アラン伯爵家のマリアーヌと祖父であり先代当主であるレイモンドが二人で話している。
「マリアーヌ、第二王子殿下とのお主の婚約じゃが、破棄になったぞ」
「あらそうですか、お祖父様」
貴族子女にとっては一大事である婚約破棄であるが、マリアーヌ
はちっとも堪えた様子がないのであった。たとえ第二王子の次の婚約相手が自分の異母妹だとしても。
追記・いくつかご指摘も受け、タイトルの変更をさせていただきました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-09 19:44:27
6920文字
会話率:28%
「私は吸血鬼なんかじゃない!」
吸血鬼狩りの少女は叫ぶ。だが、その叫びは誰にも届かない。自分自身すらも信じることが出来ない。確かに彼女は血を啜り、甘い快楽に身を委ねたのだから。
「僕には何も……」
現代日本で少年は諦める。誰もが持ちうる固有
の異能力。しかし彼の能力は使いどころもない不遇な物だった。少年は物語の世界に憧れ、現実から目を背けていたかった。
違う世界を生きる二人が邂逅を果たす時、世界の命運を揺るがす物語が幕を開ける……。
※アルファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-12 18:16:04
98755文字
会話率:49%