ごく普通の高校生だった俺、斎藤蓮(さいとうれん)の日常は、ある日突然、終わりを告げた。
壁の外での授業中、怪異の大群――スタンピードに襲われ、幼馴染の橘陽菜(たちばなひな)を庇った俺は、謎の光に包まれて意識を失う。死んだ……そう思った俺が
次に目覚めた時、そこにいたのは「斎藤蓮」ではなかった。
コンクリートの冷たい床の上で目覚めた俺の身体は、月光を溶かしたような銀髪と、猛禽類を思わせる金色の瞳を持つ、見ず知らずの美少女そのもの。混乱する頭に流れ込んできたのは「アリア」という名の戦闘専門家の知識と、常人を遥かに超える身体能力。だが、その規格外の力には「生命エネルギーを激しく消耗する」というとんでもなく燃費の悪い欠陥があった。
正体を隠すため、黒いパーカーとフェイスマスク、サングラスで全身を覆った怪しい出で立ちで街を彷徨う俺は、怪異に襲われる陽菜と再会する。消耗しきった身体に鞭打って彼女を守り抜き、気絶したところを拾われた俺。その戦い方と癖から、陽菜は俺に一瞬で気づいた。
涙ながらに「おかえり、蓮」と抱きしめられた時、俺は心から安堵した。
こうして始まった、陽菜との同居生活。陽菜の家で、彼女の優しさに包まれて、平穏が戻ってきた……はずだった。
だが、俺はすぐに気づくことになる。蓮(おとこ)の心を持つ俺(おんな)にとって、幼馴染の彼女が振りかざす、この言葉が一番の脅威だということに。
「だって、女の子同士なんだから!」
謎理論のもと、俺たちの距離感はどんどんおかしくなっていく。
違う、全然普通じゃない! 大丈夫じゃない!
冒険者「アリア」として活動を始めた俺は、実力からギルドマスターに目をつけられ、Cランクに特例昇格。そのせいで、お嬢様にも妙に気に入られてしまい、強引な依頼に巻き込まれる羽目に。彼女のアプローチは、俺の秘密をさらに危うくしていく。
過保護な幼馴染と、グイグイくるお嬢様。そして、俺の正体を探ろうとする斥候や、なぜか結成されたファンクラブ。俺の周りには、一癖も二癖もある連中が集まってくる。
これは、最強の力を手に入れた代わりに、平穏な日常を失った俺が、大切な幼馴染との約束を守り抜くために奮闘する、秘密と勘違いだらけのTS転生ファンタジー。果たして俺は、正体を隠し通し、平穏な日常を取り戻すことができるのか。――いや、もう無理かもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:52:48
43922文字
会話率:35%
ゾンビアポカリプスの終焉は思いのほか呆気ないものだった。ゾンビは肉体を維持できず朽ち果てていき、都会はたちまち腐敗のコンクリートジャングルになった。逃げ延びたコミュニティは残り少ない物資の確保のために「東京」に人員を送り込む。
「コレクター
」の一人である義足の女性、ベゴニアは「東京」で産まれた未知の生物と人間のキメラに出会う。意思疎通が出来るその変な生き物「ナキ」に懐かれてしまったベゴニアはナキをコミュニティで庇いながら共に「東京」に行きナキが一体何なのかを探ることにする。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-10 02:34:55
2466文字
会話率:42%
六畳一間、コンクリート打ちっぱなしの壁と、天井まで届く本棚。
コンビニのカフェラテを挟んで、二人の大学生が対峙している。深月と響子。
彼女たちの解剖台に乗せられたのは、小説投稿サイトでランキング一位を独走する、ありふれた追放悪役令嬢ものの
「なろう小説」。『スローライフ』を謳い、多くの読者に「癒やし」を与えるその物語に、二人は容赦ない知性のメスを入れる。
「この物語は、成果主義に疲れた現代人が見る、自己搾取の夢よ」
「いいえ、これは加速社会が生んだ、世界との『共鳴』を失った魂の悲劇的な祈りなの」
一つの小説をめぐる二人の対話は、やがて現代社会の病理、消費される「癒やし」の構造、そしてなぜ我々がこのような物語を求めてしまうのかという、メタレベルの問いへと飛翔していく。
言葉と言葉が火花を散らす、知の格闘技。思考の果てに、彼女たちは何を見出すのか。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-08 20:00:24
22347文字
会話率:65%
東京に独りの子供が生まれた。両親はおらず、経済的理由で孤児院へと預けられた。孤児院の無機質な壁とテニスラケットだけが彼の逃げ場だった。コンクリートにボールを打ち続ける少年は、あるプロ選手への手紙に夢を託す。資金も後ろ盾もない中、並外れた体力
