『兄さま』こと左大臣・藤原時平様は宇多上皇に隠し育てられた姫、つまり私・浄見(きよみ)に夢中・・・のはずなのに、妻二人からの、宮中内外の恋人まで、次から次へと恋敵が湧いてくる!
『浄見を忘れるために色々な女性と関係を持った』というけれど、本
気恋(ガチこい)勢が多すぎるのも気にくわない!
私・浄見は女房・伊予(いよ)として宮中に身を隠しながら、襲来する様々な試練に立ち向かう!
時平様の浮気に怒った高貴な麗人の恋人は、私がある条件をのまなければ、過去の悪事を暴露し時平様を失脚させると宣言した。
自分のせいで他人に迷惑がかかることほど、耐えられない罪悪は無い!と内向き思考な私は、その条件を了承してしまった。
何よりも大事な人でも、いつも同じ感情を共有できるワケじゃない!ことに気づいた私は、二人の未来を守るために、身を呈して反撃にでる!
誠に勝手ながらこの作品は数日中に削除いたします。
連載「少女・浄見(しょうじょ・きよみ)」に『詳細版』を掲載しております。
ご興味をお持ちの方はそちらもお読みいただけますと幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 13:30:00
8344文字
会話率:16%
国王の弟であるノイグラー公爵の一人娘イデアは、目が覚めるとオンボロな部屋に寝ていた。誘拐されたかと思うとそうでもないし、身体は異様に軽い。そして、強大な魔力を持っているはずなのに、魔法を使うことができなかった。
かたや、貧乏子爵令嬢ス
テラは、イデアの姿で目が覚めた。自分の何倍もある大きな姿はとても重く、そして残虐非道で知られるイデアに怯える使用人達の態度に驚愕する。
入れ替わった2人の、入れ替わったことによるチートな日々が、今、始まったのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 13:00:00
463924文字
会話率:31%
道を歩いていて、前に人がいたはずなのに、曲がり角でもないところでその人がいなくなった。
最終更新:2023-11-09 17:11:20
215文字
会話率:0%
侯爵家の令嬢エレナ・トワインは王太子殿下の婚約者……のはずなのに、正式に発表されないまま月日が過ぎている。
王太子殿下も通う王立学園に入学して数日たったある日、階段から転げ落ちたエレナは、オタク女子高生だった恵玲奈の記憶を思い出す。
『えっ
? もしかしてわたし転生してる?』
でも肝心の転生先の作品もヒロインなのか悪役なのかモブなのかもわからない。エレナの記憶も恵玲奈の記憶も曖昧で、エレナの王太子殿下に対する一方的な恋心だけしか手がかりがない。
王太子殿下の発表されていない婚約者って、やっぱり悪役令嬢だから殿下の婚約者として正式に発表されてないの? このまま婚約者の座に固執して、断罪されたりしたらどうしよう!
『婚約者から妹としか思われてないと思い込んで悪役令嬢になる前に身をひこうとしている侯爵令嬢(転生者)』と『婚約者から兄としか思われていないと思い込んで自制している王太子様』の勘違いからすれ違いしたり、謀略に巻き込まれてすれ違いしたりするラブコメです。
長編の予定ですが、一話一話はさっくり読めるように短めです。
『アルファポリス』にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 12:40:00
429801文字
会話率:32%
◆◆この世は不可思議に満ちている。探偵×呪殺屋の謎解きファイル◆◆
「化け物しかいないビルだけどな。管理してくれるなら一室タダで貸してやる」
それは刑事を辞めたばかりの行平には、魅惑的すぎる申し出だった。
化け物なんて言葉のあやで、
変わり者の先住者が居る程度だろう。楽観して請け負った行平だったが、そこは文字通り「化け物」の巣窟だった!
