神無き大陸の東端にとある小国があった。
東端とはあくまで人類の版図の端という意味で、更に東には人類未踏の樹海が広がっている。
そして樹海には人類の脅威となる魔獣が無数に生息していた。
小国への魔獣の侵入を防いでいるのは、樹海と隣接している男
爵家だ。
男爵家には先祖代々、一子相伝で受け継がれる強力な精霊たちを使役する〈精霊使い〉がいて、小国の国防を一手に担っていた。
幸運にも男爵家は魔獣の侵入を一度も許したことがなければ、辺境ということもあり、代を重ねるごとに男爵家の重要性は国から次第に忘れ去られていった。
男爵家当主がシキという転生者の少年に代替わりしても、国防はひっそりと続くと思われたが……。
「えーっと、これは精霊じゃなくてロボットだよね」
シキが契約して初めて見た精霊は、強化合金の装甲で覆われた人型兵器であった。
右腕装備のアサルトライフルから撃ち出される弾丸は魔獣の分厚い毛皮を易々と貫き、左腕装備のプラズマシールドは火炎の吐息を完全に遮断した。
他にも光学迷彩による透明化、小型情報端末の散布による広域スキャン及び無遅延通信、完全自立型AIによる機体制御etc……。
「ミッションを受諾しました。マスターご命令を」
「リーダー、一緒に戦闘訓練をしましょう」
「先生! 威力偵察終わりました! 褒めて褒めて」
「ごしゅじんあそぼー」
それは〈Break off Online(ブレイク・オフ・オンライン)〉という日本のソシャゲのキャラクターたちであった。
数百年振りに日本語を理解する〈精霊使い(プレイヤー)〉が現れて精霊(AI)たちは大興奮。
全員がかまってちゃんと化した。
様々な要求要望を叶えていくうちに精霊を使っているのか、精霊に仕えているのか、もうどっちかわからなくなったシキの探索が始まる。
※タイトルは「せいれいつかい」と読みます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 07:10:00
281056文字
会話率:38%
心霊現象を専門に調査する俺たち《異常存在監視局(BAES)》は、ある夜、廃病院で不可解な「幽霊」に遭遇した。
その幽霊は暗闇に紛れて見えず、フラッシュを焚いた一瞬だけ姿を現した。しかし、調査を進めるうちに、それはただの幽霊ではなく、《Pr
odigy》と呼ばれる存在であることが判明する。
《Prodigy》——それは、世界各国の諜報機関が追い続けている謎の異常存在。DARPAの量子光学迷彩技術を超えた何かを持ち、通常の観測では捉えられない。
なぜ彼は俺たちの前に姿を現したのか? 彼は何を伝えようとしていたのか?
そんな中、CIAのエージェントが俺たちの前に現れ、日本国内にもう一人の《Prodigy》がいる可能性を告げる。
新たな手がかりを追い、俺たちは都内の廃墟へと向かうが、そこで待っていたのは正体不明の武装部隊による襲撃だった——
消されたデータ、隠された真実、そして《Prodigy》からのメッセージ。
「この世界のルールは、君たちが知っているものとは違う。」
俺たちは知らなかった。
この調査が、世界規模の陰謀の入り口に過ぎないことを——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 03:37:24
2607文字
会話率:35%
姿の見えない犯人による通り魔事件が発生。警察の内部組織である特殊科学調査班は光学迷彩系の技術を利用した犯罪との推定をもとに調査と対策を進める。
最終更新:2024-05-27 02:54:52
16844文字
会話率:62%
魔法と科学が融合し始めた二十二世紀。
機械でも検出不能な霊的迷彩能力を持つ葵は、光学迷彩を着て誰とも関わらずスラムで一人生きていた。週に一度、菓子を盗み空腹をしのぐ毎日。
誰にも見えないはずの葵は、ある日ベアトリーチェと名乗る女性
によって万引き現場を取り押さえられてしまう。
葵と同じく神秘の存在ネクロファージによって不老不死化した室長の下、電子世界の申し子・真綾と共に、霊的麻薬・不老不死の薬(エリクシル)の捜査をしているという。誰にでもネクロファージを一時適合させるが、止めると吸血鬼と化す死の麻薬。
売買にはスラムのマフィア街が関わっており、捨て駒としてスラムの人々が利用されている。見えない能力を見込まれ、捜査への協力を求められた葵の選択は――
15万文字弱・全22話の完結作です。
毎日2話ずつ、6:00/18:00に公開していきます。
公募戦績:
第29回電撃小説大賞:三次
