いつか、こんな日が来るとおれにはわかっていた。……などと言ったら、「じゃあ、わかっていながら今まで何してたんだ?」と、ぐっと喉元に言葉のナイフを突きつけられるだろうから、口には出さない。中には路上で青筋立てて唾を飛ばし、叫んでいる者もいる
が、恥も恥だ。周囲の冷ややかな視線に気づかないその神経の図太さには感心するが。
「えーっと、あなたの経歴ですと、うーん……」
どこに何度行っても、どの職員にあたっても、みんな同じような反応だ。書き込んだ用紙とおれに交互に視線をやり、苦笑いする。何が職業安定所だ。名ばかりの給料泥棒め。おれを安定させてみろ、この野郎。
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最終更新:2024-08-11 11:00:00
4091文字
会話率:60%
「おーすっ、わざわざ来てやったぞぉーい」
と、ドアを開けるなり友人がそう言い、ぐいとこちらに顔を近づけてきた。
おれは奴を部屋の中へ迎え入れたが、釈然としない。いきなり訪ねてきて「わざわざ来てやった」とはなんだ。この野郎が。
「なん
だよ、麦茶かよ。年寄りくせえな、お前」
ベッド、それも枕の上にドカッと座った奴は、わざわざ飲み物を用意してやったおれにそう言った。
おれは自分を「おれは心が広いんだ」と慰めた。
「で、わざわざ何の用だよ。いきなり来てさ」
と、皮肉で反撃してみたが、図太い性格のこいつは意に介さないだろう。たまにこいつが羨ましくなる。これは皮肉ではなく。
「ははははっ、いやぁ、お前が電話を持っていれば、こうしてわざわざ会いに来なくてもよかったのになぁ」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-17 11:00:00
3338文字
会話率:80%
……ここは実にいい。食料が豊富だ。
それにあいつらはこの俺に怯えていやがる。だから自由気まま。やりたい放題だ。
仲間もどんどん増える。そのうちもっとデカいことができるぞ。
ああ、ワクワクするなぁ。それもこれも、あいつらが俺たちを招き
送り出したのが悪いんだ。これからも好き勝手やらせてもらうぜ……。
……ん? なんだ? 痛! 何しやがる! この野郎! クソ! やるってのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-16 11:00:00
672文字
会話率:46%
この度、いろいろあって転生しました。転生先はなんちゃらってゲーム世界の悪役貴族だとよ。主人公のイケメンムーブの生贄になってくたばる役回りらしい。
しかもよくよく聞けばクソみたいな人生を送るそうだ。
ははっ。
・
・・
・・・
じょーとぉじゃねーーーーかあああああっ!!
お望み通り悪役貴族やってド派手に死んでやろうじゃねーかぁっ! こんな罰ゲームみたいな二度目の人生に未練なんてねーよ、クソがああっ!!
ふっざけやがってっ! ふっざけやがってぇええええっ!! 見てろよ、この野郎っ! 俺はっ!! 俺が思うまま、望むまま、邪悪になってやるぞっ!!
侍女A:最近、若様が部屋でぶつぶつ言ってること多くない?
侍女B:気難しい年ごろなのよ、きっと。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-12 17:00:00
154715文字
会話率:27%
―――――――――――――――――
全ての人生という時間をゲームに捧げた男。
その時間は……全く無駄ではなかった!
男が生涯プレイしてきたのは千をはるかに超えるゲームの世界。その全ての生命力(ステータス、スキル、魔法、能力、果てはアイテ
ムまで)を引き継いで異世界転移!
パッシブスキル 物理攻撃無効化、魔法に対する完全耐性、抗デバフなどなど、何もダメージを食らわない主人公の旅が始まった。
これはもう……異世界をもやり込むしかないでしょ!
―――――――――――――――――
やり込みゲーマー異世界をやり込む。
あちこちの世界で何度も煎じられ作り込まれ練られた死に転移ものです。ありきたりすまんな。
超弩級の俺Tueeeeeeee小説でございます。
まさに超弩級です。他に類を見ないぐらいのチーターです。 イチイチ言うまでも無いですが主人公の強さはただのギャグ設定なのでファンタジーよりのギャグ小説ぐらいの心持ちでお読みください。
バトル特化小説ではなくアイテム特化小説です! 気になったら小説を開くのです!
最近人気の超速展開はあまり好きではないので、これでも書きたい事をかなり削ってますがゆっくり展開です。のんびりした気持ちで読みましょう。本当に展開遅いですから。マジで。イライラしないでください! ごめんなさい! 痛い! 叩かないで!
