ぼろアパートのちゃぶ台でカップラーメンを啜っていたはずが、気がついたら見知らぬ神殿で勇者認定されてしまい。夢だと思って、気軽に勇者を引き受けた俺は、大作RPG一本分の冒険の末に魔王の城にたどり着く。
そこにいたのは、ぽよんぽよん系美少女魔王
・ピノだった。
俺のやるべきことは、ただ一つ・・・・・!
異世界アズヴァラで魔王の婿になるべく奮闘する、元勇者エージの物語。
*Pixivでも公開中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-08 20:50:17
235129文字
会話率:28%
ーーその日、僕は……
薄々、勘付いてはいた。身体の異様さに。異常さに。異質さに。自分の存在そのものに少なからず恐怖を感じてはいた。それは紛れもない事実。事実だ。
けれど……まだ、父さんと母さんにはばれていない。僕の異変に、気付いていな
い。……はずだ。いや、絶対に。絶対に気付いてなんかいないんだ……。
その時の僕は、勝手に決めつけていた。いや、決めつけなんかじゃない。単に僕が、単純にそうであってほしい……という、願い。今日を生きる為に、生き抜く為に偽りの心が生み出した願望。
朝、昼、晩。何度、自分の身体の事について父さんと母さんに問い出されただろう。最初は、一年に一回聞かれるかどうかだけだったのに。気付けば、ほぼ毎日。数え上げるときりがない。
日を追う毎に、父さんと母さんの語気が強くなっていくのが子供心に分かった。そして、僕が6歳になる前日の夜。
「父さん、母さん。じ、実は……僕……ぼくは…………」
ついに僕は、二人に打ち明けた。打ち明けてしまった。紡いでしまったのだ。自らの口で。自らの意思で消し去ろうとした現実を。突きつけた。嗚咽混じりの弱々しい声で。頭を抱えながら、僕は崩れ落ち、両眼から涙を零した。
「…………」
「…………」
驚きの表情を現してはいるが、それでもなお二人は口を開かない。考える素振りもなく、ただただこの場に佇んだまま。何を考えているのか全くもって不明。謎。
長きに渡る静寂、と静かに啜り泣く擦り声。先に止んだのは、意外にもその両方だった。
「……ぐすっ……、父さっ……⁉︎」
「「ありがとう」」
僕は父さんに何かを伝えようとした。でもその前に、いつもの二人の優しげな声が聞こえた……最後に、僕は意識を失った。
そこからの記憶がぽっかりと抜け落ちてしまっている。あの時、僕はどうなってしまったのか。最後のあの言葉の真意も父さんと母さんの行方も、未だ分からず終いだ。
誰も答えを知る術なんて知らない。だからこそ、僕は突き止めなくてはいけない。自分が何者かを知る為に。この目で真実を確かめる為に。今は、何も分かっていないけどいつか……いつか必ず……‼︎
ーーその日、ボクは……
「…………」
All the world’s a stage.
