
誰が相手だろうと戦い、そして、一度の敗北すら無く、彼らは昇りつめた。
チームの人数は?
100人?
10000人?
否、彼らに協力する者はおれど、そのチームに所属している真のメンバーはたったの5人。
曲がった事を嫌い、騙すことも不意をつくことも騙ることもしない。
どんな相手とも正々堂々、正面からその身一つで戦い、多くの者から羨望の眼差しを浴びるカリスマ。
チーム『ステラバルダーナ』の頼れるリーダー、海原恭弥。
色欲の権化ではあるものの、その実力は自由奔放なチームのまとめ役を任せられる程。
どんなに入手困難な情報も彼の巧みな人心掌握術の前には公開されているも同然。
チーム『ステラバルダーナ』の参謀兼副リーダー、伊佐敷遥斗。
その身なりや喋り方は伊達じゃない。
彼の前では巨岩ですら一太刀の元に沈む。
弱者を守り、悪を斬る。
チーム『ステラバルダーナ』の侍、須賀政宗。
2メートルを超える身長!!
体重は100キロを優に上回る!!
そのでっぷりとしたお腹は伊達じゃない!!
普段はおっとりマイペース。しかし、キレると鬼神の如く。
チーム『ステラバルダーナ』の末っ子、山川太一。
1に機械に2に機械、3、4に機械に5に機械。
彼に直せぬものは無く、彼に壊せぬものも無い。
改造大好きエンジニア。
モンキーレンチを片手に、いつでもどこでも改造三昧。
チーム『ステラバルダーナ』の修理屋、雷堂修。
どんな時でも彼らは5人で挑み、そして、5人で乗り越えてきた。
そして、そんな5人が今、『異世界』に召喚される。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-03 10:30:00
377392文字
会話率:42%
高校一年生になったクラスに、ひときわ目立つ女の子がいた。
名前は愛内美波。人懐っこい喋り方。子供っぽい幼い笑顔。透き通るような白い肌。
彼女は、入学当初から男女問わず人を魅了し、憧れの存在だった。
しかし彼女は死にたがっていた。
それを偶
然知ってしまった、小説家を目指す地味なクラスメイト、桜庭祐。
美波になつかれた祐は、初め、彼女を煙たがっていたが、彼女の新たな一面を見るたび、彼女に惹かれていく。
美波が死にたがっている理由を知らないまま……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 21:07:48
134484文字
会話率:26%
何の特徴も無い中学校に、新しい部活が発足しようとしていた。
互いに協力し合い、一つの作品を作り上げるために生徒たちは繋がり合う。
多くの協力者の結びつきにより完成するのはどのような作品なのか。
彼が立ち上げた部活はその名も【クリエイター部】
主人公佐々木凛の活動が、生徒たちとの絆を深めていく。
彼らは一つの作品を作り上げ、全校生徒に高評価を得なければならない。
果たして良い作品が手影られるのだろうか。
――――ここから先は人物紹介であり、ネタバレを含む可能性がありますのでご注意ください。限界文字数の都合で全員ではありません。
登場人物
クリエイター部所属
佐々木 凛
本物語の主人公。
成績優秀で面倒見が良い。とにかく三Dモデリングが好きでひたすらに打ち込んでいる。
他にはあまり関心を寄せていない。
阿川 奈緒
帰国子女であり、絵を描くことを何よりも望んでいる。
帰国子女なだけに多少馴れ馴れしいところはあるが、本人はあまり気にはしていない。
伊吹 嵐
小学生の頃に利き手を失い生活をしている。
真面目で努力家。眼鏡をかけており、歴史人物や漫画、アニメ好き。
長谷川 流駆
武道家を目指し日々肉体を鍛えている。サバサバした性格であり、たまに爆弾を落とすが本院に悪気はない。
琴宮 奈々
声優を目指しているが、人と触れ合うことは苦手。
成績優秀でクラスからの評判も高いが……。
顧問兼ニ年二組クラス担任
朝霧 紫水
先生からの信頼も、生徒からの信頼も厚く、何よりも生徒の意見を尊重したいと考えて教師をしている真面目な先生。主人公に大きな影響を与えている。
教養推進同好会顧問兼一年二組クラス担任
櫛切 ひな
独特な喋り方で賑やか担当。彼女の存在だけでクラス一つがキラキラに染まる程のインパクトを持つ。
本物語では意外な担当を……!?
