誰にも気づかれない。
そんな日々を過ごしていた少女は、ある日、鏡の向こうの世界に招かれた。
そこは、音が消えた静寂の異世界。
音を失ったオルゴール。名前を持たない精霊たち。
彼女は“リリカ”という新しい名前を手に入れ、少しずつ音を取り戻
していく。
音が咲くとき、それは誰かと心が通じた証。
少女の存在が、誰かの心に届いたとき──世界がほんの少しずつ、色を取り戻す。
静かに始まる、音と記憶の異世界ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 12:00:00
31752文字
会話率:39%
あの頃、僕らは何を想っていたのだろう。
あの頃、僕らは何を見ていたのだろう。
あの頃、僕らは何を信じていたのだろう。
あの頃、僕らは何を・・・・・・
あの頃、僕らはどう傷ついていたのだろう。
あの頃、僕らはどう走っていたのだろう。
あの頃、
僕らはどう泣いていたのだろう。
あの頃、僕らはどう・・・・・・
長編小説の合間に、かつての自分が日々の思いを綴ったいくつもの詞を、懐かしみながら投稿していきたいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 19:47:33
66934文字
会話率:17%
主人公の藤宮 椿は、古い品々に宿る物語を感じ取れる、繊細な心を持つアンティークショップの店主。ある日、馴染みの老婦人から、亡き夫が遺した古びたオルゴールの修理を依頼される。オルゴールの中から見つかったのは、幼い頃に椿が遊んだ廃墟の洋館にそっ
くりな蔦の模様、そして小さな硝子の指輪。指輪と共に挟まれていた「消えた証言」と書かれた手紙、そして幼い椿と見知らぬ少女、若き日の老婦人が写るモノクロ写真が、彼女の忘れていた記憶を呼び覚ます。
それは、洋館で起きたとされるある死亡事故の断片だった。事故として処理された出来事には、何か不自然な点があったことを直感した椿は、自身の曖昧な記憶と、指輪、手紙、オルゴールに残された手がかりを元に、「消えた証言」の真相を探り始める。
事故当時の関係者を訪ね歩く椿だが、彼らは口を閉ざすか、曖昧な記憶しか語らない。しかし、調査を進めるたびに、椿自身の幼い頃の記憶が鮮明になり、楽しかった思い出の奥に不穏な影が差し込んでいたことに気づく。事故の裏には、愛情、嫉妬、後悔といった複雑な人間関係と、誰もが隠したがっていた秘密が隠されていた。
やがて、椿は洋館の近くに住んでいたという今は高齢になった女性と出会う。彼女の証言が、椿のパズルの最後のピースを埋めることになる。全ての謎が解き明かされた時、椿は「消えた証言」が誰かの悪意ではなく、愛する人を守るために葬られた、優しさと悲しみに満ちた真実であったことを知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 08:53:38
17580文字
会話率:23%
とある街の外れにひっそりと佇む、小さな魔法具修理屋「ひだまり堂」。
店主のアイリスは、魔法技術に長けた女性。けれど、彼女自身も「過去に壊れた心」を抱えている。
そんな彼女の元には、今日も壊れた魔法具と、何かを失った人々がやってくる。
傷ん
だ杖、かすれたオルゴール、鳴らなくなった懐中時計……
道具を直しながら、アイリスは少しずつ、依頼人の心の傷を探っていく。
そして、彼女自身もまた、「ある魔法具」を直すことができずにいるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 21:00:00
12058文字
会話率:22%
王都の裏路地で、日々ゴミの山と格闘する青年、アベル。彼の持つスキルは、どんなゴミでも消滅させるという地味な**【廃棄物処理】**。周囲からは嘲笑され、稼ぎも雀の涙。しかし、彼はゴミの中から小さな「宝物」を見つけ出すささやかな喜びに生きていた
。
ある日、アベルは古びたオルゴールを拾う。錆つき、壊れたそれを数日かけて修理すると、そこから流れ出したのは、信じられないほどに澄んだ、幻想的な音色。その音色に誘われた小鳥が鳴くと、部屋には光の粒が舞い、やがて**「星涙石」**と呼ばれる伝説の宝石が誕生する!
