高校1年生の立花亮は生まれつき目に障がいがある弱視であった
一般の小学校、中学校に通っていたが目が悪くなリ片道2時間の盲学校に入学する
そこで出会った高校生と私はサウンドテーブルテニス つまりSTTをはじめることになったのである
最終更新:2024-05-09 18:11:47
2166文字
会話率:67%
「ありがとうお兄さん!あたし、おなかぺっこぺこだったんだぁ!」
喫茶店のテーブルの向かいでは、美少女がおいしそうに特大パフェを食べている。
この世界から人間がいなくなったのは何年前の事だったのだろう。
三百年前に起きた世界大戦で、地
上の全ての国が核攻撃の対象となった。
使用されたのは中性子爆弾。
物理的な被害は軽微だが、生物は殆どが死に絶えた。
地下シェルターなどに避難して生き延びたわずかな人間も、放射能による後遺症で出生率が低下し、病気による死亡率も上昇、次第にその数を減らしていった。
最後に人間が確認されたという記録は、俺が製造されるよりもずっと前だったのは間違いない。
おそらく、もうこの世界に人間は残っていないのだろう。
・・・というのが定説だった。
そうすると・・・今、俺の目の前にいるこの少女は、一体何者なのだろう?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-08 20:10:55
7713文字
会話率:24%
所謂、普通の人。自身をそう評する絶賛就活中の私、藤見 真子(ふじみ まこ)。
駅のホームで繰り広げられる男女の痴話喧嘩に巻き込まれて線路に落ち、気がついたら異世界召喚されていた。
神官達は騒然としている。何故なら、平和の象徴となるはずの女
神が二人も召喚されてしまったからだ。
「またしても、ふたりーーー」
囁き合う神官達。神官は私たちに問う。
「先代の女神様が、こんな時の為に女神であることを証明する質疑を残された。この質問に答えることが出来る者こそが次代の女神様である」ごくり。息を呑んだ。
「問一、日焼けサロンでとことん黒く肌を焼いた様を?」
日々、真面目に普通に目立たず生きてきた非ギャルのマコには答えられず、西の端にあるガルシア辺境伯の監視下に置かれる事になる。
「異世界召喚までされて、一生牢屋暮らしなんてごめんだわ!」
護送中の馬車から逃げ出し迷い込んだ森の中で見つけた、ちいさな廃墟。軋んだ音を立てて扉を開くと、テーブルの上には水晶玉。
「魔女の書庫オープンしますか? YES or DIE 」
えっ、これ一択だよね…?震える指でYESを押してみる。すると、現れたのは宙に浮かぶ一冊の本。
表紙のタイトルは「魔女の棲む家」
ーーーゆっくりとページが捲られた。
うるさい鴉とおチビの白虎を従魔にし、本に知恵を借りつつ、自身の持つ「威力爆発」という能力で、イケメン辺境伯と街の住人達に囲まれて「魔女屋」として、のんびりスローライフするお話です。
※作家初心者※明るい主人公※ざまぁ要素は微※独自の中性貴族ファンタジー世界観(ラフでシンプルな砕け具合)(所謂、謎設定)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-08 12:20:49
67210文字
会話率:55%
====================
●TRPGとは
TRPG――テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム――とは、会話形式で行うRPGのことだ。ここで言うRPGとは、コンピュータ・ゲームのジャンルとして知られているRPGと同じも
ので、概ね、主人公が戦いや人との出会いを通じて成長し、大きな、あるいはささやかな使命を果たす物語を、追体験するゲームと言っても良いだろう。TRPGはこのRPGを、ゲーム機の力を借りずに複数人数で遊ぶゲームだ。
TRPGの参加者は、ゲームマスターとプレイヤーの二手に分かれる。参加者のうちの一名が、ゲームマスター(以降、GMと略記)としてゲーム機が果たす役割を担当し、残る参加者全員がプレイヤーとして、物語の主人公となるキャラクターを、それぞれに受け持つ。
(『戦国双刀伝 巻之一 基本ルール+リプレイ前編』より抜粋)
====================
とある出来事をきっかけに、異世界の女神を相手に、TRPGのレクチャーをした社会人の男性が、神々が集う場所で女神とその友人たちを相手に、GMをすることになるお話。
※『戦国双刀伝』は、架空のTRPGです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-08 12:00:00
12320文字
会話率:66%
「今晩お世話になることはできませんか」