教養推進同好会所属
一ノ瀬 帆乃実
大石 心海
山本 千尋
スペシャルゲスト
米国女子大生、マーガレット・ソフィア
長谷川流駆の姉、長谷川成香
同僚
二ー四担任、水木 絵里
二ー三担任、鈴木 優斗
佐々木凛の母
佐々木まどか
伊吹嵐の母
伊吹彩夢
朝霧先生の父と母
朝霧仙水
朝霧沈音
和物制作会社社長
早瀬道隆
その他
船橋校長
栗原教頭
佐々木凛の父
琴宮奈々の父と母
放送部三年、安藤先輩折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 08:42:52
118478文字
会話率:65%
高校2年生の春。「初めまして、鳳条 有栖です」有紗と名乗るこの学校に編入してきた生徒は美の才能を持っており、ハーフの美少女としていきなり話題を引き寄せた。そんな彼女は白鳥 凪沙の横に座ることになり......おやおや、なんか喋り方とか雰囲気
に見覚えがあるんですけどー?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-24 14:22:10
81921文字
会話率:45%
子爵令嬢ユリーティアは、伯爵令息ルーゲンから婚約破棄されてしまう。
「頭に『あ』をつける喋り方がうっとうしいから」という理由であった。
これで傷心したユリーティアは社交の場で口を利かなくなってしまい、“無口令嬢”と呼ばれるようになってしまう
。
そんなある日、ユリーティアはアトルという人懐こい青年と出会う。
アトルの陽気さにユリーティアも少しずつ心を開いていく。
そして、アトルは自分の正体を打ち明ける。
「僕はこの王国の第二王子アトル・ヴォルクハイトだ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-30 16:40:07
6028文字
会話率:48%
『第三回この作品の作者はだーれだ企画』参加作品です。
コテコテのコント風コメディです。コタツでお笑い番組を見るような感じで気楽にお読みください。
田舎の青年エドと幼なじみのリナが営む食堂にやって来た、見た目も態度も喋り方も珍妙な男二人組
。
男達の理不尽なクレームに困惑していると、男達のボスだという美しい令嬢が現れた。
令嬢はエド達が暮らすトワイライト領主の娘だった。実はこの令嬢は異世界転生者だったのだ。しかも中身が大分面倒臭い!
そうとは知らないエド達に、令嬢は突然「明日食堂を取り壊す」と言い放つ。
エドとリナの運命はいかに!?
そして、トワイライト令嬢に転生した男の正体とは⁉折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-22 17:00:00
11230文字
会話率:39%
あらすじ
光と影の道標
~道行く先はワールドエンド~
*主人公 伏見 紀京(ふしみ あきちか)
フルダイブ型和風MMORPG sensational fantasyの世界にヒーラーとして名をとどろかせるトップランカー。
リアルラックが
低めでいつもなにかの不運に悩まされている。
職業:占い師、よろず相談屋、回復職
リアルな世界では身体を自由に動かせない境遇
*ヒロイン 麻結(まゆ)
いつも真っ黒な洋服で行動しているため真っ黒ボクっ娘と呼ばれる。
プレイヤーキルをしている為ブラックネーム、黒い名前表記のヤバいプレイヤー。
ヌチャンネルによく晒されており、黒い悪魔、ドM、頭おかしい、強すぎてチートと呼ばれる女の子。
喋り方が独特でソロ活動がメイン。
ものがたりの秘密を握る重要人物。
ふたりが出会ったのは世界初の知覚を搭載した和風MMORPGオンラインゲーム。
直近のアップデートで更新された元初級ダンジョンのボス部屋前でソロプレイの麻結にであう。
規格外の彼女の戦闘とスキルに魅了され、レアスキルを手に入れた彼女につきまとい……冒険していく。
冒険の中で手に入れるのはオタク知識と友人、恋人?
癖の強いキャラクターに囲まれた主人公が麻結に惹かれていく中でさまざまな困難に立ち向かい、リアル世界からの転生に気づく……。
この小説は カクヨム、小説家になろう、pixivにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-06 08:00:26
256631文字
会話率:45%
僕の前に現れたのは、上から目線で喋り方の癖が強い、おかっぱ頭の女の子だった。
そんな彼女には『顔』が無かった。
最終更新:2023-09-11 19:00:00
10773文字
会話率:64%
あらすじ
今から23年前、伝説のギルド、バーサティルのメンバーたちは魔王を討ち果たし、世界を救った英雄となった。しかし、3年前、突如として万能ギルドのメンバーたちは姿を消した。その謎を追う若者たちが集結し、伝説は今、変わろうとしていているー
!!