始動.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-19 19:16:12
1231文字
会話率:24%
勇者が魔王を倒して20年の月日が経った。僕らが知る勇者が戦っていたという事実は、既に歴史として本に収められている過去の遺物にすぎない。
「勇者はポーションが好物だったらしいわよ」
「あ、これか? 滋養回復にいいとしか聞いてないけど」
僕は紙のコップを手に取り、中に入っている液体(ポーション)をのぞき見て、それからストローを使って啜った。
「これなんかは何倍も薄めたものみたいだけどねー」
「んー。普通においしいけどな」
「『天才って、何だと思う?』って、昔聞かれたんよ。知らないおじさんに」
「知らないおじさんに!?」
「なあ、天才ってなんだと思う?」
「え……勇者じゃない?」
異世界から転移してやってきた勇者と、それからその仲間たちと、ついでに僕が織りなす世界をも巻き込む(王道?)ファンタジー。
「いつかまた新しい魔王が誕生したら、僕が討伐しに行くよ」
「はははっ――はははははははっ」
微笑みなんて言葉は生易しい――これは爆笑だ。
「無理無理無理――ははっ! おなか痛いっ!」
「馬鹿にしすぎでしょ!」
「やれるもんならやってみな――はははっ!」
『君は紛れもない――天才だったよ』
――世界はまた、生まれ変わる。
※1月8日 完結。
※短編予定だったものですので、あまり長くはありません。
※7月31日 ハッピーエンドVerを更新いたしました。10話まで進んだところで分岐が出来ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-31 09:00:00
92994文字
会話率:29%
死ぬと時が巻き戻るため死ぬことの出来ない少女。ゴスロリ金髪、見目麗しい西洋人形のような彼女の口から紡がれる罵詈雑言の嵐に、全面ガラス張りばりに精神、記憶、見た目その他諸々が不安定な主人公は耐えることが出来るのか。しかもそれに加えて死ねない少
女を殺すというミッションインポッシブルをクリアすることは出来るのか。
嵐の中の超絶アクロバティック飛行に挑む感動のスペクタル巨編!!!ここに墜落爆発炎上!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-28 21:22:26
9735文字
会話率:31%
「私は吸血鬼なんかじゃない!」
吸血鬼狩りの少女は叫ぶ。だが、その叫びは誰にも届かない。自分自身すらも信じることが出来ない。確かに彼女は血を啜り、甘い快楽に身を委ねたのだから。
「僕には何も……」
現代日本で少年は諦める。誰もが持ちうる固有
の異能力。しかし彼の能力は使いどころもない不遇な物だった。少年は物語の世界に憧れ、現実から目を背けていたかった。
違う世界を生きる二人が邂逅を果たす時、世界の命運を揺るがす物語が幕を開ける……。
※アルファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-12 18:16:04
98755文字
会話率:49%
「紹介するよ。彼女がマーガレットだ」「……」
身体に病を抱える伯爵子息はとある絵画の中の娘に恋をしていた。
言葉を介し、喋り、人の血を啜る魔術絵。破棄されなければならない災厄。彼の友人であり『絵』の関係者でもある青年フェリオは、マーガレット
の突然の沈黙、その裏に潜む謎を見る。
・重複投稿
(カクヨム)https://kakuyomu.jp/works/1177354054880381706折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-08 18:00:00
10310文字
会話率:56%
「ラーメンが好きなんだね」
僕はその問いにはっきりとは返さなかった。というのも、僕はラーメンが好きだから食すのか、ラーメンがあるから食すのか今ひとつわからなかったからだ。
「一般的に言えば好きかもしれない」
「特殊的に言えば違うみたいだね
」
それには何も答えず僕は箸に絡みついた麺を啜った。それでは物足りずにどんぶりごと汁を過去を洗い流すように飲んだ。
「身体に障るぜ」
「ねえ」僕はひと呼吸おいて「僕がラーメンを食べる理由はわからない。それは認める。だけど、少なくとも、健康になりたいからではないんだ。だから余計なことで僕を苛つかせないでくれ」
「それは可笑しい。きみは生きるためにラーメンを食す。それにも関わらず不健康のために命を削ったら意味なんてないじゃないか」
「食えるときに食わなければ明日にもぽっくり逝っちまうかもしれない」
僕は箸を置いた。今を生きなければ僕はこの箸を置くことすらできないのだ。
「僕は長生きをしたいわけじゃないんだ。今を生きていたいんだ」
「今の積み重ねが未来につながる」
「人はひとりでは生きてはいけない」
「?」
「僕はこの店にラーメンを食べさせてもらっている。そうだろう? だけど、食べる人間がいなければラーメンを作る人間が食いっぱぐれる。僕は人間である限り誰かが創ったラーメンを食し、ラーメンを創る人間を食わせなければならないんだ」
厨房に目を向ければ還暦をすでに過ぎ去った老職人が我々の目も気にもとめず、スープを見据えていた。それは単なるスープではなかったかもしれない。未来であり、過去であったのかもしれない。
僕はそんな老体に涙ぐみたい気持ちになった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2016-03-02 14:29:48
525文字
会話率:0%
『吸血鬼』。
それは天空から舞い戻った人類が、失われた『魔術』を取り戻した"後遺症"。魔術の化身たる彼らは、人から魔力を補給するために血を啜る。
これは、ある目的のために、そんな『吸血鬼』を討伐する、白い仮面と
真紅の髪の、一人の人物の物語。
*この作品は『暁~小説投稿サイト~』様でも投稿させていただいています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-11 14:08:33
6374文字
会話率:33%
時は現代。とある県の郊外にマルブル荘というボロアパートがある。別の世界では武器を手に戦場で戦っている彼らも、ここでは炬燵に入ってのんびりと茶を啜るだけの一般人だ。
そして西暦2016年の一月一日。このボロアパートに、白い息を吐きながら走
ってくる一人の少女がいた……。
本作品は、著作「半分の天使」シリーズのスピンオフ作品となります。名前や容姿が似ているかもしれませんが、全くの別人です。
Twitterでの思いつきアンケートから生まれた本作、どうぞご笑覧あれ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-01 09:19:10
4547文字
会話率:68%
貴女の学校には、居ますか?