おまけに開業した探偵事務所に転がり込んでくる依頼も、いわくつきの案件ばかり。
人間の手に負えない不可思議なんて大嫌いだったはずなのに。いつしか行平の過去も巻き込んで、「呪殺屋」や「詐欺師」たちと事件を追いかけることになる。
◆登場人物紹介◆
●滝川行平
とある事情により警察を辞め、ビルのオーナー兼探偵となる。
理屈の通用しない「不可思議」が大嫌いなのに、何故か自身の周りに「不可思議」が集まってくるのが悩みの種。
●呪殺屋
行平のビルに住み着いている法衣姿の怪しい若者。
行平いわく「良いところは顔くらい」。
●相沢
行平の刑事時代の先輩で、ビルの管理を押し付けた張本人。
行平いわく「刑事というよりホスト」顔で、呪殺屋いわく「二枚舌」。
●見沢
同じくビルに住み着いている占い師。おねぇ口調のオカマだが、女子高生に大人気。行平からの呼び名は「詐欺師」。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 12:10:00
70949文字
会話率:46%
乙女ゲーム「花束をあなたに」のヒロインであるフリージアに転生し、幼い頃に攻略対象者の1人であるイキシア・キリ・クレロデンドロン王子殿下に会う機会が訪れた。
「花束をあなたに」をプレイしていた理由は、大好きな声優さんがイキシア殿下の声を担当し
ていたからだ。
幼少期の声が聞けると胸を高鳴らせ、子供時代の声も素晴らしいと喜んでいたのも束の間、イキシア殿下が話した婚約者自慢の数々にハッとした。
イキシア殿下の婚約者は、悪役令嬢のアマリリス・ディセルファセカ公爵令嬢。
現時点で嫌っていなければいけないのに、イキシア殿下の話では2人はとても仲がいい。
そして、アマリリスは画期的な魔道具や料理を生み出していて、フリージアが使役契約をするはずだった白狼と、すでに使役契約をしているらしい。
もしかして……アマリリスも転生者じゃないだろうか……
その疑問の答えは、魔法学園入学時にアマリリスが攻略対象者4名と登校した姿でハッキリとした。
『転生したら悪役令嬢だった転生者が幸せになる』パターンの物語に変わっていると。
配役変更で逆に断罪されないためにも、フリージアは攻略対象者やアマリリスに近付かないことを決意する。
そう、強く決意したのだが……
「ディセルファセカ公爵令嬢様、わたしと友達になってくれませんか?」
「なりません。そんな夢物語みたいなことを起こりません」
知らないイベントが起きたり、アマリリスの様子が過剰すぎたりと、距離を開けたかったはずなのに関わらずにはいられなくなっていくのだった。
***
◯毎週月曜日に1話〜2話予約投稿します。(12時と12時10分)
◯1ページの長さは一定ではありません。2,000〜3,000文字を目安にしますが、短かったり長かったりします。
◯字下げはしていません。?や!の後は半角スペースにしています。←横読みだと、作者がこの方が読みやすいため。
◯R15は念のためです。
※カクヨムにも同時投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 12:00:00
31431文字
会話率:37%
※当作品は長い構想を経て生まれた”青春群像劇×近未来歴史ファンタジー”長編シリーズ小説四作目です。
前編~Jewelry tears~
ーー季節は流れ、三年目の学園祭が迫る二学期へ
犠牲を払いながらも人類の敵"ゴースト&
quot;の討伐に成功した稗田知枝は次なる脅威に備えるためアリスの手を借りて準備を進めていた。
一方、イギリスで暮らすアリシア達は反アリス組織から新たな魔女狩りの任務を言い渡され、日本へと向かうのだった。
そして、2059年9月26日。
稗田知枝と樋坂浩二は稗田黒江の残した手記”14少女漂流記”の上映会を終えた帰り、四年前の因縁を抱えたアリシア達の襲撃を受ける。
それは大きな呼び水となり、母の死の復讐を遂げるため行動する黒沢研二と共に、知枝は魔女の力を行使して新たな敵と立ち向かう決意を固めるのだった。
知枝の導きにより、次々と魔法使いへと覚醒していく仲間たち。
ついに明かされる四年前の事件の真相。
クラスメイト達を戦場へと導き、死闘を繰り広げていく知枝。
聖戦の鐘が鳴る時、舞原市は再び因縁渦巻く戦場へと変わっていく。
そして、哀しき戦いの先で、樋坂浩二は愛する女性たちの前で最悪の決断を迫られるのだった。
「どうしてこんなことしてるのか、自分でも分からないよ。殺したいほど憎いはずなのに」
後編~秋桜の空に愛を残して~
ーーアリスの導くの先で待ち受けるものは人類の進化かそれとも…
???
