避暑地の一角に、奇妙なカフェーが在る。店員は黒い燕尾服の主と大パンドラ人形の様に美しい給仕の巻き毛の少女のみ。珈琲と共に供じられる洋菓子は駅前の表通りの物だ。酒類の提供も無く、珍妙な飾りや置物に囲まれた其のカフェーは、夕暮れ時、閉店後に訪れ
ると、人成らざるモノの影が蠢き、珈琲と洋菓子に興じて居るのだと噂は絶えない。
この作品は「カクヨム」「ノベルアップ+」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 15:34:38
13827文字
会話率:28%
初出:カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16816452219772069292/episodes/16817330663379781132
大正、或いは、昭和初期のカフェー
好もしい相手に、思いを寄せると
いうことも――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-10 19:42:09
3428文字
会話率:21%
大正時代。元男爵令嬢の東明満穂は実家の没落を機に平民を身をやつし、活動弁士として働く兄と助け合いながら暮らしている。
カフェーの女給をしていた満穂は客の一人、出版社に勤める加地篤正という男から、女学校時代に培った教養の高さを生かしてタイピス
トにならないかと勧誘される。彼のお陰でタイピスト資格を得た満穂は現在、出版社で働くモダンガールとなっていた。
記者である篤正には恩があるけれど、色男の彼から口説き文句のような言葉を言われたり、ネクタイを結ぶのが苦手な彼のネクタイを結んであげる度、本気にしてはいけないと己を戒めて躱す日々。
そんな満穂の前に、かつて婚約していた元許嫁の登一が現れるようになって……。
R15は念の為。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-14 16:13:11
37168文字
会話率:46%
愛野 花は高校卒業後、職にもつかず進学もせず家でブラブラしていた。
その時、パソコンの求人欄でたまたま動物愛護団体-(一粒)の求人募集を見たとき心が動いた。
愛犬ロウが、老衰で亡くなって1年が経っていた。
昔から動物好きで動物に携わった仕
事がしたいと思っていたが、成長するにつれてその夢も現実味に乏しく諦めていた。
だが、一粒に早速電話を掛ける。
動物愛護団体の概要と里親猫カフェーキャット部屋での猫たちのセカンドライフの物語です。
猫好きな方、動物好きな方読んでみて下さい。
カクヨムにも、記載してます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-29 17:23:10
2466文字
会話率:4%
仄暗い瓦斯燈に照らされた黒渦(CLOSE)な世界の物語
大正浪漫風混沌系サスペンス
町の商店街を抜けた先にある一軒のカフェー「時茶屋」
美麗の女主人と無口な少年、そしてはつらつとした女給の少女が今日も“特別なお客様”を出迎える
彼女
らの仕事は客にカフェーの美味しい珈琲を提供する事
だがカフェーの仕事とは別に、黒く渦を巻く別の顔があった――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-15 19:00:00
86768文字
会話率:45%
これから語る物語は、僕らが解決した事件の一つである――。
昭和初期、伝統とモダンが新たな文化を花開かせる帝都。
華族の父とドイツ人の母を持つ美貌の青年・千崎理人は、職を得ようと訪れた乙木サロンで、謎の少年と出会う。少年『小野カホル』は、理
人の望み――職と住まいを用意する代わりに、グリム童話になぞらえた『名前当て』の賭けと、カフェーの仕事を持ち掛けて……。
そんなある日、理人とカホルは、カフェーの客から明治末期に活躍した窃盗団『音楽隊』と、その手口に似た強盗団の噂を耳にする。
その夜、乙木サロンの画家の青年・宇崎善太郎と、音楽家の青年・吉永侑哉、さらに声楽家の美女・長尾寧々子と知り合った理人と一谷は、怪談話の最中に『幽霊屋敷』の話を聞き、肝試しに行くことになる。
そこで本当に幽霊が出て、一行は慌てふためき逃げ帰る。
一方、カホルは乙木夫人から新しい依頼の電話を受けて……。
帝都メルヒェン探偵録の舞台用に書き下ろした、オリジナルストーリーの原案!