と吸収力でジュニアツアーを歪に戦い、2025年、18歳でウィンブルドンの特別ワイルドカードを手に入れる。170cmの小柄な体で、7試合全て2セットダウンから逆転勝利を重ね、「ダブルダウン・イーグル」と称される奇跡の優勝を果たす。だが、シドウの物語は勝利だけではない。孤独を力に変え、宮代理子の支えと向き合い、両親不在の過去に自省する彼の旅は、人間讃歌そのものだ。テニスに逃げた少年が、芝のコートで世界に証明する――本当のヒーローとは、独り孤独でも打ち勝つ者である。
これは、シドウが壁を越え、己を信じ、未来を切り開く物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 20:30:18
11741文字
会話率:0%
【0話 黙示録】
東雲流の血縁は子孫や術を記さずしてこの世を
去って行った,最後まで戦い切られて,2万と87歳と超ヨボヨボの頃,工業用シュレッダーを敵組織が更に魔改造した右隻と左隻と言う戦闘用
マシーンの兄弟機体と戦闘になる。
弟機体,質
量にして13t,高さにして7mのロボットは高出力のエネルギー噴射機構を持ち,
至った後の雷鳥並みのスピードが出せたり,
機体が空からの落下時の衝撃,高度1000万m
に近しい威力をもろに受けても無傷な硬さだが。
カウンターにより速度を利用して切り裂き勝った。
兄機体の質量にして20t,高さにして9mの
重騎兵の高い強さを生かした戦闘,相性の差や
弟機体との戦闘による疲労,年齢による過労があり,なんとか経験の差で片腕と頭の一部を
切り落とすが,最終的に刻まれて死ぬが。
死と同時に刀の境地[虚斬の核心]を会得して,
踏み込んだらコンクリートの床にクレーターが
生まれる,一撃で叩き潰す信念を貫き,死ぬと同時に天変地異が巻き起こるほどの斬撃波により敵組織と兄機体ごと跡形もなく消し飛ばしてからこの世を去って行った。
その中,剣撃に巻き込まれたやつもいた,兒玉と
呼ばれる老体で衰えて居て様々なハンデを持ち,
手加減して居るのにも関わらず全身をガチガチに武装して居る人間をバラバラに引き裂くようなやつも,もはやあの皇帝直属戦闘隊,国全体,
地表の一直線上に存在したあらゆる生命体を
絡み切り刻むながら。
ビルをバラバラに引き裂く荒木のようなやつも,
もはやあの馬王までもが,魂は一つの中に
収束して主導権は恵が持つ,,,気づけば恵は孤児としてこの世に誕生していたのだった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-28 14:51:05
1893文字
会話率:58%
強さを求めたりし者が行く物語。
エピローグ 零話
喧嘩の求道者タイプ,我妻竜司,75歳,16の時に子を
こさえて,子供(ドレイ)を生みヤクザ組織ブラック
ドラグーンに所属させられる,親はシャブ漬けのゴミカス
親父,スラム街にて育ち,喧嘩
に明け暮れた日々。
ヤクザの親に扱き使われながら殴る日々,絶望の日々は,
ある日唐突に終わりを迎える。
「おいゴラァ!竜司!酒買ってこ〜い!」
「チッわかったよ親父」
「おい!舐めてんじゃねえぞ!いつも我妻さんって呼べ
言うてんだろカスゥ!」
「グハァ」
空きビール瓶を後頭部にぶん投げられたのだ,
あたり一体は噴射する赤色に染まる。
「あ,当たりどころが悪かったか?まぁええ,
そのまま死ね,ノロマ」
「あっあぁっあぁっ,グァァァァァ!」
グサり,最後の薄れゆく意識のまま,本能的に殺意だけで
首を刺す。
「ジヌなら,はぁっはぁっいっしょにごいやぐぞおやじぃ!(呂律が回らない,意識が目が真っ暗だ)」
「グゴガガァァァー!!!」
こうして2人は闇に沈む,,,が。
「あれ,俺は確か死んだはずじゃ,冥府の世かぁ?」
そう言うが周りは明らかに土や,ボロ老けたガシャガシャの倒壊寸前のビルや,鉄筋コンクリートと言う内側の
骨組みが見えて居た,酷い死の香りは鬱々としていた。
「見覚えがある,あり過ぎる,生まれてこの方出た事の
無い,この地区,ブラックドラグーンの管理自治区だ」
今は地図にすら書き記されては居らず,名前を持たない,
その為黒龍街と呼ばれて居る歴史を持たない場所だ。
「身体は若々しく,間接は痛くない,方は回る,,,よし」
我妻は決心した。
「だったら,俺は外に出る」
こうして15歳に戻った我妻は親父を殺害する
計画を立てるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 00:49:52
28662文字
会話率:71%
コンクリートロードはやめたほうがいいZE☆
最終更新:2025-06-25 23:26:45
592文字
会話率:0%
機械音痴JKが廃墟で覚醒!? 軍艦島フォトグラメトリ30日間戦争!
