神は、一人ではない。神は生物であり、社会を成す。
そんな世界の、一人の神の話。
最終更新:2025-03-11 21:40:58
6698文字
会話率:23%
立派な魔法使いになるという夢を抱えながら、アリーシャは具体的な将来を何一つ見据えていなかった。師匠であり、命の恩人であり、たった一人の家族であるゼファーに甘え続け、特に代わり映えしない幸せな日々を謳歌していた。
しかし、十六回目の誕生日。
彼女の幸せも何もかも、一夜にして全て奪われた。
かつて魔法使いゼファーによって倒された闇の魔法使い……その配下の襲撃。アリーシャは魔法使いとして敵を倒そうとするが、全く刃が立たない。そしてあろうことか、手も足も出ない彼女を庇ったことにより、ゼファーは石化の呪いに侵されてしまった。
目の前で石になっていくゼファーを助けることも、一人で敵を倒すこともままならない……最後まで頼り、甘え、その果てに逃がされた彼女は、途方もない無力感に苛まれる。──そんな彼女のポケットの中に、ゼファーからのプレゼントである指輪と、手紙があった。
『いずれお前は、夢のために一人で旅に出るだろう。辛いこともあるだろう。その時は、この指輪を見て儂のことを思い出して欲しい。一人ではないことを、お前の家族は同じ地面を踏んで今日も生きているということを』
立ち止まっている場合ではない、ここで蹲っている場合ではない。
この踏み出しに「いってらっしゃい」が無いとしても。
帰ってきたその時に「おかえり」を取り戻せるように。
「いつかなるじゃなくて、今すぐなるんだ! ゼファーを助けられるような、強くてかっこいい魔法使いに!」
彼女は、旅に出る。
自分の夢を叶えるために。そして、たった一人の家族を取り戻すために。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 12:06:06
77808文字
会話率:44%
思っていること。そして君は一人ではないということ。同じだと思ったらコメントかメッセージを。
最終更新:2023-12-24 20:13:51
950文字
会話率:0%
いつも通りの昼休み。
鵜久森奏太は体育館裏で弁当を広げていた。
しかし、今日はいつもと違い一人ではない。
隣には怪我をした猫が一匹。
怪我の治療を行い、弁当に入っていた焼き魚をあげたせいか懐いてしまったようで――
これは、心優しき少年
と怪我をした子の不思議なお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-23 19:01:21
3293文字
会話率:38%
私は、一人であって、一人ではない。そんな意味不明な事を言う「私」。ある日現れた彼は、「私」に何を残したのだろうか。
最終更新:2023-09-10 03:42:50
2257文字
会話率:0%
「無限に広がる大宇宙」
銀河鉄道999の冒頭のナレーションです。
私はこの言葉を聞いて、とてもワクワクしました。
短く纏められたこの言葉に、夢や可能性の広がりを感じたのは私一人ではない筈です。
ですから、宇宙が実は有限だったと聞いた時は
軽くショックを受けたものです(笑)。
私の作品は理想論に走る嫌いがありますが、それはハーロックや999を見た影響が大きいと思います。
それらの作品から感じた、夢や希望といったものが根付いているのです
そんな素敵な作品を数々生み出した、松本零士さんが亡くなられたそうです。
享年85歳でした。謹んで、ご冥福をお祈りします。
さて、本作では999をメインに触れていきたいと思いますが、松本零士さん(面識はありませんが、以降先生と呼ばせて頂きます)を偲ぶ飲み会のような趣きで進めます。
アルカディア号の乗員でハーロックの友人でもある、ドクターの佐渡先生が日本酒の一升瓶を、ミーメがワイングラスを、鳥さんは???を片手に先生を偲ぶというイメージをご想像ください。
後、ミーくん(先生が幼少の頃に飼われていた猫。999にも登場)も呼ばなくてはなりませんね。
では、皆様も飲み物を片手に駄文におつき合い下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-21 06:31:58