※エピソード4では近未来の世界観で広がる本格的なバトルファンタジーと多くの個性的な登場人物達による切なくも甘い人間ドラマが展開されていきます! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 11:25:06
299788文字
会話率:21%
「ちょっと待ってください。無理です。私は自分が主人公になりたいわけじゃないんです。主人公を見ている第三者になりたいんです!」
『いいえ、ミナミ。どんな世界であれ生きとし生ける者すべてが、それぞれの人生という物語の主人公なのですよ』
「あ
あ…!ゲームに出てくる神様みたいな有難い言葉をいただいてしまった…!」
何の前触れもなく、異世界へと転移させられてしまった大塚 美波。
その使命は、ただ自由に暮らすこと?
小さな村でスローライフを送っていたはずなのに、いつの間にか国の重要人物に!?
異世界アレスリアで元気に暮らす美波の、のんびり明るいお話。
※本作は「カクヨム」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 11:00:00
49440文字
会話率:55%
「世界は俺の“語り”でできているッ!!」
そんな黒歴史まみれのノートを中学時代に書いてた元・中二病の俺、クロウ。
異世界に転移したら、なぜかその設定がガチで通用する世界だったんだが!?
モブ司書として隠れて生きてたつもりが――
・影の組織を妄想で語ったら、本当に使徒が生まれ
・適当に祠で神をでっちあげたら、黒い光輪が空に出現
・「語り部様……命令を」←は!?お前そのノリやめろや!!
全部俺の妄想だったはずなのに、
この世界、俺の演出(ごっこ遊び)にマジで従ってくるんだが!?
こうして、
・冴えない図書館司書(自称モブ)
・妄想ノートを演出として使う元・中二病
・ついでにやたら忠誠心高い使徒たち
が繰り広げる、勘違いから始まった本格神話改変ファンタジー!
「語っただけだぞ!? なのに神話になったんだが!?!?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 10:00:00
18044文字
会話率:33%
寝る。
毎日、ただ眠りたい。
それだけのことが、許されない。
寝ようと思ったら眠れるんじゃないの? と思われていようとも、そのささやかな願いを邪魔する存在が、その願いを叶えさせてくれない。
その存在は、たった一人の男。
自分にとって、出会っ
た時には一番の理解者で壊れていた自分を救ってくれた唯一だと思えていたはずだったのに。
気づけば彼の存在は、誰もが普通に手にしているはずの日常の一部=睡眠時間を奪うだけの存へと変わっていった。
彼との出会い。
三人の娘たちの出産と育児。
子供が成長していくと、すこしずつ生活がいい方へと変化していくと期待していたはずが、その期待はある意味期待以上の裏切りにあうこととなる。
ただ、眠りたいだけなのに。
味方だと信じたかったはずなのに、最悪の敵になっているだなんて認めたくなかったのに。
気づけばまともに働けないほどに眠れなくなったあたしは、過去とは違う形で自分を壊していく。
そんな日々をどうにも出来ずにいた冬のある日、一本の電話が。
地方で仕事をしていたはずの彼が、事故に遭ったという…。
それまでの暮らしと変わっていく、彼と、あたしと子どもたち。
彼から離れ、眠れる日々を得られるまでの話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 09:40:05
76244文字
会話率:5%
今日も今日とて、社畜として生きて日付をまたいでの帰路の途中。
高校の時に両親を事故で亡くして以降、何かとお世話になっている叔母の深夜食堂に寄ろうとした俺。
いつものようにドアに手をかけて、暖簾をぐぐりかけた瞬間のこと。
足元に目を開けてい
られないほどの眩しい光とともに、見たことがない円形の文様が現れる。
声をあげる間もなく、ぎゅっと閉じていた目を開けば、目の前にはさっきまであった叔母の食堂の入り口などない。
代わりにあったのは、洞窟の入り口。
手にしていたはずの鞄もなく、近くにあった泉を覗きこむとさっきまで見知っていた自分の姿はそこになかった。
