君と会うのはいつぶりのことだろう。きっと最後に会ったのは君が出て行った日だ。
あの日からもう3年も経ってしまった。君がいなくなってから僕の毎日は変わった。いや、何も変わってはいないのかもしれない。変わったのはきっと僕だ。君が僕の部屋に
来る前はこんな生活だった。一人の部屋。風が吹くだけでガタガタ鳴る窓と狭い布団。僕の手が届く距離に全てがあって、僕だけの国だった。
初めは思っていたほどうまくいかなかった。生まれた場所も、育ってきた環境も何もかもが違う他人だ。当たり前だろう。ぶつかることは何度もあった。人と人はこんなにも分かり合えないんだということに気が付いた。それが例え愛し合う二人だとしても。それでも僕らはお互いを知って、徐々に生活は溶け込んでいった。狭い布団の中、僕らは抱き合って眠った。二人の部屋はこれ以上ないほどに素晴らしかった。あの時は気がついていなかったけれど、それは楽園そのものだった。いろんなものを君と一緒に見て、いろんなものを君と一緒に食べた。おいしいねって笑い合って。いつでも君と一緒に暮らした。なんでも君と分け合った。君といる日々こそが僕の幸せだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-12 20:00:00
2481文字
会話率:0%
BARの片隅で、いつも寡黙に
目の前に置かれたバーボングラスと向き合っている男
そんな男にも、忘れることの出来ない過去があった
それは二十年前のクリスマスから始まった
一年間の思い出だった
傍から見れば些細な事なのかも知れないが
彼にとって
は
人生を左右する程の出来事だった
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-21 19:08:48
5127文字
会話率:15%
盛り場、バンドマン、すごい美人の怪しいお客。
そんな漆黒の夜の輝きに吸い付くものと、親に手を引かれ親戚の玄関の引き戸を開けるとすぐに漏れて聞こえる昼間っから酒盛りしている賑やかな声。
そんな、種類の違う昭和の詰め物のはいった風呂敷ふた
つ、開けてみました。
ハードボイルドの「やせがまん」が少しでも感じていただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-20 04:33:00
4613文字
会話率:4%
異世界バーボンで使ったネタ帳
最終更新:2020-02-17 19:11:40
2555文字
会話率:50%
それは、結末の決まっている。
1秒後の君に送る物語。
最終更新:2017-03-04 14:54:46
211文字
会話率:0%
自動車盗の事件を起こし、刑務所に入る事に成った健二。
健二には翠と言う恋人がいた。
有る日、翠が刑務所に面会に来て別れを告げる。
出所するまで待って居ると言う約束を、一方的に破棄にした翠を健二は恨むようになる。
恨みを抱きながら刑期
を務めるのは、健二にとって途方もなく長い時間だった。
時々来る友人からの便りで翠の近況を知る健二。
自分の事をボロ雑巾の様に捨てたくせに、自分の友人と連絡を取り有って居る翠の心境が健二には理解できない。
しかし、健二にとって翠の存在は大きく、何とか関係を修復できないものかと手紙を書き続ける。
二年間の受刑生活で、事件への後悔と、翠への未練で揺れる健二の心の葛藤を書いて見ました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-31 23:20:20
171191文字
会話率:30%
由美子は美容専門学校に通う傍らでガールズバーでバイトをしていた。
毎日繰り返し続く接客、男たちの馬鹿騒ぎ、自慢話、下心のある言動に嫌気がさし、そろそろ次のバイト先を探そうとしていたある日。
新規客の青年と話をしているうちに、気付けば自分の
身の上話をしていた。
あの青年がもう一度現れないか期待して、由美子はもう少し続けてみようとバーのカウンターに立っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-28 21:40:09
4823文字
会話率:21%
あぁ俺はのんびり死体。
哀れな負け犬だ。
このバーボンを飲みながらでいい。
俺の懺悔を聞いていってもらえないか。
最終更新:2018-06-16 17:32:33
2786文字
会話率:0%
「またね」シリーズのひとつ。時系列は「行方」の後のいつか。
土井は将来について考えている。将来の保証なんか何ひとつないのに。部屋には幸美が来ている。音楽は流れていない。
* * *
できることはある。だがで
きればいいというものではない。できるとしてもやりたくないことは続けられない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-11 02:54:06
10655文字
会話率:18%
ボクはキミがすき。
キミはアルコールがすき。
フォア・ローゼズのブラック・ラベルが特にすき。
キミは酒乱のふりをしてボクの話を聞いてくれない。
ボクは悩みはじめてる。
最終更新:2016-10-31 06:00:00
634文字
会話率:80%
If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.