この奇跡をきっかけに、アベルは自身のスキルがただゴミを消すだけでなく、ゴミに隠された**「可能性」を引き出す能力**だったことを知る。ゴミ処理人から「可能性」を輝かせる者へと変わっていくアベルの、ささやかながらも温かい物語が今、始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 07:00:00
1525文字
会話率:22%
感情を失くした少女・エミは、ある日、壊れたオルゴールをきっかけに“第五次元の扉”を開く。
そこは、想いが形をつくり、心が空間を変える「感情の次元(5次元)」だった。
迷い、傷つき、他者の記憶と向き合う中で、エミは知る。
――感情こそが、未
来を選ぶ力になることを。
世界のあり方が変わる、次元と心の冒険譚。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-04 10:25:39
924文字
会話率:7%
ゼンマイ仕掛けのお人形
朝起きて真っ先にすることは 自分のねじをまわすこと
キリキリキリキリ キリキリリ
キリキリキリキリ キリリキリ
大好きなのは 歌うこと
だけど最近 調子がわるい?
いっつもおんなじところで ギリリリ、
リ
ゼンマイが切れそうになって
あわててキリキリ キリキリ舞い
また最初っから歌うけど
いっつもおんなじところで 声が出にくくなるもんだから
歌うのがいやんなっちゃった
だけど今日はとっても晴れてて ひさしぶりに歌いたくなって
歌う前にキリキリ ギリギリまでまわして
だけどあんまり歌ってなかったもんだから
歌詞がさっぱり出てこない
ギリギリいっぱいまわしたせいか
ベッドに入っても全然ねむれそうにない 参ったな
夜はゼンマイを休めないといけないのに 困ったな
お月様とにらめっこするのも飽きたので
ちょっとだけ お散歩しちゃいましょうか
ドキドキドキリ キリがない
歩いても歩いても ずっとずーっと まーっくら
みんなみんな まっくろい
これじゃ影踏み遊びもできないよ
ひるまのほうが楽しいや まわれ右したその途端
キリ⋯ゼンマイが切れそうだ!
あわててキリキリしようとしたら
まっくら夜道で 見えなかった
ヨロヨロよろけて ドボン
近くに池があったの 見えなかった
水の中ではうまくゼンマイが巻けなかったから
もたもたするうちに キリともいわなくなっちゃった
それからずっと水の底
いつか生まれ変わったら
オルゴールになりたいな
きっと毎朝 まわしてくれる
わたしの歌を聴きたいだれかが
きっと大事に まわしてくれるね
なにも流れなくなった 水の底を
静かに 静かに 流れていくみたいに折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-04 06:22:05
1764文字
会話率:0%
ゼンマイ仕掛けのお人形
朝起きて真っ先にすることは 自分のねじをまわすこと
キリキリキリキリ キリキリリ
キリキリキリキリ キリリキリ
大好きなのは 歌うこと
だけど最近 調子がわるい?
いっつもおんなじところで ギリリリ、
リ
ゼンマイが切れそうになって
あわててキリキリ キリキリ舞い
また最初っから歌うけど
いっつもおんなじところで 声が出にくくなるもんだから
歌うのがいやんなっちゃった
だけど今日はとっても晴れてて ひさしぶりに歌いたくなって
歌う前にキリキリ ギリギリまでまわして
だけどあんまり歌ってなかったもんだから
歌詞がさっぱり出てこない
ギリギリいっぱいまわしたせいか
ベッドに入っても全然ねむれそうにない 参ったな
夜はゼンマイを休めないといけないのに 困ったな
お月様とにらめっこするのも飽きたので
ちょっとだけ お散歩しちゃいましょうか
ドキドキドキリ キリがない
歩いても歩いても ずっとずーっと まーっくら
みんなみんな まっくろい
これじゃ影踏み遊びもできないよ
ひるまのほうが楽しいや まわれ右したその途端
キリ⋯ゼンマイが切れそうだ!