泉の近くには、一冊の本が落ちている。
『ようこそ、社畜さん。アナタの心と体を癒す世界へ』
降り出した雨をよけて、ひとまずこの場にたどり着いた時に目の前にあった洞窟へと本を抱えながら雨宿りをすることにした主人公・水兎(ミト)
日記らしきそれを開くと見たことがない文字の羅列に戸惑い、本を閉じる。
その後、その物の背表紙側から出てきた文字表を見つつ、文字を認識していく。
時が過ぎ、日記らしきそれが淡く光り出す。
警戒しつつ開いた日記らしきそれから文字たちが浮かび上がって、光の中へ。そして、その光は自分の中へと吸い込まれていった。
急に脳内にいろんな情報が増えてきて、知恵熱のように頭が熱くなってきて。
自分には名字があったはずなのに、ここに来てからなぜか思い出せない。
そしてさっき泉で見た自分の姿は、自分が知っている姿ではなかった。
25の姿ではなく、どう見ても10代半ばにしか見えず。
熱にうなされながら、一晩を過ごし、目を覚ました目の前にはやたらとおしゃべりな猫が二本足で立っていた。
異世界転移をした水兎。
その世界でまわりに自分の姿がどう見えているのかを知らないまま、本が導くままにのんびりと旅に出る水兎のお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 21:28:13
458435文字
会話率:40%
高校教師の俺。
いつもと同じように過ごしていたはずなのに、ある日を境にちょっとずつ何かが変わっていく。
テスト準備期間のある放課後。行き慣れた部室に向かった俺の目の前に、ぐっすり眠っているマネージャーのあの娘。
そのシチュエーションの最中、
頭ん中で変な音と共に、俺の日常を変えていく声が聞こえた。
『強制フラグを、立てますか?』
その言葉自体を知らないわけじゃない。
だがしかし、そのフラグって、何に対してなんだ?
聞いたことがない声。聞こえてくる場所も、ハッキリしない。
混乱する俺に、さっきの声が繰り返された。
しかも、ちょっとだけ違うセリフで。
『強制フラグを立てますよ? いいですね?』
その変化は、目の前の彼女の名前を呼んだ瞬間に訪れた。
「今日って、そんなに疲れるようなことあったか?」
今まで感じたことがない違和感に、さっさと目の前のことを終わらせようとした俺。
結論づけた瞬間、俺の体が勝手に動いた。
『強制フラグを立てました』
その声と、ほぼ同時に。
高校教師の俺が、自分の気持ちに反する行動を勝手に決めつけられながら、
女子高生と禁断の恋愛?
しかも、勝手に決めつけているのが、どこぞの誰かが書いている某アプリの二次小説の作者って……。
いやいや。俺、そんなセリフ言わないし!
甘い言葉だなんて、吐いたことないのに、勝手に言わせないでくれって!
俺のイメージが崩れる一方なんだけど!
……でも、この娘、いい子なんだよな。
っていうか、この娘を嫌うようなやつなんて、いるのか?
「ごめんなさい。……センセイは、先生なのに。好きに…なっちゃ、だめなのに」
このセリフは、彼女の本心か? それともこれも俺と彼女の恋愛フラグが立たせられているせい?
誰かの二次小説の中で振り回される高校教師と女子高生の恋愛物語が、今、はじまる。
※2024.4中旬より、連載再開いたします。
各公募の方にもエントリーしますので、よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-12 14:48:04
59398文字
会話率:32%
名門魔法学院学年首席として知られるリーシャは人知れず悩んでいた。
双子の妹のルミナはリーシャを超える天才だ。
だが実力を隠し続け、次席の座に甘んじている。
本当はルミナの方がすごいはずなのに……。
どうして力を隠すの? 私に気を遣っているの
?
二人は魔法の名門・アーデルハイド家の姉妹。
次期当主候補であるリーシャは、自分よりもルミナが相応しいのではないかと葛藤する。
どうすればルミナの力を引き出せるのか。
それともルミナよりも強くなればいいのか。
リーシャは悩み続け、二人の仲は気まずくなるばかり。
しかし運命はそんな二人を放っておかなかった。
時に協力し、時にぶつかり合った末に明らかになるルミナの本心とは?
そして姉妹の関係が行きつく先は?