高校3年生の田中ユイが目覚めると、見知らぬコンクリートの部屋にいた。窓の外には廃墟群と青い海。ここは端島、通称「軍艦島」と呼ばれる無人島だった。
部屋には最新のカメラ3台
、ドローン2機、そして100万円超えのハイスペックPCが置かれている。モニターに浮かび上がったメッセージは衝撃的だった。
『この島の全建造物をそれなりにフォトグラメトリでデジタル化するまで、あなたはここから出られません。期限は30日』
「それなりってなに!?」と叫ぶユイ。基準も分からないまま、聞いたこともないフォトグラメトリという技術に挑むことに。マニュアルを読むと、それは写真から3Dモデルを作る技術だという。しかも、建物を360度あらゆる角度から撮影し、隣り合う写真を60〜80%重複させる必要があるらしい。
機械音痴のユイは、まずカメラの基本操作から苦戦する。SDカードの入れ方も分からず、入れる向きを間違えて10分も格闘。ようやく撮影を始めたものの、どこをどう撮ればいいのか分からない。
試しに建物を正面から1枚だけ撮影してPCに取り込むと、『エラー:写真が不足しています。多数の写真が必要です』の表示。仕方なく建物の周りをぐるぐる回りながら100枚撮影するが、3時間かけて処理した結果は穴だらけのスポンジのような3Dモデル。
「これって『それなり』に入るの...?」
5000人が暮らした巨大廃墟群を、たった一人で30日以内にデジタル化する。受験生なのに、とんでもない状況に巻き込まれたユイの過酷な挑戦が始まった。
「実験系・孤独成長×ゆる青春系フォトグラメトリ小説」乞うご期待!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 23:53:30
6118文字
会話率:48%
なんとことない日常。そこに降り注いだ赤い光。その先に待っていたのはコンクリートのような地面の広い広い空間。選ばれし20人は、運営達の勝手な力で様々なデスゲームを行い、最後の一人になるまで私たちを弄ぶ。そんな空間で、最後の一人になるために、デ
スゲームに向き合っていく20人の参加者。今、始まる。君がXになるための物語が。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 22:00:56
26458文字
会話率:58%
ビルの窓から眺める風景。
真正面に見える街路樹の枝は、夏には力強い青々とした葉をつけ、秋には淡い黄色い葉になります。冬は葉の代わりに霜や雪で化粧をして、そして春には、淡いピンクの花びらをつけます。
それは、こんなコンクリートの建物が並
ぶ都会の中でも、四季を感じられ、情緒があります。
東京という土地は、周りの街並も慌ただしく姿を変え、形を変えてとしていくけど、この事務所はコンクリートや配線が剥き出しで、昔の姿のまま、時間が止まっているようにも感じます。
あくまでも、原色の赤いソファを除いてですが。
そう、ここは、アルクィン拝み屋探偵事務所です。
所長と、職員が二人だけの、総本山からすれば小さな小さな祓い屋です。
わたしは窓から外を眺め、彼女に色んなことを教えていきます。
「あれ見て、渡り鳥だよ。あの方向は臨海の方に飛んでいくのね。まだ少し寒いから、夏に成ったら見に行こうね。それより、八重洲口の桜がもうすぐだから、先にそっちを見に行こうね」
そう言うと、彼女は心なしか喜んでいる様子でした。
わたしは鼻歌を交えながら、その窓から、変わりゆく街並みを眺めていました。
そこで足音が聞こえ、わたしは慌てて彼女を消します。