あわててキリキリしようとしたら
まっくら夜道で 見えなかった
ヨロヨロよろけて ドボン
近くに池があったの 見えなかった
水の中ではうまくゼンマイが巻けなかったから
もたもたするうちに キリともいわなくなっちゃった
それからずっと水の底
いつか生まれ変わったら
オルゴールになりたいな
きっと毎朝 まわしてくれる
わたしの歌を聴きたいだれかが
きっと大事に まわしてくれるね
なにも流れなくなった 水の底を
静かに 静かに 流れていくみたいに折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-25 22:33:17
640文字
会話率:0%
月日は非情で、世間は無情。
最終更新:2025-06-24 07:00:00
217文字
会話率:0%
終わりが、近いと感じれば。
交わす言葉にさえ、その前兆は、ありありと。
そのときがくるのは、もうさけられないのかもしれない。
でも、もう一度。
ちゃんと声を、聴かせてほしい。
最終更新:2022-09-06 07:00:00
507文字
会話率:0%
オルゴールの蓋をあければ。
音楽が鳴り、人形が踊る。
おのれの内に、メロディとダンスがあるのなら。いつまでも、閉じ込めてはおけない。
最終更新:2022-07-03 07:00:00
418文字
会話率:0%
オルゴール
北閉鎖病棟4階の音匣は今日も鳴り響く
キーワード:
最終更新:2025-06-12 14:13:22
225文字
会話率:0%
西暦2040年、ロボット工学者・有明徹は、亡き娘への想いを込めたアンドロイド「Ella」に“心”を持たせるべく、禁断の「ヒューマナイゼーション・プロトコル」を開発する。
しかし、それは彼女の行動を評価し、失敗するほど機械化が進む危険なシ
ステムだった。
有明の真の目的は、かつての共同研究者・九千重波瑠が遺した意識転送技術を完成させ、Ellaをその“器”とすることだった。
一方、有明の宿敵・オムニ・コーポレーションCEOの黒崎はEllaの存在を察知し、彼女を狙う
嵐の夜、Ellaは波瑠の研究資料を守るため九千重邸へ向かう。
そこには心を閉ざした老画家・九千重悟と、その孫で文化人類学を専攻する青年・橘防人がいた。
屋敷には孤独と絶望が漂い、不気味なオブジェ「プシュケ・マトリクス」が鎮座する
Ellaの行動はプロトコルにより冷酷に評価され、失敗するたびに機械化が進行していく。
防人は屋敷に隠された秘密を探るうち、壁の中から聞こえる無数の囁き声――意識を喰らう狂気の具現化――と対峙する。
やがてオルゴールの音が九千重の記憶を呼び覚まし、波瑠の研究の真実と、意識転送実験の悲劇的な失敗が明らかになる。
そして囁き声は進化し、強大な集合知性体「レギオン」と化してしまう。
狂気に飲み込まれそうな屋敷で、Ellaは波瑠の研究ノートに最後の希望を見出す。
機械の身体に宿る人間性――彼女は創造主の命令ではなく、自らの意志でレギオンとの決戦に挑む。
その原動力は、狂気を終わらせたいという想い、そして防人や九千重を守りたいという初めて抱いた温かい感情だった。
テクノロジーが進化し、人間らしさの定義が揺らぐ近未来を舞台に、感情を持つことの苦悩と美しさ、そしてアンドロイドが人間性を獲得するとはどういうことなのかを深く問いかける、切なくも希望に満ちた物語。
Ellaの過酷な「学習」の行方を、ぜひ見届けてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 21:09:27
23802文字
会話率:17%
どこかの国のどこかの街中にあるという、オルゴール専門店。
その店主は双子の幼い兄妹。
「音箱屋」という名前のその店では、想い出をオルゴールに出来るという。
そんな噂を聞きつけた誰かが、今日もまたやって来る。
最終更新:2025-05-11 18:00:00
64720文字
会話率:46%
オルゴール、懐かしい音色、笑顔
キーワード:
最終更新:2025-05-09 08:07:07
353文字
会話率:13%
波の音、オルゴール、なつかしいこと
最終更新:2023-05-31 13:13:58
290文字
会話率:0%
祖母の死をきっかけに、主人公は十年ぶりに祖母の家を訪れる。かつて「開けてはいけない」と言われていた古い箪笥を開くと、「レナへ」と書かれた小箱と銀のオルゴールを見つける。オルゴールを鳴らすと、不思議な旋律とともに時間が止まったような空間が広が
り、現れたのは「アヤ」と名乗る少女。
彼女は祖母の幼なじみで、病弱だったため短い人生を終えた存在だった。祖母がアヤのために作った「月光のオルゴール」は、記憶と心をつなぎ、時を超えて再会を叶える力を持っていた。主人公はオルゴールを通して、祖母の隠された優しさと過去、そしてアヤの想いに触れる。