雨の日に女の家のチャイムを鳴らしたのは、ずぶ濡れの青年。立ち去ろうとする青年に声をかけて家にあげる。
テーブルに向かい合ってお互いの話をしていく中で、二人は過去からどうやって立ち直っていくのか。
最終更新:2024-05-07 11:09:22
2747文字
会話率:36%
「これは、成るべくしてなった事だと思う」
そう言った彼が口にしたのは豆乳だった。
「俺がのんびり筋トレに励む事が出来る環境を手に入れる事は!」
「何言っているんですか、貴方は」
引っ越しの途中に立ち寄った食堂にて。思わずツッコミを入れてきた
幼馴染みに笑う。
「だって、ずっと気にしてんじゃん。都から俺を引き離す事になったって」
「それはそうですが……。貴方はムキムキだろうが脳筋だろうが王族です。辺境の領地に移るとは」
「はいはい、止め!何か貶された気もするが、感謝してるんだ、ホント。俺だけだったら城から出られてないかもしれない」
それを聞いて彼女は溜め息をついた。本当、いつもほしい言葉をくれる。この男は。
「それにしても、よく彼女たちが着いてくる気になりましたね。自称執事はともかく」
彼女の視線の先には母親と2人の子供が和やかに料理を食べている。その横のテーブルに着いているのが、自称執事の美丈夫と彼らのもう1人の幼馴染みだ。
「そろそろ拠点変えようと思っていたから、丁度よかったんだって。俺の影響なくなるし。だから、成るべくしてなったって思ってる。王位継承権云々関係なくな。ともかく王都脱出お疲れ様」
「貴方こそ」
「俺は馬車の中で腕立てと腹筋していただけだからなぁ」
「そういえばそうでしたね。流石に引きました」
「仕様がないだろ、暇だったんだし。……ん、何かアイツ酔ってる?」
そう言って視線を向けた先は幼馴染みの男。何故か手から水を噴出させている。
「ちょっと!何でお酒飲んでいるのですか!?」
子供たちは喜んでいる。が、彼は普段ならこんな事しない。
「水芸しない!床が濡れる!自称執事、なぜ止めない!「無理」って、最初から諦めるなぁぁっ!」
布巾をひっ掴み、そちらに駆け寄る彼女。
それを見ながら平和だなー、と彼は思った。
--と、いうメンバーでお送り致します。やんごとなき筋肉アニキとその護衛で幼馴染みの筋肉ダルマと幼馴染みのインテリ令嬢、王子様な外見の美中年、母親な料理人とその子供のウサミミフードと義理の息子の辺境のんびり生活(ただし筋トレ重視)。恋愛なんてない!チートもない!あるのは楽しい筋肉生活だけだ!!
筋肉の筋肉による筋肉のための隠遁生活 (スローライフ)、開幕します。
「明日は俺、馬車に乗らずに走るから」
「止めて下さい!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 01:00:00
444428文字
会話率:37%
美術館の奥深くには、無数の異なる絵画が展示されている。それぞれの絵には、恐ろしくて奇妙な物語が語られている。
【絵画-帰郷:家族が涙を流しながら、祖父母の遺影が飾られたテーブルに向かって跪いている。遺影の中の祖父母は、窓の外から家族を見守っ
ている。】
【絵画-狂宴:男女の群れが際限なく肉欲を追求している。最終的に、彼らは一時的な肉体的快楽だけでは満足できなくなり、儀式を行って、全員が永遠に離れることのない肉の塊になる。】
四方朔は美術館を歩き回り、怯えた観光客に絵の物語を語る。
恐怖に震える観光客を見て、四方朔は微笑みながら慰める。「この美術館が存在する限り、これらはただの普通の絵画に過ぎない。現実になることは決してないから、怖がる必要は全くないよ。」
四方朔は少し間を置いてから付け加えた。「でも、もしいつかこの美術館が崩壊したら...私だったら、すぐに自殺することをおすすめするよ。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 19:06:22
13092文字
会話率:10%
通り過ぎれば常に行列。
えぇ、けれども早起きしたその日に訪れれば、きっと並ぶ事はないと思うのです。
訪れたのは、赤煉瓦で覆われた隠れ家的な喫茶店。
戴くのは、深い、深い、珈琲。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し
訳御座いません。
注意事項2
タイトル付けに迷う毎日です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 10:08:57
790文字
会話率:0%
あらすじなんてものはこの異世界には存在しない。だってさ、俺たちが体験してるこの世界は想像している冒険譚とはまったく違う地獄みたいな生活だ!! なんで異世界召喚されたのに金を蓄えるために地道にバイトなんかしてんだ!?