2228文字
会話率:0%
高校三年の講習会で聴いた、ピアノの演奏と、ピアノの伴奏。そこに知らず居合わせたふたりは音大に入学後、同じ門下で勉強をしている。山岡みそらは声楽専攻、三谷夕季はピアノ専攻として。
同じ演奏に魅入られた二人の目の前にあるのは、それぞれの練習や
伴奏合わせといった学校生活だけではない。その先にある就職、そして、その中にあってどう生きるか。音楽と天秤にかけれるのか。
けれど、もし、一人ではないのなら。音楽とともに、誰かと生きていけるのなら――
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■山岡みそら
声楽専攻(木村門下)、ソプラノ。
副科ピアノは羽田門下。
■三谷夕季
ピアノ専攻(羽田門下)。みそらと同学年。
先輩である江藤颯太、林香織の伴奏を担当。
■江藤颯太
管楽器専攻(トロンボーン、山本門下)。
副科ピアノは羽田門下。
みそら、三谷より一学年先輩。
■羽田葉子
ピアノ専攻の非常勤講師。
三谷夕季の担当講師。講義では伴奏法も担当。
■林香織
声楽専攻(木村門下)、ソプラノ。
みそら、三谷より二学年先輩。
■木村利光
声楽専攻の非常勤講師。
みそら、香織の担当講師で現役バリトン歌手。
■諸田加奈子
ピアノ専攻。みそらの伴奏を担当。
みそら、三谷と同学年。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-21 19:00:39
41550文字
会話率:43%
主人公"鷦鷯葉太(ささき ようた)"は、退屈な日常に不満を抱いていた。
ある日ヨウタは謎の老人から貰った腕輪を付け、変身ヒーロー「リトルホッパーJ」となる。
次々と現れる敵たちを倒して倒して倒しまくる日々が続く。
しかしヨウタは知らなかった。
ヒーローは自分一人ではないことに・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-06 08:49:35
3549文字
会話率:25%
バスの事故で亡くなったあたしが転生したのは小説の中らしい。ヒロインに憑依しているけど、あたしの推しは悪役令嬢の方。でも、悲観はしない。ヒロインならヒロインにしか出来ないことがある。そう、悪役令嬢が不幸になるのをあたしが救うのだ。推しの幸せは
あたしが勝ち取る!!……と、息巻いたのはいいんだけど、どうも様子がおかしい。小説の中のはずなのに、ストーリーがあたしの知っている内容とは違う。不幸になるはずの悪役令嬢はすでに幸せになっていた。転生早々生きる目標を失う。そしてあたしは気づく。この物語の主人公はたぶん、きっと、あたしではない。
***ベタな展開が大好きなので、今度こそベタな転生ものを目指します。カクヨム重複投稿しています。***折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-09 22:27:37
167667文字
会話率:25%
この世は、神々が与えた多大なる恩恵により成り立つ世界、"神恵"を与えられし者が君臨する世界、つまり恵みなき者は淘汰される世界。
しかし、100年に一度、"予言の子"が生まれるのだ、それも一人ではない
、予言の子が世界の各地に産まれるのだ、それも同じ日、時刻、秒数、全てが一斉に。
その年を"禍の年"と呼ぶ。
予言の子は、この世界の多くの人が受ける"神恵"と呼ばれる特殊な力とは、異なる力を有しており、その力は神恵とは比べ物にならない程の絶大な力を操る事が出来るのだ。
スルトは予言の子、忌むべき存在、力を隠し通す条件で学園への入学が許可されるが……………
ファンタジー"グーパンチ"ストーリーいざ開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-14 00:12:38
1056文字
会話率:20%
またしても異世界転生の決まり文句か!?名前も覚えていない主人公は、昔読んでいた小説とよく似た世界にいることに気づく。しかし、どうやら彼女は一人ではないようで、どうやら彼女の新しい弟は自分と同じ転生者のようだった。なに?弟も輪廻転生!?