血を啜る、夜の〝鬼〟が…
…クスクスクス…
最終更新:2015-07-23 08:16:34
3055文字
会話率:0%
私は、脳みそ喰らいというおぞましい生き物と人間の雑種だ。人のような姿をしながら、人間の脳を啜らなければ生きていけない。そんな私の運命が、一人の少年と出会った事で大きく流転する事となる。
怪物として生まれた少女と、ごく普通の少年のラブロマンス
!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-22 01:00:00
21054文字
会話率:28%
※この小説は、吸血鬼を題材にした即興小説です。以下のルールの下、出来る限り毎日連載していく積りです。
一つ、『必ず、一話に付き七百字以内で書き上げる。』
一つ、『必ず、日付が変わるまでに次話を投稿する。』
一つ、『必ず、書き溜めはせずに、そ
の日投稿する分はその日に書く。』
これらに加えて、即興での連載の為、尻切れトンボで終わる話も出て来るかも知れません。その点を踏まえ読んで頂けると、幸いです。
その他、詳しくは、梟小路の『活動報告』にも記載されていますので、そちらをご覧下さい。
【あらすじ】
ある程度、話数が進んだ後に書きます。それまでは白紙状態とさせて頂きます。ただ…願わくは、この小説の一話が、皆さんの為の一杯の寝酒と成ります様に…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-24 22:23:23
713765文字
会話率:31%
自作曲の歌詞です。
この街と、泥を啜って生きる女性に賛辞を。
最終更新:2015-05-24 10:22:10
232文字
会話率:0%
人類を長きにわたって影から支配していた吸血鬼。
彼らは生きる為に人間の血を啜り、その感情を味として認識する。
嗜好品としての、味の良い人間を楽しむ為に恐怖させ、或いは歓喜させてその味の変化を愉しむ。
しかし、彼らにも弱点が存在した。立ち上
がれ、ゆうすけ君(37)。
無職で引きこもりでニートでデブで筋金入りのロリコンで頭使うのもあんまり得意じゃ無いゆうすけ君(37)が今こそ人類の希望となり、反撃の狼煙となって勃ちあがる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-22 23:11:58
6636文字
会話率:15%
※注意書き※
・これは東方projectの二次創作です
・独自解釈・設定などがあります
・シリアスです…多分…
・初小説初投稿です
それでも見ていただける人のみお進みください
____________________
プロローグ
__
__________________
いつもどうりの幻想郷。
平穏過ぎて欠伸すら出なくなるほどの毎日。
掃除をして、洗濯を干し、
しかし…それでも、彼女はその平穏を愛していた。
縁側でお茶を啜る日々がずっと続けばいいと、心から願っていた。
__しかしその平穏は音も立てずに崩れ去ることになった___
博麗神社の裏倉庫にあった一冊の日記が、彼女の全てを憎悪の感情に変えてしまった__
壊される『日常』
崩れていく『関係』
今、彼女は守ってきた世界(モノ)を破壊するために、幻想郷(世界)を相手に戦う。
〜東方畢竟郷〜博麗の願い
…母さん…ご先祖様…貴方達の仇は…必ず私が…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-06 03:56:05
1337文字
会話率:35%
自作の詩。
退廃的な街中で埋もれていく彼女達。
誰彼がその生涯に目を暮れる事もなく、一人棄灰(きかい)の刑を受け続ける姿があまりに痛ましい。
其の儘無視されていたら、まるで彼女等は蝉の幼虫ではないですか。
何年も何年も日に当たる事もなく長