宿代を払うのがやっとで
毎日毎日パン1枚で食い凌ぎ、仕事の後の楽しみはたった一杯の酒だぞ?! いつになったら冒険なんて出来るんだよ!! 教えてくれよ神様!!
てかおい待てクソビッチ生徒会長!! お前は何度言えばわかる!? 魔物の卵を持ち帰ったら大抵ロクなことにならねぇんだよ!! いますぐ返してこいッ?!
そんなわけで、俺たち市橋高校の生徒会はテーブルトークRPGの世界に飛ばされて、日々生きるために奮闘している。飛ばされた経緯は面倒だから見てくれ。思い出すだけで億劫になるから・・・。
普通だったら剣と魔法の異世界転生物語なら勇者としてかっこいい冒険だったり、誰もが憧れる英雄譚を体験できるはずなんだ。
今は生活するのに手一杯だけど、絶対成り上がって見せる。勇者としてこの世界で名を上げて、異世界美人お姉さんにモテてやるんじゃああああああ!!
異色すぎる異世界召喚ファンタジーコメディ。
毎日バイトに励んで、まずは勇者になって見せます。そして現実世界に帰るまで遠足的なニュアンスの物語!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 16:20:10
14260文字
会話率:59%
駅前の商店街にあるファミレス。その店には恐ろしいテーブルの噂があった。
そこの13番テーブルに座ってしまうと……。
(「小説家になろう」「エブリスタ」でも掲載しています)
最終更新:2024-05-03 19:30:00
1952文字
会話率:8%
行きつけの喫茶店で、趣味の小説執筆を楽しんでいた私。毎月2回行われる短編コンテストに応募するために、いつものように短編小説を書いていたのだが、近くのテーブルから、驚くべき話が聞こえてきて……。
(この物語は絶対にフィクションです。実在
の人物や団体などとは全く関係ありません)
(「カクヨム」「エブリスタ」でも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-31 01:00:00
4726文字
会話率:14%
俺こと如月修は中学校の卒業式を終えて家に帰宅したが、家にいるはずの親がおらず、ダイニングテーブルの上には『修、お前ももう中学卒業だ。もう一人で生きていけるだろう。俺と母さんは旅に出てくるよ。高校一年分の学費と生活費は銀行の口座に残しといたか
ら、それで頑張ってくれ。また会おう』と書かれた手紙が、
と今はここまで。続きをあげたら言えるところまで順次足していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 17:00:00
87009文字
会話率:44%
航(わたる)と瑞希(みずき)が二人で暮らすようになってから、三月が過ぎようとしていた。ある冬の朝、スマートフォンの着信表示が微かな電流を航の胸の奥に走らせた。唯(ゆい)の声を聴くのは十年ぶりだった。懐かしい声が胸の奥の扉を直接叩いた。
「
剣(けん)が、亡くなりました。」
唯は、注意深く感情の乱れを削ぎ落とした静かな口調で剣の死を告げた。返す言葉を探しあぐねているうちに、唯は葬儀の日時と場所を伝え始めた。航はテーブルの上にあった広告チラシの裏に、震える手でメモを取った。“唯は、大丈夫か”という言葉が喉元まででかかってたけど言葉にできなかった。窓際に歩いてカーテンを開くと、見慣れていた住宅街の風景ではなく、時間の流れから切り取られた旧い白黒写真のような景色が音を潜めて佇んでいた。今、唯のいる場所でも雪は積もっているのだろうかと暗い空の向こうに思いを馳せた。
「おはよう。」
振り返ると、すぐ後ろに瑞希が立っていた。いつもの朝と1mmも変わらない“おはよう”だった。パジャマの上に僕のスエットパーカーを無造作に羽織り、両手を自分の息で温めながら、僅かに首を傾げて僕を見上げていた。
「雪、酷くならないといいね。」
窓の外を見上げながらそれだけ言うと、瑞希はくるりと踵を返して朝食の支度にとりかかるために台所に向かった。
********************************
剣の葬儀で唯と再会してきた航。
「指一本触れてない。」
嘘をついた。
「いい子だね。あの人の前では。」
「でも、心には触れた。多分。」
少しだけ思わせぶりに言ってみた。瑞希の口が重くなった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-22 08:05:15
9371文字