短い邂逅ののち、アヤは静かにこの世を去り、主人公は祖母の温かい心と、繋がれた記憶の意味を胸に刻むのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 17:09:39
1464文字
会話率:39%
静かな住宅街の書斎に佇む上條蛍。
彼女のもとに持ち込まれたのは、奇妙な密室盗難事件の謎。
盗まれたのは高価な宝飾品ではなく、古いオルゴールと何の変哲もない風景画。侵入痕跡なし、怯える猫、踏み荒らされたスズランの花壇。点と点を繋ぎ合
わせていくと、そこに浮かび上がるのは切なく、そして深い「思い出」をめぐる人間ドラマ。
蛍は書斎から一歩も出ることなく、事件の真相と犯人の心の奥底に迫る。これは蛍の天才的な頭脳が紡ぐ、窓辺の推理の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 18:00:00
57721文字
会話率:51%
【フキの花のオルゴールは、たった一つの抑止力だった。】
潟杜大学に通う学生・甘粕寛奈は、二年生に進級したばかりのある日、幼馴染から相談を持ちかけられる。大切なオルゴールの蓋が開かなくなってしまい、音色が聴けなくて困っているのだという。オルゴ
ールを直すのを手伝ってくれるのなら、とびきりのお礼を用意しているのよ、と黒いセーラー服を着た幼馴染はたおやかに微笑んだ。「寛奈ちゃん、熊野史岐って人の事が好きなんでしょう? 一日一緒にいられるようにしてあげる」
※本作はホームページ及び「pixiv」「カクヨム」「アルファポリス」「エブリスタ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 14:15:34
61176文字
会話率:35%
ロルは夜道で買ったオルゴールに未来の夢を見せられ、役立たずとバカにしたヨークを引き留めるため苦心する。
オルゴールに見せられた夢が未来のことなのか、証明も確証もないけれど、目覚めたときに残る感覚から信じた。
見せられた未来ではヨークを
追放した後のパーティは連携が崩れ、損耗率が酷くなり、新しくメンバーを加えるが上手くいかなかった。
しかも街の防壁の向こうからスタンピードが押し寄せ、ロルが最後に見た光景は、街へ向かうモンスターの影だった。
そこでロルはヨークがパーティを抜ける未来を避けるため、受付嬢のアラサ、酒場のウチカ、鍛冶屋のチリ、花屋のイロハに相談したり、時に励まされて奮闘する。
しかし、空回りして失敗が続く。
そしてパーティメンバーは誰も、進んでヨークを引き留めようとはしなかった。
とうとうスタンピードの日がやって来て、連戦を強いられてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 18:00:00
133406文字
会話率:37%
物置となってしまった屋根裏部屋。大切に置かれていたオルゴールには秘密があった。
最終更新:2025-04-19 23:51:15
19450文字
会話率:36%
中学2年生である大原翔はやる気の起伏が激しいことに悩んでいた。また、彼には脳内でいろいろと考える癖があり、自分やクラスメイト、部活仲間らに勝手にあだ名をつけていた。凛とした姿が印象的なサファイアの村山さん、チクリ魔である拡声器の吉川くんな
ど他者と関わりの中でコンプレックスを克服していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 22:29:26
2801文字
会話率:51%
小さな国の時計を回すために、誰も知らない王様が、地下室で楽器を弾いているのです。
最終更新:2025-04-19 03:19:36
37120文字
会話率:31%
物の化身が見える青年が勤める、探し物屋の話です。現代ファンタジーです。
宵ノ三番地という名の探し物屋がある。
濁った翡翠の瞳を持つオッドアイの青年、瀬々市愛。彼は店長代理で、特殊な力を持ち、物に宿る思いが化身として見えるという。
愛の
幼なじみで歌舞伎の家に生まれた青年、御木立多々羅。彼は愛のお世話係だ。
持ち主を思うネックレス、隠された結婚指輪、黒い影を纏う禍つものなど、それらの思いを聞き、物達の思いに寄り添いつつ、彼らと人との絆を深めていく。
瀬々市の家族、時の喫茶店、恋する高校生、オルゴールの少女、宵の三番地の用心棒達、零番地の壮夜。
多々羅の隣で、愛は自分の過去と向き合う決意をする。
彼らと共に過ごす、愛と多々羅、探し物屋のお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 12:18:18
226341文字
会話率:47%