ハードボイルドってこういうもんだろ?
でも、私はまだこうは生きられないんだ。半分にだって満たないだろう。でもバーボンを煽りながら煙草を吹かしてると、4分の1くらいはって思ってしまうことが時々ある。今日がたまたま、そういう日だったんだよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-02 00:45:33
3271文字
会話率:14%
魔法鉄道。それは、悪しき魔力が放たれる時、世の民の希望となり、悪しき魔力を封じる存在。
シュトバルト王国の城下町。一人の魔法剣士「アスラオス・セプテルバーン」は、魔法鉄道捜索の任務にあたっていた。
い
城下町で出会ったバーボン
から有力な情報を手に入れ、魔法鉄道を見つけ出す。
魔法剣士と魔法鉄道が繰り出す、力強くもどこか憧れる魔法対決。
世界の安定を取り戻す為、一人の魔法剣士と一両の魔法鉄道(少女)が手を取り合い立ち上がる。
魔法剣士と鉄道。異色のコンビで贈る魅惑で不思議な異世界魔法物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-31 07:00:00
16665文字
会話率:47%
仕事での疲れ
日頃のストレスを 忘れる為に
私は 三番外の 裏通りにある
名の知れた 酒の飲める店を目指した
最終更新:2017-04-28 08:37:08
826文字
会話率:0%
一日の終わりは、この酒場でバーボンを飲む。それが、俺の流儀ってやつさ。
アウトローだった俺は、アメリカ帝国保安官になった。そして十年間、誰よりも正義でいようと、心掛けてきた。その為に、命も賭して悪党と戦い、このダークダッチを守ってきた。
誇りだった。この胸の紋章が。そして、償いの紋章でもあった。
<カクヨムにも掲載中>折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-11 13:20:54
2314文字
会話率:60%
時は新・禁酒法時代。酒に煙草に賭博にポルノ、加えてロックンロールまで、秩序を乱すとされる全ての嗜好品は国家警察ZACTによって厳罰対象に指定された。
バーボンをこよなく愛する八億ネーヴルの賞金首シュティードは、時を巻き戻すと噂される粒子
管を追う最中、旅する少年ナオンと出会う。
かたやギターを捨てた元ロックンローラー。かたや母を探しロックンローラーを目指す少年。互いに頑固で負けず嫌い。ゆずれないものひとつを胸に。
クズとクソガキはお互いに衝突を繰り返し、やがて時代を逆巻く旅へと足を投じてゆく。
ハロー、マキネシアDブロック。これは空前のボーイ・ミーツ・ユース。
ロックンローラーはもうどこにもいない。
ただの一輪、砂漠の掃き溜め一回しを除いて。
※この物語は法律・法令に反する反社会的な行為・思想を容認・推奨するものではありません。あなたの人生に責任は取れませんので絶対に真似しないで下さい。
※「カクヨム」にて投稿中(ランキング非参加作品)の小説です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880270905折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-18 21:36:29
52694文字
会話率:62%
とある高校生 白井和人(しらいかずと)は交通事故で入院するはめになった。
そして退院の日 和人は何者かの手によって病院に閉じ込められた。
とにかく病院から脱出しようという話です。
初めてなので優しい目で見てくれると幸いです。 更新は遅くなる
と思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-29 01:42:37
8442文字
会話率:17%
男は貧乏ではないのですが、とても手が出せない高級食材なので、妄想で補完します。
最終更新:2015-08-01 09:39:51
387文字
会話率:38%
"バーボンストリート"というジャズバーについて、僕が知っているお話。
最終更新:2013-11-14 21:12:05
4384文字
会話率:25%
出張
何故か何かを期待する、オトコの楽しみ
場末の酒場の物語です
最終更新:2011-02-03 13:44:20
2139文字
会話率:53%
馴染みのbarの扉を開けてください。誰かがそこでバーボンなんか飲みながら、ヒトリゴトを言っているかも知れません。
散文詩の詩集です。
最終更新:2011-01-04 22:35:59
1632文字
会話率:12%
時代は世界最終戦争。アルコール中毒の中年オヤジと女学生が出会い、小さな奇跡が起きる。
最終更新:2010-03-18 09:03:56
2640文字
会話率:42%
心の中で何かが止まった。半年前に俺はここに落ちてきた。心の空白と過去の自分と今の自分。半年振りに再開した仲間。その時何かが動き始めた。渇ききった心に血が流れ始める、男として、自分として生きようとした主人公が乾いたエグゾーストの黒いポルシェで
街を疾走する。自分を取り戻すために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-05-19 23:29:24
6405文字
会話率:42%