会話率:51%
テーブルに置かれた小さな瓶、それにソファーでくつろぐ飼い猫のクロ。それらを前にして俺は頭を抱えていた。
ある日どこからかクロが咥えて持ってきた瓶……その正体がポーションだったのだ。
瓶の処理はさておいて、俺は瓶の出所を探るため出掛けた
クロの跡を追うが……ついた先は自宅の庭にある納屋だった。 やったね、自宅の庭にダンジョン出来たよ!? どういうことなの。
始めはクロと一緒にダラダラとダンジョンに潜っていた俺だが、ある事を切っ掛けに本気でダンジョンの攻略を決意することに……。
しばらくは毎日更新予定です。 カクヨム様、アルファポリス様でも同時連載中です。
ありがたい事にローファン日間、週間1位を取れたようです。四半期1位も取れてました。 ありがとうございますーヾ(´・ω・`ノ
タイトルあらすじ色々模索中です。
たまに変わります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 21:18:20
893625文字
会話率:28%
「あのドレスは似合わない……いえ、ドレスそのものが似合わないのかしら」
彼女を目にした時、ミットー公爵令嬢ロメリアは、そんな感想を抱いた。
古くから優れた武官を輩出してきたミットー公爵家の屋敷の庭では、この日、お茶会が催されていた。
お節介焼きの祖母により、十歳になったばかりのロメリアは、半ば無理やりこのお茶会の主催に祭り上げられていた。
そんな中、彼女の取り巻きを気取る令嬢達が、会場の隅に置かれたテーブルで一人ポツンと所在なげにしている男爵令嬢メルを嘲笑う。
「ヒバート男爵といえば、昇級試験に四度も落ちて、今もまだ平民の文官の下で働いているそうですわ」
「そんな風だから、奥様にも逃げられてしまうんだわ。あのメルって子も、気の毒ですわねぇ」
自分を挟んでクスクスと笑い合う彼女達を、ロメリアは冷ややかに眺めていた。
そんな中、暴走した兄の馬が乱入し、お茶会は騒然となる。
その時、似合わないピンクのドレスを翻して馬の背に飛び乗り混乱を収めたのは、この場で最も格下として扱われていた、メルだった。
それを見たロメリアは、自分の心がかつてないほど浮き立つのを感じた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 19:53:10
6084文字
会話率:38%
小麦粉まみれになってしまったテーブルには。
美しい、ショートケーキがありました。
最終更新:2024-04-19 23:53:58
200文字
会話率:0%
テーブルトークとかいう異世界に迷いこみました。
ワタシは、ファンブルしか出せませんでした(爆)
最終更新:2023-10-16 00:10:25
200文字
会話率:0%
テーブルトークによる異世界へ、ようこそ。
興味を示したら、あとは招き入れるしかない。
最終更新:2022-10-12 23:35:22
200文字
会話率:0%
ある日、静葉はテーブルの上に立派なマイタケが置かれているのを見つけた。しかし……
最終更新:2024-04-16 12:23:47
5222文字
会話率:49%
目を覚ますと、そこには見知らぬ空間が広がっていた。
見下ろすと目の前には黒く大きなテーブル、見渡せば真っ黒な壁、見上げれば黒い天井にポツポツと白い点がついていて、まるで星空のようなだった。
だがそれよりも目を引くのは天井から吊るされている大
きな太陽系の模型だろう。
ここは一体……
徐々に意識が覚醒し、不安が襲ってきたその時、突然アナウンスのような声が聞こえてきた。
『みなさーん、おはよーございまーす!よく眠れました〜?ではこれから“デスゲーム“を始めていきまーす!』
序破急の三部構成です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-15 19:10:24
29508文字
会話率:38%
目が覚めると少女は全く知らない部屋のベットにいた。少女は記憶がなく、ここまできた経緯すら覚えていない。なんとか外に出ようとするも少女は監禁されていることに気づく。そして、テーブルの上にあった自分宛ての手紙を読むことになる。中には正体不明の人
物「カラス」からのミッションが書かれていた。どうやら味方らしいが、怪しさが拭えないカラスの指示に従い、私は記憶を取り戻すべく成長していくのであった。
はてさて、少女は何者なのか?そして謎の森の中で生き残ることはできるのか?