ちくしょう裏切られた! 時間返せよこの野郎! 土下座して謝れ! という人が出ないように最初に宣言しておきますが、この小説ではハーレムは売り切れている予定ですので女の子に囲まれてキャッキャウフフするハーレムを購入ご希望の方は他の小説でお探しください。
俺tueeeeee小説あまり書かないけど、書いてると楽しいのね(笑)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 00:00:00
174691文字
会話率:29%
九重好永は恋愛SLG「運命の庭~ジャルダン学園物語~」通称ジャル学の悪役令嬢リュディヴィーヌ・ルモワーニュが好きだった。それはもう好きだった。愛していた。
しかし、彼女は悪役令嬢故にゲーム本編で死んでしまう。一縷の望みに賭けてファンディスク
のエピソードを100%にするが、彼女の姿形どころか影すらもなかった。絶望しつつ、制作会社の株を取得するため金を貯める日々。そんな社畜生活を送る好永の元にオタク仲間の従兄弟から連絡が届く。
『知り合ったゲー友が脚本家で、ジャル学の裏設定教えてくれるって!』
好永は走った。深夜に近い時間帯だったが、体調が悪かったが、走った。最速で待ち合わせ場所まで行くために。駅のホームまであと少し、この階段を登り切れば、と階段を駆け上る彼女の前になんとも意地悪そうな中年オヤジが階段を降りてきたが、彼女は華麗にその中年を避けた。──はずだった。その中年は避けた好永の進行方向にわざわざ移動してきたのだ。ご丁寧にも中年は肩を好永にぶつけるため構えていた。この野郎、当たり屋か、と避け切れず好永は中年に体当たりを食らってしまい、後ろに弾かれた。なんのこれしき。階段へ着地しようと踏ん張った足元から嫌な音がする。推しカラーのヒールが折れる音だ。なんてこったい、推しの色をしていたから買ったお気に入りの品が。自分の迂闊さから壊してしまうなんて。クソオヤジの顔を覚えた好永は訴えて勝つことを心に決めた。治療費はもちろん慰謝料を踏んだくって新たな推しカラーを手に入れてやる。後頭部に鈍い衝撃を感じたのを最後に好永の意識は閉じた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-13 17:00:00
89377文字
会話率:49%
言葉を持たぬ者たちよ
創造主の光を紡げ
そして、纏え!
よーしよしよしよしよしよしよし、
どうぞどうぞどうぞどうぞぉ、
なぞれなぞれなぞれなぞれぇ!
煽れ煽れ煽れ煽れ煽れぇ!
本作品に出てくる登場人物は、実在の人物とは一切
関係ありません。た、たぶんね。笑
使っているのは、特定の人物を指定する、正式な名称ではありませんし。笑
あんたらがよくやっている、みんなに見せている風にして、実際は、俺に向けて煽っているやり方ですよ。笑
では、行ってみましょー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-05 22:24:22
511文字
会話率:10%
「ふざけんじゃねぇ、この野郎!」
妹に冤罪を着せられた姉は爆発した。淑女としての口調も忘れた彼女は、自らの意思で会場を後にする……。
最終更新:2023-06-03 04:00:00
1284文字
会話率:52%
作者が実際に見た夢を文章化するシリーズ第12弾!!
夢の内容は曖昧、しかし――この怖い夢の野郎を必ずやネットにブチ上げてお焚き上げしてやるという怒りだけは鮮明だった――!!
そういうわけで今回は、夢の徒労感系、ネタにできないとムカつくよ
ね、というちょびっと乱暴エッセイ仕立てでお送りします!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-12 21:42:15
820文字
会話率:0%
すべての男性は2つの種類に分けられる。髪の毛を「持つもの」と「持たざるもの」である。持たざる者である私は時に「負け組」と誹られる。だが、それは真実であるのか!もしかしたら真実かもね!何だと、この野郎!…などとあらすじから憤慨する私だ。失礼し
ました。
月一のエッセイ修行、今回はタップリと身を削る内容でお届けします。笑いたい人と泣きたい人両用となっております。ぜひどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-08 19:42:36
3640文字
会話率:22%
普段から情を誘う行動に反し、目覚めると何時も隣にいない。
今日はソファに体育座りをして、珈琲を啜っている。
何時も居なくなるのには訳がある。好きだからと言って、際限なく求めて言い訳ではないでしょう?