と、いうような感じです。めっちゃ煽ってますね、ハイ。キャラクターは、一人一人、掘り下げてから次のキャラクターを出しているので、え?これ誰?って、ならないと思います。一人一人の喋り方も工夫してます。ちょっと、ぼくっ娘がいるので、少しややこしいかもですけど、多めに見てください。チート能力保持者は今のところいません。みんな自力で、小さい頃から頑張った子たちです。応援お願いします。キャラには愛情いっぱいなので、あんまり可哀想なことはしたく無いけど、できるだけ面白くなるように、書きます!!動物虐待描写があるので、本当にごめんなさい。できるだけ、書かないようにしたいんですけど、最初の方は結構出るかも…途中からほとんど出てこないので、どうか多めに見てください!人間が痛めつけられる描写もありますけど、あんまり過激には描いていないので大丈夫です!申し訳ありませんが、R18はありません。みんな健全です。かわいいです。愛着湧きます。語り手は男の子で、女の子とダブル主人公です!魔王、討伐されちゃったけど、もう一回討伐だー!!おらー!!(⇦どうやって?)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-16 16:30:41
80316文字
会話率:60%
大学三年生の西侑人(にしゆうと)は、自分の進路について悩んでいた。
裕福な家庭環境で、なに不自由なく育った侑人は、アルバイトやボランティア活動などの社会経験もなく。周囲が就職活動に対して積極的になっているのを、どこか他人事のようにしか感
じられずにいた。
そんな侑人が唯一夢中になれるのは、絵を描くことであった。小さい頃から呼吸するかのように、暇さえあれば絵を描いて生きてきたのだ。
しかし、侑人は、自分の描いた絵を誰にも見せたくないと強く思っている。それは、自分の絵を他者から批判されたり、否定されたりするのが怖かったからだ。誰かに否定されることによって、絵を描くこと自体が、怖くなってしまう気がしていた。
侑人には九歳年上の兄、昌秀(まさひで)がいる。兄もまた侑人と同じように、幼い頃から絵を描くことが好きだった。現在では、売れないながらも画家を職業としている。
兄は、当たり前のように両親からの援助を受けて、売れない画家として生きている。侑人は、そんな兄の姿を見て「兄のようにはなりたくない」と思っていた。
世の中全体が、なんだか不景気なムードで、経済的にも苦労をしている同級生が多い中。侑人には、親の援助を受けながら画家になる、などという将来は、ずいぶんとお気楽で、世間ずれしているように思えて仕方がなかったのだ。
そんな時、侑人は同じ大学に通う柏木悠輝(かしわぎゆうき)と出会う。悠輝は、少々古風な喋り方をする変わり者。明るく朗らかだが、どこか人生を達観しているようなところのある人物だった。いつもギターケースを背負っていて、「ロックだな」という言葉が口癖だ。そして、その口癖通り、音楽をとても愛している人物だった。
悠輝にも侑人と同じように九歳年上の兄がいた。悠輝の兄は有名ロックバンドのボーカルをつとめている。悠輝は「兄が有名バンドマンになった」ということを理由のひとつに、自らのバンド活動や、ライブ活動などを自粛していた。
侑人と悠輝は、互いに「自分よりも先を歩く兄」の影響を受けている者同士として親しくなっていく。
友や家族に背中を押されながらも、自分自身の道を探し、進むべく、小さな決意を繰り返す。一進一退しながらも、不器用に前へと進もうとあがく、成長の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-20 11:31:54
64893文字
会話率:42%
大学三年生の西侑人(にしゆうと)は、自分の進路について悩んでいた。
裕福な家庭環境で、なに不自由なく育った侑人は、アルバイトやボランティア活動などの社会経験もなく。周囲が就職活動に対して積極的になっているのを、どこか他人事のようにしか感
じられずにいた。
そんな侑人が唯一夢中になれるのは、絵を描くことであった。小さい頃から呼吸するかのように、暇さえあれば絵を描いて生きてきたのだ。
しかし、侑人は、自分の描いた絵を誰にも見せたくないと強く思っている。それは、自分の絵を他者から批判されたり、否定されたりするのが怖かったからだ。誰かに否定されることによって、絵を描くこと自体が、怖くなってしまう気がしていた。
侑人には九歳年上の兄、昌秀(まさひで)がいる。兄もまた侑人と同じように、幼い頃から絵を描くことが好きだった。現在では、売れないながらも画家を職業としている。
