悪魔であるレフスキーは、彼の仕事である煉獄での罪人の監視役から離れ、堕天使ルシフェルからロングバケーションをもらう。
彼のお付の下男であるリャブスキーと後ろ足2本で歩く黒猫マーロウの3人で冷たい街に旅行することになった。
見たことのない世界
にレフスキーはウキウキ気分だが、それから出会う沢山の人々とのやりとりが後々大波乱へ突入してしまう…。
彼の休みは安らかな休息で幕を閉じるのか…、それともトラブルまみれのジェットコースターのような日々になるのか…!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 18:53:37
3003文字
会話率:32%
エレノア・マーロウには幼い頃からの婚約者がいた。
ブライアン・ロッソ
遠縁の子爵家の次男だ。
エレノアと結婚して将来マーロウ家を継ぐことが決まっている。
いつもエレノアをエスコートしてくれて、ドレスも一緒に選んでプレゼントしてくれる。
浮気などもなくエレノア一筋。悪い噂も一切ない、非の打ちどころがないなかなかの好青年。
エレノアはいつも、ブライアンは自分なんかにはもったいない相手だと思っていた。
でもブライアンといるとなぜかいつも息苦しい。
「友達と街へ遊びに行く?そんな事をしては品位と人格が疑われるてしまうよ。」
「見てごらんあの子。男ばかり引き連れて、卑しい事だ。エレノア、君はあんな真似しないよね?見てごらん、皆があの子を笑っている。」
「貴族の子女は、人前でむやみに笑うものじゃないよ。僕の少し後ろから付いておいで。」
「エレノアはこっちの方が好きなんだよね?」
「歌が好き?ああ、確かに少しは聞けるけど。笑われてしまうだろうから他の人の前では歌わないほうが良いよ。」
「僕に任せて。僕の言う事を聞いていれば、間違いないから。」
今日も紺や灰色の服を着て、灰色の日を生きる。
笑い方、喋り方、手の上げ下げまでブライアンの言うとおりにしなければいけない。
まるで淀んだ沼の中で生活しているようだ。
そんなある日、侯爵家のガーデンパーティーを抜け出したエレノアは使用人の服を着た青年に出会う。
「君さあ。地味な服装に地味な髪型。無難な図案の刺繍。・・・何かないの?他に自分の好きな事とか。」
そう聞かれたエレノアは、自分が歌う事が好きだったことを思い出す。
灰色の日々を生きるエレノアが、歌う事を通じて勇気を出し、光を取り戻すまでのストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-04 07:13:26
34644文字
会話率:34%
グローバルに活躍する反社会的勢力マーロウ一家のボスの秘蔵っ子ロッタは、一人前として認められるため、王太子暗殺という初の大仕事に臨んでいた。
ところが、いざターゲットであるヴェーデン王国王太子クロードと目と目が合ったその瞬間――お互いが前
世で関わり合いのあった相手であることを思い出す。
「せ、先生……ご無沙汰してます……」
「……ああ、バイトちゃん……君か……」
前世の日本において大学生だったバイトちゃんことロッタは、先生ことクロードの弁護士事務所で事務のアルバイトをしていたが、それが原因で不本意な最期を遂げていた。
結局、暗殺任務は失敗。ロッタは、空いた王太子妃の椅子に半強制的に座らされることに。
その一方、前世に引き続き煽り体質を発揮して、敵を作りまくりつつ我が道を行くクロード。
おかげで、今世もまた安らかな最期を迎えられる気がしなくて、来世に望みを託すほど諦めの境地に達したロッタに、クロードは自分の言葉が否定されるなんて微塵も思ってもいない、いっそ憎たらしいほど晴れやかな顔をして宣った。
「バイトちゃんのことは特別に思っているんだよ。前世では何人も人を雇ったけれど、最後まで俺のもとに居てくれたのは君だけだったからね。ねえ、こうして新たな人生で再会したことに運命を感じないかい? ちなみに俺は感じる」
前世では単なるアルバイトと雇い主でしかなかったはずなのに、やたらとスキンシップが激しかったり嫉妬深さを見せたりする相手に戸惑うロッタ。
前世に引き続き胃袋を掴まれつつ、クロードに振り回されたり逆に振り回したりしながらも、王太子としての今世の彼を支えて過ごしていたが、やがて共有している前世の記憶に齟齬があることが判明して……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-18 12:07:21
179298文字
会話率:32%
豊かさは目的じゃない。幸せになる手段のひとつだ。
伯爵家の長男アレクセイが十歳で授かったジョブ【名君】。
その名に反して、この五年間、何の役にも立たなかった。
無能扱いされたアレクセイは実家を追放され、見捨てられた辺境の地を任され
ることになるが、【名君】の力がすぐに覚醒する。
【名君】は臣下を得て初めて力を発揮するもので、その能力は臣下に特別な能力【ギフト】を授けること。
ついて来てくれた臣下は三人。彼らはアレクセイからギフトを付与される。
【忠臣】でアレクセイを守る戦闘メイドのスージー。
【第六感】で危機を察知する元猟師のマーロウ。
【管理栄養士】でバフ付き料理を作れるナニー。
アレクセイは貧困に苦しむ辺境のウーヌス村の人々に【ギフト】を授け、彼らとともに領地を改革していく。
異世界からの転生者である先祖の悲願「ベーシックインカムの実現」を目指して。
カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-27 20:00:00
166514文字
会話率:34%
そのソープランド嬢の依頼は、失踪した一人娘の捜索だった。
娘は横浜の名門女学校の生徒だったが家出し、キャバクラ勤めをはじめていた。その娘がある日いなくなったという。探偵である私は、キャバクラの女たち、その店の客たち・・・銀行員、不動産屋、大
学院生などに聞き取りを開始するが、開始直後、娘はホテルで毒殺されてしまった。娘の恋人だったという美少年が、自分が娘を殺したのだと自首してくる。彼と娘は人間の善意の権化である「海の底の先生」を通じて娘と知り合い、愛し合い、そして水族館でのデートの帰り、この世界の混濁を断罪するために、ホテルで娘を殺したという。