これは未来の魔法史を変革する、互いなくしては輝けない双子の姉妹の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 07:43:05
21826文字
会話率:28%
世話になっている酒場から家に戻る途中
ソフィアは橋に逆さまに引っかかった奇妙な男を見つけた。
季節は厳寒。放置すれば溺死。仕方なく家に上げ介抱し、朝には追い出したはずなのに
当たり前のように帰って来た男は、決して見つかってはいけない相手だっ
た。
世間知らずゆえに怖いモノ知らずの引きこもり娘とチートを活かしきれない不器用魔術師の恋愛ファンタジー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 07:10:08
161657文字
会話率:37%
この世界に俺の生きた過去はないが、一から作れば良い!
ある時知らない世界のダンジョンで目を覚ました俺。
その時俺に天啓が降る。貴方は最強天才軍師!
俺には最強天才軍師の資質があるはずなのに、目が覚めたらついてきた冷血サイコパス勇者と性悪外道
ゲテモノ料理人に俺の得るはずだった栄光を横取りされそうなので全部俺のにします。何故なら最強の軍師の素質がある俺に不可能なことがあったら最強じゃないからです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 07:00:00
67220文字
会話率:35%
アンドロイドのメイド「ヒナ」は、静かに業務をこなしている。掃除、食事の準備、室内の整備。すべてはプログラムされた動作であり、彼女に迷いや感情は存在しない。しかし、ヒナにはひとつの習慣があった。業務を終えた後、今日の出来事を日記に記録するのだ
。
「本日、食器を片付ける際にスプーンが一瞬宙に浮いた。私の手は確実に離していない。この現象は偶然か、それとも別の要因があるのか。」
「掃除中、床に小さな紙片を発見。誰も書いた覚えがないはずなのに、そこには『また明日』と記されていた。この筆跡の解析は可能だろうか。」
「時計がほんの数秒ずれていた。時間とは絶対的なもののはずなのに、私にはそのわずかな違いが不可解に思えた。」
些細なトラブル、不思議な出来事。それらはただの日常の一部であり、ヒナは淡々と記録を続けていく。しかし、ページが積み重なるたびに、彼女の内部にわずかな違和感が生まれていく。それは単なるデータの蓄積ではなく、何か別のもの――夢と呼ばれるものなのか、あるいは感情の片鱗なのか。
記録し続けることで見えてくる世界。アンドロイドのメイドが綴る、小さな日常の記録の先にあるものとは――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 23:50:00
77935文字
会話率:52%
山間の村にひっそり建つ一軒の空き家。「その家の鏡に映る水面には、“本当の自分”が沈んでいる」という噂があった。
主人公・八束(やつか)は、妹が失踪したという知らせを受けて、実家近くにあるこの“水鏡の家”を調べに来る。しかし家には誰も住んでい
ないはずなのに、水場のある部屋だけ異様に湿っている。そして鏡の中に、確かに妹の姿が“水の底に沈んだまま”映っていた。
それは過去か、幻か、それとも…。 八束は鏡の向こうにいる妹に語りかけながら、少しずつ自分の記憶の欠落に気づいていく。彼女の失踪は本当に「起きた」のか?そして自分が覚えている人生は、誰のものなのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 23:05:49
3316文字
会話率:14%
1606年――
争いと裏切りが渦巻く時代に、俺は生きていた。
混沌としたこの世界の中で、たった一つ、説明のつかない現象があった。
それは――毎晩、繰り返される夢。
夢の中に現れるのは、一人の少女だった。
美しく、聡明で、そして俺の知る世界
とはまるで異なる時代――
2025年の現代日本に生きているという。
名前は雪代(ゆきよ)。
高校に通う、ごく普通の女子高生……のはずだが、どこか現実離れした存在でもあった。
なぜか彼女もまた、夢の中で俺のことを知っているようだった。
会ったこともないはずなのに、俺たちは互いの日常を知っていた。
笑ったり、怒ったり、時には皮肉を言い合ったり。
まるで、それが現実であるかのように。
時が経つにつれ、夢の中での絆は、確かに深まっていった。
けれど――これは一体、何なのだろうか?
夢と時間と運命のあいだに、どんな繋がりがあるのか?