上等だ。この野郎。
注意事項1
起承
転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-04 20:04:37
862文字
会話率:53%
何度も悪役令嬢レアーナとしての人生を繰り返すことに懲りた今世のレアーナは、第二王子ファウストをこき使うことにした。
今度こそレアーナは転生に終止符を打って、善き魔女としての余生を過ごせるのだろうか。
楽しく読めるラブコメディ。(当社比)
最終更新:2022-11-28 18:05:54
8761文字
会話率:44%
僕は野郎になってしまっていた、気づいたら主人はいなくて人参もない
最終更新:2022-09-02 17:15:35
1445文字
会話率:44%
好きだけど恥ずかしくて言葉に出来ない、そんな乙女心を抱える天童さんは今日も遠回しに好意を伝えるのだが……どうにも彼には伝わらないようで。
気づいてほしい天道さんと気づいてくれない有馬くん。探偵部に属する二人は、今日も推理に勤しむようです
。
注)カクヨム でも閲覧できます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-07 12:56:19
12460文字
会話率:43%
35歳、仕事80:プライベート20の「わたし」の日常だよこの野郎
最終更新:2022-01-15 07:43:16
207文字
会話率:13%
フハハハハ! たらこはイメチェンしてビル毛になった! 料理に挑戦するのだ!
最終更新:2021-11-13 18:25:14
1991文字
会話率:0%
私には妹がいる。可愛くて、私になついていて。でもそんな妹ももう17歳。彼女は学院を卒業する歳だ。入学式は見に行けなかったから卒業式は見に行こう。あんなに嬉しそうにしていたし、私も楽しみだ。とウキウキだったのに。あの野郎。ぶち壊しやがって。
シスコン兄が怒る話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-01 07:00:00
9283文字
会話率:64%
魔術特性ーーー この世界の住人は皆、何かしらの魔術特性を持ち、それに合った魔術を使うことができる。そんな中、主人公、クロム・ベルドーの魔術特性は 【無】だった。安い報酬で、荷物持ちとしてパーティに使い潰されるクロム。
だが、その日のモンス
ター討伐の帰り道で彼らは正体不明の怪物 ーヴァリアントー と出会う。「奴は絶対に殺さなければいけない……」そうクロムの本能が告げると同時に、彼は最強の《龍人》へと覚醒する。一瞬で敵を葬るクロム、しかし、彼の醜い容姿と強大な力に恐れたパーティメンバーは、彼を地下牢獄へと追放してしまう。
だが、彼が追放されている間に、怪物 ーヴァリアントー が大量発生。街の人間を喰い殺す怪物達。パーティメンバーも、その脅威になすすべもなく蹂躙されてしまう。
閉じ込められていたクロムは、謎の美少女リナの協力のもと、地下牢の脱出に成功する。しかし、街はすでに壊滅し、何万もの怪物がクロムを襲う。その時、彼は新たな魔導具を手にし、魔術特性【無】の真の力《全てを無に帰す》力で、敵を殲滅する。もう二度と同じ悲劇を繰り返さぬように、彼は新たな仲間とともに新たな旅に出る。異形の怪物を、全て殺し尽くすまでーーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-23 19:23:02
23710文字
会話率:51%
ある日、目が覚めたらオレは見知らぬ女子になっていた。
やがて知る、ここが弟がハマっていたエロゲの世界であると。
つか、何でオレが攻略対象!?
弟まで主人公として、この世界に現れやがった!
正気か、この野郎!
そして始まったドタバタ劇。
そんな、お話し。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-11 11:27:25
7931文字
会話率:39%
この女!性別不明!!
キーワード:
最終更新:2020-11-24 14:56:12
221文字
会話率:13%
知識の全ては雑学にあり。そんなのは無駄と一蹴され、一年の内に出来た友達などいなかった。いつも傍にいるのは妹だけ。雑知識はいつしか、屁理屈野郎と化した。こんな自分でもせっかくの学校生活で、青春を過ごしてみたい。そんな思いが何となくよぎりながら
の通学時、好みの足に出会った。
いい足に悪い奴はいない。そう思いながら話を始めた……それなのに、初対面でタメ口は無いだろう?
「やんのか、この野郎!」「野郎ですけど?」などと抵抗をしてしまった結果はあまりに衝撃的な出会いを生み出した。この出会い方から始まるのは青春か? あるいは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-27 03:16:58
50763文字
会話率:70%
魔装鎧を纏いし騎士達と魔族との戦闘を、1人の男から見た物語。
科学と化学、魔法が存在する世界で、底辺騎士として生きる男の物語です。
主人公最強ではありません。
ハーレムもありません。
最終更新:2020-10-10 07:00:00
6820文字
会話率:25%