古びれた音を立てて扉があき、所長が戻って来ました。
「おい、今、あれを出していただろ!」
そう怒り声を上げる所長の脇をすり抜け、わたしは逃げていく。
所長は長い黒髪をなびかせながら、追ってきました。
必死に逃げる、わたしの名は、折坂………、うわっ、捕まった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-12 02:47:43
49207文字
会話率:27%
東京の日本橋人形町にある、古ぼけた小さなビルの三階にあるのが、合同会社アルクイン拝み屋探偵事務所です。
従業員は、所長のベネディクトさんと、私のお兄ちゃんの二人だけの、こぢんまりとした会社です。
仕事は、祓い屋と言われる、心霊関連をあ
つかう業務を行っています。
しかし、心霊関連をあつかうと言っても、事務所の中には、囲い師や結び師の使う道具も、拝み屋の神職で使う、御幣やお札と言った神具なども無いです。
代わりと言ってはなんですが、コンクリートむき出しの事務所には不似合いの、趣味の悪い、真っ赤な来客用ソファーと、ひまわり色したロードバイクがあります。
そんな個人事務所の祓い屋でも忙しく、人手が足りなくては、私もよく駆り出されています。
私はまだアルバイトが出来ない年齢なので、表面上はお手伝いという名目になりますが。
特に、引っ越しの多い春先は忙しく、ひいきにしてもらっている不動産関係からの依頼が頻発します。内容は、事故や事件のあったような部屋や、霊が出るといわれる、いわくつきの物件の浄霊がメインになります。
経費を削減したい企業さんからすれは、実績のある囲い師の総本山よりも、実績はないけど、安いうちの会社の方が良いらしく、最近では口コミでの評価も上がってきてるみたいで、さらに忙しくなってきています。
そこに現れた新しい従業員。
こんな暖かくなって来たのにも関わらず、場違いの様に、ロングコートを身にまとった女の子。
年齢も近いし、最初は嬉しかったけど、後悔先に立たずです。後々を考えると、私一人だけでも断固としても反対すべきでした。
私は未国 静香。
ベネディクトさんの手伝いをして、未国 蒼を義理の兄に持ち、新しい従業員と攻防を繰り広げる、十四歳の悩み多き女子中学生です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-01 11:55:16
120161文字
会話率:39%
そろそろ空まで制圧しちゃいそう
最終更新:2025-06-08 23:29:53
1341文字
会話率:0%
ソシャゲで遊んでたら異世界に迷い込んでいた青年、但馬波留。剣と魔法が支配するゲームみたいな世界に困惑しつつも、現代人の知識を頼りに立身出世しようと目論むが……そこはかつて勇者が君臨していた内政チート国家だった。
空腹は満たされ清潔な衣服
を纏う人々。経済的に町は潤い鉄筋コンクリートの家が建ち並ぶ。生半可な知識は通用せず、ろくな職にもつけず埋没する彼は、生き残りをかけた起死回生の策に打って出た。
「他ならぬあなただけに、特別なお話があるんです。いえいえ、怪しくなんかありません。私の故郷ではねずみ講と言うのですが……」
これは詐欺師と蔑まれ、後にソープ王と呼ばれた男の異世界サクセスストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 20:00:00
2885574文字
会話率:37%
邪悪な黒夜教団に属していた、血に染まった両手を持つ魔法師・ジコク・サイグは、今、平穏な生活を手に入れるために奮闘している!