しかし彼はどうみても無実だった。やがて事件の関係者が次々に殺されていき、探偵である私の前に、事件の意外な様相と過去の出来事が浮かび上がってくる。
ハードボイルド調で語られ、「ハマのフィリップ・マーロウ」が活躍する、ヨコハマを舞台としたミステリー作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-31 09:03:20
123806文字
会話率:43%
ネイワーズ王国の王都セタンで暮らすルーリス・マーロウは、城の厨房でイモの皮を剥いていた。働き始めて三日目に王弟のベリオル侯爵による内乱により、城は制圧され、ルーリスは無職になった。
厨房から追い出されるときに、床の抜け穴から出てきたセル
マ王女と遭遇し、何故か一緒に城から逃げ出すことに。王女が選んだ抜け道で、『王国の守護精霊』ユーダミラウと出会い、ルーリスはうっかり精霊の加護を受け入れ、護衛騎士の頂点と言われる『精霊騎士』の任命を受けてしまった。
「せっかく守護精霊までついたのだから、王座を狙ってみようかしら」
「半分詐欺じゃないですか!」
侍女代わりに世話を焼きながら、ルーリスはセルマ王女と西の国境に向かった。その先に広がる無人の荒れ地を国土として独立宣言するセルマ王女に賛同する者は誰もいなかった。
「王座を狙うって、ここですか!?」
「お兄様と争う気はないもの」
しれっと言い放つセルマ王女の国造りのために、ルーリスは今日も奔走する――
***不定期更新です。***11/5 あらすじをちょっぴり直しています……内容に大きな変更はあありません***折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-01 16:10:42
163455文字
会話率:58%
レイモンド・チャンドラーの探偵小説に於て、主人公フィリップ・マーロウ曰く。
「詩人のブローニングだ、君は拳銃の方が好きそうだが」
銃器設計の天才 John Browning とビクトリア朝を代表する英国詩人 Robert Brownin
g(1812-89)の何れも知られていない我が国では、残念ながらこのネタも顧みられることがない。そこで、この詩人が編んだ詩集を訳出する。
詩集 Dramatic Lyrics は1842年、「鈴と柘榴」Bells and Pomegranates 第3巻として発表された。同シリーズは詩人から出版者への手紙によると、以前より大衆向けに廉価で親しみ易い小冊子として企画され、本書も民衆に関心の高い題材を選び収録数を14篇に絞った。Dramatic Romances and Lyrics(1845)に再録の際、若干の改変がある。翻訳には、この改訂版を用いた。
Lyrics は元来、リラに合わせて歌う曲であり、朗吟される Epics(叙事詩)に対比される。「ドラマ的な叙事詩」についてはアリストテレースが言及しているので、その向こうを張った題名になる。
詩人はイギリス人のくせにフランスやイタリアが大好きらしく、しげしげと旅に行った。イタリア・オペラを堪能し、フレスコ画を見て回ったのか、作品の至る所にそのネタが仕込んである。In a Gondola ではついていけず、Woolford と Karlin の注釈(LONGMAN 1991)に頼ったことをお断りしておく。
本書の原文は、作者の死後100年以上経過した public domain である。
Copyright(C)2020,Gaku Hagiwara. 本書の訳文は、GNU FDL に拠る Free Document とする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-19 22:56:36
72871文字
会話率:2%
レイモンド・チャンドラーの探偵小説に於て、主人公フィリップ・マーロウ曰く。
「詩人のブローニングだ、君は拳銃の方が好きそうだが」
銃器設計の天才 John Browning とビクトリア朝を代表する英国詩人 Robert Browning(
1812-89)の何れも知られていない我が国では、残念ながらこのネタも顧みられることがない。そこで、この詩人が編んだ詩集を訳出する。
バラッド「エルヴェ・リエル Hervé Riel」を含む詩集「画家パッキアロット Pacchiarotto, and How He Worked in Distemper」は1876年に出版され、好感を持って受け入れられた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2019-12-23 22:51:54
7215文字
会話率:6%
僕の友人「K(ケイ)」は、ハードボイルド小説の王道「私立探偵フィリップ・マーロウ」に傾倒するあまり、学校に「探偵部(非公式)」なるフザケた部活を設立してしまうような変わり者だ。 そんな彼は毎日のように事件を探しているけれど、そもそも学校で探
偵が必要になるような事件など、そうそう起こるはずもない。 そう思っていたある日、とある小さな事件が僕らのもとに舞い込んだ(というよりケイが首を突っ込んだ)。 そしてその事件をきっかけに、僕らは学校に潜む密かな闇へと少しずつ巻き込まれていくことになったんだ・・・ 主にこいつ(ケイ)のせいで・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-15 23:41:57
2210文字
会話率:8%
今から50年前、虚怪《ゴースト》と呼ばれる未知なる存在が現れてから世界は唐突に……────頭がおかしくなった。
そのせいで獣も人も、街も国も狂気を帯び始める。
ある日、聖騎士の姉が任務の中で虚怪によってさらわれてしまった。
まだ幼かっ
た少女は絶望にのまれながらも"絶対に姉を見つけ出す"と心に誓う。
それから年月は経ち、彼女はこの狂った世界を駆け巡る。
増え続ける廃村や廃墟。
首吊り死体がいくつも木々にぶら下がった街道。
一撃必殺を信条とした『人斬りの母』と呼ばれる凄腕の剣士としてイリスは姉や姉をさらった虚怪の情報を集める。
ある日、夜の天空から光が舞い降りてくるのを見た。
物珍しさに追ってみると……?
