永遠に少女の姿のまま、幻想郷を守り続けた博麗霊夢。仲間は老い、去り、すべてが風化していくなか“涙”すら忘れた彼女に、最後に届いたのは、一通の手紙だった。
それは、終わらない巫女が選んだ、ひとつの終わりの物語。
最終更新:2025-04-14 20:21:07
3565文字
会話率:26%
串刺しにされようと、腕を切り落とされようと、
博麗の巫女は“決して死なない。
その少女は、止まった時間の中で幻想郷を守り続ける。
誰も知らない。
この楽園が、ひとりの犠牲の上に成り立っていることを。
最終更新:2025-04-13 20:41:34
3995文字
会話率:27%
風のように現れて、風のように去っていった烏天狗。
彼女が残したのは、一枚の写真と、届かなかった新聞だった。
写真は光を写す。
でも、いつしか“想い”も写っていた。
言葉にできない感情が、レンズの先で重なっていく。
不器用な青年と、騒がし
く優しい天狗の、
記憶と別れの物語。
シャッターの“向こう”に写っていたのは、
“いなくなった彼女”と、“初めて誰かを撮りたいと思った自分”だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 11:36:11
5168文字
会話率:42%
「……では、この挨拶をもちまして、『俺オリンピック』の開催決定を宣言します。さあ、選手! 立って!」
「……は?」
朝目覚めると、俺は驚愕した。いや、正確にはこいつに叩き起こされたと言うべきか。しかし、どうやって部屋に入った? いや、
もはや侵入経路などどうでもいい。
問題は目の前のこの男。白のワイシャツにズボン、黄色いネクタイ、水色のジャケットを身にまとい、頭には真っ白なシルクハットをかぶっている。そして驚くべきは、その顔は俺に瓜二つだった。
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最終更新:2025-02-11 11:00:00
1776文字
会話率:57%
白いマントをひらつかせ、シルクハットを被った謎の男――その名は「ハット」。
どこかマジシャンを思わせる華やかな装いを身にまとい、時代と大陸を超えながら「人々を幸せにする」という目的で旅を続ける彼。
だが、その裏に隠された真の目的とは何
なのか?
彼が訪れる先で出会うのは、心に深い闇を抱えた人々。彼らの本音を引き出し、時に優しく、時に厳しく心を変えていく。幸せとは何か――その問いの答えを彼と出会った人々もまた、自らの答えを出していく。
人の心を変え、世界を回るハットの物語。その先にある真実を知るとき、もしかしたら私たちの前にも、彼が現れる日が来るかもしれない……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 14:34:17
6452文字
会話率:34%
推しのライブに参加するためとある街を訪れたわたし。
二日連続ライブの為、まずは拠点となるビジネスホテルにチェックイン、と部屋のあるフロアでエレベーターの扉が開くとそこは──四階建てビルほどの大きなナメクジが闊歩するダンジョン内だった。
気付
くとエレベーターはすでに消えていて退避もできない。焦ったわたしはとりあえず逃げようとキャリーケースを引いたところ、不安定な足場に転倒しかかる。
わたしの替わりに倒れた衝撃で開いたケースから飛び出したのはシルクハット。
「最悪の寝起きだ。頭が痛い」
「あなた誰?わたしの荷物はどこへやったの?」
シルクハットから現れた金髪紅目の伯爵と名乗る超偉そうな美少年は髪色瞳の色以外は推しのアンリ君に瓜二つで。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 07:00:00
4156文字
会話率:9%
モノノケが見えることで狂人扱いされてきた少女、四辻茉莉。彼女は最愛の両親とペットを亡くし、自らも命を絶とうとしていた。そこに現れた謎のシルクハットの青年、鴨公宏。彼は茉莉の自殺を止め、あろうことか自身が経営するモノノケ専用ダンスクラブ『モ
ノノケダンスフロア』のスタッフとして彼女をスカウト!?
茉莉とモノノケ達が織り成す笑いあり涙ありの痛快ヒューマンドラマ。ラブもちょっとあったりなかったり...
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-06 22:03:20
5675文字
会話率:52%
誰かが眠りにつくと現れる世界。
そこには困った性格の管理人がいる。
タキシードにシルクハットを被り。寒くもないのにマフラーをしている。
そんな格好の管理人。今日も仕事が始まった
最終更新:2023-12-14 02:41:01
5444文字
会話率:46%
地位が高い者ほど弱みや汚い部分を吐き出せる相手が減る。
バニーガールの身分で受け止めて、
情報を探り、邪魔者を始末する。
日常の裏で飛び交う応酬、お楽しみください。
主な登場人物
兎田卯月(とだ・うづき) 源氏名ラビ
31歳・女性
主な特
徴:赤髪、お喋りぼくろと泣きぼくろ、お上品にセクシー
ナンバーワンの座に着き8年目、老いを待たず全盛期のうちに次の道へ踏み出す。
目の前にある候補はふたつ。
ひとつは真っ当だが窮屈な道。
もうひとつは自由だが悪の道。
酒井飛鳥(さかい・あすか) 芸名アンノウン
25歳・男性
主な特徴:仮面、シルクハット、仰々しい喋り
表では奇術師として余興を盛り上げ、
深夜には怪盗として財産や命を奪う。
どんな計画に繋がるかを何も聞かされていない。
竜胆辰臣(りんどう・たつおみ) 通称アル
?歳・男性
主な特徴:夢想家、若い才人、スペイン系の顔立ち
高級キャバレーをはじめ、多彩な活動を取り仕切る。
そのすべてがひとつの計画に繋がる。
ラビが唯一、情報を何も見つけられていない。
本人が言うには、本名をどこにも出していない。
カクヨムにもあります。https://kakuyomu.jp/works/16817330649366859325/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-21 00:00:00
73293文字
会話率:41%
ここはどこだ?