また、後書きには、舞台の様子や感想を書いております。
舞台を観た方も観ていない方も、楽しんで読んで頂ければ幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-01 23:13:22
41218文字
会話率:50%
大正後期の神戸。
怨霊や妖が禍付き、と呼ばれていた時代、禍付きに関する事件を専門に解決する陰陽寮という機関が存在していた。
ボロ長屋で暮らしながらカフェーの女給をしているモダンガールは、禍付きが見える力を持っており、ある夜、現存する陰陽
師の末裔(二流)と偶然出会う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-08 16:26:02
121934文字
会話率:43%
とある日、カフェーにて友人との会話
最終更新:2021-07-15 12:15:48
1758文字
会話率:11%
時は一九〇〇年代初頭、場所は異国情緒溢れる港町で繰り広げられる名も無き者たちの恋愛活劇。
本作の主人公志垣勇次郎《しがきゆうじろう》は演劇の道を志す二一歳の大学生。所属する演劇愛好会の仲間たちと入った酒場で、英詩の曲を披露した年増の歌手志
づ於《しづお》に一目惚れ。彼女の歌声に魅了されるも、悪人風情ながら紳士的な振る舞いを見せる須崎《すざき》の存在に気後れする。
その後酒場で知り合った白スーツの長身男伏見創介《ふしみそうすけ》に彼の所属する劇団『ヘヴンスシート』に誘われる。そこで演劇の勉強を始めた勇次郎は大学の演劇愛好会が物足りなくなり、借金をこしらえたと嘘を吐いて愛好会に寄り付かなくなっていった。
劇団近所のカフェーで志づ於と相席になったことがきっかけで、徐々に彼女と交流を深めていくうちに女を売りにせず雑な所作の中にある艶に魅了され、日を追うごとに思いを募らせていく。そんな中志づ於に殺人容疑がかけられて誤認逮捕されてしまい、突如現れた爵位持ちの紳士に助けられ、保釈金を用立てる代わりに妻に迎えたいと言い出した。
一旦燃えだした恋の炎を消せずにいた勇次郎は、一人フテ酒をしているところに現れた唐津ナオ《からつなお》という若い女に絆されて関係を持ってしまい……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-31 20:17:54
52971文字
会話率:61%
大正中期。銀座のカフェーで独り目を伏せる女学生——秘子(ヒメコ)は名を体現したような女だった。男は今でも彼女を愛している。彼女こそが自分の運命の女(ファム・ファタール)と信じて。
◆前後編◆企画「#ファム・ファタールと呼んで良くてよ」に参加
させて頂いてます(https://twitter.com/P__Lynn/status/1320259531851493376?s=20)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-04 20:27:46
2298文字
会話率:32%
1993年8月。
「探しているものが見つかるよ」
謙一郎が、その言葉に誘われるようにやってきたカフェーで起こったことは一体……。
1話1,500文字程度。
昭和と平成のお話です。
最終更新:2019-11-14 18:39:45
8859文字
会話率:28%
時は大正、所は帝都銀座。ある夏の終わり、一人の美少女が田舎から上京してきました。彼女の名前は笑美恵美子(えみ えみこ)。
何だかいつもオホホホと笑っていそうな名前ですが、この乙女は不幸のどん底に落ちている真っ最中。「男を不幸にする」という
迷信がある丙午(ひのえうま)生まれだったせいで、お見合いが連戦連敗、傷心のあまり家出して銀座にやって来たのです。
「もうこうなったら、銀座で遊ぶだけ遊んで、死んでやる!!」
そう決意していた恵美子でしたが、上京してすぐにスリに財布をとられてしまいます。恵美子は父直伝の「護身術」でスリの悪漢どもをボコボコにしますが、ついでに近くにあったぼろい稲荷神の祠もボコボコに壊してしまいました。すると……。
「神である私のお家を破壊するなんて、とんでもない罰当たり娘ですぅー! 罰として、恋の縁結びのお手伝いをしてもらいますからね!!」
なんとビックリ! 破壊された祠から可愛らしい女神様が現れ、恵美子にとんでもない要求をしてきました。彼女は食物神(本職)&縁結びの神(本人は恋愛経験ゼロ)と名乗っていて、しかも銀座の「カフェーいなり」というお店で女給さんをやっているらしいのですが……はてさて、どうなることやら?
ややコメディ要素が強すぎる大正浪漫ラブコメ、お呼びでなくても堂々開幕です!!
「……そんなことより、なんで神様が人間のお店で労働しているのですか?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-19 21:00:00
59052文字
会話率:56%
第4回TKP投稿作品です。
最終更新:2018-04-23 00:51:23
4026文字
会話率:35%
真っ暗な隧道の先。泥臭さの残る排水溝。立ち並ぶカフェー。銘酒の看板。窓から覗く女性。
くたびれた男は失われて久しい銘酒屋の町に迷い込む。
美しい私娼の女性と出会い。
彼女と縁を結び絡まり合う。
幻灯機に映し出されたような、一時の、現実と幻想
の間の物語。
■モチーフは永井荷風先生の濹東綺譚です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-31 12:00:00
21364文字
会話率:29%
物好きな店主が運営している喫茶・黒猫は様々なお客や店員がいる。
訳アリで雇って貰っている夕陽(ゆうひ)はやんごとなき華族のお嬢様女学生兼店の看板娘だ。
ある日の夕方、彼女は吸血鬼・深景(みかげ)と出会う。
実は深景は幼い頃の幼馴染みで…
?大正恋愛物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-12 20:00:00
1943文字
会話率:23%
ある出来事をきっかけに出会った男女が、自身の気持ちに振り回され苦悩する話。
最終更新:2016-03-30 23:56:57
3061文字
会話率:34%
十二番街の一番奥に佇むカフェー「雨宿亭」。そこは幻想と現実とが入り乱れる不思議な場所。
最終更新:2013-12-01 21:01:45
3035文字
会話率:47%
大正末期の東京。男爵家令嬢柏崎史緒は十六歳。女学校では優等生を演じ、下級生に憧れられるも、二大進路の職業婦人も家庭婦人もどちらか選べず、ご令嬢方にもなじめないまま最高学年になっていた。
始業式、同級生の伯爵令嬢・新条佐和子にカフェーと、
そこで行う倶楽部に誘われるが、逃げてしまう。紹介された佐和子の恋人は子爵家の完璧な王子様で、春休み前に失恋した相手だったのだ。
後日無礼を謝ろうとするが、佐和子の変死が新聞で報じられ……そして史緒はあのカフェーで、自縛霊となった佐和子に再会する。
物語の主人公ではなく、シンデレラの魔女になろうとした少女の話。中編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-26 21:14:13
43570文字
会話率:50%
昭和初期。しとしと雨が降り続くある夜。カフェーコスモスには二人の他は誰もいません。女給と客。すると...。
キーワード:
最終更新:2010-08-14 13:24:52
12834文字
会話率:53%