兄は、当たり前のように両親からの援助を受けて、売れない画家として生きている。侑人は、そんな兄の姿を見て「兄のようにはなりたくない」と思っていた。
世の中全体が、なんだか不景気なムードで、経済的にも苦労をしている同級生が多い中。侑人には、親の援助を受けながら画家になる、などという将来は、ずいぶんとお気楽で、世間ずれしているように思えて仕方がなかったのだ。
そんな時、侑人は同じ大学に通う柏木悠輝(かしわぎゆうき)と出会う。悠輝は、少々古風な喋り方をする変わり者。明るく朗らかだが、どこか人生を達観しているようなところのある人物だった。いつもギターケースを背負っていて、「ロックだな」という言葉が口癖だ。そして、その口癖通り、音楽をとても愛している人物だった。
悠輝にも侑人と同じように九歳年上の兄がいた。悠輝の兄は有名ロックバンドのボーカルをつとめている。悠輝は「兄が有名バンドマンになった」ということを理由のひとつに、自らのバンド活動や、ライブ活動などを自粛していた。
侑人と悠輝は、互いに「自分よりも先を歩く兄」の影響を受けている者同士として親しくなっていく。
友や家族に背中を押されながらも、自分自身の道を探し、進むべく、小さな決意を繰り返す。一進一退しながらも、不器用に前へと進もうとあがく、成長の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-20 11:30:00
65582文字
会話率:35%
「さて、今日はどんな楽しいことがあるかな?」
十代後半の明るい女の子で、魔術師のイリアは、かつて天才、と呼ばれていたこともあった。
しかし、今はただの旅する一介の冒険者にすぎない。
彼女は、フィルスミト・レイラー……フィルと呼ばれる
、喋れる上に、なんと魔術まで使える黒猫とともに旅をしていた。彼の喋り方は、猫にも関わらず、なんだか歳を食ったベテランのようだ。
彼女は行く先々で人助けをしたり、ただ観光するだけだったり……
彼女の目的は、綺麗なもの見て、楽しく生きること。
これは、そんな彼女のゆる〜い旅物語である。
「たまには楽しくないこともどうだ?」
「いやいや、それはいらないでしょ」
「ふっ、冗談だ」
※本作は、一話完結型の作品で、ある程度どこから見ても理解できる設計にしようと思い、書いています。
投稿頻度に関しては、保証ができないため、不定期となります。申し訳ございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-26 22:28:05
125130文字
会話率:38%
エレノア・マーロウには幼い頃からの婚約者がいた。
ブライアン・ロッソ
遠縁の子爵家の次男だ。
エレノアと結婚して将来マーロウ家を継ぐことが決まっている。
いつもエレノアをエスコートしてくれて、ドレスも一緒に選んでプレゼントしてくれる。
浮気などもなくエレノア一筋。悪い噂も一切ない、非の打ちどころがないなかなかの好青年。
エレノアはいつも、ブライアンは自分なんかにはもったいない相手だと思っていた。
でもブライアンといるとなぜかいつも息苦しい。
「友達と街へ遊びに行く?そんな事をしては品位と人格が疑われるてしまうよ。」
「見てごらんあの子。男ばかり引き連れて、卑しい事だ。エレノア、君はあんな真似しないよね?見てごらん、皆があの子を笑っている。」
「貴族の子女は、人前でむやみに笑うものじゃないよ。僕の少し後ろから付いておいで。」
「エレノアはこっちの方が好きなんだよね?」
「歌が好き?ああ、確かに少しは聞けるけど。笑われてしまうだろうから他の人の前では歌わないほうが良いよ。」
「僕に任せて。僕の言う事を聞いていれば、間違いないから。」
今日も紺や灰色の服を着て、灰色の日を生きる。
笑い方、喋り方、手の上げ下げまでブライアンの言うとおりにしなければいけない。
まるで淀んだ沼の中で生活しているようだ。
そんなある日、侯爵家のガーデンパーティーを抜け出したエレノアは使用人の服を着た青年に出会う。
「君さあ。地味な服装に地味な髪型。無難な図案の刺繍。・・・何かないの?他に自分の好きな事とか。」
そう聞かれたエレノアは、自分が歌う事が好きだったことを思い出す。
灰色の日々を生きるエレノアが、歌う事を通じて勇気を出し、光を取り戻すまでのストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-04 07:13:26
34644文字
会話率:34%