第17回小学館ライトノベル大賞:二次折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-22 18:00:00
145844文字
会話率:40%
ある夜のこと。その青年は無意識に歩を速め、やがてそれは全力疾走へ移行した。息を荒げ向かう先、彼自身も信じがたい。まさか――
「ゆ、UFO……?」
そうとしか言いようがないその飛翔体が人けのない林の中へ降りて行くところを青年は目にし、
そして今、木の陰からその姿をまじまじと見つめるのだった。
……しかし、どうしたのだろうか。UFOが突然、フッと姿を消したではないか。
いや、透明化。光学迷彩というやつだろうか。よくよく目を凝らせばそこにあることはわかる。そして、なにやら空間に穴があいたかと思えばそこから人が降りてきた。恐らくそこがUFOの扉だったのだろう。さらに目を凝らした青年は思わず声を上げそうになり、慌てて口を押さえる。
が、それは無意味だった。夢中になるあまり亀が首を伸ばすように青年は木の陰から身を乗り出していたのだから。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-24 11:00:00
2967文字
会話率:76%
俺が河原で空を見上げていると、空に真っ黒な穴が開いた。確かめようと近づくと、その穴から、何かが落ちてきた。急いで落ちてきたものを確認するが、何も見えない。だが、付近の草は押し潰されていて、しばらく見ていると、突然、周囲の一部が焼け焦げた。何
かあるはずと思い、じっと見ていると、そこにあるモノの形が浮かんで見えた。俺は、こっそりとそのモノの跡をつけることにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-04 10:00:00
98268文字
会話率:36%
東京に一番近い東海原発が原発反対派の外国人テロリストに占拠され、日本のSWATと対決しますが、それでも歯が立たず、日本政府はアメリカに協力を要請し、ペンタゴンやCIAも巻き込まれる様なスケールの大きい小説にしたいと思っています。外国人テロリ
ストのボスは女で日本語も英語も堪能で一番頭が良い方が面白いのではと思っています。
他にもテロリストが原発に乗り付けるヘリは、軍用機SA341Fにしようか、季節感や最新の軍事技術をどう織り込んでいこうか、
テロリストのボスの頭の良さを、どう表現しようか等、色々考えていますが、
クライマックスは、やはり米SWATとの対決で光学迷彩スーツを装備した隊員が起爆装置のスイッチを持つテロリストの手首を軍用特殊ナイフで切り落とすというものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-24 14:59:02
2013文字
会話率:9%
新本格推理はもう古い!あなたの脳みそをスクランブルする超・本格推理小説のシリーズ第二弾。
今回は、謎解き要素多目です。連続殺人の犯人と、動機と、犯行方法を推理してください。
サトリ少女におとずれた目に見えない少年との初恋。それから10年後に
起きた見えない殺人者による恐怖の連続殺人事件の真相とは?
高精度なレンズを制作する小さな会社で、カリスマ社長・花城が自社ビル屋上から転落死するという事件が発生する。警察の検証により一度は事故として処理されるが、続けて二人目の転落死が起きると、なぜか警察上層部からの強い要請があり、県警刑事部捜査一係の山科警部と超科学捜査研究所(S.S.R.I)の宮下真奈美が殺人事件として捜査に乗り込むことになった。しかしその捜査を嘲笑うかのように新たな殺人が発生する。花城社長は着用すれば目に見えなくなる光学迷彩服、インビジブルスーツを研究開発していたというのだが、果たして犯人はこのスーツを着用し、人目に触れることなく犯行に及んでいるのか?他人の心が読めるサトリ捜査官・宮下真奈美、21世紀の金田一耕助の異名を持つ本格派名探偵・金田耕一郎、そして稀代のサイキック探偵・御影純一による三つ巴の推理バトルの行方は?いくつもの謎を散りばめた、おもちゃ箱のような超感覚ミステリイをお楽しみください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-01 22:54:41
75159文字
会話率:51%
影の薄いイケメン青年の召喚術士、召喚したら美女だった。後々魔神を召喚する。
最終更新:2021-01-08 16:49:21
11006文字
会話率:8%
何気に陽キャの中をまとめている、自称陰キャの葵衣。家に帰れば廃人ネトゲーマーと化し、妹を甘やかしまくる!