幻覚の中でしか見ることの出来ない神父。
影で暗躍する盲目の元忍者。
暗闇を操る死合わせのピエロ。
錬鉄と腐蝕を司る魔女。
そして、廃村で拾った少年マーロウにのみ見える謎のガンマン。
その他個性的なキャラクターが織り成す、世にも不思議なダークファンタジー。
※当作品は『魔刃覚醒 ~この世は虚ろな一人舞台。なれど生きててよかったと、君に光あれ』『無限幻想 -灰と忘却のパヴァーヌ-』のリメイク・改変版となります。
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©️ 『支倉文度』 2018.
この小説に掲載されている写真、イラスト、文章の著作権は作者『支倉文度』に帰属いたします。
許可なく無断転載、使用、販売を禁止します。
The copyright of this work is owned by the author 『支倉文度』. Unauthorized reproduction is forbidden.
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-05 12:00:00
37616文字
会話率:32%
サム・スペード、フィリップ・マーロウ、リュー・アーチャー……。ハードボイルドの名探偵は数々あれど、この主人公はひと味もふた味も違う。なんと、彼は心の声を口に出してしまう癖があるのだ。読者からすれば、地の文をその場で声を出して読み上げている
ことになる。
たとえば、
その女は、三十歳ということだが、心労のせいか五十歳でも通るほど老けて見えた。俺に殺人犯だと疑われていることをすでに知っているようで、執拗に俺の顔を睨みつけてくる。
女「え? あんた私のこと疑ってたの? それに睨んでないし、老けてて悪かったわね」
その癖のせいでトラブルが頻発するが、何を考えているのかわかりやすいので、それなりに仕事の依頼は来る。しかし、もうひとつ問題があった。彼には妄想癖があり、自分の妄想を現実のごとく語ってしまうのだ。他サイトと重複。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-19 04:59:40
35774文字
会話率:35%
ひだまり童話館『ひえひえな話』参加作品!冬眠しない動物が住む街、リス・ベガス。私立探偵スクワーロウは今夜も、頬袋を膨らましたまま事件に挑む。ハードボイルドですけど何か?大人の童話です☆
最終更新:2015-12-11 03:06:31
7246文字
会話率:54%
繁華街の片隅にある小さな探偵事務所『フィリップ・マーロウ』
いつものように店番をしていた近道。そこへ来た依頼人の少女は何故か社会の闇の情報を知っていた。
「私をサイバトロジー社へ連れて行って欲しい」
その少女の依頼を受ける近道。
し
かし、そこに待っていたのは最先端兵器の数々だった。
近道の秘密。
少女の秘密。
二人の秘密が明かされる時、戦いが始まる 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-28 08:08:17
2301文字
会話率:57%
美味しい朝ご飯が並ぶのに、なぜかプリンを食べる彼と私。その理由は……? 一分間のラブストーリー。甘くとろけるほのぼの風味。 ※『3Pで物語を作る』挑戦作。短い割に濃厚な“のろけるプリン”でお腹いっぱい……愛が欲しいお独り様は、泣いてください
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-12-23 09:01:18
1156文字
会話率:43%
神奈川県、横浜市の港に浮かぶ中古のクルーザーが私立探偵マーロウの事務所だ。所長のマーロウこと渡辺謙一と事務員兼恋人のステファン。彼ら二人は私立探偵として浮気調査や素行調査などをしているが、もう一つの顔がある。それは人間界に逃げた悪魔を逮捕、
または射殺する仕事だ。彼らは通称をミッドナイト・ディクティブ(真夜中の探偵)と言われている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-04-08 20:49:28
50284文字
会話率:31%