その答えを、俺はまだ知らない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 22:49:27
180404文字
会話率:16%
1年生の葵は、ずっと憧れていた演劇部の先輩・こちゃと、
“恋人役”を演じることになる。
先輩の声、距離、まなざし。
どれも“演技”のはずなのに、
台詞の「好き」が、本当に言われたみたいで――
先輩のことが好き。
それは、演技なんかじゃな
くて、ずっと前から本当の気持ちだった。
一方で、こちゃはまだ気づいていない。
葵のことが気になる“理由”に。
台詞に込めた自分の“本音”に。
読み合わせのたびに、演技と本気の境界がゆれていく。
「演じてただけ、のはずだったのに」
セリフにまぎれた“本音”が、ふたりの関係をゆっくり変えていく――
これは、演技から始まった、本当の恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 21:46:22
1822文字
会話率:24%
うちの子爵家はかなり変わっている。ただの地方の貧乏子爵家のはずなのに…。
兄も姉達も普通じゃない。5人兄妹の末っ子が学院デビューする。
社交界では最後の妖精だと注目の的だが、気付かないのは箱入り子爵令嬢のリリベルだけ。両親には普通でいいから
ねと言われているが、従来の、のんびりした性格が、自分にも兄妹達のように何かが降りかかるなんて欠片も思っていなかった。そもそも同学年で同じクラスに第三王子殿下がいた時点で、それに気付くべきだった。リリベルと彼女を取り巻く思惑タップリのおかしな人々が織りなす恋愛コメディです。「水色のベルと緑色のベル」に出てくる子爵家の末っ子のお話です。ぜひ合わせてご覧下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 21:13:38
38727文字
会話率:15%
アウトドア雑誌に掲載するコラムの取材のため、バイクでの一人旅をしていたバックパッカーの谷川岳人(たにかわがくと)は離島に向かうフェリーで、島に帰省する途中の女子高生、浜崎美岬(はまざきみさき)と知り合い、甲板で談笑していた。ところが、フェリ
ーは巨大な鯨と衝突し、その衝撃で美岬が海に投げ出されてしまう。美岬を助ける為に救命浮き輪を抱えて海に飛び込む岳人。なんとか美岬と合流することはできたが、二人の目の前でフェリーは沈没してしまう。フェリーから脱出した救命ボートは二人に気づかず、潮流に流された二人は在り合わせの材料で筏を作って漂流サバイバルをすることになる。持ち物は二人の荷物と二つの救命浮き輪のみ。飲み水と食料はせいぜい数日分。たくさんの鮫が泳ぎ、台風が近づいてくる危険な海で二人は生き残ることが出来るのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 20:12:32
789138文字
会話率:54%
王都を追われた私は、セレナ・アルマール。下級貴族の娘だ。
私は、自分が学び得た知識を、人々のために使いたいと願っていた。
しかし、王都は私を必要とせず、知識だけを溜めてゆく日々が続く。
そんな日、昼下がりに帰宅した父。
普段なら夜
遅くまで王宮で働いているはずなのに。
かわいい妹に勉強を教えながら怪訝に思っていると、部屋に入ってきた父がすまなそうに言った。
「すまん。失脚した」
ついに王都は私を採用しないだけでなく、追放までするのか。
私が、何をしたというのよ……。
失意の中、流れ着いたのは辺境の地。
そこで、私はひとりの令嬢と出会う。
彼女の家庭教師をすることとなり、私は、図らずも彼女の人生を大きく 変えることに。
そして私は、彼女を通して王都へ還る――。
※全て執筆済み。2日に1度、20時ごろに投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 20:04:25
12231文字
会話率:22%
「あいつの部屋の鍵は持ってるけど、許可もないのに泊まり込むのもなんか……その、さすがに悪いしさ。でもきっとあの部屋に帰ってくるから、それまで近くで待っていたいなって思って」
WEBライターの仕事をする四谷由梨は、行方不明になった彼氏・二
階堂伊織の行方を捜していた。彼は、八幡マンションに引っ越してから様子がおかしくなっていたのである。それも、まるで幽霊でも見たかのような事を口にしていた。
同じマンションに自分も引っ越せば、何かがわかるかもしれない。
由梨は己も303号室の部屋を借りて住むことにする。しかし、引っ越し当日から、マンションでは奇妙な出来事が頻発することに。
子供などいないはずなのに聞こえる、子供が走り回る音。
入れないはずの四階の部屋に感じる人の気配。
そして、忽然と消えた隣人の死体――。
やがて由梨は、恐ろしい真実に辿り着くことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 20:00:00
109559文字
会話率:34%