かつて全国指名手配犯であり、正義の騎士団と対立する邪悪な魔法師だった彼は、黒夜教団の壊滅後、新たな人生を得る機会を手
にした。国家による特赦を受け、良民としての身分を与えられた。
「元」邪悪な魔法師となった彼は、文明社会への憧れと穏やかな日々を夢見て、第二の人生を歩み始める。
紙の書籍が主流である時代、ネオンサインとコンクリートが生み出す都市のジャングルの中、魔法と科学が競い合いながらも交じり合う世界で、ジコク・サイグは光へと向かって進む。
しかし、その道は彼が思い描いていたよりもはるかに険しいものだ。
文明社会で生きるためには、まず仕事を得なければならない。しかし、彼の第一の仕事が始めようとした矢先、彼が入居したばかりの部屋で、一つの死体を発見した……
騒霊の引き起こした騒乱に巻き込まれ、超巨大魔獣に丸呑みされる。かつて敵だった騎士との再会、過去の悪夢との対峙。異世界で漁業をし、空飛ぶ書物が舞う図書館で受付を務める。仕事から仕事へと渡り歩く日々……
これは、暗い過去を背負った魔法師が理想の生活を求めて奮闘する物語。
*****
この作品の生まれ故郷は中華民国・台湾です。原文は中国語(繁体字)/台湾華語で書かれています。
本作は2011年から2022年までに発表され、全14巻あります。最初の9巻は、各巻ごとに完結する事件を描いた単元構成です。第10巻から第13巻は前日譚、第14巻は10周年記念の特別編です。
最初の5巻は台湾で紙書籍として出版されましたが、現在は全ての著作権が作者である私に帰属しています。
私はAIの助けを借りながら独学で日本語を学び、この作品を少しずつ日本語へ翻訳しています。AIの協力があるとはいえ、この作業は決して簡単ではありません。私自身の日本語力がまだ未熟なため、翻訳に不完全な部分があるかもしれませんが、精一杯取り組んでいます。翻訳作業は現在も進行中であり、私自身も学び続けています。
もし文法の誤りや、不自然でわかりにくい表現があれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。
そして何よりも伝えたいのは、この物語を楽しんでいただけたら嬉しいということです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 17:23:21
134565文字
会話率:28%
冷水大学Fキャンパス北館は築50年、らしい。
見た目こそどこにでもある古ぼけた鉄筋コンクリート造の豆腐のようだが、角が取れすぎて八角形に近くなったコンクリート柱や改築跡か知らないが所々残っている木製構造を見るに、そう言われているだけなんじ
ゃないかと思っている。
この感じだから、北館に研究室を構えたり講義室に指定したりする教授は10に満たない。居憑く輩ときたら、語らずとも察するところである。
北館の日々なんざ考えたくもない。学生の本分すらままならぬほど、ロクでもない事が毎日のように、あぁ、私は―――助けてくれ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 01:04:01
1807文字
会話率:59%
とある刑務所の独房に、一人の男がいた。彼は死刑囚であり、本人は知らぬが、執行の日はすぐそこまで迫っていた。泣こうが喚こうが反省しようが、その判決が覆ることはない。もっとも、彼は反省するどころか、今なお罪を重ね続けているのだが。
「よしよ
し、だいぶ掘り進めたな……」
男は脱獄を目論み、独房の床下に穴を掘り続けていた。
きっかけは遥か昔、支給された食事のトレーにスプーンが二本乗っていたことだった。看守の些細な手違い。それを見逃さなかった男は一本をくすね、夜ごとにベッドを動かし、コンクリートの床を削り始めたのだ。擦り減ったスプーンは定期的に新しいものとすり替え、地道に執念深く掘り進めてきた。
長い年月をかけて作られたそのトンネルは、ついに建物の外壁を越え、あとわずかで塀の外へと到達しようとしていた。
「……おや?」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-20 11:00:00
2009文字
会話率:59%
「五十六番。これをつけて外に出なさい」
「……はい」
とある国の刑務所。死刑囚である彼は、看守に言われるまま、小窓から投げ入れられた黒い目隠しを手に取った。震える手でそれを装着する。
ガチャリ――独房のドアが開く音が響いた。
「立
つんだ。さあ、そのまま歩いて。おっと、大丈夫か?」
膝ががくんと折れ、よろけた。
看守の声に促され、彼は独房を出て廊下を歩き始めた。ごくりと唾を飲み込む。独房の外の空気は、どこか乾いていた。視界が遮られたせいか、慣れて気にもしなかったはずの刑務所の匂いが妙に鼻を刺す――古びたコンクリートの湿気、どこかこびりついた錆臭さ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-08 11:00:00