気が付けば俺は灰色の空間の中に立っていた。
目の前には右が黒、左が白に分かれた道が広がっている。
その道の真ん中にはシルクハットを被り、燕尾服を着た男がニコニコしながら立っていた。
いったいこれから何が始まるの
だろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-25 17:09:09
1726文字
会話率:38%
心の内をのぞいてみせる、奇妙な男に私は出会った。
かつて別れた恋人が亡くなった、その知らせを受けて訪れた、恋人の故郷の島で。
シルクハットをかぶった、奇妙な男は言い当てた、私が島を訪れた理由を。
「見つかるとよろしいですな。『空白を
埋める言葉』」
私は空白を抱えていた、かつての恋人が死んだと聞いても、何の感情も湧かなかった。空白だけが居座る胸の内を埋める何か、『空白を埋める言葉』を探して、恋人の故郷へと来たのだった。
そして奇妙な男は、その旅に同行を申し出る。ハザマダ ブンガクと名乗るその男は。
「お探しのもの見つかるように、このブンガクがお供します。お嫌なら、ま、結構ですが。ただしゆめゆめ忘れぬように、人は誰しも一人とて、文学からは逃れ得ぬこと。それはまるで自身の影から、いやいやまさに自身から、決して逃れ得ぬように。えぇ、決して」
ブンガクはひざまずくように、うやうやしく礼をしながらそう言った。シルクハットを取りもせずに。
喪失と空白と、小さな島と。心と言葉をめぐる、小さな旅が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-30 19:00:00
29419文字
会話率:37%
2周めのプレイ。
やり残した、あれをやらなきゃ。
最終更新:2022-10-14 07:00:00
1105文字
会話率:0%
話し手である『私』が桜舞う公園で不思議な男と出会い、彼と知恵比べをする羽目になった
『明治の頃を思わせるいやにかっちりした洋装にシルクハット、重ねた両手の下にはこれまた古めかしい上等な杖が地面を突いていた
それからあの顔は、、、何と言おう
か白黒テレビのコメディアンのような
満月を思わすまん丸の眼鏡に先っぽがピンと張った口ひげ………目はきょろきょろとして落ち着きなくそれ以外の部分が堂々としている分、却って軽薄な印象を人に与えるのだ』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-27 19:30:03
14306文字
会話率:14%
中学生の頃にあったいじめ。
その時の加害者たちの元に、シルクハットの男が現れる。
シルクハットの男の目的は何か
そして、その目的の理由とは何か
最終更新:2022-05-06 13:17:21
4577文字
会話率:36%
側頭部から巻き角と羽が生えた13歳の鬼の少女シークとシルクハットを被った250cmほどの毛むくじゃらのぬいぐるみの様な生物イルは彷徨う亡者を捕獲し天国や地獄に送る仕事を生業にしている。今2人がいるのは地獄の鬼の居住区である。
亡者の魂とは
人間界から天国や地獄に向かう途中のものや溢れ出したもの逃げ出し隠れたものである。
地獄行きの人間の魂の中には凶暴化して問題を起こすものが多く地獄の一般の鬼社会の中で社会問題になっているそれらを片付けるのがシークやイルのようなハンターである。
この作品はミッドナイトノベルズ様、カクヨム様、ノベルアップ+様にも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-14 00:02:52
225141文字
会話率:58%
夏祭りでうかれて、あゆはおこづかいをほとんど使ってしまいました。暗い顔をしているあゆに、シルクハットをかぶったおじいさんが声をかけます。『手品の館』という屋台の店員さんらしいおじいさん、あやしいと思うあゆでしたが……。
最終更新:2021-12-17 18:18:24
2224文字
会話率:49%
小次郎じいさんは、長いこと手品師としていろいろなところで公演をおこなってきました。そんな小次郎じいさんの最も得意なマジックは、ハトを使ったマジックです。八代目の大切なハト、八郎をシルクハットに入れて、今日もマジックの練習をします。八郎はいつ
ものように、鳴き声も出さずに、しっかりシルクハットの中にかくれています。そして、小次郎じいさんが八郎を呼んで、シルクハットから出てこさせようとしますが……。
小次郎じいさんが見た、世界一幸せなマジックとは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-31 15:16:52
2925文字
会話率:58%
王都白桃魔術女学院