異世界に転生した新たな物語! 特別な二人の兄弟の冒険! 剣と魔法の世界を舞台にしたファンタジーストーリー、主人公と弟に待ち受ける運命とは......?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-13 16:37:02
2097文字
会話率:9%
小田洋介は獣医を目指す大学生である。
父が死んだ翌年、父と離婚した母から手紙が届いた。
夏期休暇に入ったら別荘に遊びに来て欲しい。そして後妻として自分の嫁いだ高木が陽介の後ろ盾になって学資などの面倒をみようとしているので、話し合っ
て欲しい。お父さんが亡くなったけれど、あなたは一人ではない。私達は家族です。 あなたには素敵な可愛い妹もいますよ……
そんな内容だった。
今時、手紙という古典的な手法で送られてきたメッセージは却って新鮮で、目を通した陽介は別荘に向かう。が、それは手紙の内容に惹かれたからだけではない。
一月前、父の弁護士だった吉本先生から、高木の関連会社が父の特許にアクセスしてきたと伝えてきていたからだ。
陽介は、高木が長女の啓子と北海道から帰ってくるのを待つ間、母の娘、つまり自分の妹である高木家の次女美月に別荘周辺を案内される。
言葉を交わすうち、美月から恋人になってほしいと頼まれる。
陽介は自分には恋人がいることを伝えたが、美月の決意はそれで変わるようなものではなかった。
美月は恋人の友梨には、けっして迷惑をかけないからと言い、三つの訳があると説明した。
美月は二つの理由を述べて、陽介は、滞在期間である五日間だけ 恋人になることを了承する。
美月は恋人になった陽介を、両親にも話してない有る場所に連れて行った。
そこは、ある写真家の別荘で、美月がそれまで培ってきた概念(性、宗教、生き方、道徳)などを根本から覆す思考を持つ人物の住処かだった。
三日目、陽介は美月を伴い一時帰った自分のマンションで、美月から、三つ目の、衝撃的な理由を聞かされる。
それは、そのことが社会に知られると、家族が崩壊するか、場合によっては高木がCEOを努めるグループ会社の業績を左右するほどの内容だった。
余りにも重大な内容のために、父にも母親にも言えず一人で抱えて悩んでいた、それこそが美月が陽介を待ち焦がれていた理由だった。
陽介は美月からその訳を聞き、美月の全ての願いを叶えることにして問題は解決した。
春、市内の公園に陽介を呼び出した友梨は美月を伴っていた。
陽介を巡り反目するはずの二人が、揃いのマントを纏い、姉妹以上になかの良さそうな態度を見せるので戸惑う陽介に、友梨は三人のこれからの行く末について、驚くべき提案をした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-16 21:42:23
124602文字
会話率:50%
駆け出し冒険者のアクト。
教会で洗礼を受け『魂の声を聞く者』と、よくわからない神の声を聞いてしまう。
初めてのダンジョンで武器をなくし、しょうがなく武器屋へ。
そこで不思議な声を聞くことになる。
『私を、外に……。お願い……』
箱の中
を探してみると、錆びたナイフが一本目に入る。
「おじさん、これは?」
「あぁ、昔からずっとあるナイフだな。錆びてて使えんだろ? 安くするが、どうだい?」
ボロボロの鞘に錆びた刀身、根元に何か文字が打ってある。
――リリア=ヴェトン
この文字はなんだろ?
宿に帰り、ナイフを見つめるとまた、声が聞こえた。
『名前を……。私の、名前を、呼んで……。私の、名前は――』
手に握った一本のナイフ。
ナイフ一本の武器から始まる少年の物語。
漆黒のナイフ、リリア。
紅のショートソード、アーデル。
疾風のスピア、ステア。
紫炎のツインソード、ソニアとルニア。
聖光のリング、エレイン。
そして、かつて神器と呼ばれた武具たちとの出会い。
出会った武具の声を聞き、次第に仲間が増えていく。
挑むダンジョン、強敵との闘い、新しい武具との出会い。
仲間と笑い、楽しみ、共に苦しみを乗り越えていく。
そして、心の絆で結ばれたとき、魂は解放される……。
一人の少年がダンジョンに挑む。
一人ではない、誰かを守る戦い。
強く、――を守れるくらいに俺は強くなりたいんだ。
※カクヨム様にも掲載中
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-12 01:16:17
140773文字
会話率:42%
中学時代、僕は一度フラれた。その理由は言われていないが分かっている。僕が『ヲタク』だからだ。ヲタクとは自分の趣味や興味があることにまっすぐで、そのためならば、悪い意味でも良い意味でも何でもする人種だと僕は思っている。ヲタクは一般人から見
ると、すごく嫌われているのだ。それ故に同じ人種のヲタクとしか活動が出来ない可哀想な人種だ。だが、これをきっかけにヲタクをやめることは出来ない。それなりのプライドを持ってヲタクになっているからだ。
高校でもまだヲタクをしている。それ故に教室ではいつも一人であった。昼休みには図書室でラノベを読み漁る。クラスのムードメーカーとは別の意味で、図書室の主と有名だった。だが、図書室では一人ではない。本たちと一緒だからとかそんな意味じゃない。そう、いつも僕の隣には奴がいるのだ。そいつと出会い、昼休みは一人で過ごせなくなってしまったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-19 03:21:39
30624文字
会話率:48%
人間を襲い、3日分の過去を奪う魔獣が現れた。連なる3日間を吸い取られた人間は、過去から今に至るまでの連なりを乱され様々な異変に苦しむ事になる。人型の浮遊物を目撃した日の夜、一周勝利(いっしゅう まさとし)はその魔獣に襲われた。「三日吸い」と
いう魔獣の吸引行動が彼の過去と今に暗い影を落とす。入社していない事になっている最初の会社、友達の顔が思い出せず愕然としていると、アパートの外に眼鏡をかけた紳士が姿を見せる…。
「縫修(ほうしゅう)」とは何か。その為に作られたヴァイエルという人型機械たちは、一体誰の手による物なのか。縫修師のチームが複数存在するのは何故なのか。ライムの眼鏡の秘密、そして「人殺しライム」との不名誉な異名が生まれてしまった訳は?