々と土に沈んで、肥え太った汚れた木から僅かの汁を啜る事へ、何故我々は良心の呵責に苛まれずにのうのうと生きていられるのか。
自分にはまるで分かりません。
現代と過去の彼女等に目を向けて書きましたが、直接的な比喩は少ない為、読む皆様に想像力を働かせて頂きたい作品になってしまいました。
口に出してテンポの良い単語を選び抜いたつもりなので、一度声にして読んで下さると、作者冥利に尽きます。
2014 12 5 fc2クックックより転載
2014 12 11 一部修正しました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-05 16:38:53
482文字
会話率:0%
《呪われし帝国の十三姫》。それが、リリアノエルだった。太陽に嫌われ月に愛され、生きることも死ぬことも許されない呪い。リリアノエルの雪色の髪、血のように赤い瞳は、太陽神の祝福を授かれない証で、リリアノエルをこの世に生み出した父に愛されず、この
ように離れの館に隔離される理由そのものだった。リリアノエルは、ある日一人の死にかけの青年に出会った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-27 10:21:17
2939文字
会話率:27%
国境付近に存在し、近くに砦があることしか取り柄のない田舎の診療所の娘は、ある晩、鬼気迫る顔をした騎士に誘拐同然に砦に連れて行かれる。隊長であり、救国の英雄でもあるその人に連れられて向かった砦で目にしたのは、隊長含む騎士達が悶え苦しむ姿だった
。
そこに従軍医師の姿はなく、厳しい鍛錬を日常とする騎士達が啜り泣くように助けを求める姿に、23歳行き遅れ娘は心を決めた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-21 17:20:04
18866文字
会話率:48%
時は西暦2112年。
老人『天川 白春』81歳が縁側で茶を啜っていると座っている場所が光輝き、森の中のトロールの目の前に召喚されてしまう。
果たして老人は無事に老後を過ごせるのか?
この小説は爺による異世界召喚物でございます。
テンプレでは
ありますが、お付き合いくださいませ。
ちなみにメイン小説を優先して書くので、こちらは暇つぶしのサブ小説です。更新速度は鈍亀にも劣りますのでご容赦を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-04 12:59:15
520文字
会話率:17%
「この書き出し/締めいかがですか その壱」で出たお題【 いつか君の心から僕がすっかり消えたら 】で書いた。記憶が消えてしまう病気を取り扱った映画を見、「いつかは人間忘れちゃうけど好きな人に好きって伝えたい!」と映画の余韻で泣きつつ好きな人
に告白してドン引きされ、泣きながら屋台のラーメンを啜る……と言う四コマ風のプロットが手元にあります。「ねえ、コレ誰得?|(白い目)」自分でツッコんだので頼むからそっとしといてくれ。プロットがギャグな為余韻でおかしいとこあるけど中身はエセシリアス。主人公が女々しい。そして作中に出てくる映画は捏造。 最近頭の中がラブソングととあるバスケアニメととあるサディスティックが止まらないアニメでいっぱいで色々とおかしい。一昨日弟の作業着を浴槽でサディスティックに踏みまくった|(洗濯)おかげで全身筋肉痛で身体もヤバい。二時間ぶっ続けで踏んだのに真っ黒だよ落ちない汚れの方がドSだった。というのが言い訳になるかどうかわからないが、難産だった。三千文字費やしてもうまく伝えられてないが、読んで下さった方に何か伝わりますように。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-04 14:00:13
3077文字
会話率:33%