そんな日常のお話。
最終更新:2018-06-23 20:54:48
2743文字
会話率:11%
『物質転送装置』と『タイムマシン』を開発した博士は次のネタがなくて悩んでいた。そこでSF好きの私は『透明人間』になる道具をお願いした。博士が考え出した透明人間になる方法とは・・・。そして、それを使った結果は・・・。
このお話はショートショー
トです。先に投降した『物質転送装置』と『タイムマシン』の後編にあたりますが、前作を読まなくても楽しめるようになっています。
今回はあの虫もあの虫も出てきませんが、やっぱりお食事前にはお勧めできません。
スマホでも読める短い文章です。楽しんでいただけたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-21 01:15:11
1243文字
会話率:90%
これは、強力な三人のテロリストに対峙する、一人の男とその仲間たちの物語である。
謎のスレイル属「アレスタ(ブーステッドハンマー)」「ベラ(加速粒子ライフル)」「バイア(電磁ブレード)」の三人が、かなぽんの故郷でもあるセイレーンの住む大
国「ブルルキャピーテ」のオキシダイト発掘、精錬所を襲撃した。高濃度の魔力が結晶化した『オキシダイト』は海底深くから採取される鉱物だ。精錬所は半球状の水圧ドームで覆われており、中は厳重な警備が敷かれていた。しかしテロリスト舞台はOCS(オプティカルカモフラージュシステム・光学迷彩)とPSS(パッシブステレスシステム)を併用して中に侵入。やすやすと中を占拠した。
本来なら完璧な強奪作戦だったが、警備員の一人が個人的に監視カメラを付けていたため、そのデータにより三人のスレイルの仕業だと発覚した。
これを調べ上げたブルルキャピーテ王国の「ミア女王」はわいにゃん卿へこの事件を伝える。彼はブルルキャピーテ出身のかなぽんの主人であり、ラーメンのダシに使われていたセイレーン「パルテ・ノーテ」を助けたことで、ミア王女と夢の中で会ったことがあるのだ。彼には断る理由はなかったため、わいにゃんはブルルキャピーテへ赴くことにした……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-12 08:20:00
56600文字
会話率:23%
彼女は生きていた。
復活した魔王の軍勢によって世界は掌握された
人間の最後希望であったウルヴァン城が乗っ取られた。
勇者はいない、希望もない、絶望だけが渦巻く世界。
だが彼女は生きていた。
無線視聴覚デバイスと光学迷彩を装備し、生き残る為
の戦いを決意する。
彼女の名は、フルール=ディスパーダ=ウルヴァン。
始まりの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-29 14:00:00
14617文字
会話率:61%
これは、部員不足に悩む桜町高校ボディービルダー部に訪れた、試練と感動の物語。
ーーーすまん、嘘だ。
最終更新:2014-06-07 18:02:23
15619文字
会話率:14%
時は戦歴2065年。度々戦いが起きるこの時代、無所属国家のテロリスト武装組織『朱』は、領土と呼ばれるものを持たず、独自開発した光学迷彩技術を用いて、ハワイ上空に位置する浮遊大陸に姿をくらましていた。
朱は、姿をくらましている間、この世の何処
にも出回っていない全く新しい技術『フォトン(F)エネルギー(E)技術』と呼ばれるものを独自開発、それを用いて『鋼の要塞をも貫く』最強のFE兵器を創り出した。更に朱は、FE兵器を搭載した試作機を開発。試作機の搭乗者は、まだ16才の開発者『アミティ・リア』が任命された。
最強の兵器を持った朱は、ある企みを企て、世界第三国家すべてに宣戦布告、小さな最強武装集団は、世界を敵に回した。
朱の決死の戦いが始まろうとしていた…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-23 05:04:50
1636文字
会話率:4%
新世代戦闘機計画「エピオン計画」の1号機、大気圏内での圧倒的な機動力を前提として開発された新世代試作戦闘機NF‐01のテストパイロット「ダイゴ・マツイ」は過去に起こった事件がトラウマとなり、長く日本に帰っていなかった。幾つもの規則を破り、同
僚の「レオン・F・ローライト」と共に謹慎処分を受けてしまう。クリスマスイブの夜、設計者の「アイナ・スタンフォード」は1週間後に東京で開かれる航空機展覧会の調整のため向かうが、同時刻ダイゴらの乗る原子力空母に謎の特殊部隊によって制圧されてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-30 22:03:37
44876文字
会話率:60%
機械を造るのが好きな、大学二年生の少年。常に面白い事を考えている楽天家の彼は、ひょんなことから危険な仕事を任されてしまう。運ぶものは、核弾頭用の光学迷彩機能。彼を追う人物は世界中に溢れ、誰が敵か見方かわからなくなってくる。しかし、どれだけ逃
げていても、彼の運命は、すでに掌握されていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-05-10 23:13:44
14165文字
会話率:45%