2427文字
会話率:40%
「こんな、こんなことって、クソ、クソオオオォォ!」
とある建物の薄暗い部屋。弱々しい裸電球の下、打ちっぱなしのコンクリートの床に跪いた彼は、その腕に恋人を抱き締め、そして慟哭した。
その時だった。部屋の隅に広がる闇から、手を叩きながら
男が現れた。その男は彼に言った。
「いやぁ、ここまで君の行動を見させてもらったが、実にお見事だったよ」
「あんたは……」
「ふふふっ、驚いたかね。だが、もう一つ驚くことがある。……君は合格だよ」
「ごう……かく……?」
「そう、これが最終試験だったのだ。最愛の人を犠牲に、自分が生き残るというね。いやぁ、実に素晴らしい。君は見事にやってのけた! はははっ、これで君はめでたく我々、組織の一員というわけだ! はははははっ!」
「そんな、そんなの……」
「ふふっ、なんだね? ああ、『人の命を何だと思っているのか』かね? そういった凡人たちは、さらにこう言うんだ。『合格が彼女の死と引き換えだと事前に知っていたら辞退していた』とね。でも、君は違うだろう? 君の頭脳は実に素晴らし――」
「知っていましたよ」
「え?」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-18 11:00:00
2244文字
会話率:97%
コンクリートで四方を囲まれた空間に閉じ込められた主人公と、蛙人間の短編小説。ナンセンスコメディ。
制作時期は不明ですが、主催していた『蛙祭』というイベント向けに執筆した作品で、他の参加者さんの作品をパロディした部分があります。
蛙の描写が出
てくるので、苦手な方はお気をつけください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 09:43:19
5613文字
会話率:48%
個タク爺さん物語 異世界タクシー
田舎町の私鉄アンダーパスを潜るとそこは草原だった。
背が縮んだ、膝が痛むと嘆く飯山健夫(68歳)は、3年前に妻に先立たれ、今は娘夫婦、末の孫娘と同居中。
私鉄の通る、とある地方都市で個人タクシー
に乗っている。
黒雲の下、雨のそぼ降るある日、なぜか通ることになってしまった私鉄を潜る、狭い箱型コンクリートのアンダーパスで突然突っ込んで来た対向車。
なんの拍子か日の差す草原に移動してしまう。
途方に暮れていたタケオは森からゴブリンをトレインした革鎧少女と遭遇、助けることになった。
少女はソロ冒険者のクレア(16歳)。
この少女とパーティを組むことになった。
タケオには何もないが、タクシーにアビリティが生えると言うおかしなチートを抱え北へ南へ、流されるままに旅をする。
とまあこんな具合の異世界転移ですが、馬車しか交通手段のない世界ですから、タクシーなんぞで食えるわけもなく。
冒険者になるんですが、本人には何のチートも無くて戦力にはならない。
さて、どうなりますことやら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 08:04:32
319214文字
会話率:22%
お弁当の日に弁当を忘れた上の子に弁当を届けに主人公は行く。
小学校は側溝が道路の中央にあり、白線代わりになっていた。
校舎内のコンクリートにヒビを見つけ、上の子の副担任に尋ねる。
最終更新:2025-03-02 12:28:24
1833文字
会話率:32%
鉄道事故や道路陥没事故などの頻発する日本
急ぎすぎた経済成長のツケが回ってきた
建造物を支えてきたコンクリートが寿命を迎えていることに加え
特有の事情があった
最終更新:2025-02-11 14:49:06
1195文字
会話率:8%
異郷の地/死んだ大地に佇む大きな影。それは今にも崩れそうなコンクリートの塊の仲―――そこは病院?研究室?それか人を攫い悪辣非道な事をする悪の結社の秘密基地?
そんなものはどうでもいいし、考えても意味は無い。
兎にも角にも、彼は急がなければな
らないのだ。
目覚めろ。目覚めろ。目覚めろ。
呑気に寝ていていいのか?目を覚まさなければ困るのはお前だ。
早く目覚めろ。そして、さっさと、その密閉された鉄金庫から脱出しろ!窒息死するぞ主人公!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 08:15:00
7836文字
会話率:8%
不自由を満喫する自由こそ、あたしのフリーダム。
最終更新:2025-02-03 07:00:00
433文字
会話率:0%
ビルだらけの大都会で、生きていくには。
最終更新:2024-05-01 07:00:00
278文字
会話率:0%
未来よりもう1秒さきか、あとのはなし。
最終更新:2024-03-14 07:00:00
230文字
会話率:0%