魔術大国ルポルトでも指折りの魔術学校である。
この学校の一期生である詩月叶芽(しづきかなめ)
ある夜、愛犬のコロと散歩出かけると
突然コロは何かに向って走り出す。
あとを追う叶芽は、とある外国人墓地へと足を踏み入れ
てしまう。
やっとの思いでコロを見つけると
コロは古い砂時計を咥えていた。
家に帰った叶芽が
土で汚れたその砂時計を綺麗に拭いていると
小さな鍵穴があることに気付く
遠い記憶、大好きだったおばあちゃんがペンダントにしてくれた小さなカギ
御守りとしてそのペンダントはいつでも
叶芽の胸にあった。
何気なくそのカギを鍵穴へ差し込んだ瞬間
砂時計は妖しく光だし
やがてその光は部屋を埋め尽くし
影を生む
そこには眩しそうに顔を手で覆う叶芽の影。
そして背後にフードを被り大きな鎌を携えた影がもうひとつ。
『・・どこでそのカギを手に入れた?』
その声に驚愕する叶芽
眩しさを遮ろうと覆った手を下ろすと
そこには燕尾服に身を包んだ
シルクハットの男が立っていた。
「あなたは?」
『俺はトト。死神だ』
それが詩月叶芽と
死神トトの出会い。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2021-08-18 22:47:35
4004文字
会話率:33%
アンドウレイは、あることをきっかけに高層ビルから飛び降り自殺を図ろうとする。そこに現れたのは謎のシルクハットの男だった――。
自殺志願者が魔法世界に転生し、生きる意味を模索する物語。
最終更新:2021-04-17 22:38:48
1397文字
会話率:26%
校則で禁止されているバイトがバレ、幼馴染みで同じクラスの美雪が家へと押し掛けていた。クイズ愛好会会長である美雪は頭に例のシルクハットをかぶり、おもむろに僕にクイズを出題してきたのだが、その問題は滅茶苦茶で、しかも正解すると服を一枚脱ぐという
素敵仕様だった──!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-29 05:08:54
3092文字
会話率:69%
ある夜中、日課の散歩中に出会ったシルクハットのキツネが私に話しかけてきた。これは夢なのか、はたまた現実なのか。
最終更新:2021-01-17 18:46:11
3000文字
会話率:23%
勇者と相討ちになったものの死に損なった男は、あてもなく街を歩いていた。
「ーーーーお久しぶりですね」
そんな男の前に、再びシルクハットの男が現れてーー。
最終更新:2021-01-07 02:37:09
5113文字
会話率:33%
究極の方向音痴が災いして、スカーレットは奇妙な森に迷い込んでいた。
そこは仄暗く、生暖かく、湿っぽい風が絶えず吹いている。
これまでの世界とは根本から違うようだった。
土に根を張れなかったのか、根を剥き出しにした花が前を横切った。
そこ
の低い枝では、片翼しかない番の鳥が抱き合って飛ぶ練習をしているが、毎回墜落している。
そこへ胡散臭い猫がやってきた。
「おい、そこの赤髪、罪の象徴。
どうやってここに来た?」
彼女はそれが一番分からなくて困っている。
猫は着いて来いと合図しているが、何者かに引き止められた。
「そっちは、奥まで続いてて更なるカオスです」
彼女を引き止めた少年だ。
手足が折れそうな程に細い。
「カオスへ行けばもう帰れないですよ」
「私は帰れるのかしら?」
少年はタキシードにシルクハットという出で立ちで、どうしてそんな礼装を着込んでいるのかが気になるが、その疑問は後回しにする事にした。
「うん、僕と一緒なら」
いいかな?
と俯き加減で自信がなさそうに言う。
「そう」
スカーレットは踵を返し、来た道を戻ろうとしている。
「勝手にすれば」
少年はパッと明るい笑顔を灯してスカーレットの隣を歩く。
「道案内してくれない?方向音痴なの」
「知ってる。全然違う方向に向かってるよ」
「…そう」
この奇妙な森を抜けて、その先にはスカーレットが生きる世界が広がっていた。
朝日に透けた彼女の髪は、より一層鮮やかに輝いた。
色褪せた森で生きてきた少年にとって、衝撃の色彩だった。
「名前、教えて」
「…スカーレット。あんたは?」
「僕に名前はないんだ。
ずっと昔あったかも知れないけど、忘れた」
「ふーん、変なやつね」
「この世界には、あなたの赤い髪より美しいものはある?」
「もちろん、たくさん、ね」
スカーレットは笑った。
逆光を受けたその姿は、女神と見紛う程で、少年はスカーレットに神秘を見た。
これが、世界を慈しむ旅に出た2人が織り成す、冒険譚の始まりである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-06 14:47:55
15696文字
会話率:25%