こっちの更新は不定期です、出来上がりしたい投稿します。それでも良ければゆっくり待ってくれるとうれしいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-15 12:00:00
3684文字
会話率:26%
会社をクビになり、有給消化の間、部屋の掃除をしていた夏見(なつみ) 爽士(そうじ)はついうっかり、置きっぱなしにしていたコロコロに足を取られてガラステーブルに頭をぶつけて死んでしまう。
享年二十八歳。天界での転生ミスにより、弱小盗賊団の
頭となって生きて行かなければならなくなった爽士は、頭に来たので地味スキルを使って異世界を生き抜いていく事を誓う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 19:06:53
76531文字
会話率:35%
「呼べよ……その男をここに呼べよ!」
夕方。とある家のリビング。夫がバン! とテーブルを叩くと、上に置いてあったマグカップとその中のスプーンが飛び跳ね、音を立てた。
妻の帰りを待つ間、ざわつく心を落ち着かせようと作ったココアには結局一
度も口をつけなかった。ただただかき混ぜただけ。その最中、ふと彼が共感を抱いたのは自分の心の淀みと重ね合わせたからだろう。
認めたくはない。まさか、自分の妻が浮気をしているなんてことは。
しかし、帰ってきた妻に『この間、手を繋いで歩いていた男は誰だ?』という彼自身、なんともありきたりな話の切り出し方だと思ったその始まりで妻の顔は見る見るうちに青ざめ、そして自分の推測は正しかったと彼は確信を抱いたのだった。
妻は彼に言われた通り、スマートフォンで浮気相手にメッセージを送った。 折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-12 15:10:00
1630文字
会話率:86%
夜、とあるバー。テーブル席にて、二人の男が話をしていた。
「いやー、にしても俺らもこんないいバーで飲むようになったんだなぁ……」
「ん、ああ……」
「中学生の頃は思いもしなかったよな。はははっ、この付き合いが長く続くともな」
「あ
あ……」
「まあ、お互い独身ってのもあるな。こうして気軽に会えるのもさ。しっかし結婚はまだ考えられないよなぁ」
「ああ……」
「なんて、『あの時はああ言ってたけど……』とかいうことになるかもな! ははは! しっかし、彼女くらいは欲しいよなぁ……。社会人になると案外出会いがないよな。なあ、お前も今いないんだよな? まさかいるとかないよな? な?」
「……ああ」
「おお……。なあ」
「ん……?」
「いや、なんだよ、どうしたんだ? さっきから元気ないな」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-10 11:00:00
1885文字
会話率:99%
「やあ、さっそくだけど、うん。単刀直入に言って、君、いじめられているよね?」
とある中学校。その一室。ソファーに座る少年は居心地の悪さからと見てわかるほどに縮こまっていた。
テーブルを隔てて、少年と向かい合う形で座るその男は膝の上で手
を組み、少年の口から出る言葉を待つ。
「……はい?」
「いじめられてない?」
「いじめぇー……ですか?」
「うん」
「……あー、ははは。いや、あれは遊びの延長というか、その、あれです、いじり。実際、僕もやり返したりしてますしね」
と、少年はへへへと笑いながらそう答えた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-06 11:00:00
2753文字
会話率:54%