舞台は、「三日吸い」を行う吸魔が出没する現代日本。古き神々の一人ではないかとの疑惑を抱かれつつ、仲間の勝率をも下げてしまう特異体質の勝利がライム達縫修師に加勢する!!
巨大ロボット × 確率操作 × ハートウォーミング、な異色の組み合わせで、毎話に最高の読後感を約束するエンターテインメント小説、ここに開幕!!
「カクヨム」にも投稿を始めました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-09 01:00:00
361643文字
会話率:30%
女装癖のある小学生、法橋椿。ドSな小学生女子、桜庭凛火。ドMな小学生女子、御崎氷花。
そんな彼らに何やら素質を見出したロリコン教師、蘭堂は、唐突に大魔王の復活が近いと告げ、それと戦うための力を与える。
それが魔法少女。
彼らは一人
ではない。ゆえに変身☆魔法少女隊だ。
略して変☆タイ(なぜか変換しない)だ。
そして復活した大魔王との、壮絶なバトルが始まる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-27 06:26:47
105611文字
会話率:44%
彼の名前はサガラ。シールドと呼ばれる守りに特化した力を持つ、落ちこぼれの能力者。
ある日襲った大地震に咄嗟に込めた能力が制御出来ず、都市を救ったのは良いものの、自分だけスリープ状態にさせてしまう。
人魚の歌声にふと目を覚ませば、なんと千年
以上の時が経っていて――!
サガラの知っている世界……異種族と人間の仲はとても良かった筈なのに、何故かどちらか片方の生き残りをかけた大戦争が始まっていた。
どうなるサガラ!
人間と異種族、どちらの味方になるべきなのか、サガラは頭を悩ませ――なかった。
「えっ!? 仲良くなれる道があるんだから、こんな戦争早く終わせようよ!」
混沌とした時代に一筋の光……サガラが立ち上がる。
これは目覚めた世界でもう一度、今度は一人ではない。個性豊かな仲間と共に、サガラが世界を救うお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-01 09:21:36
4960文字
会話率:53%
兄弟同然に育った「彼女」と「彼」の別れのお話し。
「ずっと一緒にいようって約束したじゃないか」
「あなたは一人ではないよ」
最終更新:2018-02-07 02:13:09
1351文字
会話率:6%
眠れない病と複数の人格を持つ西宮ナツは、高校二年生の冬、薬を抜いた代償に更なる危険な症状を抱えていた。そんな折、誰にも見せられなくなった歪んだ顔を同級生でモデルである美少女・東宮ハルに見られてしまう。話をしたこともないハルはナツを無理矢理
保健室に運び、あまつさえナツのことを「好き」だと告白する。彼女はナツの複数人格現象について見識を持ちナツを一時助けるが、「お父さんを探してほしい」という訴えをして意識を失う。一人で生きていく覚悟を持っていたナツはハルを通じ、自分は一人ではないのだと気づき始める。彼女たちの想いは不思議な現象の中交差していき――……。
*この作品はPixiv・Twitterなどにも掲載する予定です。(一部抜粋を含む)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-13 18:58:02
19093文字
会話率:53%
マッチ売りの少女が来た! 人々は怯え戸惑います。それはマッチ売りの少女が一人ではないからです。十人? いいえ。もっとです。数百人、いえ数千人のマッチ売りの少女が街へやってくるのです。雪を踏みしめやってくるマッチ売りの少女たち。街の人々は彼女
たちを見て何を思うのでしょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-17 09:09:31
3012文字
会話率:13%